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サンリオタイムネット 過去編/未来編」を以下のとおり復元します。
*サンリオタイムネット 過去編・未来編
【さんりおたいむねっと かこへん みらいへん】

|ジャンル|ロールプレイングゲーム|&amazon(B000069T2T)|&amazon(B000069T2Y)|
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|対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~|~|
|発売元|イマジニア|~|~|
|開発元|トーセ|~|~|
|発売日|1998年11月27日|~|~|
|価格|各3500円(税別)|~|~|
|分類|BGCOLOR(lightsteelblue):''ゲームバランスが不安定''|~|~|
|ポイント|完璧に破綻してしまっているゲームバランス&br()マップが広すぎ&br()良くも悪くも個性的なモンスター達&br()ストーリーやBGMは良好|~|~|

*概要
ある日、主人公の元へ一通のメールが届く。その送り主である老人は「消滅の危機にあるタイムネットの世界を救って欲しい」と頼む。~
どうやら、タイムネットの世界を司る「時の柱」が何ものかによって壊され、世界が過去と未来の2つに引き割かれてしまったらしい。~
そして主人公はタイムネットの世界へ旅立ち、散らばっていった時のかけら(モンスター)を集め時の柱を直しつつ、犯人を突き止める…と言うストーリー。~
発売当時人気絶頂の『ポケットモンスター』を大いに意識した、モンスターをアイテムで捕まえて育てて行くというゲーム内容。主人公はオリジナルだが、タイトルに「サンリオ」とある通り、脇役などにサンリオキャラクターが多数登場している。ポケモン同様、「過去編」「未来編」の2バージョンで発売され、児童誌などで宣伝も多く打たれていたが…。

*特徴・問題点
-全体的にゲームバランスが悪い。
--モンスターや技の属性がそれなりにあるが、相性はあってないようなものであり、殆どダメージを与えられないはずの組み合わせでも、威力が高い技なら殆どゴリ押しでも勝ててしまう。
---また、どの属性にも、攻撃されて「弱点」になる組み合わせと、攻撃して殆ど効かない(「しかしこの攻撃は平気のようだ…」と表示される)組み合わせがあるが、「ひかり」属性と「レーザー」属性はそのどちらもない。
---「ほのお」「みず」属性はともかく、「ボム」や「レーザー」の弱点などはピンと来ない方が多いかもしれない。
--レベルは技にも設定されており(技レベルが上がると新たな技を覚える)、技ポイントを多く消費する程技経験値が溜まると言う物だが、お陰でレベル上げが二重苦になる。
--モンスターに技を覚えさせるためのアイテムである「スキルパック」は、どのモンスターにも自由につけ外しができる上に強力な物も多いため、モンスターの個性を消している(ただ能力が高いモンスターに強いスキルパックをつけるだけで良い)。
--とにかく技が当たりにくい。5回連続当たらないと言う事もザラでバトルはgdgd。
---他にも、麻痺などの追加効果がある技で相手モンスターを攻撃して倒すと、わざわざ「○○になった」と出てからやられる(意味なし)
--モンスター同士でのバトルを仕掛けてくるNPCも、序盤から普通に回復薬を全てのモンスターに使ってくる奴や、体力が減ると交代を繰り返す奴が多く鬱陶しい。
---『ポケモン』と違い中ボスという概念がないせいか、そこら辺にいるNPCですら5~6匹持ちなので余計に辛い。
--敵のレベルが突然跳ね上がることがある。
---スタート地点にある洞窟に、いきなりレベル10代のモンスターが出る。NPC等による警告がない為、うっかり迷い込んで全滅した者多数。
---通常エンカウントで、レベル20代程度の敵しか出ないはずの所でいきなり40代の敵が出現する。
---また、進行状況によってレベル40代の敵が出現するようになるエリアがある。スタート地点もその一つ。
---ラスボスのレベルは''99''。その前に戦うライバルは40代なのに。
-バトルの技のモーションは、同じような物が多い上あまり迫力がない。
-ダンジョンや町が非常に広い。それでいてエンカウント率が高く、常にソーラーバイク(移動速度が上がる。ポケモンで言う「自転車」)で移動する事を前提として作られているようにも思える。当然ソーラーバイクのない序盤は苦労する。
--そして町でも普通にモンスターが出現するので、探索が大変。
--しかも戦闘中の逃走が困難で、『ポケモン』では確実に逃げられる位のレベル差があっても一度では逃げられない場合が多い。エンカウントを阻止するには店に売っている消費アイテムを使用する必要があるが、膨大に移動する必要がある今作においては雀の涙程度の効果時間しかない。
---そもそもそのアイテムの効果も、自分と相手のレベルに10以上の差があるにも関わらず発揮されないという有様。
-時の柱を直す為に集める事になる時のかけら(モンスター)達は、普通に万人受けしそうな物もいるとは言え物体に顔や手足をつけた程度の物が多く、顔の潰れたばあさんの「おしぶババァ」、大便に顔と体をつけた「ウンチンボーヤ」(過去編で最初に選ぶ3匹のうちの1匹)、化粧の落とし跡の「ガンタク」等、一部はかなり異色で好みが分かれる。~
(あろうことか、このウンチンボーヤの進化系であるウンチンライダーが、未来編のパッケージに堂々と描かれていたりする)
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-また主人公に勝負をしかけてくるNPCも殆どサンリオキャラクターが担当しているが、どいつもこいつも小汚い口調で襲いかかってくるのでイメージぶち壊し。しかも、前述した奇妙なモンスターたちを出してくるのでさらに不釣合い。
--ハンギョドンはなぜかラスボス手前のモンスター扱いにされており、さらに原画とかけ離れた妙な姿の変身を2度も繰り返す。
-全体的に難易度が高く、ほぼノーヒント謎解きや隠し要素、恐ろしく強いにも関わらずニ連戦のラスボス等至る所が理不尽。特に、シナリオを進める上での重要アイテム「ウイングクリスタ」については、公式サイト(現在は閉鎖)で入手法が載せられた程である。
--フィールドに表示されないアイテムは「おたからたんちき」と言うアイテムで拾うのだが、アイテムのある位置は教えてくれない為、攻略本で隠しアイテムがあるフィールドを知ってもシラミ潰しに調べ歩かなければならない。
--ラスボスは3ターンごとにしもべのモンスターと交代するが、しもべを一撃で倒せないと回復してくる。ただでさえレベル99なのに、二連戦なんて…
-過去と未来が自由に行き来出来ない。
-時の柱を直すために「種類を問わず、のべ161体のモンスターを捕獲」しなければ終盤のシナリオが進まないのだが、モンスターの種類も全161種類であるため紛らわしく「161種全てのモンスターを集めないとクリアできない」と勘違いし、挫折する人も多かった。
--なお、配信限定のモンスターが4種類もいるので、現在はどうあがいても''コンプは無理。''&br;また全種類集めるとエンディングが変わるらしい((通常のエンディングだとEND?と表示されるため、どうやら全種コンプが真エンドの様だ))が、今となっては正規手段では見ることは出来ないだろう。

……等の、様々な要因で「劣化ポケモン」と言われがちだが、当時では珍しく主人公を男女から選べることや、タイトル曲や状況によって変化する戦闘時の曲、フィールド曲などBGMは全体的に良好((BGMは「ポータブルMD」というアイテムで聴く事が出来る。ただし、入手には高レベルの敵が出現するダンジョンを攻略する事が必要。))。~
サンリオキャラクターのグラフィックも可愛らしく再現されており、また、ラスボス戦からエンディングにかけて一気に盛り上がるシナリオなどからコアなファンもそれなりにいるようである。
-もちろん本家の様なクオリティには届いてないし、では[[クロスハンター]]などのクソゲーに並ぶかと言うとそれほどぶっ飛んだ劣化要素もある訳では無い。&br;''マゾゲーか?と言われればYESだが。''


*その他
-シナリオは、当時まだ無名だった直木賞作家の桜庭一樹氏が執筆していた。
-『冒険時空タイムネット』という漫画版が小学館の学年誌で掲載されていた。原作と違いサンリオキャラクターは登場しない事と、所々にお色気やグロテスクな描写があるのが特徴。
-本作と連動するニンテンドウ64ソフト『サンリオタイムネットワールド』の発売が予定されていた。
--当時公表されていた発売予定時期は1999年3月。『[[ポケモンスタジアム]]』のように64GBパックを利用するのは容易に想像できるが詳細は不明。
-続編的なゲーム作品として、2001年3月16日にGBCで『スペースネット』というRPGが発売されている。
--サンリオとは無縁のオリジナル作品だが、今作のレアモンスター(時のかけら)の一体『レクスウォーカー』が主要キャラとして登場する。また今作の効果音や音楽が使い回されている。シナリオも今作と同じ桜庭一樹氏が担当している。
--更に難易度の高さ、ラスボスだけレベルが突出して高いなど、今作の欠点までほぼそのまま引き継いでしまっている。
-当時のプランナーが内情を語っているブログがある。詳細は[[ココ>http://plaza.rakuten.co.jp/taosblog/diary/200803120000/]]。貴重な証言であるが、やはり出来は納得のいくものではなかったらしい。

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