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東京魔人學園符咒封録 - (2022/06/13 (月) 22:15:57) のソース

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//検索用CO:東京魔人学園符咒封録
*東京魔人學園符咒封録
【とうきょうまじんがくえんふじゅほうろく】
|ジャンル|學園《伝奇》アドベンチャー+カードバトル|CENTER:&image(fuju_f.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1535&file=fuju_f.jpg]] [[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1535&file=fuju_b.jpg]]|
|対応機種|ワンダースワン|~|
|メディア|64MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|アスミック・エース エンタテインメント|~|
|開発元|シャウトデザインワークス|~|
|発売日|2000年10月12日|~|
|定価|5,040円(税込)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|待望のシリーズ新作&br()出す時期を早まった|~|
|>|>|CENTER:''[[東京魔人學園伝奇リンク>東京魔人學園伝奇シリーズ]]''|

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**概要
『[[東京魔人學園剣風帖]]』の外伝。ファンディスクを除けば『東京魔人學園伝奇シリーズ』としては2作目。シリーズでも例のない戦闘パートがカードゲーム。

**ストーリー
柳生宗崇に瀕死の重傷を負わされた主人公・緋勇龍麻(名前変更可)は救命措置を受けるが危篤になり、魂が黄泉の国に行きかける。そこに焔羅と名乗る神が現れ、黄泉の国の異変を調べに行く自分の代わりに、自分が守護する矢村俊の氏神となってこの世の《大罪》を祓ってほしいと頼まれる。緋勇龍麻の魂は矢村家の氏神《緋勇大明神》として召喚され、同世代の勧請師・矢村俊と封印の巫女・水兼伊涼と共に東京を脅かす《大罪》を封印する使命を帯びる。~
''「勧請ッ!氏神・緋勇大明神!!」''

**特徴
-イラストレーターは小林美智氏から南志安永氏に変更。
-戦闘パートがカードバトルで、魔人學園の戦闘パートの特徴であるAP(行動力)・五行・吹き飛ばし等のシステムを活用している。
--五行のフィールドカードで場(摩尼)のレベルを上げることでカードの固有効果とは別の摩尼レベルに設定されたスキルが発動する。
---カードを伏せたターンで攻撃できないので先攻が有利とはならず、自分が作った摩尼でスキルが発動するとは限らない。
---カードを置いた途端に表側表示になり、そのターンから攻撃が出来る「速攻」がやたらと強い。
---「変生」スキルで剣風帖を知っていれば分かるイラスト変化+能力強化。
--摩尼レベルも単に積み重ねるだけでなく「相生・相剋」を利用することで1レベル分多く上げられたり上がったレベルを下げることも出来る。
---摩尼レベルはダメージ軽減の地形効果があるが、スキル発動との兼ね合いで上げれば必ずしも有効とはならない((特に低APで出せるカードには摩尼スキルが1つしか付いていない場合もある))。
--強力なカードほど必要APが高い。
---APを上げるにはターン経過・AP上昇効果のカードを使う・フィールドカードを出す・摩尼レベルを3から0(実質の4)に上げると様々ある。
--1種類のキャラクターイラストでもステータスが複数あり戦術に幅がある。
--上記の点を踏まえるため独特のカードゲームになっている。
-『剣風帖』の特徴の一つである無限階戦闘の旧校舎と同じように、地下100階まである封陰窟がある。

**賛否両論点
-2周目以降、(女性ファン待望の)''主人公の性別を女に出来る。''
--外見(勿論、真神学園女子制服)や呼び方も変わり、女性主人公専用イベントが追加。「龍の伝承者」のカードのステータスがパワーからスピード寄りになる。
--男主人公の時は女キャラカードの入手率が高い。逆に女主人公の時は男キャラカードの入手率が高い。
--女主人公は一部ファンの大きな声であり、また本作自身が本筋のキャラと関わらないため、「なんで龍麻が女になるんだ」「女主人公嬉しい、けど京一たちとラブラブ出来ない」という歓迎とも批判とも取れない意見が出る。


**問題点
-南志氏のイラストはおどろおどろしく妖艶なのが特徴で、基があるキャラは「誰だコイツ」状態に似ていない。
--パッケージからして「これ本当に魔人學園のゲーム?」と疑いを持つ。

-ハードの特徴上仕方がないが、スピーカーで遊ぶと音が潰れ、特にセリフは聞き取れない。
--イヤホンアダプターとイヤホンを付けて遊びましょう。

-感情入力はカード入手のフラグ立てであり、ストーリー分岐するものではない。
--最終的な感情値でEDの一部が変わる。

-ストーリーを進めるにはカードバトルで勝つしかない。時間をかければ強くなるものではないので、勝てるまでデッキを編集し挑みを繰り返す事になる。
--後になればなるほど敵のパラメーターが上がり、真剣に考えないと本当に勝てなくなる。

-デッキ枚数が60枚と多い事かつドロー補助効果を持つカードの種類が少ないため手札事故((戦闘開始後に引き直しが1回だけ出来る。))・手札切れになりやすい。

#region(ネタバレ)
実は黄泉の国を通じたパラレルワールドで、この世界に真神学園はない。剣風帖をやった人は最終的に元の世界で生き返るので別れは最初から分かっている。しかし、その時を迎えたら矢村や水兼達の記憶は全くないが、手には1枚の符が…というあっけない扱い。~
--その設定上、東京魔人學園伝奇の時間軸上の別作品には全く関われない。
#endregion


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**総評
WSの特徴である縦持ち8ボタンを有効活用し、画面の大きさと操作性を発揮した。このゲームのためにWSを買った人もちらほら。しかし、2ヶ月後に控えたWSCの発売でモノクロであるガッカリがプレイヤーを襲う。シャウトデザインワークス作品はファンが「出すのが遅い」と言われるのが通例であるが、この作品のみ「開発がもう少し遅ければカラーで遊べたのに」と言われる。

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**余談
-ファンの中で有名なネタであるコスモロボ(紅井猛が自作した1/50スケールフィギュア)が「鋼鉄の巨人」として初めて単体イラスト化。

**その後
-登場キャラの矢村俊&水兼伊涼は『外法帖』の式神((式神イラストは南志氏の担当。))で「勧請師」として登場。
-シリーズ5周年記念として、追加要素盛りだくさんでGBAに移植。

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*東京魔人學園 符咒封録(GBA)
【とうきょうまじんがくえん ふじゅほうろく】
|ジャンル|學園《伝奇》アドベンチャー+カードバトル|CENTER:&image(fujugba_f.jpg,width=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1535&file=fujugba_f.jpg]] [[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1535&file=fujugba_b.jpg]]|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|メディア|128MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|マーベラスインタラクティブ|~|
|開発元|シャウトデザインワークス|~|
|発売日|2004年4月1日|~|
|定価|6,090円(税込)|~|
|レーティング|CERO:全年齢対象|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|シリーズ5周年記念作&br()カラーだカラーだ|~|

**概要(GBA)
『東京魔人學園伝奇』の伍周年を記念してファンが待ち望んでいたカラー移植版。伍周年にふさわしく、それまでのシリーズを網羅したたくさんの要素が追加された。

**追加要素
-不必要なカードを売り、価値30で1パックと交換できる「如月骨董品店」が登場。
-WS版発売後に展開されたシリーズ作品である『外法帖』『[[外法帖血風録>東京魔人學園外法帖血風録]]』『妖都鎮魂歌(漫画)』の登場キャラの符が大量に追加された。
-『東京魔人學園伝奇』に関わったイラストレーターによるプレミア符の追加。
--ほとんどの符が「句会」で決まった句を入力しなければ貰えない。
---句に関してはノーヒントで関連書籍や攻略本で順次発表された。
---本当の隠し要素として、半年後に別の発売元から出た『[[九龍妖魔學園紀]]』のキャラクターカードがある。
-2周目以降が『東京魔人學園 符咒封録 白虎編』となり、様々な要素が開放される。
--WS版と同じく女主人公選択。
--ブースターパックの追加。
---外法帖ブースター・血風録ブースター((『血風録』発売は本作発売の4ヶ月後であり、先行公開となる。))・黄龍ブースター((黄龍ブースターはストーリーモードの取りこぼし集め用。))が追加される。
---名前の通り、各作品に登場したキャラや場面が新規カードとして登場。
-追加要素のイラストは全て外法帖で登場したキャラクターを採用している。

**改善点
-WS版プレイヤーの悲願だった''カラー化''。

-GBAの画面に合わせ、画面比が変更された。
--解像度が上がっているためWS版以上に綺麗である。

-イラストレーターの南志氏の画力が上がり、新規カードのイラストが基のキャラクターを思い起こせる絵になった。
--画力が上がりすぎて、攻略本に描かれた矢村&水兼のイラストのほうが「誰だコイツ」状態。

-音質の向上。

-実際のトレーディングカードのように「パックを買って開ける」演出が加えられた。

-先手・後手の選択がルーレット形式から壱~伍が書かれた伏せカードを選んで大きい方が先手になる方式に変更。
--敵側から選ぶが、同じ数を引くと「同数札改め」として残りから再び選ぶ。敵が伍を引いたら後手か「同数札改め」しか選択はない。
--追加要素と同様にイラストは外法帖のキャラが採用されており、プレイヤー側は四神の四人が《四神覚醒》した状態と犬神先生。敵側のカードイラストは鬼道衆の五行。


**賛否両論点(GBA)
-カードイラストにパンチラ・半裸・ほぼ全裸・全裸とキワドイイラストが何枚か。全年齢対象???


**問題点(GBA)
-摩尼レベルが1以上ないとその属性のカードが出せなくなった。

-演出OFFにしても、WS版でカットされていた演出がなぜか一部カットされない。

-出荷ロットによるが、取得したカードの種類が一定量を超えると、デッキ編集やカード一覧画面などでカードを見ると必ずフリーズしてしまう不具合がある。
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**総評(GBA)
5周年記念を飾るに相応しい、優秀な移植ではあるがシステム・カードゲーム部分が複雑化しテンポが悪くなった。単品として遊べば気にはならないが、移植元を知っていると一長一短な感がある。

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**余談(GBA)
-右側にABボタンしかないGBAである以上仕方ないので、シリーズの特徴である「十字キー+4ボタンで選択の感情入力」を取らない唯一の作品。