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DINOSAUR - (2011/12/28 (水) 21:19:12) のソース

*DINOSAIR
【だいなそあ】
|ジャンル|RPG|~|
|対応機種|PC-8801、PC-9801、FM TOWNS|~|
|メディア|【PC88/PC98】5インチフロッピーディスク&br()【TOWNS】3.5インチフロッピーディスク|~|
|発売・開発元|日本ファルコム|~|
|発売日|【PC88】1990年10月21日|~|
|定価|8,700円|~|
|プレイ人数|1人|~|

**概要
ファルコムが「シリアスを追求した本格派3DRPG」を謳ってリリースしたダンジョン型RPG。その看板に偽りの無い、徹頭徹尾シリアスでダークな世界観から人を選ぶ作品でもある。
-これまでファルコムが出してきたゲームのシナリオは明るい印象のシナリオが多かっただけに、このダークさで度肝を抜かれたファンも多数。
-それゆえか、現在に至るまで本作はコンシューマ機への移植はなされていない。

**特徴
システム自体は非常にオーソドックスな3DダンジョンのRPGではあるが、以下の特徴がある。
-基本システム
--道中でのHP/MPの回復は休憩を行うことで回復が可能。
--ただし、周りが開けているところで休憩を行うとエンカウント率が高くなる。
-技能システムに関しては以下の特徴がある。
--物理系技能に関しては関連した武器で敵を倒すことで、魔法系技能に関しては1回スキルを使うごとに技能経験値が1ずつ貯まり、100になるとレベルアップして技能の威力上昇や新規技能の習得が行われる。
--また、特定の系統の技能に関しては技能の継承を行うこともできる。継承条件は教える側のの技能レベルが一定以上、教えられる側の能力値が一定以上になると継承可能になる。
---ただし、技能を継承できても本職のメンバーと比べて固有技能が使えないなどの制約はある。
-裏シナリオの存在
--特定の条件で進めると裏シナリオに突入。パーティーメンバーが表と違うものになり、さらに鬱なストーリーが展開される。

**鬱ゲーとしての要素
-全体的にシナリオ中の登場人物は大半が非業の最期を迎えることが多く、全編通してかなり鬱な空気。
--中盤のダンジョン「試練の塔」や「地下祭室」では特に鬱イベントが多い。
-特に裏シナリオのパーティメンバーでよく話題に上るのが僧侶のルオン。暗黒神を信仰している僧侶だけあって言動は傲慢不遜で毒舌たっぷりの陰険な皮肉屋。おまけにラストバトルで詳細は伏せるがとんでもない行動をやらかしてくれる。

**問題点
-エンカウント率がかなり高めに設定されており、ゲームのテンポがやや悪い。

**総評
これまでのファルコムからは考えられないほどのダークさに満ちた作品ではあるが、それゆえに他の作品では味わえない物語を楽しめる。~
今でも根強いファンが多いのがその証左であろう。

**余談
本作はWinにて『ダイナソア リザレクション』としてリメイクされている。
-システム周りの整備・新スキルの追加・過剰だったエンカウント率の見直しなどで原作に比べ非常に遊びやすくなり、また裏面から進める第3の結末も追加されるなどいたれりつくせりのリメイクが施された。
-だがBGMのアレンジがこの作品のダークな雰囲気とはマッチしないものが多かったがために特に原作ファンにはすこぶる評判が悪く、ゲーム自体の出来はストーリー面含め優秀であるにもかかわらずかなり厳しい評価が下されてしまう結果となってしまった。
--とはいえ遊びやすさは文句なしに上がっているので、BGMの出来にさえ目をつむればリザレクションのほうがお勧め。