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ドラゴンボール エヴォリューション - (2013/12/23 (月) 14:02:46) のソース

*ドラゴンボールエヴォリューション
【どらごんぼーるえう゛ぉりゅーしょん】
|ジャンル|対戦型格闘アクション|&amazon(B001QCXZBW)|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス(バンダイレーベル)|~|
|開発元|ディンプス|~|
|発売日|2009年3月19日|~|
|定価|5,040円|~|
//|ポイント|元ネタはクソだが…|~|
|>|>|CENTER:''[[ドラゴンボールゲームリンク>ドラゴンボールシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
アクション描写が高く評価され世界中に熱狂的なファンをもつ((アメリカで勝手に続編が作られ、ゲーム化までされてしまうという珍事が実際に起きている。))人気作品『ドラゴンボール』を、ド派手な演出で知られるハリウッドが実写化したのが、本作の原作に位置する映画作品『ドラゴンボールエヴォリューション』。~
しかしその映画は原作の様々な点を無視しており、世界的に大失敗してしまう(公開前CM冒頭に原作者からの明らかに言葉を濁したようなメッセージというか注意書きが挿入される程)。~

同名でゲーム化された『ドラゴンボールエヴォリューション』は、そんな原作の評判を引きずる事となった可哀想なタイトルである。~

**ストーリー
 七つ揃えると、どんな願いも叶えてくれるというドラゴンボール。~
 ~
 本来の力を隠し、普通の高校生として暮らしていた孫悟空は、18歳の誕生日に祖父の孫悟飯を何者かに殺害される。~
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 その犯人、2000年の眠りから目覚めたピッコロ大魔王の世界征服の野望を阻止するため、ドラゴンレーダーで悟空の持つドラゴンボールを奪いに来たブルマや、盗賊として行く手を阻むヤムチャ、自宅に侵入してきた悟空達を強盗と勘違いする武天老師らと共に、修行をし、残りのドラゴンボールを探す旅に出る。~
 ~
 自分の中に眠る大猿の力を制御できずに仲間を襲いはじめる悟空。大猿の力を制御し、ドラゴンボールを全て集め、祖父悟飯の仇、ピッコロ大魔王の世界征服の野望を阻止することは出来るのだろうか?~
(ウィキペディアより)

**システム
-すでにPSPで展開していた『真武闘会』のシステムを流用している。
--ただ本作では空を飛べないしエネルギー弾系を使えないキャラも多く、システムも接近戦中心の仕様になっているので操作感はかなり違う。
--2P対戦ももちろん可能で、回り込みや相殺などもしっかり出来ている。
-『真武闘会』を接近戦仕様にアレンジした追加・変更
--フルバースト、気功波の削除、ガードゲージ、気力ゲージを消費量の変更
--遠距離攻撃を使えても、近くで当てないとダメージ効率が非常に悪い。
-プレイしていくことによって、映画の資料などを閲覧できるようになる。

**評価点
-圧倒的なスピード感
--エネルギー弾系や気功波が基本的に存在しないため、接近戦中心のゲームシステムになっている。間合いが常に狭いのでゲームのテンポが非常に速い。
--さらにオーラバーストとフルバースト状態になると、キャラの動き自体が速くなる。
--見極めや避けといった特殊動作の気力ゲージ消費量が低く抑えられているので、遠慮なく使っていける(さらに他シリーズでは気功波に使う気力分も特殊動作に回せる)。
-ガードゲージ
--ガードゲージが存在するため、攻め続けたほうが有利になっている。
-当身技の存在感
--交戦距離が近く、スピード感があるため、当身の存在感が大きい。当身技はわかりやすい動きをするにも関わらず、対人戦だと注意してても思わず手が出てしまう嫌らしい存在。
-ゲームバランスが良好

**問題点
-ストーリーがブツ切りにも程があるというくらい雑
--二時間の映画を一本のゲームにするんだから圧縮するのはともかく、かなり重要な部分も削られている。また、映画版で次回作への引きとなっていたシーンは入っていない。
--話に期待しない分アーケードモードの方がいい、という声も。
-プレイアブルキャラクターの少なさ
--隠しのネオピッコロ含めて11人。サイバイマン的ポジションのフーラムや、大猿まで入れてようやくその数って…。
--一応アーケードモードでは個別ストーリーあり。大猿にまでストーリーつけるとは思わなかったが。

**賛否両論点
-画面が地味。
---空を飛べないしエネルギー弾系を使えないキャラも多いため。公式サイトではかなり派手さを強調しているが…。
--これは仕方ないだろうが、どうにもドラゴンボールらしくない。
-何故かネタキャラ扱いのヤムチャ
--映画では横穴掘りに使っていたドリルが''メイン武装''になり、さらに必殺技として「ヤムチャカーアタック」なる技がでっちあげられた。
--ポコポコ殴って敵を転ばせその隙を突いてエアカーで轢く、所謂「ひき逃げアタック」。映画本編では敵を轢くようなシーンは存在しないのだが、何故こんな技を。

**総評
あちこちで「クソゲーではないか?」とささやかれ続けている本作だが、実際の出来は突出したスピード感が特徴のタイトルである。

様々な必殺技はもちろん、接近戦からの瞬間移動を伴う見極めや吹っ飛ばしてからの追い討ちなどの特殊動作や、華麗な当身などの立ち回りが頻発するので、大きな迫力があるゲームに仕上がっている。
実写版の世界観をベースにしているため、『真武闘会』のシステムを使いながらも『真武闘会』では地味だった各種システムの重要性を引きあげ、良い意味で既存のドラゴンボールのゲームっぽくないゲームに換骨奪胎できているといえる。
~
ただ『ドラゴンボール』の格闘ゲームは数が多く、名作・良作も多数存在しているため「くそ実写版のゲームをわざわざ買う理由がない」と判断されがちなのはいたし痒し。~

**余談
-初日の売り上げは約1200本。初日に数万本は当たり前の『ドラゴンボール』のゲームにおいて、かなり少ない。映画の悪評が響いたのだろう。
--そもそもが実写で外観からして違いすぎるので同じ土俵では測れないが。