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キャサリン・フルボディ - (2020/05/27 (水) 18:17:04) の編集履歴(バックアップ)


本項では『キャサリン』とそのリメイク作『キャサリン・フルボディ』を紹介します。
判定は『キャサリン』が「賛否両論/ゲームバランスが不安定」、『キャサリン・フルボディ』が「良作」です。



キャサリン

【きゃさりん】

ジャンル アクションアドベンチャー


対応機種 プレイステーション3
Xbox360
メディア 【PS3】BD-ROM
【Xb360】DVD-ROM 各1枚
発売元 アトラス(インデックス)
開発元 アトラスペルソナチーム
発売日 2011年2月17日
定価 6,980円(税別)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:C(15歳以上対象)
ESRB:Mature(17歳以上対象*1)
PEGI:18(18歳以上対象)*2
ACB:MA15+(15未満提供禁止)*3
判定 賛否両論
ゲームバランスが不安定
ポイント 凶悪なパズルパート
修羅場なシナリオ
だがシナリオは高評価

概要

  • 基本的にアドベンチャーパート(現実世界)とパズルパート(悪夢の世界)を交互に繰り返していくゲームである。
    • ペルソナチームの橋野桂が手がけた、ということで注目を浴びた。
  • 登場人物が概ね30代であり、全体的にアダルティな雰囲気のするゲームである。

ストーリー

32歳の冴えないサラリーマン、ヴィンセント・ブルックスは、5年来の恋人、キャサリン(Katherine)との関係に頭を悩ませていた。結婚願望があることを仄めかすキャサリンに対し、今はまだ気楽な独身生活を楽しみたいヴィンセントは、彼女にこれといった答えを出すことができず途方に暮れる。
その最中、行きつけのバー『ストレイ・シープ』で深酒をあおっていたヴィンセントは、ひょんなことから恋人と同じ名前を持つ謎の美女・キャサリン(Catherine)と出会い、彼女に誘われるまま肉体関係を持ってしまう。
「酒の勢いとはいえ浮気をしてしまった」と焦るヴィンセントだったが、それ以来ヴィンセントは奇妙な悪夢にうなされるようになる。

最近町で噂されている悪夢。
「落ちる夢を見たとき、すぐに目を覚まさないとそのまま死ぬ」

この夢を見るのは女性関係に問題を抱える若い男性だけであり、それを裏付けるかのように次々と寝たままの状態で発見される男たちの衰弱死体。
悪夢の正体は、浮気癖のある男を恨んだ魔女の呪いだとも噂されるが…。

システム

  • アドベンチャーパート
    • 主人公の馴染みの酒場・ストレイシープを舞台に、他の登場人物たちと親交を深めていくパート。
      • 酒場での行動には時間の概念があり、時間の経過と共に会話できる顔ぶれは変わっていく。
      • 酒を飲むこともでき、そのお酒の豆知識を聞ける。悪夢ステージで速度が上がる効果もある。
      • 加えてミニゲームの「ラプンツェル」がある。内容は本編のパズルゲームを簡易にしたような物。3回死亡したらその日はプレイできない。
      • トイレに行くことも可能で、ここでは人目に見せられないメールが読める。
  • パズルパート
  • 奇妙なブロックが積み重なった悪夢の世界に落ちた主人公が、ブロックを押したり引いたりして上に登るための道を作りつつ、ゴール地点を目指すというもの。
    • ブロックは主に「動かせる白い石」「動かせない黒い石」で構成されており、ブロックを前後(手前・奥)左右に押したり引いたりして動かし、階段状にすることが基本となる。
    • 普通にブロックの上を歩いて移動するほかに、ブロックの縁に掴まってぶら下がり移動することも可能。ぶら下がり移動中は上に別のブロックが乗っている部分にも掴まることができるため、ブロックが壁になっていて徒歩では移動できない場所にも行くことができる。
    • 時間の経過と共にブロックが下から崩れていくため、思考に費やせる時間には限りがある。
      • また、ゴール地点となる「扉を降ろすための紐に繋がる石」はブロックが崩れて段が減るとある程度は落ちてくるようになっているが、ステージごとに決められた段数を昇らなければクリアできないようになっているため、無計画にブロックを動かして崩したりすると既定の段数を満たせずに詰んでしまうこともあるなど、「時間制限ありの詰め将棋」に近い要素を含んでいる。
    • ステージにはいくつかアイテムが置いてある。リトライの回数が増える「枕」、一度に二段飛ばせる「ドリンク」、敵を一掃できる「聖書」など。
    • スタートボタンを押すとポーズが掛かるが、その間は画面がぼやけるようになっておりポーズ中にパズルを解けないよう配慮してある。
      • 間違った時の為に「一手前に戻す」というボタンがあるのだが、ノーマル以上だと「一手前に戻す」ができない。
    • ステージやセーブポイントには沢山の羊がいる。またヴィンセント自身の姿も周りからは羊に見えているようである。
    • 昇る為の技を教えてくれる羊もいれば、ステージ上で攻撃してくる野蛮な羊もいる。
    • 会話をしてみると全員何故か男性のようであるが…。

問題点

  • カメラワークが悪い
    • 上記のとおり立体的に進むパズルなのだが、プレイヤーの背面がよく見えないと不備がある。
    • ステージによっては背面に回る必要があるので不便である。
  • 背面の操作性も悪い
    • 「ぶら下がり中はラジコン操作」であるにもかかわらず、背面に回るとそれが適用されなくなるため混乱しやすい。
    • 特に背面をぶら下がって辺を移動する「裏スパイダー(技)」の操作性が悪い。
  • スキップ機能解放が厳しい
    • 最高ランクを取ると、そのステージをスキップできるようになる。しかし、序盤ならまだ取り易いが終盤のステージでは困難。
    • その為、何度も何度も同じ面をプレイして飽きやすいという点がある。
  • パズル攻略についてのテクニックが、ゲーム中一度しか見られない。
    • 羊たちや天の声が技を教えてくれるのだが、一度しか見えないため復習ができない。
  • ギャラリー、マルチエンディングのムービーリストやBGMリストといったおまけ要素がない。
    • 全EDクリア後にもう一度通してEDを観ようと思うと、もう一度プレイしなければいけない。
    • こういったムービーゲーには必須とも言えるおまけ要素が無いのは問題である。
  • 告解室の質問
    • 告解室では様々な恋愛や男女についての質問がされて、その質問をネットワークに繋げて男女別の回答がパラメーターなど分かる。
    • しかし、選択肢によって上記のエンディングに関わるメ―ターもあるので、本来のプレイヤーの意図ではない選択肢を選んでいる可能性が多いにあるので全くに意味のない物になっている。

賛否両論

  • パズルアクション
    • アクションとパズル的思考能力が純粋に試されるゲームであり、出来た時の爽快感は格別である。また独特のゲームシステムは中毒性がある。
    • ただし難易度が理不尽なほど高い。
      • ただでさえ、限られた時間の中でステージ構成を立体的に把握して登っていかなければならない上、トラップブロックの配置や敵ボスの攻撃といった運要素も絡む(終盤は特に運要素が強い)。
      • あまりの無茶な難易度からか、リトライ制限緩和、三段飛ばしなどを可能にした難易度易化パッチが配信されるほど。だがリトライを多くしても、問題のパズル部分が簡単になる訳で無いという不満が残る。
      • 公式ブログでも「難易度が高すぎる」という意見が多かったことに触れており、「悪夢のスリルやクリアの達成感を味わえるようという意図の調整だったが、スタッフ全員がゲームに慣れすぎてしまっていたのかもしれない」とコメントしている。
      • また歩いた歩数やクリア時間、ステージ中に設置されたコインを取得した数によって評価が変化し、トロフィーをコンプリートするためには最高難易度の全てのステージで最高評価でのクリアが必須となるため、コインを回収しつつもなるべく短い時間と距離で登れるルートを素早く判断する必要がある。
      • 後述の事情から本作をパズルゲームと思わずに購入してしまったプレイヤーも一定数存在したため、この理不尽ともいえる高難易度には「話を進める合間の箸休め的ミニゲームならまだしも、進行が滞る…どころか詰む可能性もある凶悪なパズルパートを入れる意味はあったのか」という批判も出た。

評価点

  • ストーリー
    • 恋人と浮気相手の 二人のキャサリン とヴィンセントの三角関係が巻き起こす修羅場は目が離せなくなること必見。こういう男女の修羅場が好きという人には満足できる出来となっている。
    • 三石琴乃氏と沢城みゆき氏実力派声優陣達の演技は高評価。
    • またシナリオには細かな伏線が張られており、周回プレイしたら理解出来る様になっている物もある。
      • バーの看板娘「エリカ」や「ジョニー」などキャラの秘密が何気ない会話に伏線が張られてある。
      • 加えて行動やメールの返事でメーターが作動しEDが分岐する。種類はも6つあり、マルチエンディングタイプである。
  • キャラクター
    • バーテンダーに日々出没する客達はそれぞれ悩みや性格など細かく設定されており、個性的な客達の話を聞ける。
      • 彼らの悩みを聞くことで、終盤では彼らを悪夢から救う事が出来る。
  • お酒の豆知識
    • バーで酒を飲むことでそのお酒の豆知識を聞ける。
    • 古今東西のユニークなお酒のエピソードはゲームのアダルティな雰囲気によく合っている。
  • グラフィック
    • グラフィックは全体に評判が良いが、中でも評判が良いのは顔である。
    • 他ゲームのポリゴンだと顔のアップには微妙な出来の物があるが、今作のポリゴンはアニメ絵の良さを上手く取り入れているのか、表情が自然で豊かである。
  • BGMはクラシック音楽をアレンジしたもので、緊迫感のあるゲーム内容とマッチしておりこちらも評価は高い。
  • 難易度易化の一環として、公式サイトで(難易度EASY限定ではあるが)第7ステージまでの攻略ヒントが動画で公開されたこと。
    • 実際の動きを見られるため、文章や画像での攻略よりも分かりやすい。
    • 「SHOW君(後述)」によるユーモアのある解説も楽しめる。「(「S字を描くように登るのがコツ」と紹介した後に)ちなみに、どっちかといえば、Mです」「(アイテムを使い惜しまないことを推奨しつつ)貧乏性だと合コンでモテないらしいですよ」…など。
    • 一応EASY限定の攻略とはなっているが、紹介されたテクニックの中には高難易度の攻略に転用できるものもある。
  • ゲーム内ゲームである「ラプンツェル(本編のパズルと同システムで運要素を抑えたもの)」に没頭するプレイヤーが出るなど、システム自体は(初心者に厳しすぎた難易度と運要素さえ除けば)不評というわけでもない。
    • 海外でもそれなりに好評を得ている。

総評

シンプルな操作でありながら立体的に構成されたステージの数々は奥が深く、パズルとしての魅力は十分。またアダルティなシナリオと雰囲気はオリジナルティに溢れている。
だが、発売直前までパズルルートの存在が伏せられていたことやあまりにも高すぎる難易度から、アドベンチャーゲームだと思って購入しパズルルートで挫折してしまったプレイヤーを中心に批判が噴出することとなってしまった。


余談

  • 本作のゲーム内容がパズルであることは発売直前まで意図的に伏せられていた。
    • さらに、「あの『ペルソナ』スタッフが作った」と誇張されて宣伝されたため、余計にプレイ前にギャップを感じた人がいた。物語の真相には確かにペルソナシリーズとの共通点が見られるのだが、シナリオ的に唐突であるため逆にペルソナ(女神転生)経験者にはその部分が好評を得られなかった側面がある。
    • ゲームの世界観、対象年齢からして本作がパズル要素中心であるとはまず想像しがたいため、これには困惑の声が多かった。
      • 特に本作のような面クリア型のパズルは相当人を選ぶ要素であり、苦手・興味のない層も少なくはないため好みは分かれる。
    • 情報を伏せたことには、そういったジャンルからの敬遠を避けようという意図があったという見方が強い。
      • とは言え、やり方としては非常にアンフェアであり、この点については現在でも中心的な批判点となっている。
  • 何故かCMのナレーションは「モヤモヤさまぁ~ず」でおなじみのソフト音源「SHOW君」の素敵すぎる棒読み。意図が見えない。
  • 一度エンディングを見ると「コロシアム」という対戦モードが解禁される。
    • これを使った対戦が米国を中心に格闘ゲーム大会で種目として採用される例*4が見られ、一部で盛り上がりを見せている。
  • 2019年1月11日にWindows版が『CATHERINE CLASSIC』のタイトルでSteamにて配信開始。パブリッシャーは現在の親会社であるセガになっている。
    • 日本語は音声のみ。解像度は4K対応でフレームレートも無制限にできる。
    • 配信開始直後、日本のSteamストアページだけ何故か9999円という異常な値段がつけられ*5、その数時間後に国内からは購入できない状態(いわゆる「おま国」)になってしまった*6

キャサリン・フルボディ

【きゃさりん ふるぼでぃ】

ジャンル アクションパズル・アドベンチャー

対応機種 プレイステーション4
プレイステーション・ヴィータ
メディア 【PS4】BD-ROM 1枚
発売元 アトラス(セガゲームス)
発売日 2019年2月14日
定価 8,618円
レーティング CERO:C(15才以上対象)
判定 良作
ポイント 修羅場極まる
改善されたゲームバランスと追加された救済処置
新EDとやり込み要素が増加
シナリオはあまり変わらず、新ヒロインは賛否あり

概要(フルボディ)

  • 上記『キャサリン』のリメイク作。リメイク前を以下「無印版」と表記。
  • 追加要素とゲームバランスを調整。
  • 新たな難易度と「Safety」とオートプレイを追加。
  • アクションパートのブロックの形が変わる経験者専門の「アレンジモード」を追加。
  • 第3のヒロインである「リン」を追加。従来の2ヒロインにもエンディングを追加するなどシナリオ・ステージを追加。
  • オンラインマルチプレイを追加。
  • キャサリン(Catherine)の変更可能声優を10人分追加。初回限定版特典か有料DLC「理想の声」で入手可能。

ストーリー(フルボディ)

  • 32歳のヴィンセント・ブルックスはキャサリン(Catherine)と一夜を過ごし、恋人のキャサリン(Katherine)から妊娠告げられた時に、ストレイ・シープで飲んだ帰り道 リン(Rin) *7という記憶を失った人物を助け、ストレイ・シープでピアニストの仕事を紹介する。ヴィンセントは三人との四角関係と悪夢に悩まされる。

追加要素・評価点(フルボディ)

簡単になったゲームバランス

  • 無印版では難しすぎて挫折するユーザーが多かったパズルアクションだが、今回は新たな難易度「Safety」を追加。
    • 時間制限・ゲームオーバーが無く、罠が発動しない。「エンディング保証」として、アクションパートでプレイヤーを支援するサポートシステムを追加。SafetyとEasyのみで選択できる「オートプレイ」を使えば、自動的に最短ルートを通ってのクリアが可能になり、難しいパズルがより、簡単にクリアできるようになった。
    • 更にSafety限定で未クリアでもパズルそのものをスキップできるようになった。これにより普通にアドベンチャーとして楽しむことも可能。
    • そのおかげでED回収とトロフィー集めが大幅にやりやすくなった。

無印版にあった問題点の多くが解消されている

  • カメラワークの改良
    • 無印版では立体的に進むパズルでありながら、プレイヤーの背面がよく見えないという不備があったのだが、本作ではプレイヤーがブロックの裏側にいる場合はカメラも背面に回るようになった。
    • これにより無印版の問題点であった「裏スパイダー」がやりづらいという問題点も解消。
  • パズル攻略のテクニックが見直せるようになった。
    • これで操作のやり方や忘れる事はなくなった。
  • ギャラリーモードの追加
    • 無印版ではムービーやEDをもう一度見るギャラリーが無かったが、本作で追加された。
  • 新たなパズルも追加。
    • アレンジモード専用のブロックもある。階段状のブロックもあればテトリスのようなブロックもある。前作でプレイした事のある者にはやり込み要素が増え、今までの解き方ではそう簡単には解けないよう別物に仕上がっており、無印版経験者にも対応。

シナリオ

  • 修羅場極まるシナリオ
    • 以前のKとCのキャサリンの二人ストーリーに加えて、リンも加わりかなりカオスになった。
    • 以前から評価された 男女の修羅場がより凶悪な物 となり、特に二人のキャサリンがヴィンセントに襲いかかるシーンは色々と衝撃的。
  • Kキャサリンの追加エピソード
    • ヴィンセントとキャサリンのハイスクール時代の出会いから恋人になるまでのムービーが追加された。ハイスクール時代のチアガールのデザインは高評価。
  • EDの追加
    • リンのEDも追加されたが、新たにKとCの新生EDも追加された。
    • 特にCの新生は正に新生であり、本当のハッピーエンドとも言えるものと評価されている。
  • 新たな悩み客も追加
    • 石油王やシェフなど新たな悩みを持つ客も追加。

その他

  • ネロメガネモードの搭載
    • 豪華版の初回特典ではあるが、シナリオでキャラの寝巻き姿みれる。
    • 女性キャラのあられもない姿を見ることが出来る。ついでに男連中も。
  • ジョーカーの参戦
    • 一人用モードのバベルに『ペルソナ5』の主人公 ジョーカー が参戦。
    • ジョーカーが華麗にバズルを登っていき、仲間が実況してくれる。
    • クリアすると怪盗団が呼ばれた理由と ジョーカーが女難に気をつけること を注意される。
    • またバーでペルソナ5のBGMも追加されている。
  • コロシアム
    • 無印ではほぼ空気扱いだったローカル二人プレイのみ対応だったが、本作ではオンラインにも対応するようになった。そのため、印象が薄かったコロシアムはやり込み要素が増加で離れた強者と対戦出来るようになった。種類は三種類。
      • ランクを気にせずに対戦相手がランダムで決まるカジュアルモード
      • 自分のレートと同じ相手に挑むランクモード
      • フレンド同士のフレンドモード
    • またキャラクター選択が追加され、ようやくコロシアムでヴィンセントが操作可能に。前作の羊人間はもちろんだが、キャラクターセットを購入するとジョニー達はもちろん、三人のキャラサリン、マトンとサブキャラクター全員と幅広く選べるように。邪魔したり、登ったりとストーリーで見られなかった光景だって見れちゃう

賛否両論点(フルボディ)

シナリオ面

  • リンのシナリオ以外は全体的に見れば無印版とほぼ変わらない
    • 新ムービー・追加イベント・新EDなどの評価は良いが、それ以外の内容はそのまま。あくまでリメイクなので仕方ないと捉えるべきか。
  • リンの正体
  • リンの正体はPVを見ればある程度予測できるが、シナリオを進めると……。
    + ネタバレ注意
    • やはり 男性 である。いわゆる 男の娘
      • PVで既に男性と予想していた者は多く*8、イラストサイト『Pixiv』にも発売前に予想のイラストで描かれていた。デザインやマニアックなプレイヤーには好評だったが、女性じゃなくてガッカリという批判もある。また、LGBTの観点から海外では「前作に主人公がトランスジェンダーのキャラ(リンとは無関係)をそのネタでからかう場面があり、今作でもトランスフォビア*9が改善されてない。」という指摘があった為か遅れて発売された海外版では一部、台詞が変更されている。
    • さらにリンルートを進めると、シナリオ真の正体は人類の進化を見守っていた宇宙人であったというどんでん返しであった。これは夜魔や悪魔といった世界観から急に宇宙にまで世界観が広がり過ぎたという批判もある。無印にも一応宇宙に関係を持つが宇宙人にまでの伏線は今回に急に出てきたものである。
  • Cキャサリンの理想の声
    • 本作はDLCが追加。Cキャサリンの声優を変更できる。デフォルトでは沢城みゆき氏と能登麻美子氏が最初から入っており、他はそれぞれセットとして購入可能。
      • プリティーボイスは堀江由衣氏、釘宮理恵氏、悠木碧氏
      • ラブリーボイスは戸松遥氏、豊口めぐみ氏、小清水亜美氏
      • セクシーボイスは阿澄佳奈氏、水樹奈々氏、佐藤利奈氏
  • 声優マニアやCキャサリンと合う声優には好評だが、無印版の沢城みゆき氏の演技力とキャラクターがピッタリだったせいか、無印版をプレイした経験者からはやや不評。
    • またあまり声とキャラクターと噛み合ってない声優が多い点も批判が多い。あくまでもDLCなので興味のあるプレイヤーのみ対象である。
    • 余談ではあるが沢城みゆき氏を含め、全員ペルソナシリーズの出演者である。

問題点(フルボディ)

ボリューム

  • 無印から1.5倍のボリュームとアナウンスされたが、それでも無印プレイヤーからすると少々物足りない。

総評(フルボディ)

無印からの批判点の改良とゲームバランスの緩和がなされ、無印版のシナリオやゲームシステムが再評価。コロシアムのオンライン対戦といったやり込み要素も追加された。
新ヒロインは賛否があり、シナリオも大きな変化はない原因で無印版経験者にはボリューム不足に感じるなど不満点はあるものの、改良には成功している。
無印版未プレイ者や無印版で挫折した者はこちらの購入をおすすめする。

余談(フルボディ)

  • 2018年9月15日に予約解禁記念として生放送が行なわれた
    • シークレットゲストも呼んでいるらしく、どんな人か色々予想していた人も*10。ATLUSの生放送でお馴染みの声優の磯村知美氏とラジオパーソナリティのマフィア梶田氏。ニッポン放送アナウンサーのよっぴーこと吉田尚記を筆頭に各パートでゲストを呼んでゲーム内容やプレイ映像を公開した。
    • パート2では吉田尚記氏とマフィア梶田氏、VTuberのミライアカリが登場。そしてなんの前ぶりもなく、まさかのスペシャルゲストは デヴィ夫人 という人選。もはや色々と濃いメンツに。もちろん本人達は初共演。
      • 人生経験豊富なデヴィ夫人からヴィンセント達のメインキャラクターについて色々解釈やメッタ斬りをしていった。
  • 本作はコラボが充実している
    • 双葉社の恋愛コメディ漫画から「やれたかも委員会」とコラボしている。特別版として吉田貴司氏本人が手掛けている。
    • ソーシャルゲーム「デスティニーチャイルド」でも二人のキャサリンとリンが登場していた。もちろんボイスは新録されている。二人のキャサリンはキズナ開放をすれば姿は変わるが…?。現在は入手不可である。
  • 2020年7月2日にまさかのNintendo Switch版が発売決定。
    • シナリオの追加要素はないがPS4(PSVita)にあったDLC全てが最初から収録された。そして新たに三名の声優が追加予定。
    • 公式サイトも別々に用意されている