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バンダイナムコゲームス PRESENTS Jレジェンド列伝 - (2015/03/28 (土) 03:11:38) のソース

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*バンダイナムコゲームス PRESENTS Jレジェンド列伝
【ばんだいなむこげーむすぷれぜんつ じぇいれじぇんどれつでん】
|ジャンル|ゲームオムニバス|&amazon(B00EOM37O6)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|トーセ|~|
|発売日|2013年11月7日|~|
|価格|4,980円(税込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|微妙すぎる収録タイトル&br()オプション類皆無&br()''バーチャルコンソール以下の内容''|~|
|>|>|CENTER:''[[少年ジャンプシリーズ]]''|
**概要
Vジャンプ20周年及びファミコン誕生30周年を記念してリリースされたアニバーサリータイトル。~
ファミコン~スーファミ時代のジャンプ作品ゲーム9本(+初回特典で1本)を纏めて収録した作品である。~
キャッチコピーは「このゲームをプレイせずに、ジャンプキャラクターゲームは語れない!!」~
…それはある一面では間違ってはいなかった。''キャラゲーはクソゲー率が高い''という意味において、本作はたしかにジャンプキャラゲーの象徴と言える。

**収録作品
-『[[ドラゴンボール 神龍の謎]]』
--『ドラゴンボール(以下DB)』キャラゲー第一弾のACT。ライフ=時間という設定や中盤以降のオリジナル展開など、ファンからの扱いは微妙。
-『[[ドラゴンボール 大魔王復活]]』
--カードバトル路線になったDBタイトル。テンポのいい戦闘と、即死率の高いADVパートがウリ。
-『[[ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人]]』
--↑の路線を引き継ぎつつ、戦闘アニメやシナリオを強化。ただ、バランスはあまり良くない。
-『[[ドラゴンボールZ 超武闘伝2]]』
--SFCで格闘ゲームとしてリリースされた第二作目。他の格ゲーとは大きく異なる「DBらしいバトル」が楽しめる。
-『GO GO ACKMAN3』
--Vジャンプで不定期掲載されていた鳥山明作品のゲーム化第三弾。シナリオはほぼオリジナルで、続編を匂わせてはいるが…?
-『[[聖闘士星矢 黄金伝説]]』
-『聖闘士星矢 黄金伝説完結編』
--二本で完結する、ACT+コマンドバトルという珍しかったタイプの作品。システムの裏をつくことが攻略に必須という不安定さ。
-『[[魁!!男塾 疾風一号生]]』
--熱い熱い漢漫画のゲーム化一作目。色々と理不尽だが、それこそが男塾。細かいことを気にしてはいけない。
-『[[幽☆遊☆白書]]』
--冨樫義博の出世作をゲーム化。非常に独特なシステムが特徴で、良くも悪くも他に類を見ない作品。

各タイトルの詳細な内容は、個別のページを参照して頂きたい(※ACKMAN3と黄金伝説完結編は現在未作成)。~

なお、初回生産版のみ『[[ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!]]』のDLコードが付属していた。

**問題点
-収録タイトルがあまりにも微妙。
--半数以上が[[ドラゴンボール>ドラゴンボールシリーズ]]タイトルであり、その他タイトルもかなり中途半端。さらに個別記事を見るとわかるが、良作と呼べるものも少なめ。
---バランスは悪いがそこそこ出来のいい『[[ドラゴンボール3 悟空伝]]』がなぜか飛ばされていたりと、ドラゴンボールファンなら納得かというとそれも微妙。
--いきなり3の『GO GO ACKMAN3』や、2のみ収録の『武闘伝』に関しては、何故シリーズを一から入れなかったのか疑問である。
--バンダイ初のファミコンソフトにしてジャンプ系列誌連載作品初のゲーム化タイトル『[[キン肉マン マッスルタッグマッチ]]』や、本作と同じアニバーサリータイトル『[[ファミコンジャンプ>ファミコンジャンプ 英雄列伝]]([[同II>ファミコンジャンプII 最強の7人]])』(ただしこちらは週刊少年ジャンプのアニバーサリータイトル)のように話題になりそうなものに限って未収録。
--Vジャンプ20周年記念のわりに、そちらでの連載作は『ACKMAN3』のみ。
---一応少年ジャンプの派生誌という立場で、そもそもVジャンプ連載作品のゲーム自体が少ない故に仕方がないとも言えるが…。
--特典含めて10本という収録数自体も多くは無い。1本500円と考えればアーカイブスとしてそこまで高くはないが、まとめ売りにしては今一つである。
-「ヒント機能」の追加をウリにしていたが余りに適当で、遊びやすくするための要素も不十分。
--これに関しては、公式ホームページなどのスタッフインタビューなどでも自虐ネタとして扱われている。~
「当時のプレイヤーが感じた理不尽や辛さを踏まえての機能が、『Jレジェンド列伝』には搭載されているんですね」&br()「そうですね。ちょ~っとだけやさしくなってる…とでも言いましょうか(笑)」
--昔のキャラゲーの理不尽さをウリにしていると言えば聞こえはいいのだが…。
--「気をつけて進め」「破壊可能な障害物もある」程度の物が「ヒント」と呼べるのかは果てしなく疑問。
--そもそも、ヒント機能自体滅多に表示されないため存在が空気。オンオフの切り替えも不可能で、見たくなくてもその都度効果音が鳴ったりする。
-中断セーブも喧伝されていた要素であったが、「''FC/SFCタイトルごとに共通で一つだけ''」という謎の仕様。
--元々セーブ機能が付いている作品は2つしかないので、残りの作品はFC作品同士、SFC作品同士で同時進行できない。
--恒久的なセーブは付いていない。コンティニューにパスワードが必要な作品が4作あるが、これらの作品は本作でも''パスワードのメモが必須。''
---こういう「当時のゲーム故の不便」を解消するのが移植の目的のひとつであり、事実公式側も上記の対談などそういった姿勢を見せていたのだが。
---一方、3DSのアーカイブス作品が遊べる『バーチャルコンソール』(VC)では、「中断データ」のほかに「まるごと保存」でのセーブがあり、自由なタイミングで、何回でも再開できるセーブができる。
--画面サイズは一応3種類に調整出来るのだが、「ワイド」や「拡大」にして画面を広げると画像がボケてしまい見辛いばかりで、入れた意味が殆どない。
---結局、通常モード(画面サイズはそのままで外側にスーパーゲームボーイのような「枠」が入る)のほぼ一択。
---後述するように枠は消せないので、枠が邪魔だと思ってもぼやけたワイド画面で遊ぶ以外手はない。
-ゲーム内で見られる説明書は付いているが、本当に最低限の操作が載っているだけ。
--その上、いちいち各ゲームの説明書一覧から毎回選択しなければならない。特に、格闘ゲームの『超武闘伝2』を遊ぶ際には技確認が面倒。
-デザインの面でも、製作者のやる気を疑うケースが複数見られる。
--遊ぶゲームを選ぶメニュー画面では、収録タイトルが縦に並んでいるだけでイラストなどの装飾が一切無い。銀行のATMもかくやというシンプルさである。
--枠のデザインも作品のロゴや寂しげに置かれたドラゴンボールなど印象が地味なものが多く、''おまけに全部モノクロ。''
---ゲーム画面を殺すほど派手なものを作られても困るが、公式イラストなどをうまく配置してそれっぽさを出す努力ぐらいは可能だったはず。
--特にひどいのが初回生産特典である『激神フリーザ!!』を遊ぶ際に出る枠で、''「特典」という文字がハンコで押されたように並んでいるだけ。''
-オプション設定がない。
--スライドパッドへの対応はない。「枠」の変更や、BGMの切り替えなども出来ない。
---スライドパッドが使えない関係上、3DSのキーでは『超武闘伝2』のコマンドが出しづらくなっている。
--それでなくとも、キー設定ぐらいは今の時代にFC作品をベタ移植するなら普通にあってしかるべき機能である。
-設定資料やサウンドテストなどのおまけ要素は一切ない。本当に9+1本のソフトが収録されているだけである。

**評価点
-これらのタイトルが3DSで遊べる、ということ。
--3DS用VCでの配信はまだ行われていないタイトルばかりであり、手軽に過去のキャラゲーを遊べるというのは結構嬉しいもの。これで内容がよければもっと嬉しいのだが。
--またFCタイトルが6(+1本)にSFCタイトルが3本で5,000円台の価格は見方によってはコストパフォーマンスが良い。これで内容が(ry
--ご覧の通り、収録タイトルに魅力が持てるかが鍵になる。ファンなら買い、と言いたい所だが熱心なファンはたぶん実機で遊び倒しているだろう…。
-一部バグの修正
--ただしバグの修正自体はいいのだが、それにより一部の裏技が使用できなくなった。

**総評
「過去の作品を一気に纏めてリリース」というのは良いことであり、アニバーサリータイトルとしての方向性は間違っていない。~
ただ、方向だけ正しくても良い物は出来ないということを体現してしまっている。~
微妙なセレクト、自己満足なやっつけ仕事、そして「昔はよかった」と言わんばかりのスタッフ。どれをとっても典型的なダメキャラゲーである。~
同じベタ移植(公式エミュレータ)でもVCに劣るというのは、最早技術云々以前の問題といえる。