このページでは『スターフォックス64』(N64)と、その移植版である『スターフォックス64 3D』(3DS)を紹介しています。
判定はともに「良作」です。



スターフォックス64

【すたーふぉっくすろくじゅうよん】

ジャンル 体感3Dシューティング
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対応機種 ニンテンドウ64
メディア 96MbitROMカートリッジ
発売・開発元 任天堂
発売日 1997年4月27日
定価 8,700円*1
廉価版 1998年3月2日/4,800円*2
レーティング CERO:A(全年齢対象)
※バーチャルコンソール版より付加
配信 バーチャルコンソール
【Wii】2007年4月17日/1,000Wiiポイント(税5%込)
【WiiU】2016年8月31日/1,028円(税8%込)
判定 良作
スターフォックスシリーズリンク

概要

SFC版の『スターフォックス』および、開発中止となったSFC『スターフォックス2』を受け継いだ、スターフォックスシリーズの2作目。
プレイヤーはやとわれ遊撃隊・スターフォックスのリーダーであるフォックス・マクラウドとして、様々な惑星を駆け巡ることになる。

国内では約64万本、アメリカでは約276万本、世界では400万本以上を売り上げ、「最も売れたシューティングゲーム」としてギネス記録に登録されている。
未だに家庭用STG史上に残る傑作との呼び声が高い作品。

本作はSFC版シリーズのリメイク的な位置づけであるため、SFC版初代との時系列や設定上の関連性がない独立した作品となっており、以降のシリーズにおける設定やゲーム要素のベースとなった。

ゲーム内容

  • フォックスの戦闘機アーウィンを操作して、惑星コーネリアから惑星ベノムまで全7面をクリアし、アンドルフ打倒を目指す。
    • 基本的に自機の武装は連射できるレーザー、新兵器のチャージショットと回数制限だが広範囲を吹き飛ばすスマートボム*3
      • レーザーはステージ途中で見つかるアイテムで強化できるが、物理的なダメージを受けてウイングが破損するとパワーアップを失ってしまう。
      • チャージ弾は着弾点で爆発して周囲を巻き込む。これで複数の敵を攻撃するだけで、直撃を除いた分だけボーナススコアを得られる。
      • チャージ中に敵1体をロックオンすると、チャージ弾やスマートボムを対象に追尾させることが出来る。
  • ステージ中には仲間のアーウィンも登場することがあり、通信でヒントを与えたり、時には敵や障害を攻撃・破壊したり、アイテムを出現させることがある。
    • 仲間のアーウィンも敵の攻撃や自機のレーザーによってダメージを受ける。また、ステージによっては敵に追跡されていることもあり、その場合プレイヤーは対象の敵を素早く倒し、仲間を救援せねばならない。
    • 前作では同じ場面ならどの仲間から通信が来るのかがランダムであり役割分担もなかったが、
      本作では仲間によって役割分担(固有の台詞やステージ内でのアクション)が設けられ、欠けた仲間の担当が肩代わりされることはなくなった*4
      • 前作では仲間は一度撃墜されたらもう登場しなくなる仕様だったが、本作では仲間は「撃墜される寸前に逃げる」ため、基本的に「今のステージと次のステージだけお休み」にとどまる。そうした意味での離脱のリスクは逆に減っているが、ステージごとの耐久力はむしろ減っているため、ピンチを素早く救えないとあっという間にやられてしまうことが多い。*5
      • 他、プレイヤーたちと同じく高性能戦闘機を操るチーム・スターウルフとの戦いは、残った味方の人数によって難易度が大きく変動することとなる。*6
  • 特定ステージではアーウィンの代わりに戦車「ランドマスター」や潜水艦「ブルーマリン」を操ることになるステージもある。
    • しかしアーウィン以外を操るステージは1周の中で最多でも2ステージ。ルート分岐を駆使すれば一切通過せずにゲームクリアすることも可能であり、あくまでメインはアーウィンによる空中戦である。
  • スコアアタックの第一歩として、各ステージごとに目標スコアが設定されている。これを達成すればスコア表示が赤く光り、その状態で全員生存させるとそのステージにおける勲章が得られる。
    • 全ステージそれぞれで1回以上勲章を獲得する(獲得状況はセーブされ、次周に引き継がれる)と、敵数が増加するだけでなく、シールドと両翼の耐久力が減少したエクストラモードに挑戦することができるようになる。
    • ちなみにメニュー画面でメインゲームの項目を「エクストラ」に変えた状態で他モードを選ぶと、エクストラモードの仕様をトレーニングやバトルモードに適用することが可能。
  • トレーニングモード
    • ゲーム中に必要な操作やアイテムの効果は全てここで理解することができる。
    • ステージ道中の敵はまばらで回復リングも多いが、この他に存在する100個の大きな輪を全てくぐるのは存外難しく、これにハマってしまう初心者もいる。
    • 終点にたどり着くととオールレンジモードの練習になる。このモードで100HITを達成すると…
    • なお、フルボイスの唯一の例外はこのトレーニングモードのガイドキャラ『ヤル・デ・ポン』(タヌキの人でアーウィンを開発した会社の社長)である。彼だけ何故か乾いたタイプ音のような音でしゃべる。
      • 恐らくはゲーム容量の問題だろう。
  • 最大4人対戦が可能なバトルモードも用意されている。多人数でやれば熱くなること間違いなし。
    • バトルモードではステージは、コーネリア、カタリナ、セクターZの3種類から選択できる。ルールは相手を倒して一番最初に規定数のポイント得た物が勝利となる「ポイントマッチ」、撃墜されれば即座に敗退となる「バトルロイヤル」、飛び回ってる雑魚敵を倒して得点を競う「タイムバトル」が選択可能。ハンディキャップも設定できる。
    • さらに本編で条件を満たすと「ランドマスター」と生身で戦う「パイロット」が選択でき遊びの幅が広がる。因みにクリエーターの清水隆雄氏によるとパイロットは「ストーリーモードでも使用可能の予定だったが納期の都合でバトルのみの登場となった」とのこと。これは『アサルト』において実現することとなるが…

評価点

  • 登場キャラクターが皆個性的
    • 任天堂のキャラにありがちな「プレイヤーの分身的没個性キャラ」ではなくそれなりのキャラ付けがなされている。かと言って一から十まで固められているわけでもなく、ゲームを楽しむために必要な範囲で過不足なくキャラ付けが施されている。
    • 作中のストーリーはすべて仲間や敵による雑談から攻略のヒント・救援要請といった、ステージの各所に挿入される様々な会話によって織りなされている。これがゲームを盛り上げるのに大きく貢献したことは間違いない。解説モノローグはゲーム開始時のみ。
      • 前作から改変もしくは付記された設定も多々あり、その多くはそのままゲーム内での挙動・仕様に活かされている。
        「ファルコは好戦的」「ペッピーは壮年のベテランパイロット」「スリッピーは戦闘は苦手だがメカに強いお調子者」といった、メンバー毎の印象的な個性も本作で固まった。
  • 任天堂初のフルボイス
    • 前作では効果音に近かったキャラの声は、本作ではステージ中はもちろん、ステージ前後のイベントシーンやオープニング~エンディングの一幕に至るまでフルボイスである。
      • 登場人物は多いが、これらのキャラをたった6名の声優で演じ分けている*7。ちなみに本作出演者は全て青二プロダクション所属で統一されている。
      • さらに容量削減のための音声圧縮の都合上、どうしても入ってしまうノイズ及び音質低下を「通信時の音声」という設定として逆手に取る事で、違和感を与えないどころか更なる臨場感に昇華している措置も秀逸である。
  • オーケストラ演奏で統一されたBGMも秀逸なものが多い。
    • 曲全体を見てもステージや状況によく合っている。さらに、ステージが盛り上がる部分ではBGMも盛り上がるなどの配慮がよくなされており、どのBGMも耳に残りやすい。
      • 中でもエリア6のBGMは、まさに決戦の場に相応しい名曲とされている。『スマブラX』では原曲に近いアレンジを加えた物とシンセ音でアレンジした物の2種収録され、『コマンド』ではフォックスの専用BGMに採用された。
    • 後に『ピクミンシリーズ』を担当した若井淑氏がステージBGMを、『マリオシリーズ』などでおなじみとなる近藤浩治氏がメインテーマを含むそれ以外のBGMを作曲している。
  • 計15箇所もの多彩なシューティングステージが用意されているのも見どころ。半数以上は条件分岐が存在し、面毎の条件を満たすことでより高い難易度のステージに進むことが出来る。
    • これによるルート分岐は全部で25通りにも及ぶ。本作になかなか飽きがこない要因の一つ。
    • 分岐の条件も「ステージで一定以上のスコアをとる」「出現したボスを一定時間以内に倒す」といったシンプルなものから「ステージ中に特定のポイントを通る」「ボスを無視して特定の手順を踏む」といった特殊なものまで様々。
    • 特定ステージを通ると、次のステージでも友軍キャラが登場してくれるなどといったイベントもある。
    • 図らずも高難易度面を出現させてしまった場合も、ステージ開始前にて低難度ルートのまま進行し続ける選択が可能。前作と同様の3段階ルートであり、樹形図のライン表示が赤>黄>青の順にルートの難易度が決まっている。
    • ちなみに1周にかかる所要時間は約一時間。
  • そして、本作最大の魅力は初心者から上級者まで飽きさせないスコアアタック要素にあるともいわれる。
    • 勲章獲得にはスコアリング上必然的に敵の全滅を狙うことになると思われがちだが、レーザーだけで達成するのはほぼ不可能。有効な相手が限られるが巻き込みボーナスのあるチャージ弾や、ノーボーナス・回数制限だが非常に広範囲の敵を一掃するスマートボムを使い分ける必要がある。
      • 本作で基本となる稼ぎ方は「溜め撃ちでまとめて攻撃すればスコア倍増」。実に単純だが、敵集団のどの敵にロックオンするか、いつ発射するかによってそのボーナスは変動する。これを活かせるかは機体や照準の位置取り、発射のタイミングなどが絡んでくる。
      • これだけでも極めれば合計1200~1,800点程度には到達できるのだが、上級者はここでは終わらない。的への直撃を避け、地表に当てたチャージ弾の爆風で敵を誘爆する、さらには何もない空間にチャージ弾を撃ち、その爆風で出現直後の敵を誘爆すると言った芸当を組み合わせれば2,000点を越えることも可能のようだ。
    • 特定条件でのボス撃墜ボーナスなども含め、プレイ中に得られるボーナス点も多数用意されている。
      破壊できるものの殆どは得点に関係してくるため、練習すれば着実に「HIT数」という形で自分の実力の伸びを実感できるのがモチベーション維持のうえで大きい。

問題点

  • ランキングシステムが不親切。
    • 多くのルート分岐や2段階の難易度設定がありながら、ランキングはそれらを全部一まとめにして10位までしか残らない。
      結果的にランキングは特定の難易度・ルートのものが多くを占め、HIT数の理論値が低いステージが不人気になりやすい。
  • 各ステージの1つ1つを楽しみたいプレイヤーにとっては不親切な仕様。
    • ステージごとを単独で遊ぶモードがなく、特定のステージを遊びたくとも最初から始めなければならない。
    • ようやく辿り着いて、そのステージにおけるスコアアタックに挑もうにも、「ステージをやり直す」を選択すると残機を1失うばかりか、今まで強化してきたレーザーやボムの個数も初期値に戻ってしまう。
    • ランキングもあくまで総合点で決まるため、お気に入りのステージの点数がよくても総合点が悪ければランキングから外れてしまう。
  • セクターZの勲章獲得の難度が非常に高い。
    • グレートフォックスに三度向かってくる計6基のミサイル撃破を目指すステージ「セクターZ*8」の勲章スコアは100hit必要。このステージは終始オールレンジであり雑魚敵も散り散りに襲ってくるのでhit数を伸ばすのが難しく、チャージ弾とボムのどちらも活用し辛い。
    • なお、このステージには宇宙ゴミが散在しており、破壊すれば+2のボーナス。勲章獲得のためには取りこぼしはできないが、薄暗いステージであるため見つけにくい。
    • ミサイルの撃墜スコアには+10のボーナスがある。ただ、このステージでは仲間も積極的にミサイル破壊を行うのが障害になっており、1基でも撃墜を奪われると勲章獲得はほぼ不可能になってしまう(かといって一人でも減ると前提条件にある全員生存に引っかかる)ので運の要素が強く絡んでくる。
      • おまけに惑星ゾネス経由で来ると、キャットという味方がもう一人増える。勲章を狙うプレイヤーにとってはありがた迷惑である。
    • ただでさえ難易度が高く、更にスコアを稼ぎ辛いステージである為、通常のプレイにおいてもセクターZを避けて黄色ルートの惑星マクベスを経由するプレイヤーはかなり多い*9
  • 操作コンフィグがない。
    • 本作は上下移動の操作が強制的に反転しており、カーソルを見た目通りの方向に動かせないため、人によってはかなり致命的なポイントとなる。
  • 特定のステージで、半永久的にスコアを稼げてしまう裏技が存在する。スコアアタックでは邪道とみなされることが多い。
  • 失敗したり、やり直しした時の保険が一切ない。
    • 後半になればなる程難易度が上がりやられる危険性も高まるが、こちらがやられた場合は強化状態などが全て初期化されてしまう。
    • その為、「失敗したら余計難易度が上がる」という状態に陥ってしまう。
    • この問題が顕著に出るのが惑星ベノムにおけるスターウルフ戦。
      • この戦闘ではスターウルフ勢の機体性能が大幅に上がっており*10、特に機動力面ではアーウィンが遥かに劣る為、後ろが取られ放題になる。
      • プレイヤーが急ぎ殲滅しないと味方は瞬く間にやられてしまうが、プレイヤーもプレイヤーで幾ら躱してもすぐに狙われるため、瞬殺する以外の攻略法が取りづらい。
      • しかし、この戦闘で負けると、ただでさえ強い相手に初期状態で挑まざるをえなくなる。
      • ステージの構成上強化アイテムの入手も期待できず、プレイヤーによっては最悪詰む事もあり得る。
  • 致命的なバグがある。
    • ベノム2で基地内の突入デモへと切り替わるシーンで、この時に自機が突入口の真上にいると、フォックスは突入口の辺りを無限ループしてしまい詰む。
      スターウルフを倒した後は基地から離れるのを意識しておくこと。
    • 1つのコースで512hit以上稼ぐと、ランキングで256hit少なく表示される。後で256を足せば同じことではあるが少し不便。
      • 当然3DS版では修正されている。
      • WiiのVCでは、511hitで打ち止めにするという荒技で対応されていた。

総評

至って単純なシステムを持つ本作の魅力はゲームの攻略(中でもスコアアタック)に集約されていると言える。
ギミックや敵の配置、その登場・退場タイミングは練られており、自分の工夫1つで見る見るうちに点数が伸びる喜びや、操作のちょっとしたズレがスコアに現れていくなどやりこみの深さをもたらしている。

ストーリーはその上述した楽しみを阻害しない程度のシンプルなものになっているが、第三者の視点でシナリオを傍観するのではなく、
プレイヤー自身がキャラクターからアドバイスや応援を受けているような演出が徹底されているのもゲームを盛り上げている一因といえる。

シンプルだが味わい深いゲームは現代においてもなかなか見つけることはできない。
ファンだけでは無く、他社の開発者からも注目され、後のゲームに影響を与えたことも、本作の高評価が本物である証拠だろう。


移植

  • WiiおよびWii UのVCでも配信されている。主な違いは以下の通り。
    • N64版・Wii U版では振動機能があるが、Wii版では振動機能が無い。
    • アーウィンのエンジンから噴出する炎のエフェクトが半透明になっている。
    • エリア6のボスのビームの色はN64版では黄、橙、赤、ピンク、白が鮮やかでペカペカした目に悪い色だが、
      VC版では黄、橙、赤、ピンク、白が薄く、ピンク色だけ伸びている。
    • アンドルフを倒した後の脱出時、VC版では画面全体が若干暗くなっている。
    • ダメージを受けたときなどのフラッシュ効果が控えめになっている。
    • 惑星マクベスのボスを倒した後のフラッシュ効果が削除されている。
    • 処理落ちが無くなった影響で一部の演出が変わって見える。
    • 上述通り、ステージごとのhit数に511点の上限が設定された。

余談

  • キャラクターや戦闘機、惑星のデータ等の、本編では語られない細かい裏設定が豊富に施されている。
    • そうした設定の一部は公式攻略本によって公開されていた。
  • 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにフォックス・『DX』からファルコ・『X』からウルフが参戦している。
    • フォックスは『初代』から『SP』まで皆勤賞。フォックス・ファルコともにスピードタイプ寄りのファイターでシリーズ通して上位の強さを持っている。
    • ウルフは4作目『for』ではリストラされたものの、『SP』では再び参戦を果たした。

スターフォックス64 3D

【すたーふぉっくすろくじゅうよん すりーでぃー】

ジャンル シューティング
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア 1Gbyte3DSカード
発売元 任天堂
開発元 任天堂、キューゲームス
発売日 パッケージ:2011年7月14日
ダウンロード:2012年11月1日
定価 4,800円(税5%込)
プレイ人数 1~4人
判定 良作

追加要素・変更点・評価点(3DS)

  • ジャイロ操作に対応した「ニンテンドー3DSモード」が追加され、直感的な操作が可能になった。なおスライドパッドでの操作にも同時に対応しているので、新ハードにありがちな「新要素を無理やり使わされている」といった感覚は全くない。
    • 上下操作の反転オプションや、従来の遊び心地・バランスをそのまま再現した「ニンテンドウ64モード」も搭載されている。
  • グラフィックが格段に進化した。
    • 当然ながら背景が鮮明になったことが特に高い評価を受けている。宇宙ステージでは「星空が美しい」、海中ステージでは「水の質感が伝わってくる」など。
    • 惑星ゾネスでは雨が降るなど、64版では存在しなかった演出も追加されている。
    • エフェクト類も進化しており、爆炎やビームなどの光系のエフェクトは透過処理が行われている。
  • 『アサルト』に倣い、1度クリアしたステージは「スコアアタックモード」で何度も遊べるようになった。
    • 64版での最大の欠点だった「ステージ2以降を遊びたくても最初から進めなければならない」という不満点が解消された。
      • ただし、流石に直前のステージ状況は考慮されないため、ビルやキャットが初登場ステージ以外に現れることはない。
    • 同様に、64版では1つしかなかった勲章も『アサルト』に合わせてステージごとに3つ用意された。自分のレベルに合わせた目標を狙っていくことで、プレイヤーの間口を広げている。
  • バトルモードにも進化が見られる。これも『アサルト』を意識した追加要素が多い。
    • 遊びごたえのなかったステージ*11を一新し、独自の地形を持つステージを用意。
    • レーザーとボムしかなかったアイテムの他にも対戦限定の新アイテムが追加された。
    • ローリングには使用制限が追加された。これによって、対戦ならではの立ち回りや戦略性を生じさせている。
    • コンピューターを相手に据えることが出来るようになり、一人でも対戦が出来るようになった。
    • 対戦中、内側カメラでプレイヤーの顔をアイコンにする機能がある。ちょっとしたお遊びにもどうぞ。
  • 1ステージクリアするごとにオートセーブされるようになり、プレイを中断できるようになった。
    • スコアアタック面で考えると、ステージ途中でリセットすればレーザー・ボムの状態を維持したままステージのやり直しができるようになった。これにより、良く言えば「納得のいくスコアが出しやすくなった」、悪く言えば「一発勝負の緊張感がなくなった」と言える。
    • ただし中断・再開を行わずにクリアすると、「ノーコンティニュー」メダルがランキングに記録されるため、従来通りのチャレンジを潰すことはない。
  • 一部台詞の変更とボイスの追加が行われた。
    • 基本的には64版と同じ文面となっているが、ごく一部の台詞に修正が入っている。
      • 台詞修正の例としては、「惑星アクアス」のもの*12が分かりやすい。今作では2度目の台詞が修正され自然な構成になっている。
    • 下記のCV変更や容量面で余裕ができたためか、トレーニングモードの「ヤル・デ・ポン」もフルボイスとなった。64時代に遊んだ人の一番のサプライズはここかもしれない。

賛否両論点(3DS)

  • CVが一新された。
    • 64版をやり込んだ人ほど違和感を覚えてしまう。
    • ただし、6名という総人数とそれぞれの配役は変わっておらず、できる限り64版に近い声色を再現しようとしており「慣れれば何とも思わない」という意見も少なくない。
      • なお、CVが一新されたのは「64版でペパー将軍などを担当した郷里大輔氏が2010年に他界した為」であるとニンテンドードリーム第209号のインタビューにて語られている。
      • 今作の出演者は全員が賢プロダクション所属で統一されている。このためか現在でもベテランで活躍している江川央生氏(ファルコ)や阪口大助氏(ナウス)も変更されている。
  • 一部のエフェクトが抑えめの表現に変わっている。
    • わかりやすいのが惑星マクベスの作戦完了ルートのボス撃破演出で、爆発のエフェクトそのものは美麗になったが、64版と比べてエフェクトの規模はかなり小さく地味になってしまった。
    • VC版と同じく、目に負担を強いるフラッシュ効果などを抑えめにした結果の一つであろう。本作では立体視もあって目への負担はさらに大きいため、ある程度はやむを得ないといえる。
  • 1Pモードでのコックピット視点が削除された。
    • とはいえ、64版でのコックピット視点は視野が狭くなるほか、ローリング時に視点ごと一回転してしまう難点もあり、元より実用性のある要素ではなかった。
    • 今作で追加された立体視やジャイロ操作ともやや噛み合わない仕様のため、新要素と噛み合わず使い勝手も悪かった仕様を削除したのは妥当とも言える。
      • なお、コックピット視点は次回作の『ゼロ』にて、より進化・洗練された形で再び採用されることになる。

問題点(3DS)

  • バトルモードが一新された関係で、一部失われた要素がある。
    • ランドマスター戦とパイロット戦が廃止され、残念ながらアーウィン以外での対戦は不可能に。
    • BGMは全て新曲に変更されたため、64版のBGMでは唯一バトルモード時のBGMだけが未収録となっている。
    • オンライン対戦にも対応していない。『アサルト』と違って対戦にそこまで重点を置いたゲームではないので、一人でバトルモードに熱中するには少々微妙な出来。

総評(3DS)

64版の魅力を一切殺すことなく、新ハードの特性や『アサルト』のシステムを上手くとりいれることで、より多くの人がより快適に遊べる作品となった。
一月前に発売された『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』に話題を持っていかれてしまったことは否めないが、同じニンテンドウ64における名作のリメイク作としての出来は、こちらも決して引けを取らない。

シリーズの低迷が続いていた為か、国内では売り上げは約13万本と残念な結果になってしまったが、64版をやり込んだ人でも十分に楽しめる、3Dシューター復活の一作である。
ファンにも新規ユーザーにも是非、一度は手に取って見て欲しい。

余談(3DS)

本作をベースに一から作り直されたWiiU版『スターフォックス ゼロ』が2016年4月21日に発売された。CVも3DS版と同じ面々となっている。



*1 振動パック同梱

*2 ソフト単品

*3 今作では最大9発までストックできるようになった

*4 ファルコはルート分岐の条件を暗示してくれる。ペッピーは各種操作のアドバイスやボスの攻略法を教えてくれる。スリッピーはボスの耐久力ゲージを表示してくれる。

*5 味方の耐久力は持ち越しで、ステージ終了毎にHIT数に比例して回復する。このため、HIT数を稼ぎにくいステージにはランキングだけでなく味方の被ダメージも大きく響いてくる。

*6 スターウルフはそれぞれ4機別れて対応するキャラを攻撃してくるが、味方が離脱してしまった分だけ攻撃がプレイヤーに集中してしまう。

*7 さすがに後の作品ではキャラ毎に専任の声優を充てている。ただし、本作と下記の3DS版と『ゼロ』では、6名全員が兼役となっている。

*8 ミサイルを一つでも被弾させてしまうとステージ終了し、一気に青色ルートへと落とされてしまう

*9 惑星マクベスの場合、特定の手順を踏めばボスとは戦う事無く高難度ルートへ進行できる上、それを達成した際に+50もの莫大なスコアボーナスを得られる

*10 このステージでスターウルフ勢が搭乗するのはウルフェンⅡ。ツインレーザー、チャージショットに耐性を持つバリヤー、高機動力を併せ持ち、こちらのアーウィンを凌ぐ性能を誇る。

*11 64版は平面に障害物をいくつか置いただけの簡素な地形だった。

*12 ファルコの「こんな物、後にも先にも1回きりだぜ!」という台詞。64版では同ステージで2度も同じ発言をするため、やや不自然だった。ちなみに64版の公式ガイドブックによると、2度も同じ台詞で強調したのは「後から「なんだこれ(ブルーマリン)1回しか出てこないじゃないか」と言われたら悲しいから、先にはっきりと言っておいた」らしい。