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T.M.N.T. タートルズインタイム」を以下のとおり復元します。
*T.M.N.T. タートルズインタイム
【てぃーえむえぬてぃー たーとるずいんたいむ】
|ジャンル|ベルトアクション|#image(TMNTTIT-Title.png)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売・開発元|コナミ|~|
|発売日|1992年7月24日|~|
|価格|8,500円(税抜)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[タートルズシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1826.html]]''|

**概要
-ひたすら右へ進みながらフット団を倒し、最終的に永遠のライバルであるシュレッダーを倒すベルトスクロールアクション。
-日本でもテレビ東京系列で放送されたことで知られるアメリカのアニメ「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」の87年版を題材としている。
--これ以前にコナミはタートルズのゲームを数多く出してきたが、その多くがパッとしないものであった。その点今作は爽快感を重視し、とても評価が高い。

**特徴
以下の四人から自由にキャラを選べる。2人で協力プレイも可能。
-レオ(レオナルド)
--青い鉢巻、武器は剣。平均的な性能で、バックアタックが唯一の一撃ふっとばしのため敵に囲まれても強い。目立った欠点もなく扱いやすい。
-マイク(ミケランジェロ)
--黄色の鉢巻、武器はヌンチャク。攻撃力重視ですべてのフットソルジャーを一連の4連撃のみで倒せるが、一撃目の攻撃発生が他キャラより明らかに遅く当てづらい。攻撃力が高いのはヌンチャク攻撃のみでその他のタックルや蹴りなどは普通の威力。またバックアタックの発生が速く戻りも速いため、そこからの投げがやりやすい一面もある。
-ドン(ドナテロ)
--紫の鉢巻、武器はこん棒。リーチ重視で遠くから攻撃が当てやすい。しかし攻撃力が最弱、移動スピードも最遅のためタックル関連の威力も低い、リーチが長いことが災いし攻撃の戻りも遅い。バックアタックの性能が最も悪く、当てても吹き飛ばせないし、投げに移行も難しい。
-ラフ(ラファエロ)
--赤い鉢巻、武器はサイ。スピード重視で、移動スピードがダッシュと同じくらいの速度を誇る。ダッシュからの派生攻撃の威力が最も高い。ただリーチが短く攻撃が当てにくい。

-今作より先に出た『[[ファイナルファイト]]』を意識している作りにしつつも、タートルズらしさを基礎に置いて設計されている。
+通常攻撃からの連続アタックだけでなく、十字ボタンで後ろを向きながらの攻撃による叩きつけ・攻撃ボタン長押しでの投げ・ダッシュとの併用によるスライディングなど出せる技は多彩。
+キャラによって必殺方法を変えることで、レオは剣を一蹴させて周りの敵に囲まれて不利になったときに有効で、マイクはヌンチャクを広げて前に飛躍するので強行突破に便利、といった具合に個性を持たせている。
+また、先述の叩きつけを使えば敵に囲まれた際も必殺でライフを減らすことなく一掃できる。
+今作では回復アイテムのピザが登場するが、取るとなんと全回復する。なのでミスの心配なくサクサク進める。
+あと、回復とは別に一定時間武器を振り回す爆弾ピザも置いてあるので、これもまた敵を一掃可能。

-申し訳程度の出来だが対戦モードもあり、簡素なもののなかなか熱中させてくれる

**評価点
-前述の通りアクションが多彩で飽きにくい。
--しかもレオ・マイク・ドン・ラフの4人のうちからキャラクターを選べる。これは当時では多いほうである。

-一度に登場する敵が最大で6体で(3面のテクノドロームで確認済み)、アーケードゲームさながらの表現。

-ボイスがかなり凝っていて、ゲーム開始時の「カワバンガ!」やミス時の「オー、シェルショック…」というセリフも聞いて悪い気はしない。

-ステージ事のギミックが多彩。強制スクロール面からF-ZEROのような視点で進むステージがある他、落ちてる間無敵のマンホール(といってもわずかな時間ですぐ戻るが)やスイッチを踏むと浮き出る地面・タルや大砲が跳んでくるなど、同ジャンルのゲームにありがちな「ステージが変わっても、出てくる敵や数が変わっただけ」といったことは無くなっており、飽きずに遊べる。
--タイトルのとおり時間を旅する内容なので、ロケーションが恐竜が健在の中生代から近未来まで多彩に変化するのも楽しい。

-BGMは安定のコナミサウンドでかなり高いクオリティでまとまっている。
--高性能な基板の性能をフル活用した後述のAC版の曲と比較すると劣るかもしれないが、それでも曲の再現度が高いのも魅力。

-1Pだけでプレイしても後から2Pがスタートボタンを押して使用キャラクターを選べばリセットする事無く途中から二人プレイが可能。

-非常に原作愛に溢れた内容で、ゲームでは省かれがちなビーバップとロックステディと戦える、レザーヘッドにバクスター博士、ラットキングといった準レギュラー級の悪役もカバー、更に実写映画のトッカとラザーまで登場と原作ファンなら誰もが喜ぶツボを抑えているあたりも秀逸。

**問題点
-敵を倒す際に得点が入るのだが、その敵が画面外で死ぬと得点にならない。
--ただ、今作は得点よりも爽快感を求めているのであまり問題ではない。

-プレイアブルキャラのタートルズ4人の性能がほとんど差別化されていないので、キャラを変えてもプレイ感が微妙にしか変化しない。ヘルスを消費して発動するファイナルファイトで言うメガクラッシュ的なものだけは大きく性能が違うものの、使う場面がまずない。
--お気に入りの亀でプレイしてね!という配慮とも取れるが、誰を選んでも多少攻撃の出が早い、多少リーチが長い程度の違いで、攻略に影響するほどの差は出ない。

-4面の中ボスであるシュレッダーはザコ敵を投げ当てて倒すのだが、その方法が「ザコ敵に攻撃して腹を押さえている隙に攻撃ボタン長押し」と分かりにくい。

-6面の船は回復アイテムが少なく厳しい戦いを迫られる。

**総評
今作は同社のスーファミソフト『魂斗羅スピリッツ』や『グラディウスIII』などと比べると無名ではあるが、タートルズ初の「遊べば誰もが頷ける名作」となった。
実際日本国内では[[Accessup.orgのページ>http://www.accessup.org/jgame/7_T_2EM_2EN_2ET_20Turtles_20in_20time/]]では「最高」と「とても良い」が過半数を占めたり、Amazonのレビューページでは多彩なアクションを褒め称えるレビューが多く、そして海外では雑誌Nintendo Powerが5点中4点、Allgame.comが5点中3.5(とてもよい)という評価をした事からもお分かりいただけるだろう。
数年前まではブックオフやTSUTAYAなんかで『ジーコサッカー』などの安価ゲーに混ざって100円~500円で売られていた。
しかし近年では相場がソフトのみでも最低二千円ほど、箱説付きだと定価超えの一万以上はくだらないレアゲーと化している。
もしバーチャルコンソールなどで配信されたり、手ごろな値段で見かけたら是非とも手にとって遊んで欲しいものである。

**余談
-本作は元々アーケードからの移植版だが、アーケード版は国内ではロケテストのみでお蔵入りとなり、移植版や関連作のみが国内で展開した事になる。
--ちなみにロケテスト版の基板は少数ながら密かに出回っており、極一部のゲームセンターでプレイが可能とのこと。
--AC版からの追加・変更点は、ステージ・ボスの追加((それに伴いシナリオが一部変更されている。))及び仕様変更((2つあるタートルボードのステージがボーナスステージに変更。))、ピザ取得時やボス戦開始時((AC版ではボス出現前の演出がフルボイスになっている等多くのボイスが収録されているが、SFC版ではそれらの多くがカットされ、ボス出現時の演出もテキストに変更されている。))などの演出面の変更。

-同じくインタイムをベースにしたMD『T.M.N.T. リターン・オブ・ザ・シュレッダー』も発売されている。ちなみに同社のMD初進出タイトルでもある((海外ではそれ以前にリリースした「サンセットライダース』が初進出作品))。
--SFC版との違は主にステージ構成が大幅に異なる上に総ステージ数が減少している、ボスにオリジナルが多い((ただ一部のボスやステージの演出は『スーパー亀忍者』からの復活ボスが登場。))、ストーリーの変更等。

-海外ではAC版のリメイク版がXbox360で配信されているが、アレンジver.のBGMが原形を留めていない物に変更されている為、賛否が分かれる。

-あのAVGNことジェームズ・ロルフ氏は、お気に入りのスーファミソフトの一つとして[[公式サイトのFAQで本作を挙げている。>http://cinemassacre.com/faq/]]
--また、2014年には「ジェームズ&マイクマンデー」と題し、マイク・マテイ氏と二人で本作を実況プレイした。

#region(参考動画)
|&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm25006058)|~|
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