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僕は友達が少ない ぽーたぶる - (2018/05/26 (土) 22:40:45) のソース

*僕は友達が少ない ぽーたぶる
【ぼくはともだちがすくない ぽーたぶる】
|ジャンル|残念系青春LIVEストーリー|&amazon(B005MHQN9I)|&amazon(B005MHQO4C)|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|~|
|開発元|ガイズウェア|~|~|
|発売日|2012年2月23日|~|~|
|定価|通常版「隣人部パック」:6,800円&br()限定版「美少女×残念×ゲーム=超残念BOX」:10,980円|~|~|
|レーティング|CERO:C(15歳以上対象)|~|~|
|判定|なし|~|~|
|ポイント|やや作り込みが甘いが原作ファン納得の出来&br()「しんのおとこ」を目指す者の優遇|~|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
MF文庫Jの人気ライトノベル(および、それを原作としたTVアニメ)『僕は友達が少ない』をもとにした、『残念系青春Liveストーリー』。~
原作3巻あたり、夏休みのエピソードから始まって原作を取り込みつつオリジナル展開で進んでいくADV。~
限定版「美少女×残念×ゲーム=超残念BOX」には、原作で登場したゲームソフト「きらめきスクールライフSP」のほかカスタムテーマをDLできるプロダクトコードなどが付属。~
また、通常版にも差し替え用のジャケットなどの特典がある。~

**システムの特徴
-Live2D
--『[[とらドラ・ポータブル!]]』の「TORA」に近いシステムで、本作では最大6人がひとつの画面内で会話しつつヌルヌル動く。
--瞬きやちょっとした仕草なども再現されている。
--このシステムはその後も強化されつつ後発作品へ受け継がれていく。
-隣人部システム
--別名「誰が話してるかよく聞かないとわからないな。システム」。隣人部メンバーの会話を聞きながら、誰に対して返答するかを決めていく。
--相手によって展開が大きく変わるほか、誰とも話さず聞き流すことも可能。
-残念機能
--公式サイトで「特に意味のないシステム」「本当にいるかいらないかわからないシステムです」と明記してあるような、展開に影響のないシステムがいくつか入っている。下記はその代表。
---あるあるシステム:会話中に棒人間が表示された際、その話に共感できるかどうかを判断する。エンディング後にカウント発表があるが、それによってCGやシナリオが開放されることはない。
---データインストール専用シナリオ:データインストールをおこなわないと見れないオマケシナリオ。複数あるので、全部みたい場合は何度もインストールしなおす必要がある。
-コラボ要素「コスプレブロック崩し」
--MF文庫の人気作品のコスプレをした部員たちの衣装を崩していくブロック崩し。なぜか部員でない人も混じっている。何してるんですかペガサスさん。
-充実したオプション
--オートクイックセーブやシステムボイスの設定など、機能はかなり充実している。

**主な登場人物
-羽瀬川小鷹
--本編の主人公。母が英国人であったために髪が中途半端な金髪で、その上生来の目つきの悪さのせいで不良扱いされ友達がいない。
--実際には家族や周囲の人を大切にする心優しい男で、家事スキルも一流。誤解されやすく、それ以上に間が悪い。%%加えて突発性難聴。%%
-三日月夜空
--隣人部創設者であり部長。かなりの美形だが常に不機嫌そうな顔をしており、おまけに男口調で毒を吐く悪癖がありクラスでは完全に浮いた存在になっている。
--エア友達のトモちゃんが心の支え。「普通に話せる同性の友達」を求めているらしいが、色々と謎が多い。
-柏崎星奈
--家が大金持ちで顔もスタイルも抜群ということで男子にモテモテだが、極度にナルシシストで性格が極悪。同性から冷たくされるのが悩み。
--ギャルゲーにハマったり小鷹の妹に熱をあげたり、順調に道を踏み外しつつある。夜空とは喧嘩ばかりだが…?
-楠幸村
--「しんのおとこ」「おとこのなかのおとこ」((独特の喋り方をするため、それを表現すべく原作の中では全て平仮名表記されている))を目指す、自称・小鷹の舎弟。どう見ても美少女にしか見えないルックスのために扱い方がわからず、男女ともに距離を置かれてしまっている。
--いつも独りの小鷹を「孤高を貫く、男の中の男」と勘違いしている。他にも思い込みや勘違いで動くこと多数。
-志熊理科
--授業出席さえ免除されている、掛け値なしの超天才。だが、その恵まれた頭脳をエロエロな妄想にしか使わない残念な子。
--腐り果てている上にどスケベで、暇さえあれば妄想にふけり小鷹たちへセクハラする。本作でもやはり理科は理科のままでアクセル全開。
-羽瀬川小鳩
--小鷹の妹で、兄と違い母親譲りの美しい金髪をしている。中1の時にアニメの影響を受けて邪気眼化し、際限なくイタい存在になってしまった。
--普段は厨二病全開だが、素に戻ると熊本弁が出てしまう。あんちゃん大好きで、スキンシップ過剰な星奈が嫌い。
-高山マリア
--隣人部顧問のシスターで、御年10歳。頭は非常にいいはずなのだが精神的には未だ肛門期((子供が無邪気に下ネタを連発する期間。マリアの年齢では既に終わっているはず。))で、すぐにうんこうんこ言う。
--些細な嘘にもすぐ騙されるタチで、小鳩の厨二設定もすっかり信じ込んでいる。
-トモちゃん
--夜空の親友。気立てがよく眉目秀麗才色兼備と非の打ち所のない美少女だが、実在しないのが玉に瑕。
--架空の存在だが、実はある場所で登場している。といっても画像はなくセリフだけだが。

**評価点
-原作者と編集部によって完全監修された原作ファンも納得のシナリオ
--アニメで描かれた部分やその先まで含めて、オリジナル展開を交えて咀嚼して再構築されている。
---基本的には原作のあらすじや人間関係を押さえているファン向けの内容だが、原作未見でも楽しめるようになっている。
-作り込みの多彩さ
--アニメ同様のオープニング、アニメ同様のキャスティングで全編フルボイス収録。総収録時間も膨大で満足感が高い。
--イベントCG集には登場キャラたちによるオーディオコメンタリーが用意されており、単にCGを閲覧するだけのモードになっていない。
--イベントCG同様、BGM集にも作曲者による楽曲解説とコメントが収録されている。
--他にもエンディング後の評価発表までしっかりしているなど、派手さはないが堅実に作られているのがわかる。

//賛否になってたけど、どれも軽微な問題点か、問題点(一応擁護できなくもない)って物ばかりだったので、問題点へ変更。
**問題点
-一部システムの甘さ
--隣人部システムでは、時間切れを目指す場合でも会話を最後まで聞かないといけない。
---時間にしてたったの20秒で、その間は途切れることなく部員同士の会話が続くので退屈するほどではない。ルート埋めの際にやや時間がかかるというだけ。
--クイックセーブがしっかりしているために気付きにくいが、通常セーブ時はいちいちロードしてからなので時間がかかる。
--タイトル画面に戻るとクイックセーブがすべて消えてしまう。
---ちょっとした分岐先を埋める程度の機能なので、次回プレイ時に引き継げないという問題はあるが消えること自体はそんなに深刻ではない。
---そもそも通常セーブのスロット数が50個もあるので、かなりゆとりをもってセーブデータの管理が可能である。
--フラグ管理などのヒントがわかりにくい。フローチャートに表示される情報が不足気味。
---共通ルートの冒頭からしっかりフラグ管理をしないとたどり着けないエンディングが存在するが、どう進めればいいかフローチャートを見てもわかりにくい。
---フローチャートは通過したルートが記録されるだけのもので、すべての文章を既読にできているかは確認できない。
-シナリオや選択肢の問題
--いわゆるハズレの選択肢を選んだときの文章が短くあっさりしていて、あきらかにハズレを選んだことがわかってしまう。攻略上は助かるが…。
--誤字脱字(漢字の読み間違えを見落とした可能性もあり)、フローチャートの線が正しくつながらないなどのミスが一部のルートに集中している。
-キャラクターの優遇不遇
--全体的に小鳩が不遇。一番たどり着きやすい最低難度のエンディングが小鳩に用意された唯一の個別エンドで、小鳩&マリアルートにはなぜか小鳩エンドがない。
---すべてのルートで小鳩は一方的にストレスを溜め込む、我慢させられる役割を担っている。報われるシーンが皆無。
--小鳩以外でエンディングが1種類なのは理科だけだが、たどり着く難しさとエンディングの内容から言っても理科はかなり優遇されているほう。
--なぜかメインヒロインを差し置いて幸村にはエンディングが3種類も用意されており、しかも途中で他のキャラに分岐することのない完全独立シナリオになっている。
--夜空ルートにおける星奈の扱いが悪く(悪いというより雑)、対する星奈ルート上の夜空の描写とはかなりの温度差を感じる。

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**総評
原作付きとはいえ、ここから入っても十分楽しめる内容。~
原作ファンならさらに楽しめること請け合い。シナリオのボリュームもあり、意外と長く楽しませてくれる。