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エンジェルメイド - (2015/05/03 (日) 21:47:57) のソース

*エンジェルメイド -AngelMaid-
【えんじぇるめいど】
|ジャンル|マルチメイド萌えADV|&amazon(B0001AOY2O)|&amazon(B0012OR5HO)|&amazon(B00163V5FO)|
|対応機種|Windows 98~XP|~|~|~|
|メディア|DVD-ROM 1枚+CD-ROM 2枚組&br【DVDPG】DVD-VIDEO 1枚|~|~|~|
|発売・開発元|Carriere|~|~|~|
|発売日|2004年3月19日&br【DVDPG】2008年3月25日|~|~|~|
|定価|8,800円&br【DVDPG】3,800円(共に税別)|~|~|~|
|ディスクレス起動|可能|~|~|~|
|レーティング|ソフ倫:&color(crimson){''18歳未満禁止''}|~|~|~|
|廉価版|2008年5月23日/3,800円(税別)|~|~|~|
|配信|DMMアダルトなど:2008年8月6日/3,000円(税別)|~|~|~|
|判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~|~|~|
|ポイント|高めの難易度&brやや不便なシステム&brメイドとは何だったのか|~|~|~|
|>|>|>|>|CENTER:''[[Carriere作品リンク>Carriere/TAIL WIND作品]]''|

#center{&big{''あなたの思い出に、私はずっといたい…''}}
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#center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br;&size(20){''18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}}
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**概要
-Carriereの3作目。
-DVD-ROM+CD-ROM2枚組がセットという変わった販売法だが、これはDVDに対応していないPCユーザーへの気遣いである。
--DVD版の方が高品質なためDVDを利用できる環境ならDVD版のみをインストールすればよい。
-発売から約4年後にDVDPGや廉価版が発売された。

**ストーリー
>―目覚めれば、そこは見知らぬ屋敷だった―
>そんなドラマみたいなシチュエーションのままにベッドから起き上がった中川光一郎は、部屋のドアをそっと開ける。
>――と、突然の暗闇。あわてて顔を上げれば、そこは見知らぬ女性~天川和音のスカートの中だった。
>あわてふためく光一郎を見て、少し緊張しながら、今日は普段よりも冗談がすぎるようだといぶかしむ和音。
>どういうことかと問う中、光一郎は自分に記憶がないことに気付くのだった…
>記憶が無い事を和音に教えれば、彼女は他のメイドたちを呼びに走る。
>……その後、小野坂藤乃と桜庭あやめから光一郎が何者であり、また彼女たちとどういう関係にあるかを聞かされる。
>自身の生い立ちに涙し、不幸だと他人事のように涙ぐむ光一郎を見たとき、彼女たちは記憶喪失が冗談ではなく、本当なのだと再認識する。
>メイド達から生業を教えられ、普段の業務を始める光一郎。
>しかし今までのような知識と経験はもちろん、判断能力も欠落している。
>さらに以前はそつなく何でもこなす光一郎だったが、どうにも不器用にもなっている。
>善意から家事を手伝おうとするが、逆に用事を増やしてしまう始末。
>記憶を取り戻すことを気にしながら、日々の生活に追われていく光一郎だった…
>(公式サイトから抜粋)

**特徴
-記憶喪失の主人公がメイドたちと生活するうちに記憶を取り戻していく。
--この設定はありがちだがフラグを立てられないと、記憶が戻ってバッドエンドという点は変わっている。

-選択肢を選んで選択肢に応じてヒロインの好感度が上がる一般的なADV。	

**問題点
-難易度が高い
--選択肢を選ぶ以外に物語に干渉するポイントはないが、とにかく選択肢が多い。
--どちらを選んでも良さげな選択肢や、一見ネタのように見える選択肢もエンディングに関わってくる。
--さらに、誤った選択肢を選んでも即バッドではなく、最後まで進んでからバッドエンドになるためどこで誤ったのか分かりにくい。
--あまりにも難しいゆえか[[公式サイト>http://web.archive.org/web/20070320171457/http://www.carriere.jp/am/]]にヒントが掲載された。これを見てもまだ難しいが。

-H.S.S(Hなことしちゃうぞシステム)
#region(公式サイトの説明)
-Hシーンに入る前や最中、主人公はヒロイン達に『したい(させたい)事・言わせたい事』を選択する場合があります。
-発生時、それらの行動の書かれた選択肢が表示されます。
-選択肢を選ぶことで、ヒロインにしたい(させたい)事・言わせたい事を行動させる事ができます。
-それにより、Hシーンでの会話や服装、さらにはその後のゲームの展開に影響を及ぼします。
#endregion
-''要はエッチシーンで選択肢を選ぶだけである''。
-あろうことかエッチシーンの選択肢も''エンディングに影響する場合がある''。
-一例をあげると
>別のところを愛撫する
>秘所を愛撫し続ける
>言葉で攻めてみる

-ここで''言葉攻め以外を選ぶとバッドエンドになる''。

-さらに条件を満たしていないと、選択肢が出なかったりもする。
-一つのエッチシーンで複数のCGが使われるため差分回収が大変。CGフルコンプは困難を極める。

-やや不便なコンフィグ
--セーブデータは90箇所あるがどこにセーブしても、1ページ目に戻されてしまうため1ページ目以外のセーブデータは使いにくい。
--クイックセーブもあるが、行う度に「セーブしました」とウインドウが出るので鬱陶しい。
--スキップが遅い。既読した部分なのにスキップできないことがある。
---どのルートも最初の選択肢からエンディングに関わるため、最初からのプレイになる。スキップが不便なのは致命的。

-一部の不具合を直す修正パッチが配布されたが、これを適用してもタイトルバーに''「エンジェルメイド Ver 1.00」''と表示されたままになるバグがある。
--パッチを当てるのに失敗したと勘違いしやすい。

-タイトルと内容のギャップ
--ヒロインたちはメイド服を着ているが、主人公と友達感覚で接していたり、悪友のような存在だったりであまりメイドらしくない。
---そもそもメインヒロインが巫女の格好をしている。
--エンジェルに至ってはまったくもって不明な要素。

-ボリュームが薄い
--攻略を見ながら進めれば1ルートあたり2時間程度で終わる。フルプライスのゲームとしては物足りない。

**賛否両論点
-ヒロインの1人が男であること。
--いわゆる「[[男の娘>はぴねす!]]」だが、このことは設定などに掲載されていないため、地雷要素と見なすユーザーも。
--一人だけバストサイズが掲載されていないなど、男であることを匂わせる要素もなくはないが、騙されたと捉えてもおかしくはない。

**評価点
-コメディパート
--『[[心輝桜]]』と同じく、大家族でのドタバタ日常パートは評価できる。

-悪くはないストーリー
--どのルートもコメディ要素とシリアス要素が適度に入り混じっている。
--ややせっかちだがヒロインと付き合って、障害を乗り越えて結ばれる王道の流れ。

-CGやBGMはなかなか良い。
--エルナルート終盤のOP曲のアレンジ曲は、場を盛り上げるフィニッシュにふさわしい。

-H.S.Sのおかげでエッチシーンの幅が広い。
--差分回収は大変だが好みのシチュを見つけやすいとも言える。

**総評
選択肢を増やしたことによる水増し感が否めない。~
CGやキャラなど魅力的な要素もなくはないので、攻略を見てサクッと終わらせるのも悪くないかもしれない。

**余談
-体験版ではシナリオ序盤と和音とエルナのエッチシーンを楽しめる。H.S.Sも体験できる。
-公式ファンブックが発売された。
-Carriere作品のファンディスク『キャリばん -キャリエールファンディスク-』に本作も登場する。