「SONIC WINGS 2」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
SONIC WINGS 2」を以下のとおり復元します。
*SONIC WINGS 2
【そにっくうぃんぐすつー】
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|アーケード(MVS)|~|
|発売元|SNK|~|
|開発元|ビデオシステム|~|
|稼働開始日|1994年8月|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|

----
#contents(fromhere)
----

#center{{
&font(35,black,b){-天空野郎再び!!-}
}}

----
**概要
-名作『[[SONIC WINGS>ソニックウィングス]]』の続編。横画面の縦スクロールシューティング。
--個性的なキャラクター、テンポのよさはそのままで、本作では2人プレイの際、自由にキャラクターを選択できるようになった。

***ストーリー
>かつて世界の破壊を目論んだ謎の組織は、8人の戦士の活躍によって壊滅した。~
しかしその2年後、強力な軍隊が突如出現!世界各地を次々と占領していった。~
そして、その軍隊は2年前に各地を襲った軍隊が使用していた超兵器を装備していた。~
…謎の組織は壊滅していなかったのだ。~
国連から依頼を受けた国際秘密救助隊のリヴァー・N・ホワイト隊長は、組織の撃滅を指令。~
そしてここに平和を取り戻すために戦士達が集結したのである。

***システム
-操作は1レバー2ボタン。1ボタンを連打するとショット、2ボタンでボムが発動する。全10ステージを2周するとゲームクリア。
-自機はPアイテムを獲得するとショットがパワーアップ(最高第4段階まで)し、Bアイテムを獲得するとボムが1発支給される(最大6発まで所有可能)。ごく稀に獲得するとショットが一気に最高段階までパワーアップするFPアイテムも出現する。なお、ショットのレベルが最高の状態で一定量ショットするとレベルが1つ下がる。ここでいう「一定量」には自機によって差がある。
--最初の京都ステージを攻略すると第2、4、5ステージとなるアメリカ、フランス、ブラジルステージをランダムに攻略する(第3ステージはボーナスステージで固定)。第6ステージ以降は固定。
--ステージ開始前にはデモメッセージが表示され、2人プレイの際はキャラクター同士の掛け合いを見ることができる。

***キャラクター・自機紹介
※括弧内は搭乗機体~

-メカキートン(F-117)
#region(''イカすボディは100万馬力'')

>本名ブラスター・キートン。前回の戦いで宇宙空間に吹き飛ばされ、奇跡的に生還するも深手を負い、機械の体となることで一命を取り留めた。自らの正義に基づいて戦う熱血アメリカン。
-所属:アメリカ
-ショット:ニードルレーザー 前方集中型。連射速度はトップクラス。ショット最高レベル時54発でレベルダウン。
-サブウェポン:スネークナパーム 正面に敵を貫通するナパーム弾を発射。第3段階で2発、第4段階で4発同時に発射可能。
-ボム:サテライトレーザー 衛星軌道上から援護レーザーで画面全体を攻撃。ただし、発動から敵弾が消えるまで若干の時間差があるため、油断は禁物。
-移動速度:速い
#endregion


-シルバー大尉(A-10 サンダーボルトII)
#region(''亡き戦友のために!'')

>退役軍人。2年前に命を落とした戦友ランディの敵を討つために参戦。ランディが飼っていたインコのフリントを肩に乗せており、しばしば大尉の言葉を真似て話す。
-所属:アメリカ
-ショット:ガトリングショット 前方集中型のショット。ショット最高レベル時54発でレベルダウン。
-サブウェポン:スプレット 正面に爆弾を発射する。敵に当たると爆発し、爆風によってダメージを与えられる。威力は非常に高い。第3段階で1発、第4段階で3発同時に発射。
-ボム:ピンポイントボム 宙返りを行い、前方に爆弾を投下する。持続時間はあまり長くないが、威力は高い。
-移動速度:非常に遅い
#endregion


-緋炎(FS-X)
#region(''謎!全てが謎の男!'')

>「御前」と呼ばれる人物から命令を受けて世界平和のために戦う航空忍者。身長を除くプロフィールが一切不明((設定では175cm。))であり、禅と芋ようかんが好きだという。
-所属:日本
-ショット:忍者ショット クナイ手裏剣型の前方集中ショット。ショット最高レベル時87発でレベルダウン。
-サブウェポン:傀儡手裏剣 手裏剣型の誘導兵器。第3段階で4発、第4段階で8発同時に発射。
-ボム:忍者ビーム 自機を完全に覆うほどの極太ビームを正面に発射。発動した瞬間から無敵状態になる。
-移動速度:普通
#endregion


-真尾まお(F-15J イーグル)
#region(''天下無敵の超高速アイドル'')

>21歳のアイドル歌手。「緋炎の素顔を見たい」という理由で参戦。不思議な力を持っており、少しの間だけ時間を止めることができる。
-所属:日本
-ショット:ワイドバルカン 第3段階で2way、第4段階で正面に特化した3wayのショットになる。ショット最高レベル時40発でレベルダウン。
-サブウェポン:レーザーガン 敵を貫通するレーザーを発射する。第3段階で2発、第4段階で4発同時に発射。
-ボム:パルスター 発動と同時に画面全体の敵弾を消し、敵を一定時間行動不能にする。
-移動速度:全機体中最速
#endregion


-シンシア&エレン(F-14 トムキャット)
#region(''天空のお嬢様'')

>大富豪の娘シンシアと何でも出来るスーパーレディの家庭教師エレンの2人で参戦。参戦理由はシンシアがテレビ番組から影響を受けたから、らしい。搭乗機体のF-14はシンシアが誕生日に親からプレゼントされたものだという。元々は同社の『爆裂クラッシュレース』に登場したキャラクター。
-所属:国連
-ショット:バルカンショット 前方集中型。全機体中最高の連射性を誇る。ショット最高レベル時87発でレベルダウン。
-サブウェポン:サイドワインダー 誘導ミサイルを複数発射する。第3段階で2発、第4段階で4発同時に発射。
-ボム:サポートミサイル 自機後方からミサイルが飛来して画面全体を爆撃する。発動から敵弾が消えるまで若干の時間差があり、注意が必要。
-移動速度:速い
#endregion


-ホワイティ(YF-23)
#region(''水中からの挑戦者'')

>大阪梅田のミニ水族館で育った、自称「天才イルカ」。自然を破壊する人間を許せないとして参戦する。大阪弁を話し、自然を守るためならば爆弾の使用も辞さないという。
-所属:国連
-ショット:アクアショット レベルアップで2wayの拡散型になる。威力は比較的高いが正面を攻撃できないため扱いには多少の慣れが必要。ショット最高レベル時95発でレベルダウン。
-サブウェポン:フロートマイン 当たった敵弾を消す機雷を発射する。機雷に自機が重なると、自機に合わせてその機雷も移動する。一定距離を移動すると、直前まで移動していた方向に機雷が高速で飛んでいく。画面内に一度に存在できる機雷の数は限定されており、必要なときに使用するためには上手く機雷を処理しておく必要がある。第3段階で2発、第4段階で4発同時に発射可能。
-ボム:ウェーブビーム 自機を中央として、左右に波のようなビームを広げる。発動と同時に無敵状態になる。
-移動速度:やや遅い
#endregion


-アンジェラ(ラファール)
#region(''フランスより愛をこめて'')

>フランスのミュージカルダンサー。自由・平等・博愛のために戦う。言動がやや気障っぽいが、本人は否定している。「男装の麗人」ということで女性であるはずだが…。
-所属:フランス
-ショット:二ードルショット 前方集中型のショット。性能は一番平均的。ショット最高レベル時54発でレベルダウン。
-サブウェポン:メタルストーム 前方広範囲にロケット弾を発射する。発射される方向はランダムであるため、狙った場所・敵に必ず向かうとは限らない。
-ボム:グラビティボム 宙返りをし、前方に重力波を発生させる。
-移動速度:普通
#endregion


-アーサー(AV-8 ハリアー2((ゲーム中ではFRS.2と表記されている。その場合、機体名はシーハリアーとなる。)))
#region(''小さな名探偵'')

>名探偵を自称する1歳の赤ちゃん。世界中で発生する怪事件の謎を解き明かすために参戦。どことなくシャーロック・ホームズを思わせるいでたちをしている。彼の両親については、エンディングで明らかになる。
-所属:イギリス
-ショット:ワイドガトリング レベルアップで3wayになる。ショットレベル最高時54発でレベルダウン。
-サブウェポン:マべリックミサイル 誘導性のある直進ミサイルを発射。第3段階で4発、第4段階で8発同時に発射可能。
-ボム:ナパームボム 垂直上昇しナパーム弾を投下する。ただし、爆風はV字状に広がるため自機正面を攻撃できない。
-移動速度:遅い
#endregion

----
**評価点
-非常にテンポ良く進行する
--普通にプレイするなら前半は1ステージ2分程度で終了する。そのため、後半まで集中力が持続しやすい。
---道中やボスの攻撃にランダム要素が少なく、何回かプレイする内に攻略の糸口がつかめるようになっていることも合わせ、だれでも気軽にプレイできる作品となっている。
---2人同時プレイでも1人プレイの時と難易度が全く変わらないので、遊びやすい。

-キャラクターが非常に個性的
--忍者やアイドルを始め、どう見てもパイロットとは思えない個性的な人々((シルバー大尉は元軍人であるから、あまり違和感はない。肩に止まったフリントを除けば…。))(イルカを含む)が大半を占めており、ステージ前のデモメッセージでは彼らの個性が遺憾なく発揮されている。というか''殆どが色物キャラ''というとんでもないキャラチョイスである。さらに2人プレイの場合はキャラクター同士の会話という形式になっており、これだけ読んでいても十分楽しい内容となっている。
---特筆すべきはエンディングの数で、合計''39種類''もある。ここまでエンディングの豊富なシューティングゲームもそうそうないだろう。一部のエンディングにはキャラクターのテーマソングが使用されており、さらにその中には歌詞のついたものも存在する。

#region(エンディング内訳 ネタバレ注意)

1人プレイで最終ボスを撃破すると見られるものが8種類、2人プレイで最終ボスを撃破すると見られるものが28種類、最終ボスを撃破できず時間切れになると表示されるバッドエンドが3種類。2人プレイ時のエンディングにはパターン違いの存在するものが2種類ある。~

#endregion

**賛否両論点
-横画面
--本作はネオジオ向けに開発されており、画面が横長になっている。このため、「横画面で縦スクロールシューティングをプレイする」ことに違和感を持つ人も多かった。
---実は当初、普通に縦画面のSTGとしてリリースする予定で、実際に1994年6月に都内でもロケテストが行われている。
---続編の『3』も横画面の縦スクロールであり、この違和感はそのまま残ってしまった。再び縦画面に戻るのはPS基板対応の『リミテッド』まで待つ事になる。

**難点
-''悪化したゲームバランス''
--前作ではキースやコウフルといった広範囲かつ高火力の初心者向け機体からティービーやキートンといった低範囲かつ低火力の上級者向け機体まで揃っていたが、本作におけるプレイヤーはいずれも平均化された様な性能で「これを選べばクリア安定」という機体が存在しない。
--加えて、覚え要素の多さ(後述)やミスからの復帰の難しさ、そして画面構成が縦から横に変更された事による視認性の悪さから、かえって前作からゲームバランスが大幅に悪化する事態に。

-前作同様、覚え要素が強い
--敵の攻撃はアドリブで避けるよりパターンを覚えて避けた方が安全な場合が多い。特に後半はこの傾向にある。

-前作同様ミスしてからの復帰が難しい
--本作ではミスをするとショットレベルが初期化される上、アイテムも雑魚敵の撃破やミス時しか出現しない。そのため、特にアイテムを獲得する機会のないボス戦ではミスをすると非常に苦しくなる。
---ミス時は1つしかパワーアップアイテムが出現せず、また1つ取った程度では申し訳程度にしか火力が上がらないため、必然的に長期戦となる。
---ただし、ミスによってボムの所持数も初期化されるため、いざとなればボムのゴリ押しで決着を付けることも不可能ではない。また、ミスをした際に発生する爆風にも攻撃判定があり、威力もそれなりに高い。%%決して勧められるものではないが、ボムを使い果たしても決着が付かない場合はボスに突っ込むのも一つの手かもしれない。%%

----
**総評
前作の作風はそのままに、本作ではさらに個性的なキャラクター達が集結した。一回のプレイにかかる時間は短く、序盤の難易度も比較的低いため多くの人がプレイしやすい内容となっている。~
ぜひ彼らの強烈な個性を味わいながら世界各地を飛び回ってみてほしい。

**その他
-本作はネオジオCDに移植されている((こちらは1994年9月発売。))。主な違いは「ステージ間にローディングが入る」「BGMがアレンジバージョンになっている」この2点である。

-京都ステージのボス戦開始時に駅舎をビームが貫通してくる。1周目では触れても何ともないが…。

復元してよろしいですか?