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マジックソード」を以下のとおり復元します。
*マジックソード
【まじっくそーど】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068HLX)|
|対応機種|アーケード(CPシステム)|~|
|発売・開発元|カプコン|~|
|稼働開始日|1990年|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):良作|~|
|ポイント|全51ステージというボリューム&br;仲間キャラの使い方が攻略の鍵|~|
//だからこの場合開発を先にしたらダメなんだって
**概要
-カプコンが製作した剣と魔法のファンタジーアクションゲーム。プレイヤーは主人公アラン(2P側はベルガー)を操作し、魔王ドラクマーを討伐すべく、全50階もの塔を駆け登るという内容。

**システム
-1レバー+攻撃ボタン+ジャンプボタン制の横スクロールアクション。
-ライフ制で、敵の攻撃を受けた場合や時間の経過と共に体力は減っていくが、時間経過で減る場合は下限があり、それだけでプレイヤーがやられることはない。
-各フロアには制限時間があり、残りタイムは普段は目に見えないが、残り時間が少なくなるとタイム表示とともに警告音が鳴る。残りタイムが0になっても即座に死ぬことはないが、時間経過による体力減少速度が大幅に増加する上に、減少下限が解除されるのでいずれ死亡する。
-武器を振らずにいると自動的にパワーゲージが溜まり、半分まで溜まった時に振れば攻撃力は2倍、最大になった時に振れば攻撃力は3倍になる。
--また、ゲージが半分以上溜まっている時に武器を振れば飛び道具を飛ばすことが可能となる(半分以上と最大時とでは飛距離が変わる)。
-剣ボタンとジャンプボタンを同時押しすることで緊急回避技『ゼニデイン』が使用可能。自身の体力が減る代わりに画面上の敵全てにダメージを与える事が出来、これで倒した敵は得点アイテムのコインになる。
--また、使用後一定時間は無敵になり、パワーゲージも常に最大となる。
-各フロアーには幾つか牢屋があり、鍵を使うと味方となるキャラクターを救出し、オプションとして同行させる事が可能。
--但し、牢屋の中には罠もあり、落石トラップが仕掛けられている物や敵キャラが出てくる物もある。
--鍵は次のフロアに進む扉を開けるのにも使う。鍵は銀・金・プラチナの3種類があるが、個数はそれぞれ1が下限(実質0)で、その状態では対応した牢屋を開けられなくなる。
-ボスを倒すと新しい武器が手に入る。
--アランは剣、ベルガーは斧を新しい物に出来るが、次のボスを倒す迄は新しい武器は入手出来ず、常に最後に入手した武器で戦う。
-ステージには幾つか宝箱も置いてあり、開けると様々な効果を持つアイテムや牢屋の鍵、食べ物(体力回復アイテム)等が入っているが、中には罠の仕掛けられた宝箱もある。
--所持することで効果を発揮するアイテムは同時に1種類しか持てず、取得フロアの次のフロアをクリアすると消滅する。
#region(所持アイテム一覧)
---マジックポーション…パワーゲージの溜まりが早くなる。 魔法使いや僧侶を使うならほぼ必須。
---ゴールデンポット…仲間の体力回復が早くなる。
---ガントレット…青い篭手。攻撃力がアップするが、剣で直接切った時だけである。 
---王の冠…金色の王冠。守備力アップ。基本的にこのゲームは「食らうぐらいならゼニデインを使う」なので、無いよりはマシ程度。
---ペンダント…得点2倍。スコアラーのみならず 初心者も必須。理由は得点が増えることにより妖精(回復アイテムをくれる)が出やすくなる為。 
---スクロール…アイテム出現率アップ。ペンダントと迷うが回復アイテムを出す敵(クラゲ等)の多くいる面では優先したい。
---水晶球…青い玉。隠し宝箱や罠宝箱を見抜ける。盗賊が相棒だと無用の長物となる。
---ダイヤの指輪…持っていると敵として出たリザードマンや、宝を盗みに来た盗賊を仲間に出来る。
---太陽の石…最強武器「らいじんのつるぎ」の飛び道具である雷の攻撃力アップ。後半ステージにしか登場しない。ラスボス用に。
#endregion

**主人公の味方となる戦士達
-仲間の戦士たちには主人公とは別にライフが設定されており、敵から攻撃を受けてライフが0になると死亡する((他の場所にいる同じキャラを再び仲間にすることは可能。))。減少したライフは主人公とは逆に時間経過で回復する。
-仲間には1~8のレベルが設定されており、塔の何階で仲間にしたかによって初期レベルが変わってくる。レベルはアイテムの赤いハートを取得すると1、すでに連れている仲間と同じキャラを仲間にすると2上昇するが、マイナスアイテムの逆ハートを取ると1下がる。
-ウウマ
--大男。怪力が自慢で、ブーメランのように手元に戻ってくる斧を投げて敵を攻撃する。斧には貫通属性があるものの連射が利かない為、使いこなすのがやや難。
-ニウラ
--魔法使い。レバーで4方向に撃てるマジックミサイルはかなりの威力だが、パワーゲージが半分以上ないと攻撃が出来ない。
-デレク
--シーフ。前方に直線的に飛ぶナイフと放物線を描く爆弾を同時に投げて攻撃する。また、罠の仕掛けられている宝箱を見破る事が出来たり、隠し宝箱を発見する事が出来る。
--宝箱から出たアイテムを放置しておくと敵のシーフが盗みに来るが、この時ダイヤの指輪を持った状態で攻撃すると仲間に出来る。
--レベルが低いうちは貧弱だが、レベルが上がると爆弾の数が増え最終的な攻撃力はリザードマンに次ぐ。また爆弾が放物線を描くため段差の上や下にいる敵にも強く、宝箱を見破る能力と合わせもっともクリアし易い仲間とされる。
-サーラ
--アマゾネス。威力は低いが、連射可能なボウガンを放つ。
--下層階に多く囚われており、本人も赤いハートを出すのでレベルが上げやすい。下層階をアマゾネスで進んで適当なところでシーフかリザードマンに乗り換えるというのが鉄板。
-凱
--忍者。地形でバウンドする3WAY手裏剣を投げて敵を攻撃するが、威力はややサーラに劣っている。
-リューゴ
--リザードマン。高威力の剣を投げつけて攻撃する。総合的な攻撃力は最強。敵としても出現するが、ダイヤの指輪を持った状態で倒すと仲間に出来る。、
-ロタール
--ナイト。連射は不可能だが敵を貫通する槍を投げつけて攻撃する。レベルが上がると同時に投げる槍の数が増える。
--単発の槍の威力は最高なものの連射できないため、総合的な攻撃力はシーフやリザードマンに劣る。
-アリオー
--僧侶。ミイラ等のアンデッドモンスターには効果の高いホーミング弾を使って敵を攻撃するが、それ以外の敵には効果が薄い。
--パワーゲージが半分以上ないと攻撃が出来ないが、パワーゲージ最大時はバリアーを張れる。

**評価点
-単純明快かつ爽快感あるゲーム内容。
--「前に歩きながら向かってくる敵を斬る」という言葉にしてみれば単純なゲームだが、操作感やテンポは良好であり、ランダム性のあるアイテムと時折挟まれるジャンプアクションなどが絡み合ってプレイヤーを飽きさせない。ドラマティックなBGM、SEも秀逸で、溜め斬り時の「ボイヤー!」というシャウトが印象的。
--主人公の防御力の低そうな見た目とは裏腹に、回復アイテムが比較的多めに出現することもあってかなりのタフネスを誇るため、ゲームに慣れれば多少のダメージは物ともせずにずんずん進むことが可能。
-全51ステージというボリューム。
--一見すると長そうだが、1フロアはそれ程長くはなく、数階分をショートカットできる隠し階段が存在するフロアもあり、上手く行けば一時間もかからず最終フロアに到着出来る。
--29~32階と41~46階には裏ルートも存在する。
--また、ゲーム開始時には33階までだがフロアセレクトも行う事が出来、選択したフロアから始めた場合もそのフロアに合った装備でスタートする為、反復練習も比較的簡単に行う事が出来る。
-上述した様にフロア中に捕らえられている戦士を救出すると、オプションとして同行させる事が可能。
--基本的には一人しか同行させる事が出来ない為、何処でどんな戦士を同行させるかが攻略のポイントになる。その為、やりがいや楽しみもある。
-敵キャラクターもミイラやゴーレム、骸骨、キマイラ、はたまた落武者の亡霊等、世界観に合わせてファンタジー色が濃い物が多い。
-マルチエンディング
--本作はラスボスである魔王ドラクマーを倒すと、ブラックオーブを手に取るか砕くかでエンディングが変わる。
#region(エンディングネタバレ注意)
--手に取るとアランが新たな魔王となってバッドエンディング、砕くと魔王は完全に滅び、再び平和が訪れてグッドエンディングとなる。『平和を捨ててまで永遠の命を取るか、平和を取るか』は、まさに究極の二択として好評である。
#endregion

**問題点
//-フロアーを突破する度に敵の猛攻が激しくなる。
//--前半はそれ程でもないが、後半辺りから敵が一気に攻めて来る。
//アクションゲームで「先の面に進むと難しくなる」って、当たり前の話だろ
-システム関連
--基板設定の難易度は、体力の自動減少の速度にも影響する。
--特に最高難易度のVERY HARDだとみるみる&del(){腹}体力が下限まで減っていき、警告音や1発も食らえない恐怖と常に戦わなければならない。
-味方キャラクター関連
--救出するとアイテムをくれるが、中には(ランダムだが)マイナスアイテムを出すキャラもいる。そうなってしまった場合は「恩を仇で返された」気分になるだろう。
--また、仲間キャラのうち大男は攻撃速度が遅すぎて使いづらく、魔法使いと僧侶はゲージが溜まらないと攻撃できない、アマゾネスと忍者は後半では攻撃力不足と、攻略の効率だけを考えると最終的な仲間はシーフかリザードマン、次点でナイトの3択になってしまうなど、仲間キャラの調整不足感が否めない。
//ナイトは非常に強力なものの出現位置が少なすぎ、逆に仲間になりにくそうなイメージのリザードマンが簡単に仲間になる等
//全面でリザードマンの牢は3つ、対してナイトは通常ルートで6つ、裏面を両方通れば10。リザードマンは敵を仲間にできるとはいえナイトが少なすぎとはいえない

**総評
全51ステージというボリュームと、味方キャラクターを一人オプションとして同行させるシステム等が話題を読んだ。
カプコンによる硬派な剣と魔法のファンタジーアクション物として、今も尚評価されている。

**移植版
-スーパーファミコン版
--1992年5月29日発売。二人同時プレイが不可能となっており、グラフィックパターンや一部の敵キャラクターが削除されている。
-プレイステーション・ポータブル版
--2006年3月21日に発売されたオムニバスソフト『CAPCOM CLASSICS COLLECTION REMIXED』に収録。AC版を海外版として移植されている。日本国内の本体でもプレイ可能。
-Xbox Live/PlayStation Network版
--2010年4月14日より[[ファイナルファイト]]とのカップリングタイトル『『Final Fight: Double Impact』として海外のみ配信。
--移植に伴いオンラインでの協力プレー対応やHD化が施されている。
-この他、iOS向けアプリ『カプコンアーケード』にてカップリングタイトルの一つとして2011年7月28日より配信されていたが、現在は配信終了している。

**余談
-本作の主人公である勇者アランは剣と盾以外に身に着けているものは''ブレスレットとブーツと毛皮のパンツのみの半裸''という非常に漢らしい格好をしている。
--2P側主人公の勇者ベルガーは鎧を身に着けているが、それでも二の腕や太腿はむき出しである。
--仲間の魔法使いニウラは最初は頭部がフードですっぽり覆われているが、レベルが上がるとフードが取れて素顔が露わになる。
-本作のポスターは新旧2種類の物が存在する。
--ポスター差し替えの理由はアマゾネスのある部位に''非常にアウトなもの''が描かれていたかららしい。

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