*Newゴーストバスターズ2 【にゅーごーすとばすたーずつー】 |ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000649.jpg,height=200)| //違う画像になっていたので差し替え |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |メディア|2MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|HAL研究所|~| |発売日|1990年12月26日|~| |定価|5,900円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|前作の汚名返上|~| |>|>|CENTER:''ゴーストバスターズシリーズ''&br;[[FC版無印>ゴーストバスターズ (FC)]] / ゴーストバスターズ2(GB) / ''Newゴーストバスターズ2''&br;メガドライブ版無印 / Ghostbusters: The Video Game / Spirits Unleashed| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 映画『ゴーストバスターズ2』が題材のHAL研究所による見下ろし型アクションゲーム。~ タイトルのせいで以前徳間書店から出された『[[ゴーストバスターズ>ゴーストバスターズ (FC)]]』の2作目であるかのように思えてしまうが、同じシリーズを原作にしているというだけでゲームの内容は全くの別物。 ---- **システム -主人公と相棒(CPU)の二人一組でステージを回ってお化けを発見して、主人公がビームでお化けを動けなくした後、主人公について行動するCPUの相棒がトラップで吸う。そうしてステージのお化けを全て倒すと矢印が出てくるのでその方向に進むと次のステージとなり、最終的にはラウンドごとの中ボスを倒すという単純だが深みのあるゲームシステム。 --またアクションは自由度が結構高く、主人公はビームでお化けを動けなくしながら四方向に歩くことや壁越しにお化けを吸うことも可能。 ---- **評価点 -アクションがシンプルで軽快さに長けており楽しい印象があり、何より説明書がなくてもルールがすぐ分かる。 --移動とビーム、トラップだけの単純さゆえに遊びやすい。また、スライム下水道・美術館等の後半パートはとても厳しくボードゲームのオセロにも似たもどかしさが一層ゲーム性を引き立たせている。 -キャラクター性が立っている。 --主人公と相棒はそれぞれピーター、レイ、イゴン、ウィンストン、ルイスの五人から選ぶ事が可能。 -良質なBGM --BGMは映画で使用されたもののアレンジ+オリジナルでどれも聞き応えがある。 ---タイトル画面でAボタンとBボタンを押しながらスタートを押すとオプション画面になるので、そこで自由に聴くことが可能。 --サウンド担当は後に[[星のカービィシリーズ]]を手掛ける石川淳氏。 -高画質なグラフィック --ファミコン後期のソフトで、国内でスーパーファミコンが発売されたのと同じ年に発売された。だが丹念に描き込まれたグラフィックはスーファミのそれと何ら遜色はない。 -原作に登場したお化けが登場する。 --ザコ敵では緑の食いしん坊やジョギング・ゴースト等が、ボスではスコレーリ兄弟やミンクス等が登場。 ---そしてラストでは原作にも登場した16世紀ハンガリーの暴君ヴィーゴと戦えるため、映画を見たことのある人なら感嘆する事うけあい。 ---- **問題点 -一部の敵は斜めに移動できるが、主人公は斜めに移動できない。 --ただ、ビームでお化けを固めながら四方向に移動できるためそれなりの自由度はある。 -五人のキャラクターの性能差がない。 -1面のバスタブや3面の広間などお化けが突然出現してミスとなる場所がある。 --いちおう、殆どのお化けは現れる前に点滅するため、事前によけることが可能なのだが、いきなり自機に重なるように出現されると、どうしようもない。 -4面のスライム下水道ではステージの行き方を誤るとクリア困難になる。 ---- **総評 シンプルで分かりやすく面白いアクションゲームになっており、『ゴーストバスターズ』シリーズを題材にしたゲームとしては初めて良作と言える出来になった。~ 原作(映画)の知名度とは裏腹にあまり見かけないゲームのため入手するのは簡単ではないが、HAL研究所ならではの『ゴーストバスターズ』らしいゲームが楽しめるだろう。 ---- **余談 -このゲームは一応、日本の他にヨーロッパでも発売された。 --が、一部ステージやBGMが違ってそれに伴いゲーム性も変化しており、良作とは言いがたいものになっている。 -その後のゲーム化。 --その後、セガが1990年にMD用ソフト((開発はコンパイル))を出し、1993年にKEMCOがアニメ作品である『The Real GhostBusters』のゲームをGBで出して((日本では『ミッキーマウスIV 魔法のラビリンス』として発売されたゲームのキャラ替え作品。ちなみに欧州では『Garfield Labyrinth』という米国の人気コミック「ガーフィールド」のキャラに差し替えられた作品が出ている。))以降は長らくゲームが出ず、近い例として2001年と2010年に藤商事からパチンコ化された。だがどちらも全くと言っていいほど人気がなかった((もっともこれに限らず90年代末期から2000年代、アメリカ系の映画やアニメ版権のパチンコ機種が多数出ていたがほぼ全部と言っていいくらいにヒットはしなかった。せいぜい「ジョーズ」と「ハトナプムラ」が多少頑張ったと言う程度。))。 --そして、2009年にTPSである『Ghostbusters:The Video Game』(Atari/Termnal Reality、PS3/Xbox/Win/PS2/PSP/Wii/DS)が海外で発売された。内容は映画版Part2の続編にあたり、ゲームの脚本をダン・エイクロイド((映画ではレイモンド博士を演じた。))とハロルド・ライミス((映画ではイゴン博士を演じた。2014年逝去。))が手掛けている。主要キャラの声優も一部を除き映画版キャストが演じている。更に2019年10月にはPS4/XboxOne/Win/SwitchにてHDリマスター版(『Ghostbusters:The Video Game Remastered』)も発売された。