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ワルキューレの冒険 時の鍵伝説」を以下のとおり復元します。
*ワルキューレの冒険 時の鍵伝説
【わるきゅーれのぼうけん ときのかぎでんせつ】
|ジャンル|アクションRPG|&image(http://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/174000724m.jpg,height=160)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|メディア|512KbitROMカートリッジ|~|
|発売・開発元|ナムコ|~|
|発売日|1986年8月1日|~|
|価格|3,900円|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2007年3月20日/500Wiiポイント&br()【3DS】2013年9月4日/500円&br()【WiiU】2015年2月4日/514円|~|
|判定|なし|~|
//|>|>|CENTER:''[[バーチャルコンソール 紹介サイト>http://www.nintendo.co.jp/wiiu/software/vc/fdxj/]]''|

**概要
ナムコから発売されたアクションRPG『ワルキューレシリーズ』の第一作目。また、安価かつ短期間でゲームをリリースした「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第17弾である。~
復活した悪の化身ゾウナを倒すため、マーベルランドへと降り立った神の子ワルキューレとなり剣と魔法、アイテムを駆使してゲームを進めていく。

**システム
-本作は『[[ゼルダの伝説]]』と同様のシステムを採用しており、Aボタンで剣、Bボタンでアイテムや魔法を使用する。
--『ゼルダ』と異なり、一般的なRPGと同様のレベルアップシステムを採用しているが、レベルを上げるには敵を倒して経験値を溜めた後、宿屋に泊まって休む必要がある。
--ゲームスタート時に入力した星座と血液型により成長速度が変化するシステムを採用している。
--パスワードコンティニュー制で、宿屋で休むと体力回復と同時にパスワードが表示される。再開時には特定のものを除いてアイテムは全て消失する。

-ワルキューレは全部で7つの魔法を使用する事が出来る。魔法は知力(MP)の最大値が一定以上になると習得出来、使用すると知力を消費する。

-戦闘はランダムエンカウントで、歩いていると突然ワルキューレの上下左右に敵が出現する。
--倒せば経験値やお金の入った袋を落とすが、逃げることも可能。敵は色によって強さが変化する。
--雑魚敵には、動きながら弾を飛ばすものもいる。ワルキューレが敵や弾に当たるとダメージを受ける。
--特定地点に配置されている固定ボスは、雑魚敵と違ってその場を動かない代わりに、弾を飛ばしてくる。

-マーベルランドには昼夜の概念があり、夜には強い敵が出現する。また、昼夜を活用したイベントも存在する。

-装備には武器類(オノ含む)の他に、受けるダメージを減らすヘルメット類と、砂漠や雪原でのHP減少を防ぐマント類があり、装備するとワルキューレの見た目も変わる。


**評価点
-プレイヤーに応じて多様化する自由度の高いゲーム展開。
--アクションが苦手なプレイヤーはレベル上げや金稼ぎをしてアイテムを買えばある程度のごり押しが可能となるので難易度を下げられる、得意なら稼ぎをほとんど無視しても良いが難易度は高くなるなどプレイヤーに応じて様々なプレイスタイルが存在する。
---星座や血液型による能力・成長の変化もプレイスタイルに大きく影響する。大きく分けて体力型と知力型、バランス型と分かれ、さらに血液型で早熟、晩成などに変化する。自分の星座や血液型に拘るか、攻略しやすいものにするかはプレイヤー次第。
--先へ進むためにはアイテムを取得していく必要があるが、各地にはワープゾーンも用意されているので慣れたプレイヤーならワープを活用して自由に冒険が出来る。

-BGMやSEは良質で好評。
--特に序盤から終盤まで聞き続けることになるフィールドBGMはその出来の良さから人気が高い。
--SEも剣を振ったりアイテム取得時、敵出現時など聞いていて小気味良いものが多い。

**問題点
-知力の値が宿屋でしか確認出来ない。
--魔法を使用するのに必要な知力と現在値を把握しておかないと必要な時に限って使えなくなってしまう。
--後1回しか使えなくなるとアイコンが点滅する
--幸い魔法はそこまで有用ではないのでバッサリ切り捨ててしまうのも手ではあるが。

-基本的にノーヒントのゲーム展開のため、目標がわかりにくい。
--攻略に必須のアイテムの中には入手方法がわかりにくいものも多く、どのアイテムがクリアに必要なのかも分かりにくい。序盤から必須となる「オノ」や、ブラックサンドラを倒した時にランダムドロップする「サンドラの魂」などはその最たる例だろう。((アファ大陸にあるピラミッドを開けてくれる他ラスボスを封印する時にも必要になる、一応説明書にはヒントらしき文言はあるが))
---前述の再開時にアイテムが消失する仕様も必須アイテムは消失しないので、どのアイテムが必要なのかというヒントになっていた。
--特にラスボスのいるフルータジアへの渡り方が難しく、『とあるアイテムを持ち、とある地面に立って夜明けを迎える』という手順が必要となる。
---そのアイテムは下手をすると「もう要らない」とも思えるものであり((しかもコンティニューで消える類のもの))、この時点で持っていない可能性も十分にある。
---また地面は他と少しだけ違うのだが((周りと同じ草原なのだが、ここだけ草の模様がない。))、その違いが少なすぎて非常に気づきにくい。ちなみにボスもいるのだが(恐らくこれがヒントなのだろう)倒す必要はない。
--『ゼルダ』のように人々からヒントを貰うことも出来ないため、アイテムの在り処や使い方も自力で探る必要がある。
--一応、序盤から中盤のヒントは説明書や付属の地図に掲載されているので、それを頼りにプレイしていくのが初心者にはベスト。~
とはいえ、説明書付きのソフトを入手するのは困難である上、マップ付きの公式攻略本も今では入手困難。~
今からプレイするのであれば、攻略サイトの参考をオススメする。

-アイテムは計8個しか持てないのに、アイテムを捨てることが出来ない。冒険中にアイテム欄を空けるには、サンドラの店に売却するか、使用回数/耐久度のあるものを使い切って消滅させる必要がある。
--クリアする際にも、(その場で)とあるアイテムを入手して使う必要があるので、ラスボス戦でアイテム欄の空きが無いと困ることになる。

-ゲーム中のワルキューレがパッケージのイラストと全く似ていない。
--これはイラストが描かれたのがゲーム完成後のためで、FCの色数制限もあって仕方のない部分と言える。


**総評
本作の発売された1986年は『ゼルダ』『[[ドラクエ>ドラゴンクエスト]]』が発売され、にわかにRPGというジャンルがプレイヤーの興味を引き始めた時期である。~
そんな中で発売された本作は、キャラクターデザインにより多くのプレイヤーの興味を引くことに成功した。~
一方で、攻略本必須と言われた謎解きの難解さは賛否が分かれるところではあるが、それによって強烈な印象を残したのも事実で、~
それにより、後のナムコを代表する作品の処女作として、後々まで語り継がれる事となったのであった。~

特にワルキューレのデザインは日本人に「ワルキューレ」という名とイメージを浸透させることに成功したほどである。~
そのデザインの優秀さや後々のシリーズ化、『[[テイルズオブシリーズ]]』でのゲスト出演などもあり、ナムコを代表するキャラクターの一人として認知されていった。~

**その後の展開
***移植・リメイク
-''ナムコアンソロジー2(PS)''
--FCで発売されたタイトルの移植とアレンジ版を同時収録したオムニバスタイトルの中の1本として移植された。
--アレンジ版は続編『ワルキューレの伝説』に近いゲーム性となり、ストーリー部分も補強されているが、ゲームバランスは大味。

***続編
-''[[ワルキューレの伝説]](AC)''
--ACで稼動した続編。RPG要素が配されて完全なアクションゲームとなった。アーケード基板により増えた容量を最大限に活かし、美麗なグラフィックで再構築された世界観、公式絵に忠実に再現されたワルキューレのかわいらしいキャラクター性で一躍人気タイトルとなった。
--後に若干のアレンジを施されPCエンジンに移植された。

-''[[サンドラの大冒険 ワルキューレとの出逢い]](SFC)''
--ワルキューレの相棒サンドラを主役に据えた番外編。本作の前日談に当たる作品。

-''ローザの冒険(PC)''
--天上界とマーベルランドの狭間に漂う浮島フローランドを舞台にした番外編。デジタルコミック作品。

-''ワルキューレの栄光 / ワルキューレの栄光2(携帯アプリ)''
--携帯電話用アプリとして登場した18年ぶりの続編。同名の漫画版との関連はない。
--『栄光1』は横スクロールのアクション面を採用しており、『栄光2』は『冒険』同様のトップビューアクションに回帰した。

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