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エスパードリーム2 新たなる戦い - (2021/11/24 (水) 00:35:32) の編集履歴(バックアップ)


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エスパードリーム2 新たなる戦い

【えすぱーどりーむつーあらたなるたたかい】

ジャンル アクションRPG
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 コナミ
発売日 1992年6月26日
定価 6,800円(税別)
プレイ人数 1人
判定 良作
ポイント 前作のシステムを改善し、遊びやすくした作品
エスパードリームシリーズ - 1 / 2


概要

エスパードリームの発売から5年の歳月を得て続編が発売された。前作との関連もある。

ストーリー

主人公はマモル、友達のリサちゃん、その友達、ネジくん、星くん、車掌さん… いつもどおり図書館で本を読んでいたら5つの世界に危機が迫る。仲間たちと一緒に立ち向かおう。

システム

  • 読書カード
    • 最初に名前を登録してセーブデータを作る(最大2つ)。名前は平仮名4文字まで。

ゲーム内容

  • 図書館内部が基点、ここから各世界に向かったりセーブが行える。
  • マップを徘徊している足跡に触れると戦闘画面になる
    • 画面外に退場すると離脱も可
    • 超能力「てれぽーと」を使うことでも逃げられる(不定エンカは消えるが、固定エンカは消えない)
    • 足跡そのものの敵が出現することもある
  • 仲間キャラはその世界に限る、他の世界に連れていくのは不可。
  • 相談コマンド
    • CMでも打ち出して来た通り有用。次に何をするのかを教えてくれる。
    • そのステージの仲間がいるときはその仲間が、いない場合は最初からいる「ようせい」がヒントをくれる

超能力

レベルアップ、もしくはステージクリアで覚える

+ 一覧表
エスパービーム 沢山の粒上のビームが回転しながら飛んでいく
レベルアップで威力アップ、ダブル、トリプルになる(消費EPも増)
エスパーライト ダンジョン内の真っ暗なフィールドを明るく照らして見えるようにする
テレポート 図書館に戻る、戦闘から逃げ出す
エスパーバリア 一定時間ダメージを受けなくなる
パワーリペア HPを全快にする、消費EPは最大EPの半分
エスパーストップ 一定時間敵の動きを止める。固定エンカやボスには効かない
フラッシュ 画面上の全ての敵にダメージを与える
てきさんあつまれ 複数の敵を一匹にするが、一匹はかなり強くなる

評価点

世界観

  • 本の中の世界という設定は健在。港町、列車、工場、山岳など多岐に渡る。
    • ステージに最初に入った時、簡単ではあるがプロローグがあり、ストーリーを盛り上げる
  • 自由度は高く任意の世界から選ぶ事が出来る。手堅く序盤から行くも良し、リスクを取って後半の世界から選ぶも良し。途中退場も可能なので出直してくるのも可能。
    • ただしいきなり5th世界へ行っても強制戦闘があり。4thクリア前提なので序盤では脅威、上級者向け。

戦闘

  • 前作同様、個性的な種類の敵。ステージにちなんだ敵(港町なら魚介類系、工場なら磁石、ロボなど)が出現。
    • 前作では強化したエスパービーム一辺倒のバランス傾向だったが、今作では超能力と武器を使い分ける楽しみが増えた
  • メニュー画面の「はやい」「ふつう」「おそい」で戦闘スピードも変えることも可能。「はやい」だとかなりスピーディ。「おそい」だと敵もゆっくりになり難易度調整することができる
  • 前作よりも回復用の薬の種類が増え、補給もしやすくなった。ただし個数制限は前作より厳しいので、無駄使いはできないちょうど良いバランスになっている。
    • 前作ではお金があれば、複数所持できた自動復活アイテムは、今作では一つしか持てない
  • 仲間
    • 各ステージで一人仲間が加わるが、通常攻撃の他、敵ストップ、バリア、全体攻撃などでサポートしてくれる(仲間はダメージは受けない)
  • BGM
    • 下の項にもあるが、アップテンポな曲で戦闘を盛り上げる。「はやい」にしてると尚更

グラフィック

  • メニューのインターフェイス
    • 武器、防具、薬、道具には漢字フォント。各種アイテムにはアイコンも用意。
    • 効果を丁寧に解説してくれる
  • フォント
    • サイズが大きくなり読み易くなった。ファミコンの限られた容量では仕方のないことではあるが、文章フォントにカタカナがないのは残念(メニューにはある)。
  • 顔グラが用意されている
    • 主人公、サブキャラは勿論、更には店の人に至るまで複数用意されている。
  • マップの作りこみ
    • 海底ではマップ全体が揺らぐ、電車では窓を考慮したスクロールの表現、上下に揺れる、他の世界でもクリスタルの質感、背景の夕日に流れる雲など見た目を楽しませてくれる。

BGM

  • 当時のコナミのサウンドは評価が高いが、本作もVRC6を使用した美しいBGMが耳を楽しませてくれる。
  • 余談だが、本作のBGMがTV番組で使われた事もあった。
  • ゲームスタート時のネームエントリーのBGMは、前作と同じ曲である。

その他

  • 勝利した際にはダブルピースをだすなど細かい。
  • 前作と世界観が同じであり、前作の主人公とすれ違う場面があったり、最初の村だけだがそのワールドに行く事も出来たりと言ったファンサービスも嬉しい点。
  • 武器「地雷」を使って戦闘フィールド内の地形を爆破しまくっていると、時々赤い宝箱が出現することがあり、取得すると500ゴールドが手に入る(戦闘中であっても、唐突にゴールド取得のメッセージウィンドウが表示される)。

賛否両論点

  • ステージを選ぶ順番は自由であるが、最終的にはすべてのステージをクリアしなくてはならないため、後半のステージを先にクリアしてしまうと最初のステージがヌルゲーと化してしまう。
    • ボス戦などでレベルが上がってしまうため
    • ただし最初から5ステージ直行は上級者向けである。たいていの敵に一撃でやられ図書館直行になることを付け加えておく
  • 前作と比べ調整はされたが、使える超能力と使えない超能力の差が前作同様大きい。
    • エスパーストップ・・前作タイムストップはラスボスにも効くほど強かったが、今作ではボス、固定エンカの敵には効かなくなるくらい弱体化した。
    • パワーリペア・・前作でもEP300でHP250回復というやや効率の悪いものだったが、今作では最大EPの半分消費してHP全快というコスパの非常に悪いものに、最大EPでも2回しか使えない。
    • 逆に前作から強かったエスパーバリアや消費EP4で簡単に逃げられる大幅強化されたテレポートは使える超能力とされる
  • クリアまでにはそう時間が掛からないので、人によってはボリューム不足と感じるかも知れない。この点は前作に比べて金稼ぎやレベル上げの比重が下がった事や、戦闘のテンポの良さ、「そうだん」によるヒントの増加、難易度自体も下げられて進めやすくなった為でもある。

問題点

  • グラフの色
    • HP満タンでも、そうでなくても、瀕死の時でも緑色。どうせなら区別した方が良かった。
  • 地形に乗った敵を倒して宝箱を出た場合、地雷がないと取れなくなる。
  • 回復系の薬の使用
    • 慣れないと間違って消費してしまうことがある。(アイテム選択後Bボタンで使ってしまう。使いたくない場合、「なにもつかわない」(×)に合わせる必要がある)
    • 自動復活の「てんしのりんぐ」はカーソルを合わせておかないと効果が発動しない

総評

前作でほとんど完成されていたシステムをロムカセットでさらに進化させた作品。
前作で調整不足だった点を改善し、親切設計にしすぎた結果による全体的な難易度の低下はあるものの、万人にオススメの作品となったと言える。
20年以上経った今でも遊びたい作品。前作をやった事がなくても手に取って欲しい。