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オメガクインテット - (2015/12/30 (水) 21:05:54) のソース

*オメガクインテット
【おめがくいんてっと】
|ジャンル|アイドルRPG|&amazon(B00K7ZUGLQ,image);|&amazon(B00K7ZUGMA,image);|
|対応機種|プレイステーション4|~|~|
|メディア|BD-ROM|~|~|
|発売・開発元|コンパイルハート|~|~|
|発売日|2014年10月2日|~|~|
|定価|通常版:6,980円&br;限定版:8,980円&br;DL版:6,000円(全て税別)|~|~|
|プレイ人数|1人|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作'' |~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[公式サイト>http://www.compileheart.com/omega_quintet/]]''|

**概要
-コンパイルハート初のPS4のタイトルであるアイドルRPGにして、ガラパゴスRPG第2弾。メーカーサイト等にある正確な表記は『*ω*クインテット』。

**特徴・評価点
-アイドルグループが主人公のガラパゴスRPGというと確かに人を選ぶように見えるが、ストーリー・システム自体はまたもかなり王道。
--登場キャラは常時ローテンションの主人公、幼馴染の天然元気キャラ、あけすけな怪力巨乳、おどおどした毒舌銃器マニア、やる気が空回りするタイプの真面目委員長、常時眠そうな不思議キャラとバリエーション豊富。
---ちなみに、主人公(というかメインヒロイン)の武器は斧もしくはハンマー。ヒロインともアイドルともマッチしないが、最強の打撃力を誇るので主人公らしいとは言える。
--サブキャラはサブキャラで、''39歳のぶりっ子''、ナレーションなども務める先輩マネージャー、メンタル弱めの(委員長の)オカンキャラなど濃いメンツが揃っている。
--ストーリー的には、ベクトルの近い『[[ネプテューヌシリーズ]]』より''終盤市民の悪意がむき出しになる所があったりする''など、ハード寄り。
---他にも、今までのコンパイルハート製ゲームでもなかなかお目にかかれないようなきついデザインの敵は登場する。初のPS4でそんなところで張り切らなくても。
--世界観も正体不明の現象によって壊滅状態に陥っており総人口1万人程度(街一つ)と、アイドルがメインメンバーというキャッキャウフフを想像しそうな第一印象を容赦なくぶっちぎってくる。

-戦闘中はその様子が放映されているという設定のため、実況ボイスが流れる、ライブ(観客のリクエストが届く)パートといった様々な要素がある。
--主なシステムは『ネプテューヌシリーズ』に近いが、武器が全員共用と言う特徴がある。5種ある武器はそれぞれに性能や技の特性に差異があるので、状況に合わせて選択するといい。『[[FFF>フェアリーフェンサーエフ]]』と違い、戦闘中に武器タイプの変更はできない。
---難点としては、槍だけが特筆する特性をあまり持っていないことが挙げられる。はっきり言って、器用貧乏というにも押しが足りない。~
そのため、槍をメインウェポンとするライバルヒロインは、攻略サイトに「活躍させたいなら他の武器にすべき」などと書かれる始末。
--本作固有のものとしては、上記のライブモードの他にハーモニクスという連続して行動するモードがある。この際、各キャラが規定の技を使うことで合体技「チェーンスキル」が発動する。
---チェーンスキルと必殺技は、所謂ガードゲージが切れている相手に使うとヒット数が増加するようになっている。
---チェーンスキルの中には必殺技の組み合わせによって発動するものもあり、これがなかなか派手。消費が激しいのが難点だが。
--なお、各キャラの衣装には耐久度があり、ダメージを受けると衣装が破ける。最終的には下着姿となるのだが、衣装・小物以外にもその下着を個別に変更可能。サラシとかあるあたり、さすがはコンパ、変な方向にも全速である。
--衣装には「アンプ」と呼ばれる専用の装備を装着することができる。アンプの効果は単純なステータス強化の他、耐性強化やレベルアップ時のステータス増加量など結構重要。衣装は戦闘中に変更可能(当然受けるアンプの効果も変化する)。

-また、戦闘に参加するメインパーティーは詠巫女のみで主人公は詠巫女達のサポート役として追撃したり、詠巫女を庇ったりする。
--主人公による追撃は対象の行動遅延、防御はバステ完全回避の特性を含むため、効果的に活用しないと厳しい。特に、本作は''複数のバッドステータスを複数人に叩き込んでくる''ボスが結構いるので、的確に封じないと死ぬ。
---後述するゲームバランスもあって、ほとんどのバステは看過できないレベルの被害を齎す。。
--また、主人公がサポートについているキャラはサポートスキルによって特殊効果を受けられるほか、主人公のステータスの何割かが付与される(どの程度かはスキルの種類と好感度による)。

-アイドルということで、PV作成などもできる。こちらはこちらでフルスロットルであり、設定できる要素が膨大。また、ネットワークを通じて公開できる。戦闘に一切関与しない、趣味要素。
--5人のテーマソングに合わせ、100にも及ぶダンスモーション、カメラアングル、立ち位置の指定、誰が歌うのかさえ細かいパートごとに指定できる。突き詰めると''これだけで数時間が飛ぶ''。残念ながら歌はその5曲しかないが。
--お察しの通り、ダンスとの兼ね合い次第では''下衆い撮影も可''。ダンジョン探索時は断固ガードするのに。
--視聴中にプレイヤーの判断でさらにちょっとしておまけを付加できる。金の玉が降ってきてキャラに直撃したり、衣装が透けたりする。むしろ放送事故な気がするが。

**問題点
-ゲームバランスは(少なくともクリアまでは)絶望的に難しすぎるというわけではないが、決して簡単ではない。
--全体的に敵のステータスが高めで、中盤以降となると雑魚相手でも結構なダメージや状態異常も喰らう。そのため、見敵必殺・先手必勝が重要。『[[メガテンIII>真・女神転生III NOCTURNE]]』を彷彿とさせる。
--当然、中・大ボスクラスともなるとそれがより苛烈になる。しかも''成功確率100%を超える即死を含む状態異常攻撃''まで使用してくるため、耐性強化などの対策なしではどうにもならない((アンプにもバステ耐性100%以上のものがあるので、これを付ければ防げる))。
--そして、これらをさらに凶悪たらしめているのが敵のみが使用できる「オーダーブレイク」。特定の条件を満たすと発生する行動順の割り込みで、高難易度モードになるほど発動頻度が増す。このおかげで、追い詰めたと思っても瞬く間にひっくり返されない。雑魚戦開始→''初期配置時点で既に条件達成→オーダーブレイク→パーティ半壊''→逃走、という流れはおそらく誰しもが通る道。
---本作では、ガードゲージはその敵の行動になった時点で全回復する。これはオーダーブレイクでも同様なので、結構鬱陶しい。
--一方で、弱化効果に実質下限はないという仕様で、全ステータスを下げるというチェーンスキルも存在するため、一方的に不利というわけではない(強化は上限あり)。バランスが大味なだけな気もするが、ある意味いつものIFといえる。
---おかげで、ハイエンドのボスはまず行動順を調整し、初手でこのスキルと行動遅延効果のチェーンスキルを連発してステータス激減&追撃が必須というレベルとなっている。
---強力であるため条件も厳しく、ハーモニクスに4人以上参加していないと使えない。

-エリアの全体図が見れないなど、マップ探索が面倒。
--それでいて、ダンジョンが結構広い。数を少なめにして特徴を際立たせ、ストーリー進行に合わせて解放していく形をとっているためである。
--クエスト報酬の一部がダンジョンに配置され、およその位置を教えてもらうのも手間である(いっそ放置して後でダンジョンを一から踏破したほうが楽なレベル)。

-装備品作成の仕様が面倒
--本作で最下位アイテム以外を購入するためには、素材となるアイテムを一旦分解する(売る)必要がある。
---素材を直に使用しないのは金策と並行できると見ることができるのだが、購入する段階で分解数が不足している素材を追加で分解できないため、わざわざ分解画面と購入画面を行き来しないといけない。
---素材は敵の種類以上に存在しているので、必要素材を覚えないといけないのも難点である。
--前述のアンプや衣装は、6属性の幻素と呼ばれる値を消費する必要あり。
---幻素は分解するごとに素材ごとに決められた値だけ上昇するようになっているのだが、ハイエンドの品の必要量が相当多いのが難点。
--ちなみに素材が異なる理由は、素材を必要とするタイプは物質的・機械的な装備で、幻素を必要とするタイプは幻想的・魔術的な装備という設定である。

-周回するにあたって、作中で入手個数に限度がある「コイン」を消費して引き継ぎ要素を選択するのだが、このコインは衣装やチェーンスキル習得などにも必要だったりするので、無計画に使うと泣くはめになる。

-トゥルーエンドに到達するにあたって罠とも言える展開が待っていたりもする。簡潔に言うと、ある章はダンジョンへの強制移動のみで展開が進むのだが、それをそのままクリアしてしまうと到達不可になる(一旦出てクエストを受けないといけない)。

-当初はUI関連に面倒な所が見えた。
--アップデートで改善。移動も高速化されてかなり快適になっている。

**総評
本体が発売して1年で登場した国産RPG。~
アップデート後も含めると致命的な問題はあまりなく、出来は十分なものと言える。
全体的に面倒な要素がちらほら見えるのが難点である。


**余談
-コンハー製ゲームの常として、DLC多数。
--強力な装備品やお金の類がメインなのでさほど重要度が高くないのは救いだが、ハイエンドの装備品はDLCを買うか途方も無い時間をかけないといけないほど高い。
--トロフィー獲得までならそこまで影響はしないのだが、即死無効など強敵相手では無視不可能な装備を作るのに結構な素材を稼がないといけないので、手を出してしまいやすい。