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うたてめぐり - (2017/05/02 (火) 22:34:20) のソース

*うたてめぐり
【うたてめぐり】
|ジャンル|恋とバトルの学園アドベンチャー|CENTER:&amazon(B0039MHOBY,image);&image(https://www.ec-order.com/img/SVC0000014/item/FLT0000761_01.jpg,height=160)|
|対応機種|Windows 2000~7|~|
|メディア|DVD-ROM 1枚|~|
|発売・開発元|FLAT|~|
|発売日|初回限定版:2010年5月28日&br;通常版:2010年8月12日|~|
|定価|初回限定版:8,800円&br;通常版:6,800円(共に税別)|~|
|レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|
|配信|2011年2月25日/6,477円(税別)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|実は伝記もの&br;エロは3回だけ|~|
|>|>|CENTER:''[[FLAT作品リンク>FLAT作品]]''|
#contents(fromhere)
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#center{&big{''『うたてめぐり』はじまります―。''}}
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**概要
同人サークルから、『キラークイーン』のコンシューマー移植をきっかけに企業化したFLATの作品。~
本作以前はリメイクである『[[シークレットゲーム -KILLER QUEEN->シークレットゲーム -KILLER QUEEN- DEPTH EDITION]]』しか出していないため、~
商業進出後としては初のオリジナル作品。

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**ストーリー
#blockquote(){
ごく平凡な学力と容姿。~
人並みの恋をして、人並みの人生を送る。~
取り立てて目立ったところのない少女。~
『織姫恋花』は、私立宵葉学園に通う学生の一人だった。~
そんな彼女が、最近転校してきたばかりのクラスメイトに呼び出された。~
転校生の名は、『リベカ・アルベルト』~
「化け物が人間のふりをし続けて、気は済んだ?」~
誰もいない放課後の屋上、静寂を切り裂く一発の銃声。~
鉛の弾丸が恋花の胸を貫き、夕陽の照らす屋上に鮮血が舞った。~
死へと向かう肉体と、薄れゆく意識の中で、~
かつて失った記憶と共にもう一人の “彼女” が目を覚ます。
}
(公式サイトのSTORY Chapter1より引用)

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**特徴
-選択肢無しのノベルゲーム。
--分岐も無い完全な一本道。
--各章のエンディングを見ると次の章が解禁される。
--初めからを選びOPが流れた後に章を選択できる。

-4章構成
--1、2章で風呂敷を広げ、3章、最終章で風呂敷を畳む構成になっている。

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**賛否両論点
-「恋とバトルの学園アドベンチャー」が公式ジャンル名だが、実際は伝奇ものに近い。
--内容量の比率からすると学園要素は結構多いのだが、なにぶん非日常や学園以外の描写が印象的過ぎてプレイ後はこれ伝奇ものだなという感想になる。

-ネタバレになるため詳しい記述は避けるが、戦闘シーンはやや盛り上がりに欠けるため、戦闘描写を期待していた層は肩透かしを食らった。
--その代わり戦闘シーン含む設定やその前後の流れにも不備はほとんどなく、全体的なシナリオの評価はそれなりに高い。

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**評価点
-EDなど賛否の分かれる部分もあるが、シナリオ自体は綺麗にまとまっている。
--違う種族の対立や長い歴史についても、しっかりと描写されている。
--ある種究極の選択を何度も迫られることになる、主人公の葛藤もよく描写されている。

-主人公・ヒロインは当然として、日常にしか出ないような一部キャラを除くサブキャラ達も信念や葛藤なども搦めて魅力的に描写されている。

-''BGM関連は軒並み好評''
--特にOP「Causal Chain」ED「Sign」の評価が高い。

-おまけで全声優のコメントを視聴できる。
--ほぼ出番のなかった母親役の声優などのコメントまで聞けるのは珍しい。

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**問題点
-シーン回想が27枠あるが、''エロシーンは3つしかない。''
--残りは何なのかというと、「OP」「ED」「エピローグ」「声優コメント」である。
---前3つはともかく「声優コメント」が18枠もあるので、さすがに多すぎると批判される。
--もっとも、同人時代からFLAT作品にエロを期待していない層は多い。

-攻略可能なヒロインが少ない。
--エロシーンが3つしかなく、実質攻略できるヒロインは3人しかいない。
--リベカや巴も攻略したかったという声は多い。
---後述するようにファンディスクで補完する予定だったのかもしれないが、発売していない。

-CG面
--同人時代に比べるとかなり進歩しているが、ところどころ構図がおかしなCGがある。
---特に武器「覇雲」の関わる絵は軒並みおかしい。例えば立ち絵では常に右手の位置がおかしなポーズの為、緊迫したシーンでも気になってしまう。
--背景も一部が不自然。

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**総評
中身がジャンル名とやや乖離しているために、バトルを期待していた層(ついでにエロを望む層)からは不評ではあるが、~
そこらを除けば凡作ではなく、かと言って良作とも断言しづらいため、良い意味で微妙ゲーという評価がふさわしい作品だろう。

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**余談
-声優コメントでは「ファンディスクを発売してほしい」という意見がいくつか出ている。
--しかし数年経っても公式通販で新品が購入出来たり、グッズが売れ残っていたりと売り上げは芳しくなかった模様。FDは望めないだろう。