「beatmania IIDX 25 CANNON BALLERS」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
beatmania IIDX 25 CANNON BALLERS」を以下のとおり復元します。
*beatmaniaIIDX 25 CANNON BALLERS
【びーとまにあ つーでぃーえっくす とぅえんてぃーふぁいぶ きゃのんぼーらーず】
|ジャンル|DJシミュレーション|~|
|対応機種|アーケード|~|
|販売・開発元|コナミアミューズメント|~|
|稼動開始日|2017年12月21日|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|筐体仕様が一新&br()基本システムは前作からさらに洗練&br()最大4人でのリアルタイム対戦が実現&br()&bold(){筆箱}|~|
|>|>|CENTER:''[[beatmaniaIIDXシリーズリンク>beatmania IIDXシリーズ]]''|
----
#contents(fromhere)
----
**概要
beatmaniaIIDXシリーズ26作目。今作のテーマは「レース(モータースポーツ)」。~
そのテーマに違わず、カーレースでの演出を強く意識したカジュアルなデザインとなっており、「競争」をテーマとした新モードも搭載されている。

**新要素・変更点
''内部ハードウェアの大幅更新''
-今作では記憶媒体やサウンドドライバー、更には基板に至るまで、あらゆる部分が一新されている。
--OSも9th Style時から使い続けていた「Windows XP Embedded」から「Windows Embedded Standard 7」に変更。''約10年ぶり''の更新となった。

-こうした大幅更新に伴い、これまで鍵盤やスクラッチの入力で生じていた入力延滞がほぼ解消されることとなった。

''筐体カメラの導入''
-今作からの導入要素。上からコンパネ部分を移すカメラAと、筐体横からプレイヤーの上半身を移すカメラBと2つのカメラが取り付けられている。店によっては対応していない店舗もあるので注意。
--選曲画面のオプションにて「カメラA・Bいずれか」「両カメラ」「カメラA+BGA」の4種類から選択、映像をBGA表示欄に映し出すことができる。

''ARENAモード''
-7th KACにて先行実装、そしてお披露目された対戦モード。
--マッチング成立後に選曲画面に移動し、4人の各プレイヤーがそれぞれ1曲を選択する。そして選ばれた4曲を全員が1曲ずつ連続してプレーし、各楽曲のEXスコア順によって算出されるポイントの合計を競う。
--各種オプションはスコアが記録されるものであれば各々自由。ただしRANDOM系のオプションに限り、使用したプレイヤー同士で配置が共通となる他、ターンテーブルの位置を考慮し、2Pに限りその上でMIRRORがかけられる。

-不定期開催される『オンラインバトル』開催時には全国のプレイヤーとオンラインで''4人同時のリアルタイム対戦''が可能。なお4人集まらなかった場合はCPUが代役となる。
--オンラインバトル時の戦績に応じて、プレイヤーの実力を振り分ける「アリーナクラス」が変動する。マッチングは原則同じクラスで行われ、クラスによって選曲できるレベルが変動する。
--イベントも兼ねており、リザルトに応じて「アリーナキューブ」というアイテムが獲得できる。規定数貯めれば復活曲やゲーム内通貨を獲得できる。

-同一店舗内に複数の筐体があれば常時ローカルマッチングも可能。SPでプレイサイドが同じであったり、DPのプレイヤー同士でゲームセンターで一緒にプレイする手段となり得る他、有志で大会を開催するような場合にも有用。

''サウンドエフェクター増加''
-筐体内部の一新に伴い、使用可能なエフェクターの数も大幅に増加。
--従来の種類に加え、「COMPRESSOR」「REVERB EX」「CHORUS」「FLANGER」「GARGLE」「DISTORTION」が追加されている。
--PITCHエフェクトは削除された。

''STAGE選曲時・リザルト画面でのボイス''
-「レースの実況」という形で、エントリー画面・ゲーム終了時以外にもボイスが追加された。
--通常プレーだけでなく段位認定・EXPERTでも専用のボイスがあるなど、各シチュエーションごとに用意されており中々力が入っている。
--システムボイスを含め、KACでの司会でお馴染みの「森一丁」氏が担当している。

''曜日システム''
-前作での遁術システムを改良して継承したもの。各曜日ごとに様々なプレー特典が付いてくる点は共通だが、より実用的な内容になっている。
--例えば、金曜日には「Vディスクボーナス」という名目で、ゲームプレー中におけるVディスクの消費量が全て1枚になる、通常はVディスクが支給されないスタンダードスタートであっても必ずVディスクが3枚付いてくるようになっている。

''TIME HELLモード''
-木曜日に限り、従来のHAZARDモードがこちらに変化する。
--このモードで選べるゲージオプションはHARDとEX-HARDだけだが、''ゲージが一切回復しない特殊な仕様となっている。''その代わり、8分間(ほぼ4曲分に相当)無制限にプレー可能。
---クリアランプは通常のHARDやEX-HARDランプと同等の扱いとなる。

''DJランク・シーズンDJランク''
-前作にあった「忍者ランク」はDJランクとして引き続き採用された。

-シーズンDJランクは今作にて新規実装。
--DJランクが自分のプレイ成績上位曲でランクが決まるのに対し、こちらは季節(四季)毎に決められた対象曲のみでランク分けがされる、WEEKLY RANKINGに近いシステムとなっている。

''プレー画面''
-グルーブゲージ非表示
--グルーブゲージがパーセント表示のみになり、ゲージそのものが光らなくなる。

-レーンの明るさ調整
--鍵盤・スクラッチ共に、レーン毎に黒やグレーの背景をつけて区切られているが、その背景の明るさを暗くさせられるようになった。

-PACEMAKER NEXT+
--前作で追加された「PACEMAKER NEXT」を改良したもので、こちらはDJ LEVELではなくパーセント単位で更に細かく決定される。

''その他''
-ノーマルリトライロック
--前作の「ノーマルリトライ」機能の派生。
--リザルト画面でテンキー4を押すと、以降リザルトを終了すると自動的に同じ曲を開始するようになる。もう一度同じ操作をすれば解除できる。
---MyFavoriteアイコンの横に本機能のアイコンが追加されている。

-水曜日でのTIME FREEモードは前作から制限時間が1分間延長され5~7分間となった。

-所属店舗システムの廃止
--初回プレー時やエントリー毎に要求されていた所属店舗の設定が完全に削除された。
--この仕様変更により、各譜面の店内ハイスコア集計については、その店舗内でプレーした記録をもとに集計される形になった。

***イベント
''激走!キャノンレーサー''
-今作のメインイベントで、クプロが大陸横断レースに参加するという設定。全モードが対象となり、プレー終了時にイベント画面へ移行する。
--ライバルとのレースバトルを繰り広げつつ、走行距離を伸ばしてチェックポイントやゴールを目指す。
--まず始めに、ボディ・エンジン・タイヤの3パーツをカスタマイズする。各パーツには「スピード」「剛性」の2つのパラメータが設定されており、その合計パラメータと相手によって勝率が決まる。
--使用パーツを決定した上で、ライバルをバトルするか否かを選択する。選んだパーツによって「燃料」を消費する。勝敗は勝率によって決まり、勝てば通常より早く先へと進める他、ゲーム内通貨や燃料補給といったボーナスを得られる。負ければ燃料を失うだけで終わってしまう。
---必要な燃料が足りないと勝率が大幅にダウンしてしまう。バトルを拒否しても必ず一定距離は先に進む事ができる。
---プレーする毎にイベント用のポイントが獲得でき、その累計で新たなパーツが使えるようになる。
--これを繰り返し、チェックポイントに到達できれば新曲を選んで1譜面ずつ解禁できる。さらに燃料が最大まで回復する。
--対戦相手はランダムで、中にはCS移植曲や追加譜面が勝利報酬になっているレアなライバルも登場する。勝率を上げるには通常のライバル達よりも高性能なパーツが求められる。
--見事ゴールすれば次の大陸へと挑戦できる。ゴールした時点で最後の新曲とその大陸で獲得できるCS移植曲と追加譜面を全て解禁できる。

''IIDX AIR RACE''
-今作のEXTRA STAGE専用楽曲群。
--進行は前作同様、1st~3rd STAGEで条件を満たすとEXTRA STAGE専用楽曲が出現、その楽曲でさらに条件を満たせばONE MORE EXTRA STAGE専用楽曲を強制プレーさせられる。
--今回はEXTRA専用3曲とONE MORE EXTRA専用1曲を1セットとし、その中で1曲ずつ順次追加してゆく形となっている。
--また、EXTRA楽曲3曲が出揃った時点で常駐が可能になった。
---こちらも前作同様、クリアする事で得られるアイテム「エアーバッジ」を1譜面分全て集めるとONE MORE EXTRA STAGEを強制プレー、クリアできれば対象の譜面が常駐となる。

**評価点
''既存システムの改良''
-前作で好評を得た曜日ごとのボーナスをそのまま継承した上で、メリットのある仕様変更が多い。
--金曜日のVディスクボーナスにより、実質的な3曲保証が遂に導入された。元々ハードルが高い割にフォローが少ないゲームであったため、限定的とはいえ非常に大きな意義がある。
--STANDARDモードにおいて従来は4曲目でないと出現しなかったLEGGENDARIAフォルダが、今作では''EXTRA STAGE以外でも出現するようになった。''
---これにより、元々上級者向けフォルダであることや4曲目限定という仕様が響いてか比較的不遇な立ち位置だった☆10など中難易度帯のL譜面にも、ようやく光があたるようになった。

-EXTRA曲イベントの「IIDX AIR RACE」もかつてのINTERNET RANKINGに近い方針へと変更。早期に常駐可能となり、近作の解禁問題に一石を投じる事となった。
//↑に限らず全体的に9月頭現在の状況で更新終了する前提で書いているようですが、何か根拠があるのでしょうか?12月頃まで本作のまま稼働すると思われるのですが(例年IIDXはロケテが早く、本稼働まで4カ月前後かかること、シーズンDJランク秋が12/1まで明記されてることなどから)
//一応次回作のロケテがあったこと、そして激走!キャノンレーサーで「最終大陸」が登場したこともそう思われている根拠じゃないかと思います。どちらにせよ今後さらなる更新があった場合は、しばらく様子を見て後から記事内容を修正するなりすれば、それで問題ないかと思います。

-所属店舗システムの廃止についても、元々複数のゲームセンターに通うプレイヤーも多くあまり評判が良いシステムではなかった((所属店舗が活用されるのは店舗の人口格差が問題となる店舗単位で参加するイベントが多かったこともある))ため、廃止には好意的な意見が多い。

''新システム''
-カメラ搭載・表示については、従来より気軽に手元動画を撮れるようになった他、BGAの枠にそのまま動画を映し出すことから、''主張の激しいBGAへの対策になる''という意外な利点が見出されている。

-TIME HELLモードについても、『copula』よりONE MORE EXTRA STAGEの仕様となっていたものが通常プレーとして実装される運びとなった。
--コインプレーでも利用できるため「なるべく金をかけずに低難易度のHARD埋めなどをしたい」「特定楽曲のスコア詰めをしたい」という上級者からの需要に答えるモードとして好評である。

''抑えられた難易度インフレ''
-今作メインイベントの最終ボス曲である「Initiation(A)」や「EMERALDAS(A)」は前作の「Mare Nectaris(A)」や「ICARUS(L)」程の凶悪難易度では無く、数作続いていた猛烈な難易度インフレがようやく抑えられる形となった。
--勿論簡単すぎて肩すかしというほどヌルいわけではなく、最終ボス曲として十分な高難易度となっている。
--新たに追加されたLEGGENDARIA譜面についても、今作は☆11の譜面や☆12であっても比較的中~上位クラスが主であり、最上位クラスが量産されるようなインフレは起こしていない。

''RECOMMENDフォルダの実装''
-本日の3曲、ウィークリー楽曲、そしてKAC課題曲などイベントの楽曲がリストアップされており選曲が非常に快適になった。
--従来もフォルダにアイコンが付いていたりはしたものの、膨大な曲数から選ぶのは制限時間も相まって難儀なものであった。

''楽曲群''
-新アーティストの参戦
--HuΣeRと同じくBEMANI Sound Teamの新人であり、jubeatシリーズで楽曲を書き下ろしていたSYUNNがIIDXに初参戦。
---ボス曲「Papilio ulysses」はjubeat%%前代未聞の全譜面Lv10%%ボス曲「Megalala Garuda」の流れを汲む昆虫テーマ楽曲であり、好評。
--外部アーティストではaran、YUC'e、元ZUNTATAのCOSIO、Diverse System所属のFeryquitous、そしてI'veがIIDXに初参戦。

-IIDX初期にまだインディーズとして参加していたm-floのメンバーであるTaku Takahashiが初の書き下ろしでの提供。HIPHOP中心だった当時とのギャップに驚いたプレイヤーも多かったとか。
---余談だが、折しも稼働直前にして、当時ボーカルを務めていたLISAが帰参している。

-家庭用に楽曲を提供したことがあるScott Brownがついに新曲でACに参戦した。
-家庭用IIDXからの移植であるが、[[リッジレーサー]]でおなじみであるsanodg(佐野電磁)の楽曲がACに初登場。

''ビジュアル面''
-HuΣeRの新曲「純真可憐デザイア」は人気キャラのルシェ及び関連キャラのサリュイスのストーリーを描いたムービーとなり、一部のファンの中では聖典のような扱いも受けた。

-[[DanceEvolution ARCADE]]のキャラクターである与那嶺雅人と小日向翔がユニット「D-Evoke」となり新曲を提供。もちろんムービーは彼ら二人のダンスムービーとなっている。尚、実際歌っているのはニコニコ動画等で活動する歌い手2名。

-解禁イベント「激走!キャノンレーサー」でもIIDX内外のネタが多い。
--リピカ・ルピカ・ラピカの三姉妹とロピカママが助手席に乗って登場、その他のキャラクターは解禁要素持ちの強敵として登場する。
--マモニス&ベガおじさんやエルピス、ニーソ姫は普通の車なのだが、レピカ君が予想通り''ハイセンスと書かれた新幹線''でレースに参戦してたり、キュベリアとトゥオは''明らかにレースではなくバカンスに行く格好''だったり、サリュイスとルシェが''揺り篭もしくは馬車みたいなエモいマシン''で乱入してきたりと、小ネタが満載。
--プレイヤーの車で換装できるボディも[[ツインビーやウィンビー>ツインビーシリーズ]]や[[ビックバイパー>グラディウスシリーズ]]でKONAMIネタ…と思いきや上記キュベとトゥオが同乗してるスポーツカーになったと思えば最終段階はまさかの''郵便配達及び焼き芋屋の軽トラ''である。ご丁寧に三姉妹も同乗してくれる。
---%%ここまでくると後述の筆箱や「リグレット」の長いスポーツカーが登場してないのが残念である。%%

''演出面''
-何より実況による面白さを提供できたのは大きい。
--その内容も「筐体へのリアルクラッシュ((プレイヤーが実際にぶつかって打撃を加えるといえば...早い話「台パン」である))」だったり、2nd STAGEでの「ここでのリタイアは避けたいところ((1st STAGEでの低難易度選曲による保証やFAILEDでのVディスク保証が切れる可能性がある事、更にコインプレーでもMAX3曲プレイできる事から、ここでゲームオーバーになると損(途中落ち)をする事になる。))」といった、プレイヤー間のネタやあるあるを盛り込んだものが見られる。一方で後述する一部の問題も見られたが...。

-画面遷移時にシャッターが開閉する演出が以前からあるが、ステージを辿るごとに泥やオイル汚れがついていったり、プレー中も画面端でエンジンの動く様子が見られたりと、細かな演出が多い。

**賛否両論点
''痒い所に手が届かない新システム''
-満を持して導入されたカメラ機能ではあるが、公式での録画機能などが存在しない。
--画面にプレー画面と手元が両方映せる分、画面だけをを撮影・録画するだけで良くなったのは大きいが、結局プレイヤーや店舗の自主性に任せるスタンスになってしまっている。
---ちなみに基板変更にあたり、映像の出力端子も密かに変更されており、稼働当初は外部機器を介した画面録画が行えないと騒ぎなっていた。

-TIME HELLモードも、前述の通り上級者に使い道を見出されてはいるものの、はっきりいって存在意義が薄い。
--『copula』のONE MOREの頃に指摘されていたが、そもそも回復無しのHARD・EX-HARDでクリアできるのなら、許容ミスの観点からすでに一つ上のクリアランプが視野に入っている状況なので、わざわざこれに挑戦する理由がない。
---ゲーム的にも、こちらでクリアした際に成績へ影響が出るわけでもないので、結局上級者の余興といった域を出ない。こうなると、一週間のうち二日も「上級者しか得をしない」要素が存在していた事になってしまう。

''「激走!キャノンレーサー」の解禁''
-イベント前半のレア敵ではLEGGENDARIA譜面が解禁される。いずれも☆12であり、初~中級プレイヤーにはイマイチな反応。

-イベント1本にしたことにより、最近の作品で問題であった「期間を過ぎると次回作まで解禁手段が無い」ということは無くなった。ただ、プレイ期間が空いてしまうと最後までたどり着くのはどうしても厳しくなる。多少の緩和はあってもよかったかもしれない。

''ARENAモードの是非''
-今まであまり見向きされなかった意外な楽曲・譜面が勝負曲になりえるなど、新たな体験のできるモードとしては評価が高い。

-地味に''4曲完全保証''でもあるため、順位さえ気にしなければ通常プレーでは中々選びにくい楽曲やHARD・EX-HARDでの特攻も気軽にできる。

-一方で、やりたくない曲をやらされることになる、低難易度譜面が飛んでくる等の理由で拒否するプレイヤーも多く見受けられた。

-全国大会決勝でお披露目され、採用されたモードであることからも分かる通り、そもそもが競技性を前提としたモードとなっている。スコアに自信の無いプレイヤーや、自分のペースでプレイしたいプレイヤーにはあまり向いているとはいい難い。

''ハードウェア刷新による弊害''
-基板とソフトウェアの変更により遅延ほぼ無くなった。このため従来の感覚で操作すると、FAST寄りの判定を取られることとなり、これによりスコアがガタ落ちしたプレイヤーが続出。
--遅延が無くなったのは、タイミングが何よりの命題となるこのジャンルでは本来大きな評価点であるが、判定が(事前告知なしで)いきなり変わったことにより結果的にかえって混乱を招くことになった。とはいえ、ハードウェアレベルのアップデートであることから判定に影響が出ること自体は予想していた人も多い。
--この刷新により割を喰った筐体が存在する。その筐体は初代から8thまで出荷されていた通称「初代筐体」。
---IIDXの基板というのは、全ての中心となる「PCB基板」があり、そこからボタンなどを制御する「I/O基板」が繋がっている。このI/O基板も更に「メイン基板」と「サブ基板」の2つに分かれており、これらがPCB基板から順番に接続されている。
---当然PCB基板から距離が離れれば伝達にも時間がかかり、ゲームへの反映も遅れるわけだが、この初代筐体に限り、鍵盤はメイン基板に繋がっているが、ターンテーブルだけサブ基板に接続する構造になっていたため、鍵盤に比べターンテーブルは反応が遅れてしまう。
---知識や技術のある店舗は両方をメイン基板に配線することで対処しているが、そこまで手が回っていない筐体も多い。
--基板が変更された一方で、ボタンやターンテーブルのスイッチやセンサーまでは配布されていなかった。このためそれらの性能に起因する遅延は起こり得る。前述の筐体問題と基板の遅延解消、そしてパーツの問題が重なった結果、判定の個体差が顕著に表れるようになってしまった。

-基板変更の関係か、これまでの旧曲の一部がやたら小音量だったり異常な大音量になっていたりなど、音量バランスが崩れる不具合が発生している。
---アップデートでいくつかの曲は修正されているのだが、完全な解決は出来ていない。
--稼動直後は音量が小さく、新曲が聞こえにくいという話題で持ちきりになってしまっていた。新エフェクターの「COMPRESSOR」がこの解決策に使われるという皮肉な事態にもなった((単純に音量ブーストをかけるエフェクトであるため、これを使ってむしろ丁度良くなる状態だった。))。

''システムボイス''
-前述のとおりかなり力が入っていることは確かであり、今作のテーマにマッチした熱いナレーションにもなっているのだが、そもそもこういう所にボイスを追加することそのものについて、どうしても気になるというプレイヤーは多い。
--特にリザルト画面のものはDJ LEVELにのみ依存するため、プレイヤー自身としては目標を達成していても微妙な反応をされ癪に障る事も多い。
---それこそLEVEL C以下なんて論外と言わんばかりの口調である。段位認定やEXPERTにおいても、ゲージ推移に応じてセリフが変わるようになっているが、確かに状況にはあっているものの、そもそも挑戦段階で非常に良い成績が得られるわけもないので、却ってプレイヤー心理を煽りかねないものになってしまっている。
--一応、稼動からしばらくしてカスタマイズでOFFにすることができるようになった。

''LEGGENDARIAフォルダの仕様変更''
-ステージを問わず選曲できるようになったのは確かに評価点である。
--しかし、Vディスクをほぼ全て消費するという仕様が変わっていないため、万が一クリアできなかった場合を考えるとリスクが大きすぎる。結果として上級者でない限り、仕様変更を活かせるのは金曜日のみとなってしまっている。

''大量のデフォルト曲''
-本作のデフォルト曲は48曲(+KAC予選2曲)もあり、稼動直後のボリュームはかなりあった。(前作は35曲)
--しかし一度に多く追加しすぎたせいか、曲が印象に残りにくい、話題にしにくいという声も。
--また、レイヤーアニメ・専用ムービーを持つ曲の数は前作とほぼ変わっていないため、結果的には汎用ムービーの曲数が増えてしまったことになる。

''譜面傾向の問題''
-今作の譜面はBSS中に鍵盤が降ってくる譜面が多く、中には''HBSSを回しながらHCNを捌かせる譜面''すら登場するなど、従来とは明らかに性質の異なる難易度の譜面が目立つ。
--一応、HBSSは終点判定を捨てれば、適当に押し引きすることで復帰し続けることができるのが判明した。勿論逃げ道に過ぎないので、これを嫌うプレイヤーやフルコンボ狙いであればそんなことは許されない。そこから考えた場合、片手プレイをほぼ強要するような譜面であったという事になる。
-☆12は高速BPMの曲がほとんどを占め(やはりというかHARDCORE、D'N'B、RAVEが多い)、その譜面傾向も凡個性気味な物量譜面や皿複合がやたら多い。SPADAの再来という声も。
--中には全然聞こえない音をスクラッチに当ててムリヤリ難易度を上げている譜面もある。

''テーマを感じさせにくい楽曲群''
-上記のとおり今作は「モータースポーツ」もっと抽象的に言えば「レース」という、IIDX的にも縁がなかったわけではない具体性のあるテーマ((過去作のユーロビート楽曲などでVJGYOによるポリゴンガールのカーチェイスムービー等が多数出ていた。))なのだが、それを意識した楽曲は少ない。
--いかにもそれっぽい「THE CANNONBALLER」「SPEED」「VOX RUSH」「STARLIGHT JUNCTION」、車に関するSEが用いられている「DEADHEAT」「The Chase」、レースをモロ意識した電波曲の数々、この辺りは曲だけでテーマに合っていると感じられる。
--曲からは感じられにくいが「Rise Circuit」「Battleground」など、レース・戦いをコンセプトに作られた楽曲も一部見られる。

-一方でレースではなく、単に車→ドライブという繋がりで作られた楽曲も多い。「Exhaust Hype」「Nothing but Theory」「Only for now」「ナイトシティー・アヴァンチュール」「ハイ*ビスカス ft. Kanae Asaba」など。この辺りの曲は激しめの楽曲ばかりにならないように収録曲のバランスを保つのに一役買っており、ある意味サブのテーマであるとも言える。「Back Spin Sweeper」「Mira」もやや強引であるが車ネタと言える。
--pop'nからの移植曲が「Eine Haube ~聖地の果てにあるもの~(ヴェラム)」であったことにもツッコミは入る。テーマ性で言えば「Viorent Cars(レーシング)」「MVA(スピードコア)」等もっと相応しいものがあったのだが。
---しかしポップン移植曲のテーマ無視は今に始まったことではなく((前々作では「明鏡止水(禅ジャズ)」、前作では「Babel~GROUND STORY~(スパイラルステアーズ)」を唐突に移植している))、「ヴェラム」の移植自体もツッコミこそ入るが不満はあまり挙がっていない。むしろ「レーシングやスピードコアが来なくてよかった」という意見すら挙がるほどである。

-他の移植曲である「encounter」「City Never Sleeps」は夜の高速道路を髣髴とさせるような楽曲であり好評である。

-「激突!キャノンレーサー」のボス曲のうち、レースや車等に直接引っかかる楽曲がよりにもよって後述する「DEATH†ZIGOQ〜怒りの高速爆走野郎〜」のみであることにはツッコミが多く入った。

-一応上記にもあるように、本作は高速の部類に入る曲がかなりの割合を占めており、ボス曲群が軒並み合作であることも「競争」をもう一つのテーマとしている本作には沿っている。そういう点では全く無視しているというわけでもない。''意図が分かり辛い''だけで。

**問題点
''「激走!キャノンレーサー」の問題点''
-まず、解禁が重く作業感が強い。1大陸完走に(しっかり勝利ボーナスを得て)60~70クレはかかる。大陸は全部で4つもある上、1本道である。
--後半に進めば進むほど燃料の消費量も増えるわけだが、一方で燃料の上限が上がるわけでもなく、更に燃料ボーナスが得られるかも出現する相手次第なので、必然的に回数を重ねるだけの状況が多くなる。
--ただし、チェックポイント解禁曲は位置によってレベル制限がかかるものの、大陸の位置に関係無く好きなものから解禁できるようになっている。レア敵と完走曲は地道に順番に解禁させるしか無い。
--金を積めば終わるタイプのイベントなので、ヘビーユーザーからすれば(後述の問題点を除いて)そこまできついものでは無かった模様。

-大陸3後半に出現するレア敵はあまりにも強すぎて勝率を上げることができず、ただ進行を妨害する存在となってしまった。最終大陸が出た後は緩和された。
--そもそもレア敵自体、高確率で勝つ事を想定していないような調整が目立つ。敗北すればその後しばらくの進行が遅くなるというデメリットしかないので、よほど早くプレイしたかったりチェックポイントが近いのでなければ挑戦する価値は薄い。

-本イベントのパーツ交換のインターフェイスが悪い。黒鍵盤を連打して、一方向にしか変えることができない。パーツが増えてくるとより面倒。初期ではパーツに番号が表示されていなかった。

-演出がやや冗長。画面に入る前のロードも長い。

-大陸1完走曲「DEATH†ZIGOQ〜怒りの高速爆走野郎〜」は色々と出来が悪いという理由で、軽く炎上騒ぎを起こした。大陸完走にはただでさえ多くのプレイ回数を積む必要があり、さらには大陸は選択できないために嫌でもこの完走曲を最初に解禁しなければならなかったことも不評の原因だろう。詳しくは余談にて後述。
--最終大陸追加時に登場した新曲には汎用ムービーになっているものがある。製作が追いつかなかったのだろうか。

''ARENAモードの問題点''
-オンライン開催時に限りアリーナキューブ50個で復活曲が解禁できるのだが、開催時期が2週間しかない上、解禁までおよそ10プレイ前後もかかる。
--戦績が解禁速度に直結するため、まさしく実力主義の様相を呈してしまった。
--第5回では解禁曲が無くなり、ARENAモードをやらずに済むことを喜ぶプレイヤーも見受けられた。ちなみに第4回で解禁された「ハリツヤランデヴー」も10年前から評判が悪めの曲なため、見送ったプレイヤーも多かったとか。
---と思いきや、CLASSIC CLASSでの四級・三段解禁曲だった「madrugada」がここに充てられた。該当コースを完走できない・存在を知らないユーザーへの救済とも考えられるが、過去開催分の解禁チャンスと思われたところに冷や水を浴びせる格好に。
--珍しく逃しても救済措置があるが、開催スパンが短い関係か「いずれも50個毎に1曲」と一切の緩和がされない。それでいて2週間という期間は変わらず、前回の獲得キューブ数も引き継がれないので、プレイ状況によっては一度逃してしまっただけでも解禁が厳しくなる。

-選曲レベルの制限がアリーナクラスに完全依存しており、取得段位が一切考慮されない。
--このため一つクラスが上がった途端「いきなり高難易度の楽曲をぶつけられ手も足も出ない」という事態が頻発。この他にも「相手の取得段位の課題曲を投げる」といった嫌がらせに近い行為も見られた。
---無論、本当に好きな曲や得意な曲を選んだ可能性も十分ある以上、その真意を勝手に決めつける事はできない。
---特に☆11・12が解禁されるBクラスは相当に問題となった。Aクラスを維持し切れない皆伝から不意に上がってしまった七・八段まで多くのプレイヤーが集う環境は魔境の一語。基本的にクリアできるようになるほどスコアも上がっていくゲームなので、段位に格差がある時点で勝負になるはずもない。
---各々のクラスが固まっていない初期ではマッチング範囲が広くされていたため、☆12が選べるB2のプレイヤーがB4~B5クラスのプレイヤーに☆12最上位をぶつけることができるというとんでもない事態になっていた。
---前作の記事を見ても分かる通り、☆12内の難易度格差は既にかなり深刻な状況であり、''特に下位と上位では☆数個分以上の難易度差があると言われている。''それほど格差のある譜面群を調整せず放置したため発生した問題と言える。結果として、☆12内の細分化を求める声が過去に類がないほど強まる結果となった。
---第5回にて、これまで☆11が選曲上限だったB3~B4クラスでも☆12でも下位とされている楽曲が部分的に選曲できるようになった事で更に事態が悪化。選定はクリアレートを基準としている模様。対策が遅かったと言わざるを得ない。
//ARENAモード自体の問題というより、☆12フォルダを細分化してこなかったゆえの問題だと思うのでそこを重視した記述にしました

-ここまで問題が目立ったのは、やはり「楽曲解禁を絡めてしまった」という一点につきる。
--先の選曲問題に関しても、その意図や真意が分からない故に誤解を招きやすい側面もある。
--現実問題、こういった嫌な思いが原因となり、ARENAでの楽曲解禁を渋々ながら行う・諦めてしまうといったプレイヤーが少なくなかった。

-CPUについても問題はある。
--単なる「かませ犬」にさせないための措置として、スコアはクラスや段位に応じたある程度のランダムで決まるのだが、初期ではそのクラスのプレイヤーではありえないようなスコアを出したり((ランカーですら思わず困惑するスコアすら出る始末だった。))、理論値を飛び越えるバグがあったりと散々であった。

-運が悪いと自分 vs CPU3人ということになったりする。人と当たらなかった場合、そのままSTANDARDモードに移行できるようにして欲しかったという声も。

''「FLOOR INFECTION」第32弾の解禁仕様''
-3年ぶりに開催。前回は6クレ×2だったが、今回は更に増え''8クレ×2''になってしまった。開催期間2週間でこれはきつい。
--解禁曲のチョイスも前回に比べるとイマイチな反応であり、見送ったプレイヤーも多かったと思われる。
---ちなみに、3年間放置され続けた前回の解禁曲はCBSライセンスで解禁できるようになった。このイベント自体の問題もあるとはいえ遅すぎる。

''カスタマイズの乏しさ''
-超高額な森一丁のカテゴリボイス以外追加されたものがロクに無く、LEGを持て余すことになってしまった。
--このカテゴリボイスの価格も大問題。なんと''旧曲解禁の数倍もの値段をふっかけられる''。冗談抜きに森一丁氏に声優としてのギャラを払ってるんじゃないかと疑う額。
//--前作までにあったオカルト研究部すら無い。
//稼働末期に追加される可能性も無いとは言えないので一時CO

''何も変わっていない旧曲解禁''
-ここ数作から相変わらずベーシックコースの加入必須。
--その上、前作にあったEXPERT解禁曲の無条件解禁も再び廃止。

''新曲の詐称''
-☆12最上位のインフレは上記通り抑えられているものの、今作は「☆12最下位より難しい☆11」の存在が目立つようになってしまった。
--デフォルト楽曲「''UMMU''」は皿が絡んで取りづらいCNや、連皿やBSSの複合が頻発する全体難譜面となっている。
--CS10thからの移植曲「''HYPE THE CORE''」は長く☆12と暫定するプレイヤーも多かったが本作で☆11とされてしまい、こちらも十分な難易度詐称という評価を受けている。
--上に記したポップンからの移植曲「ヴェラム」こと「''Eine Haube ~聖地の果てにあるもの~''」は、ポップンで''50段階中の49''の譜面を大体そのままIIDXに移植したような感じであるにも関わらず☆11で、発狂を抜けた後もそれなりに難しく☆11の難易度を逸脱している。
--CS9thから移植された「Usual Days-remix」は配置に癖があり、かなり個人差が出る譜面になっている。

''SP九段ラスト「Scripted Connection⇒ A mix(A)」の存在''
-当譜面はかつて十段1曲目の常連として定着していたのだが、特に中盤からの高密度な対象配置や5連の縦連打など癖が非常に強く、''これのせいで十段が合格できない''という人すら出ていた強烈な個人差譜面であった。そのような代物があろうことか一つ下の段位である九段のラストに配置され、主に古参プレイヤーを中心に大きな波紋を呼んだ。
--100%から挑める十段1曲目と違い、その手前に☆11最上位クラスとして悪名高い「four pieces of heaven(A)」がいることも、突破難易度の上昇に拍車をかけていると言える。
--どうしても抜けられず十段へ飛び級してしまったプレイヤーがそれなりに出た一方、それまで不合格だったプレイヤーが合格できたという報告もそれなりに出ており、案の定大きな個人差を生む結果となってしまっている。
---ちなみに、今作十段の難易度は当譜面が現役だった頃とそこまで変わらないとされている。九段からステータス表示が赤色(ブロンズ)で「赤段位」として一線を引かれるように、☆12を相手にしてゆく真の上級者へのステップアップという意味合いもあるかもしれないが、それを加味しても単純に段位間の難易度バランスという点で問題視されている。

**総評
新基板への移行という事も影響してか、基本的には前作+αといった内容となっている。~
曜日システムなど前作の良点はそのまま継承した上で洗練されており、その前作と比較してもプレイヤーが受けるメリットは確実に向上している。LEGGENDARIAフォルダの仕様変更など改良点も多い。~

ARENAモードなどには意外な曲にスポットが当たる等評価できる点もあったが、システムの粗が非常に目立っており、今後に期待ということになった。~
一方で基板を変えたことによる弊害や、全体的な解禁の重さ、楽曲の扱いなどで評価を落としてしまった側面もある。~
また、ARENAモードの存在や実況内容に見られる、実力主義を推進するような展開には疑問符も付く。特に前者の楽曲を人質にとるような形は、あくまで楽曲の演奏を楽しむ事が根底にあり、様々な楽しみ方があるこのジャンルとしては問題である。~

とはいえ、それらはまだ改善の余地はあるだろう。~
森一丁氏の実況の中にも、こんな一文がある。~
#center(){&big{「今日の一歩は、明日の伝説へと変わるんです」}}
今作もまた、IIDXにとって伝説への一歩となる事を願うばかりである。

**余談
***隠し曲「''DEATH†ZIGOQ〜怒りの高速爆走野郎〜''」について
-問題点にも記したが、結果的には今作を語る上で最も欠かせない楽曲の1つとなってしまった楽曲。
--前々作の「真 地獄超特急 -Hell or Hell-」、前作の「焔極OVERKILL」に続くL.E.D.氏と外部アーティストのコラボボス曲…なのだが、前2作にないふざけた曲名サブタイトルに加え''世紀末コア''というド直球にふざけたジャンル名、更にレイヤーが''筆箱あるいは腐った牛乳パックのような装甲車が殺風景な道を爆走する''といった%%明らか手抜きにしか思えない%%なんともいえない内容で、良くも悪くも大きな話題となってしまった。
---おそらくは世紀末映画の名作「MADMAX」のような世界観にしたかったのだろうと思われるが、制作時間が足りなかったのか、そもそも手抜きなのかこんな内容になってしまった。背景に至っては、''Unityのデフォルト背景と完全に一致している''という指摘まである。
--肝心の楽曲の方だが、こちらも賛否両論…とはいうものの終盤からのシンセフレーズ特にキメ部分の「''プェ~プェプェ~プェプェプェ~''」が''ダサすぎる''とかなり不評。
--譜面の方は☆12上位レベルに入る高密度譜面であるが、音量が小さめのために叩いている音が分かりにくかったり、2と6のトリル(両側の黒鍵)に4(真ん中の黒鍵)CNが混ざるなんとも言い難い場所があったり、そこまで評価は良くない。高速物量という両者の悪いところが見事に表れてしまった。
--ちなみに名義表記のせいで、REDALiCE=DJ NAGAIが公式から明言されることとなった。%%みんな知ってただろうけど%%。終盤の%%ダサい%%フレーズはおそらく氏によるものであり、さらに氏の楽曲については、SPADAの頃からお世辞にも評価が良いとは言えない状況が続いていたこともあり、当楽曲をきっかけに溜まりに溜まっていたプレイヤーの不満が大爆発してしまったとも考えられる。
--登場当初こそは非常に不評で炎上のような事態を引き起こしていたが、「%%半分消去法で%%他のボス曲よりテーマに沿っている」という意見が見られたり、レイヤーの%%筆箱%%装甲車がコラ画像の素材となってしまったり、なんだかんだで「''ネタ的には''」愛されている1曲となった。楽曲とレイヤーが悪い意味で揃ってしまった奇跡の産物である…と言えるだろう。そしてどういうわけか、2018年1月のスキランキングでは''見事1位に輝いている''。
---このような騒動は他の出来の良い楽曲やムービーが話題性の面で割りを食うことになるので、本来は好ましくは無い状況である。前のL.E.D.コラボ曲のように正当な評価で人気を上げるのが理想的であることは言うまでもないだろう。

-前述したが、楽曲やレイヤーだけでなく、解禁に金がかかるにも関わらずこんな有様の楽曲であったこと、プレイしているうちに嫌でも最初に解禁されてしまいスルーできない大陸完走曲であったこと、つまりは''登場タイミングも悪かった''ことも不評の大きな原因だろう。
--もしデフォルト曲かつ、しっかり作られたBGA(もしくは汎用ムービー)だったなら、ここまで騒ぎになっては無かった…のだろう。

-これらが問題になったのか、2018年9月現在、当楽曲は''公式サイトでの楽曲紹介が公開されていない。''
---大陸2以降の隠し曲は既にコメントが公開されている。

***その他
-本作は、2017年8月4日~8月6日にかけてロケテストが行われる予定だったが、8月5日の昼頃に打ち切りが決まった。
--5日未明に、ネット上でロケテスト会場にて事件を起こす趣旨の書き込みが発見されたことによる、安全を最優先した措置。

-2017年終盤に生じた「BEMANI Sound Team」(以下BST)問題は、「BEMANI Sound Team "アーティスト名"」という表記で一旦は解決ということになった。
--その影響で、KONAMI社員アーティストが手掛けた楽曲は、アーティスト名がことごとく長くなっている。ムービー、レイヤーにもBSTの文字を入れるなど、かなり徹底されている。
--ちなみに、BSTでも別名義を使っている人物は見られる。%%BSTの時点でかなり絞れるのでほぼバレバレだが。%%
---というよりも開き直ったのか皮肉なのか"RACER-X"だの"謎の勢力"だのとやりたい放題である。また、「バスルームロマンス」の作曲者コメントはBST騒動を皮肉ってるとも読み取れる内容で話題となった。
---また今作では、「dj TAKA」名義の書き下ろし楽曲は存在しない。ただし、「D.J.Amuro」名義の楽曲やTAKA氏が作曲を務めた「Be a Hero」といったTAKA氏の楽曲は収録されており、作風から「バスルームロマンス」「Initiation」はTAKA氏の楽曲であるという意見は強い。
//↑QMA連動企画でdj TAKA名義は移植ですが、追加予定だそうです。
--ちなみにサントラでは「Konami Amusement(アーティスト名)」という表記になっている。

-一方で、デザイナー陣は曲コメントで「BEMANI Designers」に統一されてしまっており、誰が作ったか不明になってしまった。絵柄が分かりやすいVJ GYOや、twitterでゲームに関して呟くことが多いGOLIなどは表示するまでもないのだが((なお、一部楽曲の担当デザイナーに関しては「beatmania IIDX 25 CANNON BALLERS ORIGINAL SOUNDTRACK」のブックレットで判明している。ただし、名前ではなくアイコンで示す形になっている。))。
--一方でQMAアプリ公式がtwitterでNAGIの名を出したりなど、この問題は不透明なところが多い。

-大陸4で追加された「255」が''NAOKIを明らかに意識しまくっている''ことで話題になった。
--「高速BPMをそのまま曲名、アーティスト名義に使用」「ジャンル名が''HYPER SPEED RAVE''」「曲中に『PARANOiA』『TRIP-MACHINE』の音ネタがふんだんに使われている」等。上記のBST名義がついていないため「もしかしたらNAOKI本人ではないのか」という意見がないわけでもないが、NAOKI氏と現在のKONAMIの関係や声ネタを除いた作風からしてNAOKI説は怪しくRyu☆作曲説が濃厚である。
--ちなみに大陸4開始日はNAOKI氏が深く関わっているSEGAのゲーム『オンゲキ』の稼働日と同時である。%%明らかにぶつけたとしか思えない。%%
---SEGA側は『CHUNITHM STAR PLUS』のNAOKIイベントで''ほぼ無意味にBEMANIネタをふんだんに使っており''、各部署から賛否両論の嵐だった。

-大規模なハードウェアの換装が必要となり、加えて当日も本稼働に向けてのアップデートが発生する事から、前日の営業時間中から稼働準備に入る店舗が多かった。
--実質互換性も無くなる上、平日であったために『SINOBUZ』を最後にプレイする事ができなかったプレイヤーも多く、こんなところにまでハードウェア刷新の弊害が現れている。

復元してよろしいですか?