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依頼内容は、ゲームシステム部分の補強です。
バスフィッシングWii ワールドトーナメント
【ばすふぃっしんぐうぃー わーるどとーなめんと】
ジャンル
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釣りアクション
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対応機種
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Wii
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発売元
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アークシステムワークス
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開発元
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シムス
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発売日
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2010年4月26日
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定価
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5,040円
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判定
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クソゲー
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ポイント
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釣りとしてまずおかしい モーションプラスは飾りです いろいろ手抜き KOTY2010選外
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概要
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2010年にアークシステムがWiiでひっそり発売した釣りゲー(分類はアクション)。
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評判の悪かった『Bass Fishing Wii~ロクマル伝説~』の続編的作品である。
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一応、釣りゲーをちょくちょく発売しているアークなので二の舞の可能性は少ないと思われたが…。
この頁で用いる釣り用語
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バス:スズキ目の総称。悪名高い外来魚ブラックバスを差すだけではないが、イメージとしてはアレである。
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キャスト:釣竿を振って、仕掛けを投げ入れること。キャスティングとも言う。
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丘っパリ:岸釣りとも言い、川岸からキャストすること。岸近くを狙うことになるので、魚が警戒しやすい。本作では不可能な釣り方。
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外道:本来狙っている魚以外の魚。本作でいうとバスではない魚のこと。これを考えずなんでも釣ることを「五目釣り」と言う。
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テンション:釣り糸の張り具合。本来これが高くなりすぎるとラインブレイクしてしまうが、低いと垂れ下がりフックオフする。
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ファイト:魚との引っ張り合い。向こうはまさに生きるか死ぬか。プレイヤーはリモコンを振ってファイトする。
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ライン:釣り糸。切れることをラインブレイクと言う。
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ルアー:釣り用の疑似餌。水面からの深さに適応があり「トップ」「ミドル」「ディープ」「ボトム」の順番で深い。本来はただ垂らすだけでなく左右に振ったり川底を這わせたりするテクニックを要するものだが…。
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ロッド:釣竿のこと。日本では単に「竿」と呼ぶことの方が多い。
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これ以上紹介すると長くなるので、各自興味があるならこれ以上に詳しい事を書いている専門サイト等で調べて欲しい。
システム
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Wiiリモコンをロッドに見立てた操作
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公式曰く「家で本格バスフィッシュングを再現出来ます」。
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ヌンチャクを円を描くように縦に動かすことでリールを巻き上げる。
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モードは全四種
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大会に参加し上位を目指すトーナメントモード、5分以内にバスを吊ることが目的のタイムアタック。ステージや天候を自由に設定出来るプラクティスモード、そしてWiFiバトルモード。
問題点
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釣りゲーとしての自由度の低さ
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ロッドやラインは選べず、選択可能なのはルアーだけ。また色が違うだけで効果が同じものも多く、その上解説は上記「ロクマル」の流用となっている。
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ラインブレイクに関してはバランスが極端になっているらしく、テンションにかかわらずすぐに起こるし回避できない。一応設定で切れなくすることは可能だが…。
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釣れる魚種も少なく、タイトル道理のバス6種以外は4種の外道のみ。バス釣りゲーなのだから、ということかもしれないし実際外道はポイントにもならないが、とにかく「釣りの楽しみ」が無い。
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キャスティングは三体制から選べるものの、キャスト場所はボートで固定。丘っパリもなく、ただボートの上で糸を垂らすのみ。リアルを謳うなら、足元のコケで滑って狙いを外したりするようなアクシデントも欲しかった処である。
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リモコン感度がかなり悪い
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ファイトの瞬間にバラしてしまうという例も報告されている。
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モーションプラス対応だが反応が非常に悪い。しかし、こんなもんでもないと最早絶叫するレベルである。
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グラフィックが荒すぎるし挙動もおかしい
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Wiiとしては言うまでもでもなく、良くてPS2レベルで人によってはDCレベル。全体的に時代に追いついていない。背景はそこそこできているので、単に動きのある3Dモデルがうまく作れなかったのだろうか。
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ルアーが土に埋まったり魚を貫通したり、釣れたバスがオブジェクトに当たってガクガクと謎のバイブスを見せてくれるなど3Dモデル黎明期のような低品質さ。
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ステージが7つしかない
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一応現実の釣り場をイメージしており、場所だけでなく時間帯によっても釣れるバスや外道が異なるという設定はなされている。
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しかし上記の通りボートだけなので、せっかくの場所設定が背景差分にしか見えない上狭かったり地形的におかしいやら変なものばかり。挙句京都のステージは苦笑いを通り越して呆れるレベルである。。
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ノルマをクリアするだけでゲームが単調
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まずストーリーがなく、ステージのポイントと魚種を暗記しパターン化する作業を強いられるのが面倒。大型が釣れればやはり嬉しいが、
荒いモデリングのせいでやたらとバスに似ているうえあちこちで高確率に出現するストライパーが鬱陶しいことこの上ない。
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対戦もかなりの過疎
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冗談抜きで発売直後の段階で「無人Wi-Fi」と揶揄されるほどに寂れ、同好の士を見つけるどころではなかった。対戦するなら事前にメールなりSNSなりで時間を決めて落ち合う必要がある。
評価点
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一応、釣りゲーとしての体裁は保たれている。
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アイデアは良かった。アイデアは…。
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ナレーターはアークの格闘ゲームよろしくノリノリ。ゲーム内容はともかく、これ自体はなかなかに楽しい。内容も伴ってくれれば…。
総評
前作と同じく、出来は釣りゲーとしては最悪の部類に入る。体感要素の強いWiiで出しておきながら、バスフィッシングの楽しさを追体験することは難しい。
逆に旧世代機の釣りゲー(ぬし釣りシリーズ等)の方が、システム的には釣りを再現できていないがゲームとしては面白い。
これならば実際に釣りをする方がずっと有意義だろう。釣果が触れる形で残るのだから。
余談
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KOTYにもレビューは来たが、「一部はゲームの個性」との擁護があったり他のゲームが香ばしかったため選外になった。
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ただ、強豪揃いだった同年の候補作品の中では単なる駄ゲーに終わっただけで、これも十分なクソゲーである。