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おにゃんこTOWN - (2020/11/09 (月) 03:22:33) の編集履歴(バックアップ)


おにゃんこTOWN

【おにゃんこたうん】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 ポニー
開発元 マイクロニクス
発売日 1985年11月21日
定価 4,900円
分類 クソゲー
ポイント 単調すぎるゲームルール
8秒ループの不快な洗脳BGM
めんどくさい敵が多すぎ

概要

ポニー(現:ポニーキャニオン)初のファミコンソフト。 子猫「マイケル」が家を飛び出しどこかへ放浪してしまう。プレイヤーは母猫「ミルキー」を操作し、いじわるドッグや魚屋のオッサンなどを避けながらフィールドマップ上のどこかで放浪している子猫を探し出し家に連れ帰る、というもの。

ゲーム内容

  • 操作は十字ボタンで進行方向を、Aボタンでジャンプ、1ブロック分の障害物なら乗り越えることができる。Bボタンで各所にあるマンホールを開閉することができ、いじわるドッグを落として封じ込めることができる。
  • 敵はいじわるドッグ、魚屋のオッサン、蛇、道路を横切る自動車の4種類。触れると1ミス。いじわるドッグと蛇はマンホールで封じ込めることが出来るが魚屋のオッサンと自動車は無敵である。
  • 魚屋にある魚を取ることでパワーアップし、移動速度が上がる。いじわるドッグに体当たりができるが、魚屋のオッサンが一定時間おいかける。
  • 一定時間が過ぎるとタイムオーバー扱いとなって魚を取ったわけでもないのに魚屋のオッサンが現れプレイヤーがクリアするかミスするまでを執拗に追い掛け回す。
  • 子猫を連れて歩いている間はジャンプが出来なくなり、若干移動速度が低下する。

問題点

  • ゲームルールが単調でやり易い分、飽きもしやすい。
    • ルールとしては『平安京エイリアン』のシステムを取り入れたアクションゲームとなっていて非常にわかり易い。が、早い話が"敵を避けながら子猫を家に連れ帰るだけ"という内容なので、序盤は楽しめるかもしれないがクリアしても結局似たようなステージで同じことを繰り返すだけになるので人によっては飽きやすい。
  • 洗脳的とも取れる不快なBGM。
    • ゲーム内に流れる曲はクラシックの『展覧会の絵』の『卵の殻をつけた雛の踊り』が原曲のもととなっているのだが、音程がひどく外れておりたった約8秒でループし流れ続ける。手抜きとも思えるその洗脳BGMでプレイしているとだんだん不快感が増す。長時間聞き続けるとそのうち不快感を飛び越して洗脳されたかの様に頭がおかしくなっていくことも。
    • タイムオーバーとなると曲が変わるのだが、こちらの方が何故かまともな曲と思えるほどしっかりした作りになっている。実質的に言えばBGMが2種類しかない(ジングルやゲームオーバーの曲を入れると全4曲)。
    • …だが、何も音程は外れている為褒められるものではない。
  • 敵の特性とその数。
    • 先に述べた通り4種類の敵が登場する。中でもいじわるドッグ(通称犬)はプレイヤーをしつこく追いかけ回す。マンホールに落として封じることで倒せるのだが、別の犬が画面外からすぐに沸いてきて(いわゆる無限沸きである。)プレイヤーを執拗に追い回す。追いかける犬の中にはマンホールを直前で回避という憎いヤツもいて一筋縄ではいかない。
      • 倒さないでいると気づいたときには数匹固まって追いかけていることも。とはいえ倒しても無限沸きもというウザさもあって余計面倒くさい相手である。画面中の敵キャラが多いと処理落ちも起きはじめる。
    • 道路を走る自動車はプレイヤーだと轢かれて1ミスしてしまうのだが、犬や魚屋のオッサンなどは無敵である。ちなみに子猫も何故か無敵。

評価点

  • キャラクターのかわいらしさ。グラフィックやモーションも一応しっかり作られていてパッケージの絵まで徹底して子供受けしやすいものとなっている。
    • 追いかけてくる魚屋のオッサンが律儀にマンホールのフタを閉じて再び追いかけるという場面を見ることも。
  • 複雑なルールも無くひたすら単調かつどこまでも進めるので、暇つぶしゲーとして遊べなくもない。人によってはスルメゲーに感じるかもしれない。つまり洗脳された。

総評

作りはシンプルで子供受けを意識したことは分かるが、単調過ぎる内容及び不快なbgmで台無しになっている。暇潰し程度にはなるかも知れないが、正直あまりお勧めはできない内容ではある。

余談

タイトルからして恐らく当時同社でも人気絶頂だった「おニャン子クラブ」からあやかったものだと思われる。
この約1年近く後にポニーはマイクロニクスと共に『スーパーピットフォール』という駄作を生み出すこととなる。

  • 長時間BGMを聞き続けていると、冗談抜きに頭がおかしくなってくるので、異変を感じたら要注意。目や手が疲れるゲームは数あれど、脳にまで及ぶゲームは珍しい。