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*無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ 【むげんのふろんてぃあえくしーど すーぱーろぼっとたいせんおーじーさーが】 |ジャンル|ロボットRPG|~| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|モノリスソフト|~| |発売日|2010年2月25日|~| |定価|通常版:5,980円&br()LIMITED EDITION:8,980円|~| ||[[スーパーロボット大戦シリーズ]]|~| *概要 -奇抜な世界観と、ハード性能を感じさせないダイナミックな演出で話題を集めたRPG『[[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ]]』の続編。前作の戦いの結果生まれ変わったエンドレスフロンティアを舞台に、主人公である波国の修羅アレディ・ナアシュと妖精族の王女ネージュ・ハウゼンらの戦いを描く。 -前作の要素をそのままに、「''EXCEED(○○を超える)''」の名の通り、演出面やゲーム性が向上している。 -限定版であるLIMITED EDITIONも発売されており、設定資料集とDSカードケース、前作と今作のBGMをまとめたサウンドトラックが同梱されている。また予約特典はドラマCD。 *特徴 -基本システムはほぼ前作同様ではあるが、細々とした部分で追加要素や改善点・変更点が見受けられる。 --一部のNPCキャラたちが「''支援キャラ''」として仲間に加わるようになった。 ---支援キャラは、プレイヤーキャラにセットする事で前作の援護攻撃とほぼ同様の効果である支援攻撃が使えるようになる。 ---また、支援キャラをセットしておくとその支援キャラが持っている精神コマンドが確率で発動する事もある。 ---さらにシナリオ上ではちゃんと同行している仲間として扱われる為、イベントシーンや戦闘時の掛け合いにも参加する。お陰で戦闘時の掛け合いの種類が大幅に増える事に。 --既存キャラ達も通常技・特殊技ともに数も増やされており、前作以上にコンボの組み合わせパターンが増えた。 --また既存の曲も新たにアレンジされたりもしている。 --前作の不満点として挙げられた敵の強制回避や必殺技の連発は敵にゲージがつけられた事で無尽蔵に使う事が出来なくなり、さらに味方も特定条件下で強制回避が行えるようになった。 --前作で少ないと批判されていた隠し要素も増えている。 ---「賞金首」と呼ばれる強力なモンスター達が登場し、手配書に書かれている場所に行く事で戦う事ができ、勝利すればレアアイテムが手に入れられる。 ---クリア後の周回要素として、強化されたボスたちと連戦する「覇龍の塔」というダンジョンが解禁され、他にもあるキャラを特定条件で支援キャラにする事ができる。 -今作の主人公は前述の通りアレディとネージュではあるが、前作主人公であるハーケンと神夜その他のプレイヤーキャラ達も全員プレイヤーキャラとして続投。 -さらにOG本編よりアクセル・アルマーとアインスト・アルフィミィがプレイヤーキャラとして参戦、支援キャラとしてファイター・ロア、ゼノサーガシリーズからM.O.M.O.、さらには『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』からかのマークハンターまでもがサプライズ参戦し、ファンを驚かせた。 *評価点 -前作同様の豪華キャスト。 --主人公アレディはスパロボでは『機動武闘伝Gガンダム』のドモン・カッシュや『フルメタル・パニック!』の相良宗介でお馴染みの関智一氏。そしてヒロインのネージュは声優ながら紅白歌合戦にも出場したアイドル声優の水樹奈々氏。さらには敵役には声優アワードを獲得した実力派でもある沢城みゆき氏も起用している。 --前作からの続投している声優さんもほぼ全て新録ボイスという力の入りっぷり。 --また前述したとおり戦闘時の掛け合いも支援キャラの存在で大幅に増え、全パターン聞くのが大変なほど。 --もちろんネタ要素も満載で、絶対に来るだろうと言われていたアレディのGガンネタやネージュの某魔法少女ネタ、さらに小牟はもはやコアなオタクでも分からんようなサブカルネタを連発する。 -演出面も大幅にアップ。 --特に女性キャラのカットインはファンなら知っての通り存分に力が入っており、見る者を圧巻する。 --前作から使い回しているカットインにも手直しがされており、滑らかさの向上が見て取れる。 -全体的なシナリオも高評価。 --特にアクセルの参戦により、兼ねてより共演が望まれていた前作主人公ハーケンとアクセルの共闘が実現する事になった。 ---またアクセルの参戦はファンにとっても驚きであり、ロボット乗りである彼がどのように戦うのかという疑問もあったが、トンファー状の武器を持ちアルフィミィとコンビを組みながらソウルゲインとヴァイサーガの技を再現するというぶっ飛びっぷりはファンの度肝を抜いた。 *批判点 -良くも悪くも前作譲り。 --前作で見られた露骨な萌え描写も、そもそもが今回の新ヒロインであるネージュを見れば分かる通り全く自重していない。 --話のノリ自体も世界に起こっている事態を考えれば結構緊迫しているはずだが前作同様ノリは軽い。 ---しかも前作以上にメンバーが大所帯でかつ全員がどこかぶっ飛んだキャラゆえにカオスっぷりは前作よりも上。さらに無限のフロンティア有数の常識人でありツッコミ役の有栖零児は''プレイヤーキャラの中で一番参戦が遅い''ため色々な意味でプレイヤーを心配させる。 ---もっともこの点は今作の購買層が前作の時点でふるいにかけられているのであまり問題は無いが。 -シナリオも概ねは評価されているものの、序盤の展開にやや非難が集まっている。 --序盤、ある敵幹部が主人公らの行く手を阻むため行く先のNPCたちを洗脳して主人公らを襲わせる。それが数回続けて同じように起こる為「またかよ…」と冗長さにウンザリさせられるプレイヤーも多かった。 -また新システムの賞金首システムもやや微妙。 --賞金首と戦うには、ダンジョンなどに貼ってある「手配書」を手に入れて、その手配書に書かれている場所に出向く事で戦闘する事ができる。手配書を手に入れる事でフラグが発生するので、場所だけ知っていても手配書がなければ戦う事はできない。また手配書は分割されている場合もあり、その場合は全部のパーツをそろえる必要がある。 --問題なのは、大抵の賞金首がその手配書を手に入れた場所より前のダンジョンにいる事。よって、賞金首と戦うにはシナリオの進行を止めてわざわざ来た道を戻る必要がある。 --しかも今作にはDQで言うルーラやFFで言う飛空挺のような便利な移動補助手段がなく((ショートカット程度ならあるが。))、さらにエンカウントを抑える手段もないため面倒。 ---ただ、今作のフィールドはそう広くなく、また戦闘時は確実に逃げるが成功するためそこまで致命的と言うわけでもない。 --賞金首自体も平均レベルで挑むと結構強く、またHPが一定の値を切ると全回復を行うため非常にうっとおしい。 -そもそも、今作の発売自体にOG本編ファンからの批判が強かった。 --OG本編は、2007年12月27日に発売された『スーパーロボット大戦OG外伝』((この作品もリメイク作の追加シナリオの補完程度であるため、純粋な新作と呼ぶにはパンチ不足。))以降全く続報の音沙汰がなく、本編の続編((OG外伝ではあたかも続編を匂わせる締めであったため))を渇望するファンは多かった。 --そのため前作自体、本編を心待ちにするファンからやや賛否両論のきらいもあったのだが、結局本編は動きを見せずにスピンオフ扱いである今作が発表された為にファンの失望を呼ぶ事となった((もちろん、まさか続編が出るとは思わなかった今シリーズのファンからは今作の発表は素直に喜ばれる事となった。))。 ---ただし2011年現在、テレビアニメのジ・インスペクター放映終了後にOG本編で何らかの動きがある事を仄めかす発言自体はあった。 *総評 -前作同様、「限定された層向けの良作」でありやはり万人向けとは言い難いが、前作を楽しめたユーザーなら問題なくハマれるゲームではあるだろう。