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まわるメイドインワリオ」を以下のとおり復元します。
*まわるメイドインワリオ
【まわるめいどいんわりお】
|ジャンル|まわる瞬間アクション|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51XD5T3JY7L.jpg,height=200)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|インテリジェントシステムズ|~|
|発売日|2004年10月14日|~|
|定価|4,571円(税別)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1個(FRAM)|~|
|レーティング|CERO:全年齢(全年齢対象)|~|
|備考|ゲームボーイプレイヤーでのプレイは非推奨((公式サイトのトップページにて「注意:ゲームボーイプレイヤーでは遊べないぞ!」と明言されている。))|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|回転操作を生かしたオリジナリティあふれるプチゲーム&brやりこみ要素も豊富|~|
|>|>|CENTER:''[[ワリオシリーズリンク>ワリオシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
メイドインワリオシリーズの実質2作目。~
特殊なカートリッジに内蔵された回転センサーにより、本体を回して行う独特の操作性が特徴。

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**特徴
-基本的なゲームの進め方は前作と全く同じなので『[[メイド イン ワリオ]]』の記事参照。
--本作から、各ステージ担当のキャラクターごとに操作性が大別されるようになった。

-最大の特徴は回転センサー。「''アドバンスは回して遊べ!''」のキャッチコピーに違わず、ほとんどのプチゲームで回転操作を用いる。
--なお、同様の仕組みは『[[コロコロカービィ]]』『[[ヨッシーの万有引力]]』にも搭載されているが、本作のそれは他作品のものとは少々異なり、カートリッジそのものに加えられた加速度を感知できるものになっている。この為、カートリッジを本体上部にセットする通常のGBAで遊ぶか、若しくは本体下部にセットするGBASP/ゲームボーイミクロ及びDS/DSLiteで遊ぶかは特に設定する必要は無く、両方で遊べる。
--本体を傾けるだけで充分楽しめるので、別にプレイヤー自身が回転する必要はない。~
尚、その旨の記述が''わざわざ説明書にある''。ゲームを始めた時にも説明は表示され、さらには''ネタにしたプチゲーム''が出てくる始末。

//目次が長くなってしまっており見辛い状態だったため、キャラクター名を全て小見出し(***)から普通の太字に変更。
&font(b,16){各ステージの解説}
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''ワリオ''
-ジャンルは''おためしかいてん''。制限時間がなく、ボスステージを一度クリアすると終わり。
--ボスはバネを弾いてものを割る「バネ」。勢いをつけて本体を回すとすぐにクリアできる。

''モナ''
-ジャンルは''ちっちゃいかいてん''。回転半径がほかのプチゲームに比べて全体的に小さい。ただしその代わり素早い操作が求められる。
--ボスは「ヘリコプカー」。ヘリコプターのような車を回転操作でプロペラを回してゴールまで飛ぶ。[[どこか既視感のある>バルーンファイト]]BGMとゲーム画面がシュール。ゴールすると知る人ぞ知る任天堂のキャラ、「プレイやん」が出迎えてくれる。

''ジミー''
-ジャンルは''だいかいてん''。モナとは逆にゲームボーイアドバンスをひっくり返すかのような大胆な操作が要求される。
--ボスは「らせんかいだん」。出現と消失を繰り返す階段を上ってゴールを目指す。

''カット''
-ジャンルは''ワンボタン''。回転せずAボタンしか使わないゲームばかりが収録されている。前作の縮小版のような存在。
--ボスは「ハナシュー」。前作の象徴ともいえる「ボタンを押して鼻に指を突っ込むプチゲーム」がボスになって帰ってきた。

''ちょいまぜ''
-ジミーの両親が登場する。モナ、ジミー、カットステージのプチゲームが登場するリミックスステージ。

''ドリブル''
-ジャンルは''ポチッとかいてん''。回転操作とAボタンの複合操作が必要になり、操作性が複雑になる。
--ボスは「トロッコ」。よくある「レバーを上下させて走るトロッコ」を走らせてトンネルから脱出する。

''クライゴア''
-ジャンルは''じゅうりょくかいてん''。ゲーム画面自体の重力の方向を操る独特な内容のプチゲームが収録されている。
--ボスは「おさんぽテクテク」。雪だるまを転ばさずにゴールまで導く。途中では壁を歩き、最終的に天地をひっくり返して進むことになる。

''ワリウォッチ''
-ジャンルは''スピードかいてん''。プチゲーム自体はワリオと同じ。プチゲームそれぞれに制限時間がないか、あってもかなり長く、ライフ設定もない代わりにステージ全体に制限時間が設けられており、クリアするたびに少しずつ制限時間が回復する。時間がゼロになるまでのクリアゲーム数を競う。
--また、このステージで50点以上取ると「ギリギリ」というステージが出現する。基本的なルールは同じだが制限時間が短い。

''オービュロン''
-ジャンルは''なが~いかいてん''。前作同様制限時間がほかの2倍あり、頭を使うことが求められるプチゲームが登場する。
--ボスは「かっしゃばし」。滑車に取り付けられた橋を操り、全ての人を渡すのが目的。

''ナインボルト''
-ジャンルは''ファミコンかいてん''。前作同様、ファミコンのゲームをモチーフにしたプチゲームが集まっている。
--ボスは「スーパーマリオブラザーズ」。スーパーマリオブラザーズのアレンジステージを回転による移動とAボタンでのジャンプで攻略する。

''ワリオマン''
-ワリオが変身した姿。初出は本作だが、後に『[[大乱闘スマッシュブラザーズX]]』にまで出演する大出世を果たす。ジャンルは''かいてんワリオ''。やはり前作のラストステージ同様、既存のゲームすべての操作が登場する何でもありのステージ。
--ボスは「おどるワリオ」。[[のちのシリーズ>おどる メイド イン ワリオ]]とは関係ない。バックダンサーの指示に従い、ダンスを踊る。

''しゃぎぃ''
-ナインボルトのペットの謎の生物。ジャンルは''ふいうちかいてん''。きわめて簡単だが制限時間が恐ろしく短く、瞬時の判断を要求されるプチゲームが集まっている。
--他のキャラクターとは異なる特殊な扱いで、「ジミー」「ちょいまぜ」「クライゴア」「オービュロン」「ワリオマン」「ごちゃまぜ」のいずれかのステージをプレイ中にまさに不意打ちで乱入してくる。そのためボスもいない。
--乱入する際はプチゲームが始まる直前に効果音が鳴る。
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**評価点
-非常に完成度の高いプチゲームの数々。
--シリーズでもプチゲームの完成度は随一と評されている。特殊な回転操作を用いたユニークなプチゲームの数々は現在でも高評価。
---「回す」と「Aボタン」しか使わないにも関わらず、トイレに駆け込んだり、地球を守ったり、マリオとワリオが仲直りしたり…と、各プチゲームは個性豊かなものばかり。
---相変わらずナインボルトステージは小ネタが豊富。ボスの『[[スーパーマリオブラザーズ]]』では1・3・6の花火の裏技まで再現されている(ゲーム的には特に意味はない)。

-テンポよく数秒で終わるプチゲームを次々クリアする爽快感は前作譲り。
--乱入ステージ「しゃぎぃ」が登場したおかげで、やり込んだステージでも油断が効かなくなっている。難易度は低くても不意打ちで飛び出してくる為、意外とミスしやすい。

-新要素「ガチャコロン」の追加でよりやり込み甲斐が増した。
--ボスステージクリアで一つずつランダムにもらえるおまけ要素。総数は100を超える。内容は人形を動かしてみたり、回して遊ぶおもちゃだったり…。どことなく「くだらない」ものばかりだが、おまけとしてはよく出来ている。
--作中で使われているBGMもレコードという形で聞くことができる。画面上にレコードの盤面が表示され、本体を回すことでスクラッチも可能。
---ちなみに「Vision」という曲があるが、こちらは本編では一切使用されていない(アレンジ版は使用されている)。
--おまけミニゲームも前作よりさらに種類が増えて10種類存在する。単純ながら地味にはまる粒ぞろいである。

-相変わらずアップテンポでノリの良いBGM。
--恒例となるボーカル付BGMも収録。今回はモナステージ。

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**難点
-実は、前作に比べてプチゲームの総数は少し減っている。
--やり込み要素としてはガチャコロンを加味すれば実質的なボリュームは増している。

-メニュー画面も全て回転操作が要求されるので少々選択しにくい。
--慣れればそこまで劣悪な操作性ではないものの、それでも「メニュー位は十字ボタンを使ってもいいのでは?」と誰もが思った筈。

-長時間プレイすると、センサーがずれてくる。
--プチゲームに関しては一回プレイする度に自動的に補正されるので、通常ステージではあまり気にする必要は無い。
--但し、問題なのはガチャコロンで入手すると遊べるようになるエンドレス系ミニゲーム。途中での補正が一切入らない為、長時間プレイするとずれが無視できなくなる。

-回転操作の影響で一部ゲームは画面が見辛い。
--顕著なのはドリブルステージのボスである「トロッコ」だろう。左右にブンブン振りつつ障害物を確認する必要がある。
--また回転操作は満員電車などの狭い場所や、寝転がってのプレイには不向き。プレイスタイルが強制されがちである。

-ワリオマンステージのボス「おどるワリオ」の難易度が非常に高い。
--ボーカル付きのBGM「ワリオ de マンボ」が流れる中で、お手本の動きを真似していくゲーム。しかし、本体を左右に動かすことは動きとして提示されるものの、Aボタンでジャンプできることに関しては一切ヒントがない。~
知っていたとしても、''シビアなタイミングと厳しすぎる判定、おまけに一度のミスも許されない仕様であるため、クリアは困難を極める。''このゲーム最大の問題点であり、このプチゲームがクリアできず、この作品自体を投げ出してしまった人も少なくない。

-他にも一部プチゲームに操作方法が分かり辛いものがある。
--「たまごたて」というプチゲームは、「''絶対に動かしてはいけない''」という変わり種。分からないと非常にクリアしにくいが、ずかんモードでは放置するだけで最大点数の999点が簡単に取れる。
--「フィギュアスケート」というプチゲームは、なんと''立ち上がって実際のフィギュアスケートの如く自分自身が回る''必要がある。~
そもそもゲームというのは大抵の場合座って遊ぶもので、「立ち上がる」という発想に至りにくい。というか''ゲーム開始時に「目が回るので自分の体ごと回ってはいけない」と言われる''為、この教えを守っているとクリアできない。とんだ罠である。

-初代GBA、ミクロ以外では遊びにくい。
--上下を完全にひっくり返すような操作はSP及びDSではやや難あり。
---DSは本作より後に発売した本体なので仕方がない。だが「少し面倒」なだけで「絶対に無理」ではない。
--前述の『コロコロカービィ』『ヨッシーの万有引力』同様GC用のゲームボーイプレイヤーを使ってプレイすることは一応出来るが、本体を振り回す必要が有り現実的ではない。
--一応やっている動画も存在するが、本体の負担を考えれば「自己責任で」としか言い様が無い。

-前作と違いスコアのカウントが''実際にクリアできた数''のみとなった。
--前作ではミスした場合もライフがゼロにならなければスコアが増えたのだが、今作ではミスした場合数字が増えず据え置きとなる。その為、前述した「おどるワリオ」などの難易度が高いプチゲームのノルマを達成するのが難しくなった。
---不評だったのか、後続の作品では元のカウント方式に戻っている。

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**総評
//ここ、もうちょっとボリューム増やしてもいいと思います。
''シリーズ最高傑作''と評する人もいる程の、非常に完成度の高い一本である。~
独自の回転操作を最大限活用した完成度の高いプチゲームは現在でも色褪せない。~
又、やり込み要素も豊富で長く楽しめる一作になっている。

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