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ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (DS) - (2016/05/26 (木) 17:58:54) の編集履歴(バックアップ)
ドラゴンクエストV 天空の花嫁
【どらごんくえすとふぁいぶ てんくうのはなよめ】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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1024MbitDSカード
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発売元
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スクウェア・エニックス
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開発元
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アルテピアッツァ
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発売日
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2008年7月17日
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定価
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5,980円
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廉価版
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アルティメットヒッツ 2010年3月4日/2,940円
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判定
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良作
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ドラゴンクエストシリーズリンク
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概要
『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』のDSリメイク。本作より先にリメイクされた『PS2版』をベースにしている。
変更点・追加要素
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PS2版で問題となっていた部分が一部修正された。
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あまりに難しかった「すごろく」の難易度が、「さいころの目を自由に出せる」マスの追加により改善された。
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削除された時の砂が復活。また、その効果はSFC5と違って、PS7以降と同じ「戦闘開始時に戻る。何度使っても無くならない」に変更されている。
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シリーズの中でも随一と言われるほどおバカなAIも改善された。
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ただし、少年期に仲間に加わるベビーパンサーは積極的に攻撃に移ってくれなくなったなど、劣化点もある。
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水のリングを入手するために開ける水門でのムービーが削除。元々なんでこんなところでムービーが?と言われていたのもあり、容量節約のためにも削除されたものと思われる。
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数々の追加要素
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幼馴染のビアンカ、お淑やかなお嬢様のフローラに加え、新たな嫁候補として高飛車お嬢様のデボラが追加。
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公開当初は地雷と警戒され、その容姿から「堀井がついに狂った」などと非難された。また、原作には存在しなかった「フローラの姉」だという唐突な後付設定も批判を招いた。
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だが、発売後は会話・戦闘能力共に好評を博した。彼女はビアンカ、フローラと違い、物理攻撃タイプとして設定されており、性格・性能の両面で他の二人とかぶる個性は全くなく、キャラの魅力がきちんと現れている
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ただし、青年時代前半は主人公を「小魚」呼ばわりする等、ツンデレというよりDQNじみた発言が少なくない為、ビアンカやフローラと比べると人を選ぶキャラではある。物語後半になるとデレの一面も見せはじめ、主人公への悪口じみた言葉の数々も愛情の裏返しという事が判明し、ラスボス前の会話は必見。
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堀井氏がPS2版『V』発売当事のインタビューで、「新たなヒロインを加える案もあったがそれだとジャンルが違ってしまう(ギャルゲーみたいという意味だろう)から止めた」と言っているのに、DS版であっさりデボラを加えたのは、前回のPS2版からわずか4年しか経っておらず、使いまわしの批判を避けるためではないかとも言われている。デボラを加えたこと自体は別に悪いことではないが。
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モンスターも2種類追加。しかし若干空気と化している。
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ちなみにこの一方であるプリズニャン、実はザコ敵のベビーパンサーの枠を奪って代わりに登場している形である。このあおりを受け、本作のベビーパンサーは幼年期のイベントで仲間になる一匹以外は、カジノの格闘場のみの存在になっている。仲間キャラとしてのプリズニャンの実力はそこそこで、レベル99まで成長させられるが、活躍の場は中盤までだろう。
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もう一方のアークデーモンはステータス・呪文&ブレス耐性・特技ともに優秀で非常に強く、レベル10単体でのラスボス撃破などを記録している。のだが、出現する場所が1箇所のみで出現率も低く、適正LV付近ではかなりの強敵、起き上がる可能性もこれまた低めであるため、スルーする人が多い。
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タッチペンを使用するミニゲーム「スライムタッチ」が登場。いわゆるモグラたたき。たまに薬草や祈りの指輪といったアイテムが出てきて、それらをタッチすれば実際に入手できる。
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難易度も調整し直している。
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モンスターの最大出現数がほんの少しだけ抑制された…が殆ど実感がないレベル。
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レベルアップ時の能力値上昇がDS版4と同様のシステムになり、悪い方向に傾かないようになった。
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DS4と違い基準値そのものが変化していたり、「上限値」が厳しいので、DS4ほどの恩恵はない。
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青年期前半で再加入するビアンカは、PS2版では「少年期ビアンカ離脱時のレベルから、さらにレベルを2上げる」だったが、DS版ではプラスされるレベルが10に上がって強化されたと思いきや、「ステータスは、全てのレベルアップ時に上昇基準値通りの成長をしたときのステータスに変化させる」となっている。つまりビアンカを少年期にレベルアップさせるほど、ビアンカの最終的なステータスが低くなってしまう。
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イオラ、爆弾石で受けるダメージが減った。
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ドラゴラムでドラゴンに変身すると、ギラ・炎系に対する完全耐性がつくようになった。
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ラスボスの行動パターンの変更。
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DS版IVに準じた変更
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ゲーム画面のグラフィックは基本的にIV(というかVII)と同系統のもの。キャラもPS2版のようなポリゴンではなくドット絵。敵のモーションもSFC3や7のものが流用されている。
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天空への塔の構造がDS版IVに準じたものになった。これを使いまわしによる手抜きとの批判もあるが、設定上はIVと同一のものであるため踏襲したとも考えられる。
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SFC版でも天空への塔は2作でほとんど同じであった。『PSIV』が改変されたのに、『PS2V』で改変されていないほうがむしろおかしいとも言える。
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中断セーブが可能になった。上書きしない限り消えない。
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仲間のうち誰かがインパスを習得していれば、MP消費なしで道具の鑑定が可能に。
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HPが0になった時のメッセージが「しんでしまった」から「ちからつきた」に変更。ただしザキ等の即死の場合は「しんでしまった」のまま。
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一方で、PS2版から引き続き変更されなかったものもある。
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山彦の帽子はやはり削除されたまま復活せず。
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仲間モンスターは追加2種を除いて、PS2版とほぼ一緒。勿体無いと言われたおおねずみなど幼年期系モンスターが仲間になるタイミングの修正も無し。
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PS2版では一応OT技などで役立てることもできたが、DS版ではそれに相当するバグも無いため、使い道が完全に無くなってしまった。
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さらに、おばけキャンドルはPS2版ではピピンと同じ装備グループだったのだが、DS版では他の物質系モンスターと同じ装備グループに変更。つまり装備できるものが減ってしまい、元々弱かったのにさらなる弱体化となってしまった。
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PS2版で没になったと言われていた塔のダンジョンも結局追加されなかった。
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ゲーム内容自体はほぼPS2版のままであり、追加要素もデボラ以外はあまり目立たない。
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モンスター預かり数が実質無制限(199匹)だったPS2版とは違い、DS版では最大80匹に制限されているため、1種類につき1匹+αまでしか集められない。
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SFC版では最大53匹だったため一応元祖より上限数は多いのだが、PS2版と比較した場合は劣化と言える。
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「にげる」が著しく弱体化された。
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個人逃走の廃止、確実に成功するには5回「にげる」しなければいけない(PS2では3回目で確実に成功する)、失敗すると敵全員が何の制限もなく行動できる、とかなり使い難くなった。
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敵が多くて強いほど逃げずに戦う方が安全で早くて確実。これでは本末転倒である。
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PS2版5はPS版4と同じく個人逃走が可能で、全員で個人逃走すれば1ターンで逃走成功確定と言えるものだった。これは逃走成功確定レベルが高い5において、仲間加入、メタル、金持ちモンスターとの戦闘サイクルが劇的に向上する大変有用なシステムだった。
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本作のにげるシステムはDS4とDS6でも採用されている。だが4は「戦歴」に逃走回数が記録されて不名誉な称号に影響することから、PS版の時から絶対に逃げたくないプレイヤーが多い。6では主人公の熟練度が上がらない敵からは確実に逃走できる。このプレイヤーに圧倒的不利なシステムはDS5には重くのしかかっている。
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過去のバグはほとんど修正されている。SFC版・PS2版の時のようにゲームバランスを変貌させるような大きなバグは見つかっておらず、DS版で新たに発見されたバグもほぼ無害な小技的なものとなっている。
以下はその例。
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トヘロス・聖水は使った時点のレベル基準で効果が働くが、DS版ではその状態でルーラなどを使って強い敵がいる場所に移動しても効果が持続し敵が出なくなる。町やダンジョンに入ると効果が切れる。
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表世界と妖精の世界で船が座標を共有しているため、船の位置を調整すれば妖精の世界で透明な船に乗れてしまう。ただし地上で乗ってしまうと身動きが取れなくなり、うまく調整して外海へ出たとしてもそこには何もない。一応ルーラなどで復帰できる。
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船に乗るときにあることをすると地上に船を持ち込めるバグがある。
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一部仲間モンスターの初期習得済み特技が、電源を切って再開や中断セーブして再開すると変化してしまうバグがある。ホークマンのバギ→スカラ、ガップリンのまひこうげき→ねむりこうげきなどが確認されている。ただしどちらも元々使い勝手の良いモンスターとは言えないため実害はほぼ無い。
総評
内容はPS2版のほぼベタ移植である。しかし今作は特に目立ったバグもなく、安心して遊べる。PS2版の出来が良かったためか、DS版DQ4~6の中では最も評価が高い。
しかし、PS2版における問題点の一部が解消されていないことは、不満点として挙がっている。
PS2版と比べると変更点・追加要素が少ないので、「携帯機でどこでもプレイ」「新たな花嫁であるデボラが気になる」ならDS版、「据え置き機で綺麗な画面&ダイナミックな音楽でプレイしたい」のであればPS2版を選んだ方が良いだろう。
また、SFC版やPS2版にはバグがあったものの、それらのバグは上手く使えば遊びの幅を(ゲームバランスを破壊するほど)広げられるものであったが、DS版には特に目立ったバグが存在しないため、旧作のようなぶっ飛んだプレイはできない。バグプレイを楽しみたいならPS2版を選ぼう。