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ドンキーコング ジャングルビート」を以下のとおり復元します。
*ドンキーコング ジャングルビート
【どんきーこんぐ じゃんぐるびーと】
|ジャンル|アクション|&amazon(B0002OVBNY)|&amazon(B00068WKJU)|
|対応機種|ニンテンドーゲームキューブ|~|~|
|発売・開発元|任天堂|~|~|
|発売日|2004年12月16日|~|~|
|定価|ソフト単品:5,800円&br()タルコンガ同梱:6,800円|~|~|
|備考|Wii版は後述|~|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/678.html]]''|

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#contents(fromhere)
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**概要
-『ドンキーコンガ』で誕生したGCの特殊コントローラ「タルコンガ」を使用したアクションゲーム。後に『[[スーパーマリオギャラクシー]]』で有名となる任天堂東京開発部の初作品である。&br;「ドンキーコングの横スクロールアクション」としては1996年の『[[スーパードンキーコング3>スーパードンキーコング3 謎のクレミス島]]』から実に8年ぶりの新作である。
---過去の『スーパードンキーコング』シリーズのキャラクターは全く登場しない。
-ドンキーコングが様々なステージを進み、数いる動物の「王」を倒し「王の中の王」を目指すというストーリー。それ以上の設定は特になされていなかったが、Wii版にて「ジャングルの住人を苦しめる悪のコング(各エリアのボス)を成敗するべく『ジャングルの王』たるドンキーコングが立ち向かう」という一応のストーリー設定がなされた。
-本作ではドンキーコングのボイスをプロの声優である長嶝高士((ちなみに「ゼルダの伝説」シリーズのガノンドロフも演じている。))が演じ、以降の作品でも引き続き起用されている。
-本作のもう一つの目的は「ビートを集めること」である。「ビート」(本作のスコアのようなもので、GC版では体力も兼ねている)はバナナを集めることで増えていくが、このシステムが本作のゲーム性を深く熱いものにしている。

**特徴
***タルコンガ操作の特徴
-タルコンガの入力体系は「右コンガ」「左コンガ」「手拍子センサー」((手拍子に反応するが、実際は樽の横を叩いたりしても反応する))、「スタートボタン」の4つのみであるが、スタートボタンを除いた3つの組み合わせだけで本作の多彩なアクションが構成されている。
--地上で片方のコンガを叩くと移動、連打するとダッシュ。左右同時押しでジャンプ。手拍子で「音波アタック&クラップキャッチ」。この3つが基本操作となる。ほかにも「カベジャンプ」「バック宙」「クイックドロップ」といったアクションが存在する。
--ボス戦やドンキーコングの仲間「ジャングルブラザーズ」の操作はまた別の操作となっている。ボス戦では敵の攻撃を手拍子で回避し、その隙に&bold(){タコ殴り}にするという操作が基本となっているが、ボスごとに流れは多少違う。
-本作独特のアクション「音波アタック」によって様々なステージ上の仕掛けを起動したり敵を気絶させたりすることが可能。
-ちなみにGCコントローラでもプレイは可能である。

***ビートシステムの特徴
-基本的にはバナナを集めることで溜まっていく「ビート」だが、ただバナナを取るだけではより多くのビートを集めることはできない。
--「クラップキャッチ」で取ることで普通に接触して取るより大幅に多くのビートを得ることができる。…が、これでもまだまだ甘い。
--本作のビートシステムの真価は「コンボ」によって発揮される。各種ジャンプアクションやマップの仕掛けでジャンプすることでコンボが蓄積される。
---コンボが発動するとバナナ1個あたりのビートがさらに+1。
---例えば同じ数のバナナを取るのでも、「ただ回収する」<「クラップキャッチで一気に取る」<「バック宙(1コンボ)→クイックドロップ(2コンボ)落下中にクラップキャッチ」の順に多くのビートを得ることが出来る。
--コンボ中はビート取得が一時的にストックされ、地面に着地することで精算されるが、ダメージを受けるとコンボ中のビートは全て帳消しにされる。
-このビートを一定数以上集めてボス戦をクリアすると「クレスト」を得ることができ、このクレストを集めることによってプレイ出来るステージが増えてゆく。

**評価点
-タルコンガという特殊なコントローラでの操作にもかかわらず、その操作性は良い。ドンキーコングのワイルドさあふれる豪快なアクションによって得られる爽快感は大きい。
-ビートシステムによるスコア稼ぎはとても熱い。「如何にコンボを発生させ、切らさずに継続していくか」というある意味でわかりやすい目標により、プレイヤーをスコアアタックの魅力に引き込んでゆくゲーム設計は見事。
--中には''スタートからゴールまでほぼコンボを切らさずに進んでいける''構成のアスレチックステージもあり、ゴールでコンボを切った瞬間に何千ものビートが精算されてゆく様はなかなかの快感。
-ボス戦も「敵の攻撃を回避しその隙にボコボコにする」という大変わかりやすくワイルドなアクション。難易度こそ高めなもののこの上なく気持ちいい。
-ドンキーコングシリーズらしく、グラフィックは極めて美麗。
-本作のコンセプトらしいノリの良いBGMは非常に聞いてて飽きない。コンボをつないでいくと合いの手が続々と出てきて、否が応でもテンションを加速させる。

**難点
-ドンキーコングシリーズとしてはステージ数が比較的少なめの部類になる。
-ミスしてビートが尽きることこそ滅多にない(穴や溶岩などに落下しても直前の足場に戻されるだけ)が、後半ステージはビートを稼ぎにくく難易度が高め。上記のコンボ一筋なステージとは真逆な、コンボを発生させる余地が全く与えられないステージもしばしば存在する。
-スコア稼ぎを安定させるとなると結局GCコントローラのほうが安定するようになってしまう。この手のゲームでは避けられない宿命((例えば家庭用の『太鼓の達人』シリーズでも結局はコントローラプレイのほうが高いスコアを得られることが多い。))ではあるが…。
-非常に激しくタルコンガを叩くため、手を痛めやすい。この点はGCコントローラーを使うことで解消できる。

**Wii版
|対応機種|Wii|&amazon(B001IBHTGS)|
|発売日|2008年12月11日|~|
|定価|3,800円|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
-「Wiiであそぶセレクション」の第1弾として発売された。
-Wiiリモコン+ヌンチャクに合わせた操作方法になり、GC系のコントローラは使用不可。グラフィックがWiiのスペックに合わせて強化され16:9に対応。
-大幅に調整が入り、''道中が3ライフ制になった他、音波アタックの範囲が自身の円周から前方扇状に縮小されるなど、総合的な難易度が上昇。また新ステージやギミックが追加されている。
-GC版のタルコンガプレイとはかなり異なった操作性になっており、GC版のプレイヤーには違和感が強いかもしれない。ただこちらの操作性も負けず劣らず非常に良い。

**総評
イロモノアクションと思われがちだが、その深いゲーム性は良作と呼ぶに十分値する。~
ドンキーコングとともにワイルドなアクションを楽しめるおすすめの作品である。~
Wii版も出ているが、本作独特のゲーム性を楽しみたいならぜひGC版でタルコンガプレイを楽しもうではないか。

**その後
-売り上げ的にも立ち位置的にも比較的存在感の薄い作品ではあるが、本作で形成されたドンキーコングのキャラクター像はのちの『[[ドンキーコングリターンズ]]』に深く影響を与えている。わかり易い一例として敵をタコ殴りにしてぶっ飛ばすなど。
-[[GC版の公式HP>http://www.nintendo.co.jp/ngc/gybj/]]では任天堂スタッフによる公式記録が掲載されており、一部のステージのスーパープレイ動画もダウンロードできる。かなりハイレベルなプレイとなっているので興味のある人は是非。

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