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逆鱗弾 - (2013/09/07 (土) 01:41:26) のソース

*逆鱗弾
【げきりんだん】
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|アーケード(F3システム)|~|
|販売・開発元|タイトー|~|
|稼働開始日|1995年|~|
//|分類|''評価部分もあるが良作とも言えないゲーム判定''|~|
|ポイント|アーケードとしては大味な内容&br()世界観と合わない可愛らしいキャラデザイン&br()BGMのクオリティは素晴らしい|~|

**概要
-1994年にてタイトーからリリースされ大きく評価された『[[レイフォース]]』や『[[ダライアス外伝]]』に次いで、1995年に登場したシューティング。
-『レイフォース』や『ダライアス外伝』同様、当時のタイトーの最新基板「F3システム」にて製作された。
-1人~2人同時プレイ、全5ステージ、一周エンド。

**評価点
-何といってもBGMの良さ。これだけは他のタイトーシューティング名曲と比べても、全く遜色の無い出来。[[参照ニコニコ・要ログイン>http://www.nicovideo.jp/watch/sm7646059]]
--壮大でいて哀愁感漂う、もの悲しげメロディが特徴。道中の曲はどれも同じテーマをベースにアレンジが加えられている。
--原則としてボスBGMは存在しないが、『ダライアス外伝』などで見られる、ボス戦到着との曲のシンクロ演出があり、不思議なトランス感を醸し出しているといえる。
//ラスボスに専用BGMがあったような気がするので、もしかしたら違うかもしれん。
-難易度は同期のアーケードシューティングの中でも低い部類に入り、あまり苦戦するところが少なく、初級シューターにとっては優しいゲームである。

**問題点
-まず、同時期のアーケードシューティングの中でも、大分大味さが目立つ。
--全体的にゲームバランスがあまり練られておらず、適当に攻撃すれば大体は無難に進める反面、ミスすると初期パワーになりPアイテムをあまり落とさない為、一気に戦況不利に陥りやすいといったところ。
--また、自機の当たり判定が見た目よりも大きめな上に、グラフィックがやや見辛いという、視覚的な問題もある。
-ゲーム初めに三体の機体から自機を選択するのだが、その機体のパイロットキャラの存在がやたらと浮いている。
--ステージ中では、硬派なSF世界観が舞台でコミカルさは無いはずなのだが、パイロットがどこかのファンシー系(他ゲームで例えるならポップンミュージックなどのそれに近い)なキャラデザイン。
--しかもパイロットとは思えぬ容姿のキャラがほとんど。某プレスリーのコスプレガイ、戦闘とは無縁そうな文学系三つ編み眼鏡っ娘、猫を引き連れたお姉様、といった面子。
--ちなみに、本作キャラデザイン担当者は後に同社の落ち物パズルゲーム『[[クレオパトラフォーチュン>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/724.html]]』のデザインも担当している。
-ゲーム上の演出面も頑張っている気配は感じられるものの、前作品の『レイフォース』や『ダライアス外伝』の芸術的演出に比べると幾らか雑である。(あくまでも前二作が神演出だったので、それらと比べると…という話だが)

**総評
-単にゲームの出来が微妙だったというのもあるが、いかんせん、あの『レイフォース』や『ダライアス外伝』の後に登場し、劣った部分が大きく目に付いてしまったのが不運だった。
-もちろん、クソゲーという程の壊滅的な出来では決してなく、ショット&ボムのわかりやすい操作と、難易度を抑えた遊びやすさで、シューティングとしては無難に楽しめるゲームである。

**その他
-本作はすでに倒産してしまったメーカー、東亜プランのシューティング遺作である『[[BATSUGUN]]』のスタッフがタイトーに移籍して製作されたという経歴があり、どことなく『BATSUGUN』との共通点が見られる。
--主な共通点としては、全5ステージ一周エンドで難易度低め、3タイプの機体と6人のパイロットキャラが存在するといったところ。
--ただし、『BATSUGUN』のパイロットキャラは、ちゃんと世界観に似合ったデザインで統一されており、本作のようなデザインの浮き具合はほとんど無い。
-バックストーリーが暗いゲームでもあり、アーケードのタイトー作おなじみの鬱ゲーとしての一面も見せている。
--ちなみに、かつてのクソゲーまとめWikiにて、本作の執筆依頼のカテゴリー先は当初鬱ゲーだった。

**家庭用移植
-セガサターンとプレイステーション2に家庭用移植がされている。
--サターン版(発売:ヴァージンインタラクティブエンターテインメント)は原則としてベタ移植だが、タイトルデモやエンディングがシネパックによる質の低いムービーになっているなど再現度はよろしくなく、ただでさえ低いゲームの評価を一層下げることとなった。
--ただし全曲CD-DAの上、全効果音がAIFF方式で収録されているためそちら方面の需要はある…かもしれない。
--プレステ2版は『タイトーメモリーズ下巻』の一作として収録、ソフトの仕様上、縦画面モードが設定できないという難点はあるが、ほぼアーケード感覚でプレイ可能である。