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*大航海時代 【だいこうかいじだい】 |ジャンル|リコエイションゲーム(ロールプレイングゲーム)|&amazon(B000EXXGRW)| |対応機種|PC-9801、PC-8801|~| |発売・開発元|光栄|~| |発売日|1990年5月|~| |ポイント|荒削り過ぎる初代作|~| **物語 「夢を追え、希望を捨てるな」~ レオン・フェレロは没落した元ポルトガル上級貴族の子孫。父は商船団を率いてインドに向かったが、帰途で暴風雨に遭い生死不明となってしまう。~ レオンは父の残した言葉を胸に、唯一生き残った老航海士・ロッコと共に家名復興を目指して大海原に乗り出した……。 **概要 同名の年代と地域を舞台にした光栄(現コーエーテクモゲームス)の『大航海時代』シリーズ一作目。主人公レオン・フェレロは名声値を上げて爵位を得、家名復興を目指す。 **特徴 -高い自由度。やらなければならないのは名声を一定値まで上げると降る「勅命」を達成することくらい(それすら内容はランダム)で、名声値や金を稼ぐ手段は全てプレイヤーの自由。 --名声を稼ぐ手段としては投資でポルトガル同盟港を増やす、海賊行為で他国の艦隊や海賊艦隊を撃破する、港で時折入る依頼を受け成功するなどがある。 -マップが広い。欧州を中心として東は日本、西はメキシコまで港がある。 **問題点 -とにかく操作性が悪い。光栄初のマウス対応ゲームであり、製作陣が慣れていなかったと思われる。 --船の針路一つ変えるのに''「移動」→「針路」→「変える方向を45度単位でクリック(つまり真後ろなら4回)」→「決定」→台詞が出る''、という手間がかかる。 --他の2DRPGで例えると、シンボルの方向を変えるのにいちいちコマンドを使わなければならないということである。移動それ自体は風に乗るため自動なのだが。 --積荷編成の時にだけなぜか(疑似)テンキーが使えず、↑↓アイコンを延々と長押しする羽目になる。 -持てる金貨の上限がたった6万枚。 --困るのは支出額の多さに対してではなく収入額の多さに対してである。実際にやってみないと解らないところがあるため説明が難しいが、中盤に入ったあたりですぐに上限まで貯まる。 --しかも出し入れ出来る預かり所はリスボンの王宮のみ。そのため遠くの港で高く売れる商品を満載して出港しても、それらを少し売っただけで金が満杯になってしまい使い途を考えなくてはならなくなる。[[ロマンシング サ・ガ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/215.html]]の金兌換にも似た不便さである。 -地形と地名がおかしい。 --最も有名なのは''どう見てもシチリア島にあるマジョルカ港''。『[[II >http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/796.html]]』では作中で自虐ネタにまでされた。 --他にもチュニス港がハンマメット湾にあったり、デンマークにあたるユトランド半島やシェラン島が存在しない等様々な地理的矛盾がある。 **総評およびその後の展開 -その自由度の高さから現在でも愛されてはいる(シリーズで本作が最高、という人も少なくない)が、システム面のあまりの不便さから当時は''『大後悔時代』''という蔑称で呼ばれてしまっていた。 -家庭用機に移植された際、針路変更システムに関しては簡略化がなされた。 -その後『[[II >http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/796.html]]』が発売されてシリーズ化され、『Online』は色々と悪評はあるもののコーエーの主力オンラインゲームとなった。 --続編においては主人公の1人・ジョアンが本作主人公・レオンの息子で、老航海士・ロッコもその部下として仲間に加わる。