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F-ZERO GX - (2013/11/07 (木) 18:07:10) の編集履歴(バックアップ)
F-ZERO GX / F-ZERO AX
【えふぜろ じーえっくす/えふぜろ えーえっくす】
ジャンル
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レース
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対応機種
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GX:ニンテンドーゲームキューブ AX:アーケード(GC互換基板トライフォース)
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発売元
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GX:任天堂 AX:セガ
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開発元
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アミューズメントビジョン
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発売日
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GX:2003年7月25日
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稼動開始日
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AX:2003年6月
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定価
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GX:5,800円
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分類
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賛否両論
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ポイント
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爽快感抜群 難易度高め 最速目指してバグ技連発
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F-ZEROシリーズリンク
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概要
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スーパーファミコン最初期から続く任天堂のレースゲーム『F-ZERO』の一作品。任天堂とセガの初めてのコラボレーション作品。
アミューズメント事業を展開するセガとのコラボのため、家庭用版の『GX』とゲームセンター向けの業務用(専用大型筐体)の『AX』が同時に展開されたのが特徴。
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開発担当は名越稔弘率いるセガ開発子会社のアミューズメントビジョン(現在はセガに吸収統合)。
特徴
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前作と同じく全30台でのレースが行われる。登場マシンは前作に登場した30台に加え、AXで10台のマシンが新登場。
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AXからの新キャラはセガ側がデザインしたものと思われ、前作からのキャラとは毛色が異なる。
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前作では全てのマシンにパイロットの外見やレースに出場する背景などが詳しく設定されていたが、本作ではグランプリで優勝するとパイロットへのインタビューが始まり質問を選択できたり、マスタークラスで優勝するとスタッフロール時にそのパイロットが主役のCGムービーを見ることができたり、キャラ一人ひとりにテーマソングが用意されていたりと、パイロット一人ひとりのキャラクター性がより掘り下げられている。
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GXでは5コースで構成された「ルビー」「サファイア」「エメラルド」「ダイアモンド」の4カップ、AXではAX独自の6つのコースがあり、全26コース。
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プレイヤーだけのオリジナルマシンを作ることができる。
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ボディ・ブースト・コクピットの3パーツを選ぶことでマシンが作られ、当然パーツによって性能は変わる。マシンの色を変えたり、キャプテン・ファルコンなどのF-ZEROパイロットを乗せることができたり、自分で作ったエムブレムを貼ることも可能。一つのメモリーカードにつき4台作成可能。
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前述のオリジナルマシンで優勝すると結果画面でグランプリは終了する。インタビューやEDムービーは流れない。
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GXでは新モードとして「ストーリーモード」を搭載。シリーズの主人公キャプテン・ファルコンの前に立ちふさがる様々な困難を突破していく。全9話。
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ストーリー自体は特筆すべきものではなく、実際は通常と異なるレースが楽しめるミッションモード。前作でのデスレースのようなミッションも含まれている。しかし、ハイエンドCGで描かれたムービーシーンは映画を彷沸させるクォリティーで見応え十分。
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難易度はノーマル・ハード・ベリーハードと3種類あるが、ノーマルでも非常に難しく、ベリーハードともなるとクリアに極限のやり込みが必要とされているほど。
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AXではライセンスカードによるプレイの記録ができた。
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GXとAXの間には連動要素が存在し、GXのセーブデータが入ったメモリーカードを挿してAXを遊ぶことでAXの要素をGX側に持ってくることができる。具体的には「マシン」「コース」「オリジナルマシン用のパーツ」。
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なお、GXとAXでは挙動が異なっている。例えば「ロケットスタート」をシステムとして実装しているのはAXだけ。
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ロジクールから発売されたGC専用ステアリングコントローラであるSPEED FORCEに対応(というか対応作品で唯一パッケージも記載)。
評価点
F-ZERO最大の魅力とも言えるスピード感は、本作でも存分に押し出されている。
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グラフィックは非常に綺麗。ハード性能の限界で殺風景だったXとは違い、コース外の風景も非常によく作りこまれている。シリーズお馴染みの「ミュートシティ」「ビッグブルー」「ポートタウン」などに加え、サイバーパンク風の発電所地帯「ライトニング」、葉っぱが舞い散る緑豊かな「グリーンプラント」、隕石が降り注ぐ「アウタースペース」など本作新登場の惑星(背景)も魅力的。そんな魅力ある景色の中を高速でマシンをカッ飛ばすことに爽快感が満点。
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コース設計は前作の路線を正統進化。起伏やひねりなどの立体的な構造が強化され、よりアクロバティックに。
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BGMは初代のフュージョン風、Xのギター全開のメタル系から、本作では一転してテクノ調のBGMとなっている。
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曲単体での評価は前2作に見劣りしているが、ゲーム画面と非常によく合っておりサイバーな雰囲気や疾走感が強調されている。また最終ラップではBGMが転調して盛り上がるなど、ゲームとのシンクロを追求した作りになっている。
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なおミュートシティとビッグブルーについては、SFC・Xと使われてきたBGMのアレンジ版を流すことができる。かなり正統派なギターアレンジであり好評。
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後述するような問題点をはらんでいるが、超高速度になるためのテクニックが多く、それらを使うことで3000kmオーバーの他のレースゲームでは味わえないようなスピードでコースを走ることができる。スピード狂には大好評。
問題点
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本作最大の問題点とされているのが、スピードに関係したバグの存在である。
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GXではドリフトの繰り返しにより際限なく加速する(通称「ドリドリ」)。さらに空中でドリドリを行うと機体の高度が上昇し、空を飛んでしまう。これを利用したバグショートカットも可能(通称「トビトビ」)。
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このせいで純粋に速さを求める意味でのタイムアタックは、かなり大味になってしまっている。事実、公式タイムアタック大会は大混乱となった(参考)。
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また、開発者による最高タイム(いわゆる「スタッフゴースト」)もドリドリを利用している。すなわち、開発スタッフはこのバグを
確認していた
ということになる。また、ファミ通の攻略ビデオでもこのテクニックが紹介されている。
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AXではドリドリ・トビトビともに使えないが、それとは別にドリフト中に曲がっている方向にパドルレバーを引くことで加速する「合力ドリフト」と呼ばれるテクニックが存在。うまく使えば4000kmオーバーで走ることができる。こちらは公式でテクニックの存在が紹介されている。
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意図的にやらなければ起こらないバグなので、嫌なプレイヤーは使わないこともできる。
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ドリフト系の他に浮上加速のバグがあり、こちらは偶発的に起こりやすく、発生タイミングが悪いと自滅に追いやられることがある。初心者にとってはつらい。一部の熟練者にとっては有用だが。
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マシンの性能表示(ボディ・ブースト・グリップがA~Eの5段階)が実際の性能と全く違う。
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最たる例がブラックブル。グリップAなのに実際はE並に滑る。こういうマシンがいくつもあるため、これからプレイする人は攻略サイトを参考にすべし。
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その原因はマシンの性能表示が重さを無視したものだからである。ブラックブルはグリップAでも重さが2340kgあり、他のマシンと比べるとかなり重い。このため上手く曲がらず、グリップAでも滑るように感じてしまう。
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また、オリジナルマシンのパーツもこのような重量を無視した性能表示しかされないため、思ったような走り方をするようにマシンを作るには重量の事も頭に入れて作る必要がある。
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アーケードの『F-ZERO AX』との連動が可能だが、中途半端なタイミングで行うと連動が絡んだ隠し要素が出なくなることがある。
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連動で解禁される隠しコースもあるが、これは他の条件を満たすことで連動なしでも出現させることが可能。
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現在ではどうでもいい項目か。
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大型筐体の宿命でAXの稼動店舗は、現在では大きく限られている。
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現在筆者が確認したのは、秋葉原にあるクラブセガ新館のみ。ライセンスカードは使用不可。
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『AX』と連動させなくても『GX』のみで『AX』の要素を出す方法があるが、その方法が非常に難しい。
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AXカップ(AXのコースによるグランプリ)を出す条件が「全カップをマスタークラスで優勝」はいいとしても、AXに登場するパーツを出現させるための「ストーリーモードのハードをクリア」、AXマシンの解禁方法の「ストーリーモードのベリーハードをクリア」はあまりにも難しい。本作が「難しい」と評されるのはここに集約される。
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初回限定発売分に同梱されているライセンスカードに入っているものなど、オリジナルマシン用の限定エディットパーツが計5セット存在するが、現在それを入手する方法がない。
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グランプリをマスタークラスで優勝すると使用したパイロットのEDムービーが見られるが、たまにそのムービーデータだけ消えることがある。
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オリジナルマシンでグランプリを優勝するとムービーデータが消える、ということもある。
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というわけなので、気に入ったムービーは早めに録画しておくことを推奨。
総評
特別低い評価を受けているわけではなく、この作品を楽しむF-ZEROファンも多い。
だが、バグや表記ミスなど粗のある出来で、BGMも前作とは違った雰囲気になったため、F-ZEROファンの間でも好みが分かれる作品ではある。
ドリドリなどのバグはゲームに支障が出るわけではなく、タイムを縮めるテクニックとしても紹介されている。もちろんグランプリ攻略でも役に立つ。
スピードを追い求めるユーザーにとっては最高の作品だが、難易度がとても高いためライトユーザーには受け入れられにくい作品でもある。
難しいぶん、ストーリーモードをクリアしたときの達成感や喜びは大きい。決して理不尽な難しさではない。
個性的なコースの数々は走っているだけで楽しい。問題点はそれなりに存在するが、GCかWiiを持っている人は購入してみてはどうだろうか。
人によるが、十分にレースゲームとして楽しめるであろう。
余談
2012年末に『AX』のデータがまるまる入っている事が明らかになった。プレイするためには改造する必要がある。