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わたしのリラックマ - (2014/10/27 (月) 12:58:53) の編集履歴(バックアップ)


わたしのリラックマ

【わたしのりらっくま】

ジャンル さわってお世話ゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 ロケットカンパニー
発売日 2007年9月13日
定価 4,800円(税抜き)
プレイ人数 1~2人
セーブデータ 1箇所・任意セーブ方式
分類 クソゲー
ポイント リラックマとのコミュニケーションゲーム
眠気を誘う「もっさり」テンポ
キャラゲーとしてもかなり微妙
サンエックスキャラクターゲームリンク


概要

  • サンエックスが誇る超人気キャラクター『リラックマ』を題材としたニンテンドーDSソフト。DS初のリラックマゲームでもある。
  • 原則としては「リラックマとコミュニケーションをとる」事に特化した内容。なお、キイロイドリやコリラックマは登場するものの、攻略対象には含まれていない。

ゲームルール

ゲーム中は常時、現在の時間表示がされる形となる。

  • ゲームの流れ
    • 部屋(画面)内でくつろいでいるリラックマと触れ合い、色々なコミュニケーションをとっていくのが基本的な流れとなる。
      • リラックマをタッチ(スライド)する・もしくはDSマイクで声を発すると、リラックマが様々なリアクションをしてくれる。
      • リラックマに対して何かのリアクションをさせると、「ポイント」というお金的な報酬が獲得できる。ポイントは買い物(下記)をする上で必要となる。
      • ある程度ゲームを進め、とあるイベントを発生させるとエンディングとなるが、その後もゲームは続行される。
  • 買い物・レイアウトについて
    • 溜めたポイントを使用して、様々な「アイテム」を購入できる。
      • 販売されているアイテムは「食べ物」「雑貨」「家電用品」「部屋の装飾品」「タンス類」「机・椅子類」「ベッド・ソファー類」「植木鉢」の8タイプがある。
      • アイテム総数は200種類超。DS本体の時間設定により、販売しているアイテムの品揃えが変わる。アイテムの重複ストックは可能で、それらを捨てる事ができる(例外あり)。
      • 購入のできない非売品扱いだが、「特殊」というタイプのアイテムもある。これに関しては下記にて。
  • 入手したアイテムは部屋内へと配置(レイアウト)でき、さらには一部アイテムを置くとリラックマ自身がリアクションをとってくれる。
    • アイテムの配置数には制限があり、限界を超えると配置が行えなくなる。この場合は、配置済みのアイテムを撤去するしかない。
    • 配置したアイテムの片付けももちろん可能。食べ物アイテムは消耗品扱いとなっており、リアクションさせると消えてしまう。
  • 特殊アイテムについて
    • 特殊アイテムとして、「オリジナル」「ファション」「ミニゲーム」という分類のものがある。
  • オリジナル系のアイテムを作成して、従来アイテムと同じ感覚でリラックマのリアクションが鑑賞できる。
    • 「パレットを用いて絵を描き、それがどういうアイテムなのかという質問に答える」とオリジナル系の作成完了。
  • ファッション系のアイテムを部屋に置くと、リラックマがそれを着てくれる(何故か脱ぐ場合もあり)。
    • ファッション系は色と柄の設定ができ、自分好みのデザインが行える。ファッションの組み合わせによっては、別々のものを同時に着てくれる場合もある。
  • ミニゲーム系はその名の通り、ミニゲームが楽しめるアイテムとなる。
    • ミニゲームは「リラーシ(リバーシ)」「くるリラパズル(絵合わせパズル)」「リラがめ(鮫亀)」の3種類。一部ゲームは難易度や絵柄の選択もできる。
  • アイコンについて
    • 本作では以下のアイコンが用意されている。
      • 「通信」…ワイヤレス通信機能を用いて、相手側のDS本体に手紙を送る。
      • 「シール」…とあるイベントを発生させると貰えるシールを鑑賞できる。全8種類。
      • 「オリジナル」…オリジナル系のアイテム作成・及び部屋への配置が行える。1つ作成すると、以前作成したアイテムが消滅してしまう。
      • 「ファッション」・・・ファッション系のデザイン・及び部屋への配置が行える。
      • 「ショップ」…アイテムの購入が行える。
      • 「ボックス」…今所持しているアイテムの一覧鑑賞や、部屋へのアイテム配置が行える。

問題点・賛否両論点

  • 尋常ではない"もっさり"感
    • ゲームテンポが全体的に遅く、何をやるにも時間がかかるストレス仕様
      • リラックマが何かの行動を起こす度に、10秒近くの時間がかかるのは当たり前。おまけに、行動中はコミュニケーションの操作が全く効かない
      • 「リラックマが寝返りをうつ ⇒ 10秒待ち」「ゴミを捨てる ⇒ 10秒待ち」という行動の連続がデフォルト状態。この間のスキップや早送りは一切不可
      • さらには、同じ行動が連続で繰り返され、より無駄な時間を消耗されていく。そのうちプレイヤーは「もういいから速く動け」というストレスを感じるだろう。
  • コミュニケーションがあまりにも単調
    • コミュニケーションゲームな割に、リラックマと触れ合う手段が少なすぎる
      • タッチ(スライド)かマイク発声をする位しかやる事がない上に、ワンターンなリアクションばかりでちょっとプレイするだけでも飽きる
      • おまけに上記のもっさり感が常時付きまとう為、「ワンパターンなリアクションだけの為にひたすら待つ」という、眠くなる作業を強いられる事となる。
  • 気まぐれすぎるリラックマの行動
    • 確かに原作におけるリラックマは気まぐれな性格ではあるが、本作においては気まぐれの度合いが激しすぎる
      • かなり謎なのが「せっかく用意したファッションを即効で脱ぐ」という行動。こちら側としては服やズボンなどを着たリラックマを見たいのに、それを全否定する意味が分からない。
      • ちゃんとファッションを着てくれたとしても、アイテムの配置を行う度に何故か脱ぐ。そんなに衣服をまとうのが嫌なのだろうか…?
  • 難儀な買い物・自由度の低いレイアウト
    • 上記のもっさり感の影響でなかなかポイントが溜まらず、そのせいで買い物するにも時間がかかる
      • さらには販売されているアイテムの品揃えに制限がある故に、ポイントを稼いでもお目当てのアイテムがすぐには手に入らない可能性がある。
  • まとまったアイテムを入手しても、部屋に飾れる範囲が狭すぎてレイアウトする楽しみが薄い
    • ちょっとアイテム配置するだけでもすぐに底が尽きるので、結局は似た様な形のレイアウトになりがち。それに加えて、リラックマが勝手に服を脱いでくれるおまけ付き。
  • リラックマしか触れられない
    • 概要でも述べた通り、本作の攻略対象キャラはリラックマのみであり、キイロイドリやコリラックマを触れる事ができない。
      • 彼らは一部のイベント限定でしか登場せず、ただの脇役扱いでしかないのが寂しい。他のリラックマゲームでは3キャラが同格で登場するものがほとんどなのだが…。

評価点

  • リラックマの可愛らしさは再現されている方
    • DSによるポリゴン描写故にあまり見栄えはよくないが、原作特有の可愛らしさはそれなりに表現されている。
      • リラックマ特有のセリフ回しもちゃんと再現されている。DSの時間設定により、専用のイベントが発生する仕掛けも凝っている。

総評

  • "まったり"ならぬ「もっさりコミュニケーションゲーム」といった趣旨の作品。相当なリラックマに対する愛を持たない限り、早期にプレイが苦痛になってくるのは必至だと思われる。
  • 本作以後もロケットカンパニーからのリラックマゲームがリリースされていくが、そのどれもが本作よりかはまともな出来となっている。当然といえば当然だが…。