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マリオストーリー」を以下のとおり復元します。
*マリオストーリー
【まりおすとーりー】
|ジャンル|アクションRPG|CENTER:&amazon(B000069RYZ,image=https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/3702/1940/mariostory01.jpg,height=160)[[高解像度で見る>https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/3702/1940/mariostory01.jpg]] [[裏を見る>https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/3702/1941/mariostory02.jpg]]|
|対応機種|ニンテンドウ64|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|インテリジェントシステムズ|~|
|発売日|2000年8月11日|~|
|定価|6,800円(税別)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|4個(フラッシュメモリ)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)&br;※バーチャルコンソール版より付加|~|
|周辺機器|振動パック対応|~|
|配信|バーチャルコンソール&br;【Wii】2007年7月10日/1,000Wiiポイント(税5%込)&br;【WiiU】2015年7月15日/1,028円(税8%込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|ペーパーマリオシリーズ第1作目&br;『スーパーマリオRPG』とは違った方向性だが人気を確立|~|
|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>マリオシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**ストーリー
>願いをかなえてくれる星たちのきらめく夜空。そのはるかかなたに、星の国がありました。~
そこには願いをかなえる力を持った「スターのつえ」という宝物が7人の星の精たちによって大切に守られています。
~
ところがある日、事件が起こりました。~
大魔王クッパが現れて「スターのつえ」を奪い取り、さらにその力で星の精たちをつかまえてしまったのです。~
~
そんな出来事をよそに家でくつろぐマリオのもとに、ピーチ姫からパーティーの招待状が届きます。~
マリオは弟のルイージとともにピーチ姫の待つキノコ城へと向かうのでした。~
~
強大な力を手に入れたクッパがとんでもないワナをしかけているとも知らずに……

**概要
『[[スーパーマリオRPG]]』に続く『マリオRPGシリーズ』の2作目にして、『ペーパーマリオシリーズ』の1作目にあたる作品。

N64初期から『スーパーマリオRPG2(仮)』という構想はあったものの、任天堂とスクウェアの間に不穏な空気が流れたこともあってか、開発を任天堂のセカンドパーティーであるインテリジェントシステムズに移し、64DD専用ディスクソフトとしての開発が発表されていた([[参考>https://web.archive.org/web/20130510045500/https://www.nintendo.co.jp/event/spacew99/sokuho/28/soft/mariorpg/index.html]])ものの64DDの延期により開発が長引き、紆余曲折を経て最終的にはロムカセットによる別作品としてタイトルを変更して発売された。
//こんな経緯だったと思いますが不安なのでco

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**特徴
-本作の大きな特徴は、キャラが紙で表現され、絵本のようなギミックで全編を描写しているであるという点である。

-戦闘では『スーパーマリオRPG』と同じく、アクションコマンドを使って攻撃する。

-隠しブロックや様々なギミックを駆使して進んでいくアクション要素等、所々に『スーパーマリオRPG』の特徴を継承している。

-経験値となるスターポイントを100溜めるとレベルが上がる。レベルアップ時にマリオの体力が上がる「ハートポイント(HP)」、マリオの技を使う為に必要な「フラワーポイント(FP)」、バッジを使うために必要な「バッジポイント(BP)」の三種類の中から一つ選んでマリオを強くしていく。どれを選ぶかはプレイヤーの自由である。
--戦闘やそれに関するステータスは、[[ファイアーエムブレムシリーズ]]を更に簡略化した計算式になっており、数値のスケールまでも含め極限まで簡略化されている。「自分の攻撃力」−「相手の防御力」=「相手に与えるダメージ」という小学生でも分かりやすい計算式で、乱数が存在しないため結果予測が非常に容易。~
与える・受けるダメージは中盤までは1~3・最高でも10以下となり、ラスボスも99HPと防御力2を持つ程度に収まっている。
---そして、マリオの攻撃力はストーリーを進めていくと手に入る武器か、一部のバッジかバトル中のチャージのような特殊な効果でしか上がらない。防御力を持っている敵も多くても2、最大でも6と一桁に収まる。
--スターポイントはその時点のレベルと敵によって異なり、一度に出現した敵が多いと若干増えるようになっている。こちらのレベルが極端に高くなればスターポイントは1ポイントも出さなくなってしまう。

-バッジシステム
--冒険の途中で手に入るバッジを装備すれば、マリオに特別な能力が備わる。
---FPを消費して複数の敵や強力な攻撃を放つ技を使用可能になるものや、移動やアイテムの収集に役立つフィールドで発揮するもの、攻撃時の効果音が変わったりするお遊び要素ものなど、全80種類(一部同じバッジが複数存在する)。BP値の制限はあるが、お好みでマリオのバトルをカスタマイズできる。

-本作のキャラクターはクリボーやノコノコなど、従来のマリオシリーズに登場する敵が登場するが、同じ種族であっても、住人として話しかけられる&bold(){「いいキャラクター」}と、敵となる&bold(){「悪いキャラクター」}が存在する。
--従来からマリオの味方であったキノピオは、(変装したノコブロスを除いて)全員住人である。
---但し、テレサのみ従来とは反して、本作ではバトルをすることはなく全員いいキャラクターとなっている。
--シリーズのザコキャラクター達もそれぞれ生活を営んでおり、彼らもこの世界の住人であることがしっかり描写されている。
--『[[スーパーペーパーマリオ]]』では、舞台が異次元であるのもあってこの設定が失われてしまった。

-ストーリーは短めであっさりしている。「クッパがピーチ姫をさらい、それをマリオが助けに行く」という、ものすご~くいつものスーパーマリオシリーズ。前作と同様クリア後のおまけ要素も無い。
--ただし、今回のクッパはピーチ姫を''城ごとさらう''というマリオ史上最も豪快な手法をとる。前述のピーチ姫パートはこの城の中、つまりピーチ姫の自宅が舞台というわけである。

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**評価点
-紙で出来ている事を活かした演出。
--場面が変わるときや家に入るときなどはまるでペーパークラフトのように物が組みあがっていく。また、土管に入るときはマリオが丸まったり、挟まれる系の罠に引っかかったと思ったらペラペラなので助かったりと、ネタも豊富で見ているだけでも楽しい。

-戦闘を飽きさせない様々なアクションコマンド。
--ほぼ全ての技に独自のアクションコマンドがあり、失敗すると効果が大幅に減る。
--前作のように「適切なタイミングでボタンを押す」という簡単なものから、「画面にランダムで表示されるボタン(3種)を素早く正しく押す」というような高難度のものまで。しかし、いずれもシンプルで分かりやすい。
---ある程度の物語の進行は必要だが、バッジで判定を緩くすることもできるため、苦手な人でも安心。

-アクション要素満載でプレイヤー操作が主体なストーリーパート。
--マリオシリーズお馴染みのスイッチを押す仕掛けに、ハンマーやヒップドロップで障害物を壊していく仕掛けなど盛りだくさん。
--また本作から、シンボルエンカウント時に相手をジャンプで踏みつける・ハンマーで叩くことによって先制攻撃を仕掛けることができるようになった。逆に一部の敵シンボルはマリオを攻撃してくる者もおり、食らってしまうと先制攻撃を受けた状態からバトルが始まってしまう。
---仲間のアクションでも対応した先制攻撃が可能。ピンキー(仲間のボム兵)の爆発は高い攻撃力を持ち、ノーリスクで先制大ダメージを与えられる。

-ゲーム初心者から物好きまでを魅了する、わかりやすい戦闘によるとっつきやすさ。
--前述の通りステータスの数値は非常に簡略化している。~
素早さ等もないのでバトルの順番は固定で、必ずこちらが先に動ける。ダメージに乱数やクリティカルや急所等といったランダム要素もないので、非常にわかりやすいステータスとダメージ計算が特徴。
--俗に言う「アルテリオス計算式」に類する仕様なので、算数ができれば簡単にダメージを予測できる。数値の伸びが非常に控えめなためにバランスの悪さは感じさせない。

-ピーチ姫パートの存在。
--ステージをクリアするごとにピーチ姫を操作するイベントが挿入され、ストーリーに厚みを持たせている。このピーチパートは基本的にミニゲーム主体であり、ゲームオーバーになることはない。

-絵本のような見かけによらず、細部の設定がしっかり練られている。
--とてもファンタジックなストーリーであり、更に個性的なキャラクター達が物語をより引き立ててくれるため忘れられない魅力がある。
---例としては、名前も外見も似ているキャラクターが複数登場したと思ったら全員親戚であり、話が異様に長いという性格まで似ていたというデアール一族など。
--ストーリーの合間に何度でも立ち向かってくるコワッパも印象的。殻に籠ったり羽根が生えたりトゲを生やしたり、さらには通信教育で覚えた魔法を使ったり。
--パーティーメンバーの中でもレサレサは愛らしい外見とマリオシリーズでは珍しいツンとすました性格から特に人気が高い。
---これで味を占めたのか、以降の2作品でも大体1人は似たような性格のキャラが登場している。
--この世界設定は続編『[[ペーパーマリオRPG]]』へと受け継がれることになる。また、パレッタ(オープニングの1シーンだけだが)、レサレサ、デアール一族は続編にも登場した。

-前述の初心者から上級者まで様々なカスタマイズができるバッジシステムは、奥が深い。
--ストーリー上で必ず使わなくてはいけないバッジも殆ど無いため自由度は凄まじい。攻撃力が増える代わりに受けるダメージも増える「モロハノヤイバー」のようにリスクとリターンがあるものから、移動速度が遅くなるだけの「ノロイノロイ」など微妙なバッジもあるが、あえて装着して縛りプレイに利用することも可能。
---この「ノロイノロイ」はデメリットしかないように見えるが、一応「ダッシュすると敵が起きてマリオに向かってくる」ギミックの対策となっているため、使い道がないわけではない。といっても単にダッシュしなければいいだけなので、実際にはほぼ不用品。着脱が面倒なら装備しなくても問題ない。使い道が本当にないお遊び要素のバッジは効果音が変わるだけのピッキョローン系くらいである。

-頭を使わないと解けない仕掛けは前作から健在である。
--しかし紙であることを利用した仕掛けは、本作ではまだ少ない。

-町並みやバトルフィールドなどのデザインも良い。
--ペーパークラフト的な世界観を生かし、N64でもトップクラスに高品質な温かみのあるグラフィックを実現したことも特筆に値する。
---基本的にキャラクターは2D、フィールドは3Dで作られているのだが、特に3D部分の見栄えが非常に良い。あえてリアル調にせずポリゴン数を抑えた作りにすることで、アニメ風な絵柄の2D部分とうまく調和がとれているほか、特徴でもある紙っぽい世界観の演出にも成功している。
---この「あえてポリゴン数を抑えて2Dとの融和性を良くする」という独特の手法は、続編でもさらに洗練されたうえで用いられている。

-バッジやほしのかけら等、アイテム収集によるやり込み要素もある。
--ミステールという人物に会えば、未入手のバッジやほしのかけらの大まかな入手方法のヒントを教えてくれるため、比較的集めやすくなっている。

-BGMも作り込まれており、ボスには一体一体に専用のBGMが用意されている。
--ちなみに作曲はファイアーエムブレムシリーズでもお馴染みの辻横由佳氏。当シリーズでの重厚な楽曲群とはまた違ったポップな作風だが、不気味ながらどこか愛嬌を感じさせる「食っちゃうぞ!」や、バックの電子音が印象的な「ゆきやまの先には」など、どれもかなりのハイクオリティである。
--また、ノコブロス戦では『[[スーパーマリオブラザーズ3]]』のアレンジが流れる。

-クリオのセリフは話しかけられるキャラ全てに用意されており、さらにマップごとに全て違うセリフになっている。
--まよいの森など場所によっては進み方のヒントを教えてくれることもあり、攻略面でも役に立つ要素となっている。
--特に凄いのがステージ2のカラカラさばく。さばくと付く通りステージが広大で、&bold(){49もの切り替わるフィールド全てに専用のセリフが存在する}。
---勿論カラカラさばくだけなので、ゴツゴツ山やアラビン遺跡を含めれば、ステージ2だけでも相当なセリフが存在することがわかるだろう。
--敵に対しても「ものしり」で能力値など詳細な説明をしてくれる。一見図鑑的な要素だが、このコマンドを成功させた敵の種類は次回以降の戦闘でも残りHPが常時可視化されるので使う価値はある。ボス戦でのみ出てくる敵にもテキストがしっかり用意されている。
---ちなみにHPを可視化するバッジも存在する。ただし、そちらは外すと見られない上、貴重なBPを結構使うため、ものしりが面倒な人はバッジ、ものしりを楽しむ、もしくはBPを確保しておくという人は逐一ものしりする、といった住み分けができている。
---その他、ノコイエローに対して「黄色と言えばカレーだけど関係あるかな?」など個人的な主観などどうでもいいことを言ったり、バケバケという仲間に変身する敵をクリオに変身させると、敵クリオがマリオにものしりをするという遊び要素も。

-クリオの「しらべる」のみならず、ルイージの日記や手紙やわらしべイベント等、小ネタやイベントが非常に豊富で、寄り道や休憩も楽しい。
--世界に1匹しかいないと言われている設定の「コブロン」に関する一連のイベントなど、温かみの中に確かな厳しさを感じさせるものもあり、世界観に厚みが与えられている。
--ピーチ姫がケーキを作るイベントでは、材料としてたまごやさとうの他に''せんざい''を選択でき、これ一つでケーキを台無しにできる「洗剤ケーキ」としてプレイヤーの笑いを誘った。

-町ごとにショップの売値・買値が異なっており、風土の違いを表現するのに役立っている。
--例えば寒冷地であるサムイサムイ村ではファイアフラワーが高値で売れ、対して砂漠のカラカラタウンではユキやこんこんが高値であるなど。また意外な物が意外な場所で高値で売れたりもする。
---この価格の違いを利用してコインを稼ぐことも出来る。といっても極端な差は無く「ちょっぴりお得」という程度のため、普通に敵と戦って稼いだ方が効率は良い。

-エンディングが楽しい。
--エンディングでは、ストーリー中に登場した多くのキャラクターが登場して動くパレードとなっている。敵も含めて登場するため、敵対していた頃とは打って変わって、退屈になりがちなゲームのエンディングでありながら眺めて非常に楽しめるエンディングとなっている。動作や場面に合わせたBGMも好評。

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**賛否両論点

//-やや単純すぎるストーリー。
//--続編以降に比べてストーリーが単純で捻りがないと批判されがち。一方、こういったシンプルなストーリーがいいという層もいるので賛否が分かれる。
//---CMでは「最近はスポーツやパーティばかり行っていたので冒険を忘れていた」と発言している。
//--ただし、キャラクターの種族こそ既存のものだが本作の登場人物は皆個性的であり、ピーチ姫パートが随所に挟まれる構成もあってストーリーそのものを単調と感じる面は少ない。
//続編と比べた記述は禁止なのでCO

-ラスボス戦におけるレサレサの扱い。
--レサレサは単発攻撃力が低い代わりに多段ヒットで大ダメージを叩き出すキャラだが、ラスボスは防御力を持つため、仲間キャラで唯一無力となってしまう。ラスボスにチャージ技がないため、無敵技の「すきとおり」の利便性がそこまでないことも影響している。例えばラスボスとカメックババ(カメックがお婆さんになったようなキャラ)が一緒に戦うことで、レサレサならではの活躍ができる状況が用意されていると良かったかもしれない。相手の防御力を下げる手段や仲間の攻撃力を上げるバッジがあれば活躍の余地はあったのだが。
--しかし、ラスボスにもなって防御力を一切持たないようではやや不自然。そもそもラスボス戦では基本的にアカリンを使うのが有利であるため、レサレサ1人だけが不遇だとは言い切れない。また、一応ラスボスにマリオのチャージを無効化する攻撃があり、それを回避するのに使える。

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**問題点
-マリオのレベルが最大27と低く、割と簡単にカンストしてしまう。これは相手とのレベル差により経験値が0まで減少する仕様のためである。
--このために敵の中で最もしぶといHP99に対し、マリオのHPとFPは50までしか上げられない。バッジの「ハートフエール」「フラワーフエール」をフル装備しても65までである。
---キャシーに作って貰える料理に「ローヤルキャンディ」というものがあり、FPを64回復する効果がある((「ニンテンドウ64」に合わせたものと思われる))。1から最大値まで回復出来るようになる事を考えるとこのアイテムを意識したものかもしれない。……が、HPを64回復するアイテムはない。
---次作『ペーパーマリオRPG』では最大レベルが99まで引き上げ&どんな敵でも最低1は経験値が入るようになり、長時間プレイして最大レベルまで育て上げるやり込み要素として楽しめるようになった。「ハートフエール」も無限に入手可能になっている。
--ちなみに、レベルを最大にしてもヤッツケーレ等で倒せない敵が一匹だけ存在する。

-エンディング後にセーブできない。
--エンディング後にセーブを行う事ができず、リセットするしかない。初見だといつまで経ってもエンディングムービーが終わらないので、リセットしなければならない点に気づくのに時間がかかってしまう。せめてタイトルコールに戻る仕様にした方が良かったと思われる。
--再開するとラスボス戦の直前からとなるが、故にクリアしたからと残っているサブイベントを回収するには一旦ダンジョンから戻るしかない。かなりの長丁場なので戻るだけでもかなり面倒なことになる。


-コンプを困難にする要素。
--自宅の壁にゲーム中の記録が掲示される。その中に星のかけらと作った料理の数も含まれているのだが、ゲーム中の仕様の所為で難しい。
--「ウルトラキノコ」と「ローヤルゼリー」はゲーム中に数個限りしか入手できないが、それらを必須とする料理レシピが存在するため、無駄使いしてしまうとコンプ不可になってしまう。
---一応「ローヤルゼリー」の方は無限に入手する手段があるが、運任せな上に沢山のコインを要する。
---「ウルトラキノコ」はレシピシコンプリートには最低でも3個必要なのに対し、入手できるのは最大5個しかない。海外版では「ウルトラキノコ」の入手方法が増えて無限に入手出来るよう変更されているが、面倒なことに変わりがない。
---続編『ペーパーマリオRPG』ではどちらも無限に入手可能になった。ただし、「タンコブ」などは本作と同様有限のままである。
--ほしのかけらの大半の入手法が「各地に出現するハテナ虫のクイズに正解する」というもの。全部で64問も存在するため、バッジとほしのかけらのコンプリートの道のりは長い。
--また、ミステールによるフォローが効くバッジや星のかけらとは違い、取りこぼした料理を知る手段が存在していないため、確実にコンプするには作った料理をメモするなどして覚えていくしか無い。
--とはいえ、後続作品のような図鑑要素ではなく、数字が表示されるだけのほとんど実績のような物なので気にしないプレイヤーも多いが。
--ピーチ姫パートではアイテムやバッジを入手できるが、ピーチ姫自体に役立つものは殆どない。そこである手段でマリオに送ることで、マリオがそのアイテムを受け取ることができるが、ピーチ姫が所持したままピーチ姫パートを全て終了してしまうと、そのアイテムを入手することができなくなってしまう。特にバッジだと上記と同じくコンプ不可になってしまう。

-バッジ「スバヤクカワール」の入手方法について
--このバッジは、デアールという人物が家から外出しているときに話しかけると入手のヒントが得られるのだが、それを一度しか発言してくれないため、適当にセリフを飛ばしたり、プレイ期間が空いてそのヒントを忘れてしまうと、もうそのヒントを教えてもらうことができなくなる。
---ミステールというバッジのあり方を教えてくれる人物がいるが、このスバヤクカワールについては「彼が外出しているときに話を聞いて」としか教えて貰えない。
--とはいっても、現在ではネットで調べるのが当たり前なので、このゲーム当時ならまだしも入手の不満になることは滅多にないかもしれない。

-アイテムの購入が手間。
--一個ずつ購入するシステムのため、一度にまとめて購入したいときには同じ操作を何度も繰り返さないといけない上に、決定ボタンとジャンプボタンが同じためひたすら連打するわけにも行かない。

-遠近感が掴みにくい。
--前後左右に動くことを前提としている内容でありながらカメラアングルがほぼ横からなので、敵を避けたりブロックを叩くのに苦労する。

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**総評
当初『スーパーマリオRPG』の続編として発表された為、全く違う中身に戸惑ったかもしれないが、
初心者から上級者まで様々なカスタマイズができるバッジシステムとレベルアップ時の能力選択、
戦闘時の様々なアクションコマンド、アクション要素満載でプレイヤー操作が主体なストーリーパートなど、
『スーパーマリオRPG』に負けず劣らずの面白さを持つゲームと言える。~
とてもファンタジックでありながら中々感動できる場面もある、その個性的な世界設定に惚れたファンも多い。~
その点では『スーパーマリオRPG』とは違った面白さを持ったゲームと言えるだろう。

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**余談
-移動の高速化
--Zボタンと3Dスティックで「スピンダッシュ」できるが、硬直があるため連続使用は出来ない。~
だが、ジャンプで硬直をキャンセルできるため、慣れてくるとスピンダッシュ→ジャンプ→スピンダッシュの繰り返しで素早く移動できる。

-ストーリーのブラックさの片鱗
--後のシリーズでも登場する「コブロン」やストーリー終盤のとあるステージではマリオが殺人の冤罪を着せられたりなどペーパーマリオシリーズのお家芸であるブラックな演出がところどころにちりばめられている。((ちなみに村長の奥さんや冒険家のチャールズなど本作ではプレイヤーの神経を逆撫でするようなキャラクターも登場しているので意図的にブラック要素を落とし込んだような節がある。))

-「シショー」「ブラックヘイホー」「ゼニノコー」など初見殺しの敵の存在。
--初めて戦える段階ではとても敵う相手ではなく、「倒せないことはないだろう」と高をくくって挑むと返り討ちに遭う。
--どんなゲームにも初見殺しの敵はいるものだが、本作はそういった敵がそこそこ多い。とはいえ&u(){そういう相手は総じて「自分は強いが本当に戦うか?」と選択肢を出してくれる}ため、理不尽にゲームオーバーに突き落とされることは無い。
--そしてシショーは倒しても証がもらえるだけで純粋な利益はないし、ブラックヘイホーやゼニノコーにも''戦うことなく通過する''方法がある。倒す事自体がある意味やりこみ要素と言えなくもない。ある程度慣れてきたら挑戦してみるのがいいだろう。
---ただし終盤の一部イベントでは一定回数ミスをしてしまうとペナルティーとしてブラックヘイホー3体と強制バトルさせられる。
---しかし終盤にもなればステータス、仲間のランク、バッジ、星の精のワザなどが充実しているはずなので高い攻撃力に気をつければ大きな問題になりにくい。
//警告があるので問題点とは言えないと思う。

-伝統のザコ敵「ファイアパックン」がステージ5のボスに抜擢され、大出世を遂げている。
--外見的には『[[ヨッシーアイランド>スーパーマリオ ヨッシーアイランド]]』に出てきた「ビッグパックン」のようなものでほとんど別物だが、それでもラスボスのクッパを除きほとんどのボスがオリジナルで占められるなかで、名前だけでも過去作から出演しているのはこいつだけである。
---戦闘は2段構成になっており、1段階目は特徴のない普通のファイアパックンだが、倒すと火を纏って復活してくる。だが復活後は氷か水の攻撃を当てると2ターン気絶するため、割と簡単に倒せるボスとなっている。
--ちなみに他のボスは、クリキング(クリボー)、ノコブロス(ノコノコ)、カーメン(カメック)、ドガボン(ガボン)、しょうぐんヘイホー(ヘイホー)など既存キャラの見た目や名前を変えたキャラクターが多い。その中で、ステージ6のボスは今作から登場した種族の親玉で、ステージ7のボスは完全なオリジナルとなっている。
---特にクリキングは後に『[[スーパーマリオ64DS]]』に逆輸入され、追加ステージのボスに抜擢された。次回作でも名前だけだが登場している。

-開発はインテリジェントシステムズに加え、バンプール(代表作『[[もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド]]』)代表取締役社長の工藤太郎氏もオブザーバーとして参加している。
--工藤氏は元スクウェア社員で、前作『スーパーマリオRPG』のイベントデザインに携わっており、その後のペーパーマリオシリーズにも深く関わっている。このため、同じく元スクウェア社員が中心のアルファドリームが開発した『[[マリオ&ルイージRPG]]』と同様、本作も名実共に『マリオRPG』の系譜を次ぐ作品といえる。

-同じくN64で、本作の直前に発売されたマリオシリーズについて言及されている。ルイージの日記や国内版CMにおいては「前の[[ゴルフ>マリオゴルフ64]]や[[パーティ>マリオパーティ]]や[[テニス>マリオテニス64]]は楽しかった。」と言う小ネタがある。
--後の『[[マリオパーティ5]]』のガイド役として、本作の「星のせい」達7人が登場している。また『[[マリオパーティ100 ミニゲームコレクション]]』では単に「ユメミールの星の精」と紹介されており、本作との関連性は不明のままである。

-本作品の開発時のイメージ画において、マリオの後ろにはルイージが一緒に写っており、構想時には一緒に冒険させる予定だったようである。
--結局はルイージは今作では留守番役に徹するが、その後上記マリオ&ルイージRPGで兄弟の冒険が実現し、ペーパー系譜でも第三作目の『スーパーペーパーマリオ』において実現した。

#region(その他現実的なプレイではほぼ無意味な怪現象)
-ピーチ姫のケーキを焼くイベントでは30秒(実際は23秒から36秒の間)でタイマーを止めなければならないが、有志の調査により''143165600秒から143165613秒''の間に止めても成功扱いされることが判明している。[[参考>https://www.youtube.com/watch?v=9WtWMByFGYU]]
--このイベントでは143165577秒でカウントがリセットされ再び0秒からカウントされるためである。なお143165577秒のカウントリセットは何度も繰り返す事ができるが、実機で成功させる場合''4年以上''かかる計算になる。
-同じように、砂漠のステージに100回叩くと貴重なアイテムの出るブロックが存在するが、有志の発見によりこれを''38654705764回''叩くとフリーズする事が判明している。[[参考>https://www.youtube.com/watch?v=DPfMATdVN-w]]
--ゲーム内部では叩いた数が4294967296回ごとにリセットされ再びブロックが同じ場所に出現するようになり、最終的に画面に表示できる限界を超えた場合にフリーズする。なお重なったブロックが2個までならアイテムを取り出せるという報告もある。
---ただし実機でフリーズさせる場合、処理落ちを考慮に入れれば''416年ほど''かかる試算もある。

#endregion

-本作の海外版は『''Paper Mario''』というタイトルであった。
--本作の流れを汲む続編としてGCで『ペーパーマリオRPG』が発売されたのを始めとして、その後は日本でも『ペーパーマリオ』の名を冠してシリーズが続いていくことになる。
---なお、『ペーパーマリオRPG』の海外タイトルでは副題が追加された『Paper Mario:The Thousand-Year Door』となっているため、続編とわかりやすいタイトルとなっている。
---さらに携帯機でも、別の開発元のもと『マリオRPG』系列の派生として『マリオ&ルイージRPG』シリーズが発売されている。

-Wiiのバーチャルコンソール版では「ジェットふんしゃ」を使用した際に激しい処理落ちが起きる。
--WiiU版では動作は改善されたものの、音切れが発生していた。
-2021年12月10日にNintendo Switchソフト『[[NINTENDO 64 Nintendo Switch Online>ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online]]』に追加された。
--当時のゲーム誌「64DREAM」の記事情報も公開された。([[任天堂>https://topics.nintendo.co.jp/article/43b6b60c-41f4-4275-bbe1-b42ad6b9ba96]])
--上記の「ジェットふんしゃ」の処理落ちもようやく修正された。しかし、一方でバッジの組み換えで頻繁に使用するスタートメニューで処理落ちが発生している。

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