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World of Guns: Gun Disassembly
【わーるどおぶがんず:がんでぃすあっせんぶりー】
ジャンル
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SLG
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対応機種
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Windows、Linux(Steam)
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売・開発元
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Noble Empire
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発売日
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2014年3月21日
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定価
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基本無料
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判定
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良作
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ポイント
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ガンマニアのガンマニアによるガンマニアのためのシミュレーターゲーム バラせる、動く、リアルな銃の図鑑 悪いなのび太、このゲームはシューター向けじゃないんだ 対戦車砲やF4Uコルセアにアロサウルスの骨格までもあるよ!
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概要
本作はタイトルの通り、銃を分解して、組み立て、実際に撃つ事の出来るゲーム。
古今東西の銃器及びその他をネジ一本の細部に至るまで再現している。喩えるなら触れる銃器図鑑と言ったようなゲーム。
システム
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銃器を分解・組立・動作確認する事で経験値とポイントが貰え、それらを利用してコンテンツを解放していく。
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経験値は射撃場の解放、ポイントは銃器の解放に使う。
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あとにアンロックされる物ほど各機能の開放に必要な経験値やポイントは増大してゆくが、クリア後の獲得量も増えてゆく。
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銃器の解放はツリーに従って行っていくので、好きな銃ですぐに遊ぶという事は出来ない。
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それらの過程を飛ばしたいのであれば、課金コンテンツやフルアクセス版を購入することで開放も可能。
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フルアクセス版は購入後のアップデートで追加される分も開放されるので安心してほしい。
ゲームモード
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フィールドストリップ
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実際の銃器のメンテナンスでする程度の分解。どの銃もはじめこのモードから始まる。初回は分解方法をアシストしてくれるのでしっかり覚えよう。
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工具などを使わないレベルでの物なのでそれほど難しくはない。
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初めて触れる銃器はまずこのモードで慣れてみるとよい。
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分解
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ここからが本番。銃器のパーツをバレル、スライド、ハンマー、マグキャッチ、グリップパネル等…ネジの一本に至るまで余さず分解する。
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初期のピストル程度ならともかく、部品点数が比較的少なく整備が容易とも言われるAK-47すら完全分解すると70個もある。
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後の組み立てにも言えるが、スプリングやワッシャーの様な細かいパーツの着脱などは組立手順がある程度自動化されているので安心してほしい。と言っても…数が多いものは尋常では無いくらい点数が多いので自動化されてるとは言え、いざ取り掛かろうにも手順を覚えるのが大変なのだが。
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分解をマスターしないと「ゲーム」等のモードでは苦労するので慣れるまで弄り回そう。
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組み立て
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分解の逆。初めから分解されているので組み立てていく。
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分解同様こちらも後のモードをプレイするうえで慣れておくとよい。
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動作確認
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銃の発射やリロードなど一通り操作する。
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透視モードもある。本物同然の発射や排莢等の動作を見ることが出来る。
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ボタン操作も可能だが、パーツに触れての操作も可能。むしろこれでないと出来無い事すらある。
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スライドを引いて強制排莢させたり、セレクター回してオート・セミオートを切り替えたり、マガジンキャッチを押してマガジンを抜いたり…本物同様の銃を心行くまで操作できる。
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スローモーションなどを使って、内部パーツがどのようなプロセスで動き銃弾が発射されるかまでの過程を詳しく確認する事ができる。
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ゲーム/スーパーゲーム
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分解と組み立てを一通り行っていくのだが、時間が計測される。
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速ければ速い程、貰える経験値とポイントが増える。
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関連実績も多い。完了時間でランキング入りすると多くのポイントも貰える。
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スーパーゲームではノーヒントとなる。
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ハードコア
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スーパーゲームと基本同じだが、部品の組立分解プロセスを一回でも間違えるとゲームオーバーとなる。
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射撃場
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上記のゲームをある程度こなして経験値を貯めると開放される
評価点
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実銃の忠実な再現度
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実在する銃の部品を細かくネジ一本に至るまで、その構造や動作も完璧に余すところなく正確に再現している点にある。製作者は綿密な調査の上でこれらを3Dグラフィック化している。ゲームという事を抜きにしても資料性も高い。
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X線モードがあるので発射の動作一つとっても、部品の一つ一つがどの様に動くかまで細かく見られる。
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M1911のグリップセーフティーの構造等、余りお目にかかれない銃の内部もシースルーで確認できる。
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寒冷地故に信頼性などを重視し部品点数を抑えた無駄のないロシア製銃器、精密技術の粋を集めたようなスイス製の銃器など実際触れてみることで分かる事も魅力である。
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豊富な銃器+αのラインナップ
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触れることが出来る銃器はデリンジャーからM134Dミニガンに至るまで古今東西の物が集められている。アップデートで随時追加も行われ、触れることが出来る銃は非常に多い。
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M1911やAK47メジャー所のみならずウェルロッド、チアッパ・ライノ、クリスベクター等のマイナーどころも収録。
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2016年12月30日には九九式小銃も追加されている。銃剣は勿論、対空照準に至るまで完全再現。旧日本軍マニアはぜひ。
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何故かRPG-7やアハトアハトで有名な88mm砲までが出てくる。
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これらを参考に3Dプリンターで実際作ろうなどと考えてはいけない。
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ボーナスモードもあり、バイクや車、それに軍用車両が収録、果てには人間や恐竜の骨格まで…骨格?
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時間は掛かるが経験値やポイントを貯めればすべての銃に無料で触れることが出来る。無論課金してすぐにでも触れることも可能だが。
問題点
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ゲームの単調さ
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基本的に組み立て・分解がメインコンテンツなので覚えてしまうと単調になりがち。
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無料メインだと、経験値・ポイント稼ぎの為に慣れた銃のアッセンブルばかりしているうちに飽きやすいのは否めない。
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日本語訳の質
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機械訳でしかも翻訳の範囲が不十分である為、プレイ時は英語表示にして辞書などを見ることを推奨する。プレイ自体にそこまで英語力は必要ないので気にしなければそれはそれでよいと思うが。
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有志による翻訳を製作者に送り付けてもいいと思うが
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アップデートに伴い翻訳の質もだいぶ改善されて読めるものになっている。
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UIの見づらさ
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UIの作り方が古いゲームに近しいのでやや見づらく感じる。
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使いづらさもアップデートで徐々に改善されつつあるが、やや使いづらさを感じる点も多い。
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はじめの頃はチュートリアルも皆無に等しかったが、整備されているので初心者にも優しくなっている。
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分解・組立時も各パーツを選択する際に小さいパーツだとターゲット指定がカメラワークなども相まってしづらくフラストレーションが貯まる。
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射撃場モードの出来
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単にターゲットを狙うだけのモードで、そこまで作りこまれていない。
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そもそもFPS要素はオマケに等しいので、単に打ちたいのであれば別ゲームですればよい話ではある。
総評
日本に住んでいる限り先ずお目にかかることがない銃の内部構造や動作。これらは本来なら高い専門書の輸入、海外のドキュメンタリー番組などでしか知る事ができないだろう。
そんな銃規制の厳しい我が国の事情に枕を涙で濡らしたガンマニアへの福音が本作である。
実銃を綿密に調査してモデル化し、ピンやネジ一本に至るまで再現されたパーツの数々を、動作に至るまで舐めるように堪能できるなど資料性の高さは他に並ぶゲームはおろか下手な国内のムック本なんかよりも高い。
しかし、組み立て・分解がメインのためゲームとしては単調さが否めない点があるので、飽きるのも早いかもしれないが基本は無料なので気軽に遊べるのは幸いなところだろう。
また、ひたすら銃そのものを愛するガンマニアの為の作品である為、銃器に全く興味がない人や撃つことだけが好きな人にはミスマッチを感じるだろう。
このゲームを極めれば、その暁には貴方も立派なバーチャルガンスミスになれる。
参考動画
AK-47の分解、動作確認の一連の流れ。動作確認モードでは内部構造から発射時の各パーツの動きまで見える。