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夜光虫 - (2012/10/31 (水) 20:33:51) のソース

このページはスーパーファミコンソフト『夜光虫』とその移植版『夜光虫GB』の紹介をしています。
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#contents
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*夜光虫
【やこうちゅう】 
|ジャンル|サウンドノベル|~|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売・開発元|アテナ|~|
|発売日|1995年6月16日|~|
|定価|10800円|~|
|ポイント|ルートの乏しさ|~|

**概要
恐らくチュンソフト以外のメーカーから発売された、初のSFC用サウンドノベルソフト。~
太平洋を航行中の貨物船を舞台としたゲーム。~
シナリオは脚本家の白石マミが担当。
**特徴
-テキストは横書きではなく縦書き。~
因みに本作は『[[学校であった怖い話>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/44.html]]』より発売が若干早かった。
-チュンソフト製の元祖サウンドノベル『[[弟切草]]』『[[かまいたちの夜>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/41.html]]』を意識して作られており、~
作中では主人公が「読む小説とでも呼ぶべき''縦書き草の夜''」なるゲームをプレイしているという台詞がある。
--因みに「かまいたちの夜特別編公式ファンブック」に、本作に関するちょっとしたエピソードが記載されている。
**長所
-何度かプレイしていると、冒頭の主要キャラ紹介のテキストがカットされる。
**短所
-シナリオ自体のバリエーションが少ない。
--基本シナリオは「近藤編」「密航者編」「殺人蜂編」の3種類あるが、各エンディングバリエーションは多くない。
--選択肢も「どれを選んでも結局同じ」というものが大多数。
---「殺人蜂編」では、蜂に刺されても刺されなくてもエンディングは結局同じ。~
''1度刺されたら体内に卵を植え付けられるから助からない''という医者の台詞も出てくるのに、である。
--1度見た結末をもう1度見ると結末が若干変わるという仕掛けも少しはあるのだが、~
「近藤の霊に導かれて主人公達は助かった」という結末が、最後の選択肢でどちらを選んでも''「これから助かるかどうかも結局わからない」''に変わっているという謎の変化もある。
---後のGB版ではこの最後の選択肢で助かる結末があり、また上記「殺人蜂編」の矛盾も追加分岐でフォローされている事から、~
容量不足で急遽削ったのかと勘繰ってしまうほどである。
-コンティニューは「オートセーブの続きから始める」か、「最初からやり直す」かのみ。~
『かまいたちの夜』の様な章単位のコンティニュー機能は無い。
**総評
速読みなど便利機能が存在しないのは時代を考えれば仕方ないとしても、システム面には「本作ならではの長所」はほぼ無いと言って良い。~
シナリオに関してもバリエーションの少なさは如何ともしがたい。~
船の上を舞台としたゲームは他に類を見ないので、そういう設定が好きな人には薦められる…かどうか?
~
*夜光虫GB
【やこうちゅうげーむぼーい】 
|ジャンル|サウンドノベル|~|
|対応機種|ゲームボーイカラー(専用)|~|
|発売・開発元|アテナ|~|
|発売日|1999年10月22日|~|
|定価|3800円|~|
**概要
ゲームボーイカラー専用として発売された移植版。~
テキストの差し替えやシナリオの追加などが行われている。
**特徴・変更点
-スペックに劣る携帯機への移植であり、音楽は全て差し替え、グラフィックもかなり劣化しているが、~
うめき声や叫び声のSEがかなり増やされており、通常のセーブファイルと中断セーブが別扱いである等の違いもある。
-シナリオ達成率が表示されるようになった。また低年齢向けの配慮か、文章中の漢字の読み仮名が参照できる。
-追加変更された選択肢や分岐には、GBの低年齢ユーザーを考慮したのか、若干キャラクターを壊すようなコミカルな内容が多くなっている。
--近藤編の追加バッドエンドになんと'' [[ピカチュウネタ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/205.html]]がある''。
-先述のとおり、「2度目で結末がなぜかバッドエンドに変わる」の修正や、殺人蜂編で刺された場合の分岐追加等、シナリオ面での不備が改善されている。

なお、このGBC版と同時にニンテンドウ64用ソフト『夜光虫2 殺人航路』が発売されたが、こちらは本作とのストーリー上の繋がりはない。