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ウイザード オブ イモータル」を以下のとおり復元します。
//「[[要強化依頼>要強化記事一覧]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。
//既に直っているのかもしれませんが、判断はせずに元の状態を維持したまま移しました。
//スレで要強化でないのに反対意見が出なかったので取り消します。要強化もしくは修正の依頼がある方は依頼のしなおしをお願いします。
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*The Immortal
【じ いもーたる】
|ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B000147QOS)|
|対応機種|メガドライブ|~|
|発売元|エレクトロニック・アーツ・ビクター|~|
|開発元|エレクトロニック・アーツ|~|
|発売日|1993年8月10日|~|
|定価|不明|~|
|分類|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|
|ポイント|即死罠の多さ&br()謎の戦闘システム&br()無駄にグロイ?&br()謎のストーリー&br()理不尽なレースゲーム&br()|~|

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#contents(fromhere)
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**概要
アメリカで1990~1991年に発売されたゲームの輸入作品である。クォータービューのアクションADV。~
ちなみに日本語版タイトルは『ウィザード オブ イモータル』なのだが、ゲームタイトルは『ジ イモータル』のままなのでここではそう表記している。~
難解な罠を仕掛けられた迷宮に閉じ込められた、師匠であるモーダミアを助けに行くというストーリーだが……。~

**問題点
''一言でいえば死にゲー''である。~
ダンジョンのトラップは基本的に一撃死。しかも異様にヒントが少なくて分かり辛く、そもそもヒントが無い事例も少なくない。

以下詳細な事例を記す。

***謎だらけのダンジョン
-ゲーム開始直後、師匠であるモーダミアに「ダンリック助けてくれ」と言われるが「''しかしあなたはダンリックではないのだ。''」いきなり主人公像全否定。
--そして部屋から出た所の遺体の指輪に彫られた名前が「ダンリック」
//--当のダンリックはスタート地点の部屋を出ると死体で見つかる。
//↑ダンリックとは7階で出会う。
-スタート地点の部屋で何もしないでいると突如ワームのようなものに食われて死ぬ。
--一応警告は出るが、「''移動した方がいいかもしれない!''」のみ。しかもこのメッセージから''2秒ほど''で食われる。
-キーアイテムを持った人物がいるが、しばらくすると敵に殺されてしまい、回収不可能になる。
--アイテムは後々必要になってくるものが多く、取り忘れるとリセットしてやり直すしかない。
-下に下りるはしごに横から入れば落ちて死ぬ。
--宝箱を裏から開けられないゲームもあるので当然といえば当然だが。
-2階では、床を這いずり回るスライムに接触すると死ぬ。
--回避アイテムである「オイル」が存在するのだが、一回しか使えない上に効果が切れたのがわからない。また、手に入るのはその階の中盤である。
-5階では「センサー」と言うアイテムを使ってワームがいる地面を避けて通らなければならないのだが、ピクセル単位で感知するため反応が遅く、普通に歩くとすぐに食われてしまうので、ピクセル単位で動かなければならない。
-6階では長い廊下にある蜘蛛の卵を避けて通らなければならない。
--この階はこのゲームの中でも最難関と言われている。
--その理由は動きにくい慣性移動に加え、かなりのスピードの中、魔法の効果の時間の都合上ブレーキなしで駆け抜けなければならないからである。
---実はフルスピードで行く必要はなく、魔法が切れて地面に着いてしまったらその場を動かず、再びレビテートをかけ直せば良いのだが、そうとは気づきにくい。
-7階では水路のステージとなり、樽に乗ってカヌーの要領で進む。
--そして化け物から追いかけられるのだが、樽の操作が難しい上にインコースを突いてコーナーをカーブしなければ追いつかれてしまう。
--6階と7階の仕掛けはレースゲームと一部から呼ばれている。
-ラスボスは覚えゲーであり、後述の戦闘システムはまったく利用しない。
-このほかにも落とし穴や床から吹き出る炎やわかりにくいヒントのせいでクリアせず放棄したものは多い。&br()攻略情報に頼らず自力でLevel2をクリアできるかどうかが分かれ目である。
-エンディングの後にはEA社のゲームと思われる絵が、何枚かゲーム中のBGMに乗せて流れるせいで雰囲気がぶち壊しである。
--とは言え、''スタッフロール終了後3分放置しないと見れない''隠し要素なので、クリアした者もこのEA広告画面を目にした人は少ないのではないだろうか。


***謎の戦闘システム
FC版では敵も多少の回避をするので面白みがあるが、メガドライブ版では「おしゃれなダンスゲーム」である。
-シンボルエンカウント。エンカウントすると、1対1のタイマン勝負となる。
-敵の攻撃のリズムに乗って左右に逸れて攻撃を交わす事ができる。
-すると敵の疲労度が溜まり行動が遅くなるのでそこでナイフで滅多切りにするのである。''主人公魔法使いなのに''。
--これが正攻法であり、疲労度が溜まる前に攻撃するとこちらの攻撃速度が遅いのでボコボコにされてしまう。
--某所では「乳酸バトルシステム」と馬鹿にされている。
-そして敵の体力を削り切ると、とどめとしてやっと魔法攻撃してくれる。''最初から使えよ!''
--しかも妙に残酷でフェイタリティの本場『[[Mortal Kombat II (SFC)]]』よりもパターンが多い。
--頭だけを吹き飛ばしたり、胴体を縦に真っ二つなどなど…
--もちろん流血や臓器の表現もある、現代なら発禁物である。

***誤訳により謎なストーリー
そもそもなぜモーダミアを助けに行くのかはわかっていない。
また主人公やダンリック、ダンリックの娘のアンナはモーダミア魔法学校の生徒である。
そしてモーダミア自身は1000年前の「命の泉」の抗争でずっと地下にいることになっているため、
ダンリックや主人公は1000年生きていることになる。

そして、ラスボスの会話の最中にモーダミアはドラゴンを破滅させ使用者も破滅させるアミュレットを生徒(ゲーム中では若者と誤訳されている)に使わせるために地下まで招き入れたと語っているが、それだとやはりダンリック達は1000年ほど生きていることになる
(説明書のストーリーにはモーダミアが主人公にこのダンジョンについていつも語っていたと書かれている)。
//この項目に関しては筆者も正直うろ覚えのストーリーから書いてるので矛盾があるかもしれません
//地下にいるモーダミアは亡霊だと言っていた様な…
//あるいはドラゴン抗争自体が最近ってことですかね でも1000年前って言ってたような

**FCとの差異
アメリカではPC、FC、メガドライブと発売されているのだがFC版の方が良いとの声がある。
-メガドライブ版では敵は回避行動をしなかったがFCではするためバトルが面白くなっている。
--グロ表現は一切ない。
-隠し要素がある。
--ワームの部屋をセンサー無しで抜けるという鬼畜なものだが…。

**評価点
-まともにやれば死にまくるであろうが、何度も死ぬ内に攻略法が見えてくる作りではあり、かろうじて「死にゲー」の体裁は保っている。
-まがまがしいBGM。
-グラフィックの綺麗さ(グロ表現)。

**総評
「理不尽な無理ゲー一歩手前」という、いかにも一昔前の洋ゲー的な出来である。~
『[[シャドウゲイト]]』と似たような空気な為、そういったゲームが好きならばチャレンジしてみるのも一興か。

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