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【ぶれいくあうと】
ジャンル | ブロック崩し |
対応機種 | アーケード |
発売元 | アタリ |
稼動開始日 | 1976年 |
ポイント | ブロック崩しの最古のルーツ |
1972年にアーケードゲーム『Pong』を発売しヒットを飛ばしたアタリが、1976年にてリリースしたブロック崩しゲーム。アタリにとってPongに次ぐ歴史的ヒットを飛ばした作品であり、ゲームの歴史にて多大なる影響を及ぼす事となる業界初のブロック崩しでもある。
アイディアはPong同様、当時のアタリのトップであったノーラン・ブッシュネル氏が考案したという説が一般的だが、Wikipediaによると異説も表記されている(詳しくは該当ページ参照の事)。
ゲームとしては「パドル(つまみ型)コントローラーにてパドルを操作し、ボールを跳ね返して画面上部にあるブロックを破壊する」という、本当に一般的なブロック崩しの原型のようなもので、特別表記するような事はない。その位に本作は今のブロック崩しの土台をほぼ完全に築き上げていた存在であった。
ブロックを全部破壊しても新たなるブロックが発生するエンドレスゲームである。また、ミスせずにボールを打ち続けるとボールのスピードが早くなりミスを招きやすくなるのも今のブロック崩しのシステムを踏襲している。
今プレイすると、パドルがかなり小さい(Pongのパドルとほぼ同じ大きさ)故にかなり難しく、プレイを有利にしてくれるようなギミックも存在しないので、相当な反射神経を持たないと序盤でゲームオーバーになる可能性も否定できないところ。
更にフィールド最上部(ブロックの裏)の壁にボールを当てるとパドルのサイズが半分に縮小されるため、ブロックの少なくなる後半は必然的に難易度がアップする。
ちなみに、後年に他社から出たリメイク系作品と異なり、ブロックに反射して下に落ちるボールはブロックに対する当たり判定を持たない(フィールド最上部の壁にあたったボール、つまり裏に回ったボールはブロックに当たる)。
実はゲームの裏設定として、「囚人(パドル)が壁打ちテニス(*1)(ボール)でスポーツの興じているふりをして、実は塀(ブロック)を崩して脱走を図る」というものがある。しかし悲しいかな、本作のブロックは実質上完全消滅しない故にいくら壁を壊そうが脱獄がかなわず、「絶対に脱獄できない事を知らずにループに陥る囚人」という事を意味している。まあ、筐体側面やフライヤー部にイラストが描かれているので裏という程でもないのだが。
歴史的傑作であるのは間違いなく、本場海外ではスペースインベーダークラスの知名度を誇るが、日本ではあまり知られていないのが現状であろう。というか、むしろタイトー・ユニバーサル販売をはじめとした各社の亜流を目にすることのほうが圧倒的に多かったはずだ。
後に1978年にてブロックが段々と下段に落ちてくるなどの要素を加えた新バージョン『Super Breakout(スーパーブレイクアウト)』もリリースされ、家庭用ゲーム機では主にこちらが移植されている事が多い。
海外ではATARI2600を筆頭にいくつかのアタリ系ハードにて家庭用移植がされているが、日本内においては近年のオムニバス系を除けば移植の類は存在しない。 今現在、家庭用で本作をプレイできる環境に恵まれていると思われるソフトとして、ニンテンドーDSソフト『アタリミックス ハッピー10ゲームス』やプレイステーション・ポータブルソフト『ATARI CLASSICS -EVOLVED-』が存在する(*2)。