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HOSPITAL. 6人の医師 - (2015/12/05 (土) 20:33:26) のソース

*HOSPITAL. 6人の医師
【ほすぴたる ろくにんのいし】
|ジャンル|医療ドラマ|#amazon(B003NCWWCQ)~|
|対応機種|Wii|~|
|発売・開発元|アトラス|~|
|発売日|2010年6月17日|~|
|定価|6,980円|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~|
|配信|【WiiU】2015年8月19日/2,700円(税8%込)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[カドゥケウス シリーズリンク >カドゥケウスシリーズ]]''|

**概要
-タイトルは異なるが、『[[超執刀カドゥケウス]]』シリーズの5作目にして、''アトラス初の医療ドラマゲーム。''
-今作は手術アクションでは無く、ストーリーを重点に置いた医療ドラマになっている。
-ディレクターは『カドゥケウス ニューブラッド』(以下、前作)と同様、金田大輔氏。音楽は[[ペルソナシリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/286.html#id_c8e64bff]]にも関わった喜多篠敦志氏、目黒将司氏などが担当。
-更に今作は『カドゥケウスZ 2つの超執刀』から2年後の世界を背景としており、同名の地名やキャラクターが登場する。
--例を挙げると『カドゥケウスZ』の主人公の一人が今作の6人の医師に入っているなど。

**特徴
-''前作の「カドゥケウスシリーズ」から大幅に変化した。'主人公ごとにシナリオと担当医が分かれており、それにより求められる目的や操作も異なるようになる。''
-前作は『ストーリーパート』と『手術パート』に分かれているが、だけだったが今作は『手術パート』が様々な内容に変化した
-''今作は手術だけでなく外科、救急救命、整形外科、内視鏡、診断、検死(検視)の6つの種類のゲーム性に分かれている。''
--どのストーリーも最初からできるので(最終ストーリーは除く)好きなストーリーからプレイ出来る。
--全てのシナリオをクリアすると、時系列が同一の共通ルートが解禁される。難易度は3段階に設定可能。
-なお、全てのシナリオはスコアアタックなどのやり込み要素が存在する。
--その中で、最上級モードで最高ランクを取る条件が正にアトラスというに難易度に設定されている。
-「ニューブラッド」と同じく日本国外での発売が意識され、その配慮や変更点がなされている。
-カドゥケウス ニューブラッドのように多人数プレイに対応している((外科では、手術器具はあらかじめプレイヤーごとに個別に使える器具を設定する等))。

**6つのストーリー
-''外科は、懲役250年の囚人番号CR-S01(cv:櫻井考宏)が担当医。''
--前作とほぼ同じ外科手術を基本システムしている使用になっているが、メス中のバイタル低下がなくなり、超執刀が発動できない。
--その代わりミスに制限はある。
-''救急救命は現場のヒーローを目指すマリア・トレス(cv:生天目仁美)が担当医。''
--基本的な操作は外科手術に似ているが、術式は一定の順序を踏み一つずつこなしていく形式で、特定のガイドに沿う・合わせる操作する。時間制限(手術時間による評価はあり)やバイタルゲージが設定されていない代わりに、「ミスリミット」が個数単位で設定されている。同時に3~5人を相手に対して早急に応急処置(大体外科と同じ)するのだが応急処置が目的なので使える道具は少なめ。
--前作にあった事故や道具制限を独立化させた様なものである。
-''整形外科は元軍人で平和と正義を愛するハンク・フリーバード(cv:菅原正志)が担当医。''
--スピードと判断力が求められる外科に対し、冷静と正確さを求められるイライラ棒のような手術である。
--処置に失敗するとミスリミットが減っていく減る量は、半分ずつ、計10回ミスでゲームオーバーになる。よって、速さよりも正確さを重視した手術を要求される
--なお、処置を中断せずにかつ正確に行うことで、評価点の一つであるチェインが加算されていく。チェインが一定量に達するごとにBGMが変化する。
-''内視鏡は、いつでも優雅でワビサビ礼儀を忘れない大和撫子の様なトモエ・タチバナ(cv:伊藤静)が担当医。''
--人体の中に入って治療するので慎重でスピードも求められるパート。
--人体内にぶつかると患者がダメージを受ける。その為『[[真・女神転生]]』や『[[世界樹の迷宮]]』のような3Dダンジョンだからといって無闇に壁にぶつかってはいけない。
-''診断は咥えタバコが印象的なガブリエル・カニンガム(cv:藤原啓治)が担当医。''
--患者の話を聞く問診、聴診器を使った聴診、外見上の異常を確認する視診、これらの診断から得た情報などで病名を突き止めるなど最も医師らしいストーリーである。
--ちなみに患者には女性もいるので''診察で下着が見れる。''((実際診察時に女性は服の中に聴診器を入れるだけである。))
-''検視は『カドゥケウスZ』にも登場した余命半年のミラ・キミシマ(cv:渡辺明乃)が担当医。''
--遺体を調べ死因を究明する医療ゲームというより推理ゲームのようなストーリー。
**評価点
-''6人の主人公のストーリー''
--「リザルガム・ファーストケア」という病院を舞台に、六人の医師をそれぞれ主人公に据えた作品。''一見何も関係なさそうな6人の医者が病院を中心に様々に絡み合う。''具体的にはマリア・トレスが応急処置した患者をCR-S01が手術するなど。
--前に進めた主人公がこっちでは脇役という、[[街]]のような複数主人公性ならではの様々な主観、主点で見れるようになった。
--''6人の様々なキャラ、シナリオ、ゲーム性は飽きが来ず、ぐいぐい没頭するプレイヤーが多数。''
--また手術パートにもストーリーが食い込んでおり、手術パート中に涙する人もちらほらいるとか。

-''ゲーム性''
--以前よりカドゥケウスシリーズはWiiに適したゲーム性で評価されているが、今回も好評。
--新しく追加されたWiiリモコンとヌンチャクを使った''手術(診断、検視)は、実際に処置を行っている様な錯覚をもたらして没頭感が高い。''

-''BGM''
--今作は音楽も良くED曲の「Gonna be here」は公式サイトでも流れており、サウンドトラックにも勿論収録されている。
--サウンドトラックには、「Gonna be here」をFC音源のようにしたボーナストラック「ごなび~ひあ」も収録されている。
-''アニメーション型のコミック形式が採用''
-シナリオの表示形式は前作までは対話形式であったが、今作ではアニメーション型の綺麗なグラフィックのコミック形式が採用されている。なので斬新なムービーなのでそれ単体でも楽しめる。
--また前作とは違いバスが突っ込んでくるシーンやハンクのタフさなど迫力のあるシーンなどが増えた。
-その他
--今回は外科以外も増えたので特に生々しくなるのかと思えたが、前作よりも綺麗になり生々しさもほぼ無くなった

**不評点
-ストーリーを重点としているため仕方のないことだが、手術パートが若干少ない。その為手術をやりたいプレイヤーからはがっかり。
-ムービーが多め。」
-立ち絵が不十分
--以前は手術パートでは手術着を着ているなどが配慮されていたが今作がそれがない。

-''専門用語が多い''
--問診なのでかなりの専門用語が使用されるがそれについての説明が無い。以前からそういった用語辞典的な物は無いが、以前は手術アクションメインであった為あまり必要はなかった。
--だが今回の問診の操作は知識が無いと何をしているか意味不明になるで説明が欲しいという意見がある。
--ただし一応病気の説明はある。

**総評
まだまだ快適性などに問題はあるが、カドゥケウスシリーズが正統進化した作品であり、6人の医師を重点に置いたストーリーはアトラスの中でも屈指の出来。Wiiというハードの機能を存分に使い切った作品と言っても良いほどの作品である。