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ポップンミュージック18 せんごく列伝 - (2023/11/13 (月) 15:53:25) のソース

*ポップンミュージック18 せんごく列伝
【ぽっぷんみゅーじっく18 せんごくれつでん】

|ジャンル|音楽シミュレーション|#ref(https://img.konami.com/products_master_kam/jp_publish/am_popn_18/jp/ja/images/pop18.jpg,,width=200)|#ref(https://img.konami.com/amusement/video/popn/images/arcade/ac_18bannar_o.jpg)|
|対応機種|アーケード|~|~|
|発売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~|~|
|稼動開始日|2010年1月20日|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|ポイント|EXステージ条件の緩和&br;カスタマイズフォルダの実装&br;超チャレンジモードが2曲保証に変更|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[ポップンミュージックシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
アーケード版『pop'n music(ポップンミュージック)』シリーズのナンバリング18作目。~
テーマは「戦国時代」。

**特徴
-チャレンジポイントの持ち越し
--これまではエクストラステージが出せなかった場合、チャレンジポイントはリセットされていたが、本作では設定曲数全曲クリアしてもEXステージに進めなかった場合のみ、達成したノルマ分のポイントが持ち越されるようになった。
---ただし、その仕様上、オフライン台では恩恵が受けられない。

-チャレンジモード・超チャレンジモードの仕様変更
--COOL判定でプレーする「超チャレンジモード」が今作より標準のモードの一つとなった。
---前作までは通常のチャレンジモードに合わせて白ボタンの同時推しで出現する隠しモード扱いだった。
--超チャレンジモードも通常のチャレンジモード同様、1曲目をクリア失敗しても次ステージに進める保証が付き、必ず2曲分はプレー可能になった。
--一方、通常のチャレンジモードでは選べるオジャマノルマがポイント8以下のものに限られてしまい、超チャレンジの優遇化に対して逆にこちらは劣化している。

-エキスパートモード廃止
--AC6で登場し、AC17まで搭載されていたエキスパートモードが廃止された。
--課題曲によるランキングやボス曲のみを集めたHELLの要素は後述の「IRカテゴリ」や「ポップン検定」に受け継がれている。

-ネット対戦でボスバトル追加
--期間限定イベントでNET対戦の「全国対戦」「店内対戦」対戦終了後にボスバトルが発生する事がある。
--ボスに3人で協力してダメージ(スコア+クリアボーナス等)を与えていき倒していく。
--ボスは3種類のオジャマを持っており、不規則に打ってくる。盾や鎧では防げない。
--ゲージはEXゲージになっており、演奏中に全員のゲージが0になったり、もしくはリザルトでボスのゲージを0に出来なければ負け。逆にボスのゲージを0にできたら勝ち。
--ゲージが0になると気絶し点数が増えなくなるが、他の生き残っているプレーヤーに降ってくる天使ポップ君を押してもらえば復活可能。

-クリアメダル表示の追加
--選曲画面にてクリアメダル数の表示が可能に。また、e-PASS認証後の画面でも確認が可能になった。

-インターネットランキング「IRカテゴリ」
--今作ではエキスパートモードが廃止され、インターネットランキングは超チャレンジモード内に期間限定の「IRカテゴリ」として課題曲が出現する形式となった。
---このためこれまでのようなコース単位ではなく、単曲でのランキング登録が可能。

-イベント「目指せ天下統一!ポップン風雲録」
--今作の楽曲解禁イベントで、日本列島を舞台とした個人進行イベント。
--最初にミニゲームを行い、その結果に応じて兵力が増える。そして、その兵力で各都道府県に侵攻して領地を増やしていく。一部の都道府県では敵武将が出現し、全ての兵力を投入して城の包囲を行なう。
---制圧した都道府県にちなんだ楽曲が解禁される。有名戦国武将がモチーフなわかりやすいもの((宮城県ならサイコビリー(伊達政宗)、山梨県なら陣旗プログレッシブ(武田信玄)等。))から、名産などからチョイス((新潟県は佐渡金山ということでレクリスレイブ(GOLD RUSH)、岡山県は桃太郎のエピソードから桃ヴィジュアルが登場する。))したニヤリとくるものまで。
--一定の兵力を投入すれば城を包囲したことになり、楽曲解禁となる。ただしこの時点ではN譜面しか選べず、担当キャラの使用とH・EX譜面を遊ぶためには城を落とさなくてはならない。
---城攻めは堀埋め(H譜面+担当キャラ解禁)、完全制圧(EX譜面解禁)までイベントのたびに自動で行われるが、解禁した楽曲を選ぶことでスピードを上げることができる。
--前作AC17と同じく、その時点で解禁できる楽曲をすべて解禁すると「謀反」が発生し、鎮圧することで次の段階の楽曲が遊べるようになる要素も。

-やりこみイベント「ポップン検定」
--ポップン風雲録の後に始まったイベント。
--それぞれ検定ごとに難易度が用意されており、設定された課題曲に挑戦する。
---検定は「きほん検定」「階段検定」「同時押し検定」「オジャマ検定」など様々。「村井聖夜検定」「パーキッツ検定」といったアーティストの検定も。
--難易度ごとにクリア条件(BAD40以下、コンボ600以上など)が設定されており、その条件を満たせばその課題曲はクリア。
---条件を満たしてクリアすれば、獲得できるチャレンジポイントが1.5倍になるという特典がある。ただし、クリアノルマは設定できないという欠点も。

-カスタマイズカテゴリの追加
--設定は携帯サイトでのみ可能だが、レベルやメダル、ポプともとの点数比較などで抽出したフォルダを設定可能。

**評価点
-中級者以下でもEXステージに進出できるようになった
--今までは最上級レベルをクリアできる人か、おじゃま等を駆使してノルマによるポイントが稼げる人しかEXステージに進出できず、結果的にEX譜面の解禁もろくに出来ないプレーヤーも多かった。(常駐の為にはEX譜面のプレーが必須で、その為にはまずEXステージに入らないといけなかった。)
---その為、今まではEX譜面に関しては自動解禁を待つプレーヤーも多かった。
--「3曲全てクリア」が必要で、引き継げるのは「ノルマポイント分限定」とはいえ、EXステージ進出の為のポイントを持ち越せる事で、中級者以下でもEXステージ進出が出来るようになった。
---EX譜面解禁の面以外でも、単純に追加で一曲遊べるのは嬉しい要素。

-相変わらず楽曲とキャラのクオリティは高い。
--Des-RoWの「ヒップロック5」やTERRAの「ハイパージャパネスク3」TOMOSUKEの「撫子メタル」、猫叉Masterの「フォレストスノウ2」、ゼクトバッハの「オリエンタルミソロジー」、ギラギラ眼鏡団((wacとインディースバンド「ギラギラ」のタッグ。今作はテーマに合わせて「ギラギラ眼帯団」))の「眼帯ロック」等、「いろは」に続く和テーマということもあり和風・戦国モチーフな楽曲が多め。
---家庭用からの移植もやはりいろはからが多く、「萌えポップ」「Rhythm&Blues&Minyou」「チンドンダンス」の移植はファンに歓迎された。
---また、カーニバルからは「幻想水滸伝V」が移植されたが、若干短縮されている。
//「フォレストスノウ」の移植はAC15ですよ。
//↑フォレストスノウ2と勘違いしてました、修正感謝。
---BEMANI移植ではIIDXから「GOLD RUSH(レクリスレイブ)」が登場、タイトルコールもポップン歴代作品に変更され、PONが担当している。
---もちろん和風でない楽曲も「キューティエレポップ」「パラポラ」等人気楽曲も多く存在。
--BEMANI EXPOで登場した肥塚良彦とDJ YOSHITAKAによるユニット「つよし」が再結成し続編曲の「Jハウスポップ」を手掛けていた事も話題に。
--また、現サウンドディレクターと勤めるPONが「NUスタイルロカビリー」で楽曲提供デビューを果たした。
---…のだが、後に氏は本作の数ヶ月前に稼働開始した[[beatmania IIDX 17 SIRIUS]]のED曲「Vermillion」を手掛けていた事が明らかになってしまい、現在は2曲目の提供曲という位置づけになりつつある。
--他、かつて[[DDR>Dance Dance Revolutionシリーズ]]とpop'nのサウンドディレクターを務めていたTAGが「メロディックスピード」でそれぞれ楽曲提供デビューを果たしている。
--隠し曲では「謀叛トランス」のコーラスが''djTAKA本人''という驚愕の事実もあり、大いに話題になった。
--レトロ枠は「[[月風魔伝]]」に加え「悪魔城ドラキュラSLOT」が収録。
---担当キャラも当然ながらそれぞれ「月風魔」「ラルフ・ベルモンド」が担当。(ただしラルフはシモン・ベルモンドのカラーチェンジ扱いで、カラーはスロット版に続き『闇の呪印』基準の物を採用。)
--過去作からは「トランス」「オキナワREMIX」がボーカル差し替えで、それぞれ「トランスユーロREMIX」「デスナワ」として復活。
---前者は後に動画サイトでの踊ってみた動画でブレイクする事になるMARiA[メイリア]こと水橋 舞氏をボーカルに据えたDJ Command氏によるユーロビート調のリミックスに仕上げられている。後者は曲調こそ復活前と変化無しだが、ボーカルがリミキサーのDes-row本人が担当しているせいか、まさしく「やっちゃった」感の強い内容。
--キャラクター方面では再登場の「六」「桔梗」「ルル」に加え、新キャラの「ギジリ」「Dai」「マサムネ」「寿々姫」等が人気。
---特に「ルル」は初登場時に「せっかくキャラが可愛いのにアニメがほぼ動かなくて残念」といわれていたのが嘘というほどによく動く。もちろん可愛い。
--版権曲では、「恋しさとせつなさと心強さと(アニメ映画「[[ストリートファイター>ストリートファイターシリーズ]]」主題歌)」「JAP(テレビアニメ版「[[戦国BASARA>戦国BASARAシリーズ]]主題歌」)」の二曲がカプコンゲー原作アニメの主題歌であった為、注目を集めた。
---これらの他にも前年に放送され人気を博した特撮作品の主題歌「侍戦隊シンケンジャー」や、かつてポンキッキーズのテーマ曲を務めていた「歩いて帰ろう」、結婚式の定番ソングの一つになりつつある木村カエラの「Butterfly」等、バラエティ豊かなラインナップなのが実に魅力的。
//---しかし、本作の版権曲は現在すべて削除されてるのが悔やまれる。

-超チャレンジモードの2曲保障
--チャレンジモード同様、難曲への特攻等がしやすくなり、かなり遊びやすくなった。
--これにより、通常のチャレンジモードとの差はスコア計算とオジャマ仕様、EXステージの仕様の違いぐらいしか無くなっている。

-カスタマイズフォルダ
--「未クリア曲だけ」「ポプともに点数の負けてる曲だけ」といった絞り込みが出来るようになり、自分のプレースタイルに沿った楽曲一覧の表示が可能になったのは非常に便利。

**賛否両論点
-ボス曲「ふることEX」の難易度
--解禁イベントのラストを飾る曲(厳密にはエンディング曲である「年号ロック」がラストだが)として登場したが、最上位のLv43ではなく一つ下の''Lv42''だった。
---AC16の「トイコンテンポラリーEX」、AC17の「サイレントEX」とLv43の曲が2作連続で登場していたため、今作でもLv43の楽曲がボスで登場すると期待していたヘビーユーザーからはガッカリする声も多く聞かれた。
--一応、難易度自体はLv42の中では比較的上位に位置する譜面((総合的な地力譜面で発狂も高密度。ノーツ数が1536とギリギリで辛ゲージを回避しているためゲージの回復が早く、そのせいで低く見られているところがある))なので、ボス曲相応に難しい曲ではある。

-「戦国時代」というテーマから逸した解禁イベント
--第三段階までは「戦国時代」というテーマ通りだったが、下記の期間を挟んだ第四段階以後「日本史」にシフトしていった。
---最初の区切りである第三段階最後の曲が関ヶ原の合戦をモチーフにした『西軍∥∴⊂SEKIGAHARA⊃∴∥東軍』である為、そこから続く歴史として黒船を題材にした『黒船ファンク(ペリーでぇす!)』等に続いていくのも自然と言えば自然だが、解禁イベントが合戦のままなので多少の違和感を覚える人もいた。
---最終的には石器時代(「前方後円ビーツ」「土偶テクノ」)から、日本神話の時代(「ふること」)まで遡った。
---ちなみに「オリエンタルミソロジー」は日本史ではなく、「ゼクトバッハ楽曲のバックストーリーの時系列において最初の楽曲」とのこと。

**問題点
-解禁イベントの中だるみ
--4月28日の第3段階の後、一ヶ月間イベントの更新が行われなかった。
---当時は今のような超長期に渡る更新ではなく、稼働後しばらくの間に集中してイベントが発生する形だった為、一か月も待たせたのはレアケースだった。

-通常チャレンジモードにおける選択可能オジャマの制限
--誤って高難度のオジャマを選ばないようにとの配慮とも思われるが、オジャマは得意だけどモードはチャレンジ派という人にとってはチャレンジポイントを稼ぎにくくなった点も含めて痛い変更点であり、必然的に超チャレンジモードへの移行を余儀なくされることになった。

-エキスパートモードの廃止
--4曲ぶっ通しでプレーするエキスパートモードはAC6から長らく親しまれていたモードであり、コースごとのテーマ性やテーマに沿った内容のコースカードの個性などのもあっただけに、消滅は惜しまれた。
--本作稼働途中で新たに登場した「IRカテゴリ」や「ポップン検定」はその代わりとも言える立ち位置なのだが、チャレンジモード及び超チャレンジモードに内包されたカテゴリであるため、エキスパートモードの代替になるとは言い難い。

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**総評
EXステージ進出条件の緩和、超チャレの保障追加、カスタマイズフォルダの実装など、地味ながらも遊びやすさがかなり向上した一作である。~
従来通りのゲームシステムも安定しており、シリーズ内でも安定した良作だろう。

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**余談
-初期から楽曲提供を行い、シリーズを支えてきた人気アーティスト「パーキッツ」が本作の稼働後に解散したため、パーキッツ名義の楽曲が収録された最後の作品となった。
--以降の作品ではふじのマナミと片岡嗣実はソロで参加している。

-翌月発売のPSP版『[[ポップンミュージック ポータブル]]』との連動要素があり、同作のアドベンチャーモードで入手した「秘密の暗号」をAC版で入力すると同作の楽曲が解禁される要素があった。
--発売後間もない同作の新曲が早速AC版でも遊べるということで話題になったが、このパスワードは''常に固定''、つまりソフトを買わずにどこかで見てしまっても入力できてしまうということから、一時期はパスワードの共有の是非についてプレイヤー界隈で論議が起きたことがある。
---このパスワード絡みの問題は、次作『[[19 TUNE STREET>ポップンミュージック19 TUNE STREET]]』から導入されたポップンミュージックカードのレアカードによるスペシャルカラーでも再発していていた。
--上記の一件もあってか、『[[20 fantasia>ポップンミュージック20 fantasia]]』と『[[ポータブル2>ポップンミュージック ポータブル2]]』の連動時は''各e-AMUSEMENT PASS専用のパスワードを個別に生成する''という方式に変わっている。

-「''junはドS''」が発覚。
--スタッフのまめしばがハイパージャパネスク3をテストプレーしているとき、ソフランに引っかかった瞬間''junがガッツポーズをしていた''という[[逸話>https://web.archive.org/web/20100722022000/http://www.konami.jp/bemani/popn/music18/mc/hyper_japanesque3/hyper_japanesque3.html]]があり、今後pop'nやDDRでネタにされる「junはドS」伝説の始まりと言われている。
--余談だが、担当キャラの桔梗は履いているのはブーツなのかソックス+パンプスなのか少しはっきりしなかったが、ロングブーツであることが2作後のfantasiaにてアナウンスされた。

-ポップン検定の「きほん検定 10-2」は本作のボス新曲で構成された内容であり、''実質「HELL18」''であると公式に言われている。
--曲目は「戦乱絵巻」→「ヒップロック5」→「謀叛トランス」→「ふること」の各EX。これらを通して「BAD40以下」でクリアする必要がある。
--前作まではエキスパートモードに「HELL」コースが存在したため、その代替ということになる。
---ただし、表に当たる過去曲を集めた「きほん検定 10-1」の「撫子ロック」→「モンゴル」→「サイレント」→「トイコンテンポラリー」の方が、ラストに前作&前々作のボス曲が鎮座しているということもあり、「10-2」よりも難しいと言われることも多かった。
--その後、22作目『[[ポップンミュージック ラピストリア]]』にて久しぶりにコースモードが復活した際、改めて「せんごく地獄」として本作のHELLコースが収録された。~
この際の曲目は少し入れ替わり、「オリエンタルミソロジー」→「戦乱絵巻」→「謀叛トランス」→「ふること」となっている。

-ポップン検定で2010年10月20日に追加された「あさき検定」はグレード10まであるのだが、何故か''「1」と「6」が欠番になっている''ため実質8段階になっている。
--おそらく、本作当時のあさき関連曲にLv17以下およびLv27~30の譜面が不在であったためと考えられる。

-サントラに誤解を招いた点があった
--サントラのおまけについていた手拭いに坂本龍馬をモチーフにしたと思われるキャラがいた為、「高知県に隠し曲が!?」と期待していたプレーヤーも多かったが、結局は登場しなかった。
//サントラ側の問題なので余談へ
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