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HEXAMOON GUARDIANS」を以下のとおり復元します。
*HEXAMOON GUARDIANS
【へきさむーんがーでぃあんず】
|ジャンル|ADV+SLG|&amazon(B000069UOC)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|開発元|ゼロシステム&br;スタジオOX(開発協力)|~|
|発売元|インクリメントP|~|
|発売日|2000年3月30日|~|
|定価|7,334円|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|90年代熱血ロボ+学園コメディ&br()豪華アニメ&声優陣&br()''分岐一切なし''&br()セーブ間隔が長い&br()戦闘は作業|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
アニメパートを多用した、学園コメディADVに巨大ロボで戦うSLGパートを組み合わせた作品。~
販売元は『格ゲー野郎 Fighting Game Creator』を送り出したインクリメントP。~
開発にはOVA『アイドルプロジェクト』などで知られるスタジオOXが協力。同社に所属していた鈴木典孝氏がキャラクターデザインを担当。~
普通の高校生だった轟堂大地が、突如現れた異世界『ヘキサムーン』からの逃亡者ミューズと出会ったことで鉄鋼魔神ドルガイヤーと融合し、侵略者であるクロスロード鋼鉄兵団と戦っていくのがシナリオの軸になっている。

**システム
//-ADVパートは特筆する要素なし
//立ち絵がアニメーションする部分は特筆する要素と思われる。
-ADVパートはオーソドックスな内容
--○ボタンでのセリフ送り以外操作はないが、会話時は立ち絵もかなりアニメーションする上、フルボイスになっている。
---表情毎にアニメパターンが用意され、立ち絵とは言うものの棒立ちのシーンは殆ど無い。
--要所要所でアニメやイベントスチルが挿入されるため、画面的には結構派手。
-SLGパートでは巨大ロボたちを操作
--最初は大地と同一化したドルガイヤーだけだが、話が進むと「敵に囚われていたミューズの仲間を、機体ごと奪還した」ということで味方に加わってくれる。
--ドルガイヤーのみ回復コマンドが使用可能。
--バトルマップは3Dモデルだが、攻撃時にはフルサイズでのアニメが流れる。

**評価点
//-90年代中頃のロボットアニメを思わせる、王道シナリオ
//勇者シリーズは90~98年に放映してるので中頃と特定する必要は無いかと。
-90年代のロボットアニメを思わせる、王道シナリオ
--具体的に言うと、エヴァより前の熱血ロボ系。ドルガイヤーなどロボットの造形は勇者シリーズを思わせる。ロケットパンチは当然装備、終盤では合体しフルパワーで金色化。
--とはいえその終盤での合体は、形としては『六神合体ゴッドマーズ』だが((ドルガイヤーという名前からすると、同じくゴッドマーズをモデルにした騎士ガンダムの「神秘騎兵エルガイヤー」を基にしたかもしれないが。))。
--やたらキャラ立ちしたモブも結構いるためキャラクターとしてのインパクトは強め。
--頼まれたらイヤと言えない熱血主人公や天然ヒロインなど、その手のアニメではお馴染みのファクターも多い。
--また当然のようにサービスシーンもちらほら。
-鈴木典孝氏のキャラクターデザイン
--女性キャラは美女揃い。男性キャラも端役を含め個性派が揃っている。
-豪華な声優陣
--主人公役とヒロイン役には当時若手の鈴村健一、満仲由紀子を起用している。
--他のプリンセスたちもかかずゆみや雪乃五月、井上喜久子など当時の人気声優が担当。
--生徒会長役の飛田展男は怪演ぶりが光っている。他にも敵役に松本保典や平松晶子、ナレーションに若本規夫など有名かつ実力派揃い。
--正直、大ヒットしなければ採算が取れないレベルである。

**問題点
-''シナリオに分岐が一切ない''
--一応話の中では「今日はどうしようか」「どこから案内する?」など、選択を思わせる文面があるものの実際にはプレイヤーによる選択は存在しない。
--そのため一本道の話をただ見続けるだけの時間が長く、ダレやすい。せっかく女性キャラが多いにもかかわらず、ヒロインと呼べるのは一緒にいる時間が長いミューズと幼馴染の睦だけ。
--どうも多くのシナリオを削っているらしく、何かの伏線のようになっている部分がガン無視されるケースも。
--また「満月の日にしかクロスロードはこちらの世界に侵攻できない」ということでこのパートはかなり長く、''途中セーブも出来ない。セーブはSLGパート前と次の章へ行く前だけ。''
-SLGパートはミニゲーム程度
--成長要素や改造、隠しユニットなどがないため戦略性は薄い。作中でも言われるがドルガイヤーは別格の強さを誇っており、負ける方が難しいレベル。
---それでも頭数が少ない序盤は少々痛手をこうむる場合があるが、数がそろってくると完全に作業と化す。
--敵のザコ機体は何故かオブジェクトの破壊をやたら優先し、執拗にビルや木を攻撃してターンを無駄にする。
---どんなに被害が広がろうが、別に大地たちに不利になる要素はない。というか資金という概念もシナリオ分岐もないので、ペナルティのしようもないだろうが。
--反撃の発動条件が不明で、しかもランダムでノックバックする仕様なので非常に運任せ。
--プリンセスの説得も、結局撃破しなければならないので二度手間。

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**総評
メディアミックス優先による弊害なのか、設定はともかくゲームとしてはかなり不出来。~
せめてシナリオ分岐や収集要素でもあれば、話は違ってきたかもしれないが。~
インクリメントPのコンシューマ作品としては、本作だけがアーカイブス配信されていない辺り会社としても外れと認識しているかもしれない。
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