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シャドウラン (MCD) - (2019/06/19 (水) 23:52:29) の編集履歴(バックアップ)
シャドウラン
【しゃどうらん】
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ジャンル
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RPG
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対応機種
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メガCD
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メディア
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CD-ROM
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発売・開発元
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コンパイル
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発売日
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1996年2月23日
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定価
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7,800円(税別)
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プレイ人数
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1人
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判定
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なし
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概要
サイバーパンク+魔法の世界観を持つTRPG『シャドウラン』を原作とするRPG。
当時シャドウランを展開していたグループSNEのリプレイ集から続くストーリーとなっており、メンバーのその後が語られる唯一の作品。全7章構成。
メガCD最後のソフトとして、「最強最後のMEGA-CD RPG」と銘打たれていた。
システム
以下の4つのモードがシナリオ中に切り替わりながら進行していく。
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アドベンチャーモード
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本作の大部分を占める通常のコマンド選択式アドベンチャーで展開するモード。
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ゲームのセーブはこのモードからポケットセクレタリーのコマンドで選べるセーブのコマンドで行われる。
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ミッションモード
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タクティカルコンバットモード
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実際のシャドウランの戦闘システムに準拠したルールでタクティカルバトル風の戦闘を行うモード。
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マトリックスモード
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マトリックスという電脳空間に直接意識を送り込んでハッキングを行うモード。各所のポイントで起動させるプログラムを選択することでシナリオが進行する。
問題点
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キャラクターデザインのギャップ
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パッケージのイラストは原作のリプレイ集のイラストを担当した士貴智志が手掛けているが、ゲーム本編のキャラクターデザインはコンパイル側でリファインされているためにギャップが大きい。
中でも以下の三名はかなりギャップが大きい。
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六堂：原作では20代半ばの設定なのだが、メガドライブユーザーの年齢層に合わせたためか、原作に比べると少年といった風貌・性格になっているためかなりギャップがある。
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マオ：原作では20代前半の長髪の魔術師然とした風貌だったが、本作では六堂同様の措置が取られたためにポニーテールのアーミーチックな服装の少女になっている。
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殺：原作では最年少の15歳ということもあってかなり幼い風貌だったが、本作では大人びた風貌となった。
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戦闘システムにかなりの癖がある。
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元々かなりシビアな戦闘バランスのシステムをそのままゲームに盛り込んでいるためある程度ルールを把握したうえで臨まないと事故死が多い。
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また、シナリオの都合上一定フェイズ経過後にイベントで絶望的な状況を打開できるというフューチャーが発動できる機会があるものの、こちらの武装が強すぎる場合は発動しないまま決着がつくことも珍しくない。
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また、範囲魔法が正常に機能しないバグがあるなど、調整が不十分な部分も散見される。
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マトリックスモードがダイスロールの要素もないためほぼアドベンチャーモードと同一で若干物足りない。
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本来であればコンバットモード同様の本格的な行動ルールがあるのだが、上記の要素のためハッキング関連の能力が死に能力となっている。
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人気の高いPCであったフィジカルアデプトの殺の加入がゲーム終盤で、シナリオ上での出番もあまり多くない。
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シナリオの都合上精霊戦闘が最初のシナリオにあり、その戦闘においては強制敗北イベント戦闘が展開されるため仕方のない面もあるのだが。
評価点
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シナリオはグループSNEが手掛けているだけあって高レベル。
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それぞれのPCには必ず主役となるシナリオが存在し、またキャンペーンシナリオとしてもかなりの高評価。
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TRPGの戦闘システム再現自体はかなり頑張っているほう。
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銃の反動修正・視界修正・暗所修正による目標値の変動はしっかり取り入れられており、何とかセッションの再現をしようとする試みは十分評価できる。
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マトリックスモードの雰囲気はなかなかに評価が高い。
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MDの描画能力自体はあまり高くないものの、その中でいかにもな電脳空間的な表現を作り出している。
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BGMの完成度も高く、シナリオの雰囲気にもマッチしている。
総評
日本を舞台とした現時点では唯一のシャドウランコンシューマゲーム作品であり、シナリオの質は水準以上のレベルで世界観の反映もしっかりしている。
しかしながらルールの再現は頑張ってはいるものの開発期間の影響か調整不足が目立つ点が残念なところ。
