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キテレツ大百科 超時空すごろく - (2017/05/13 (土) 16:31:28) のソース

*キテレツ大百科 超時空すごろく
【きてれつだいひゃっか ちょうじくうすごろく】
|ジャンル|ボードゲーム|&amazon(B000068HO6)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|ビデオシステム|~|
|開発元|フィルインカフェ|~|
|発売日|1995年1月27日|~|
|定価|9,167円(税3%込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|戦略性ゼロ、ただのすごろく&br原作要素も皆無|~|
|>|>|CENTER:''[[藤子不二雄関連作品シリーズ>藤子不二雄シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
藤子・F・不二雄原作のアニメ『キテレツ大百科((江戸時代の発明家「キテレツ斎」を先祖に持つ現代の少年「木手英一(キテレツ)」と、彼が作った発明品であるコロッケ好きなロボット「コロ助」を主人公にしたドタバタ日常コメディ。原作漫画の話数は多くないが、アニメ版が8年以上続く長寿番組となったためそちらのほうが有名。))』を題材にしたすごろくゲーム。ゲーム内では語られないが、(おそらく)「航時機((時空を移動することができる発明品。『ドラえもん』で言うところのタイムマシン。))」を使って訪れた様々な時代でキテレツ達がすごろくを繰り広げるという設定のパーティーゲームである。

**システム
-ルーレット(出目は1~6)を回して出た目だけマスを進んでいくオーソドックスなすごろく。
--止まったマスの色によって受ける効果が異なる。青いマスは「ポイント((ステータス画面では「てんすう」とも表示される。))」が貰え、赤いマスはイベントが起こり、黄色いマスはアイテムが1つ貰える。紫の魔法陣は後ろに戻され、緑の魔法陣は先にワープする。
--アイテムを使うと、特定のマスだけ進めたり、ポイントやうんのよさを上げたり、他のプレイヤーをワープさせたりできる。
--複数のキャラが同じマスに止まるとミニゲームが発生、勝つとポイントを貰える他、相手のアイテムを1つ奪える。
--途中の「ふういんマス」というチェックポイントに最初に着いたプレイヤーは「ときのかぎ」を貰える。
--「ときのかぎ」を持ったプレイヤーが誰か1人ゴールに辿り着く((ぴったり止まる必要がある。))とゲーム終了。それまでに得たポイントが高い順に順位が決まる。
---最初にゴールするとボーナスポイントが貰える他、アイテム所持数等によってもポイントが加算される。
-その他「たいりょく(0になると数ターン動けなくなる)」「うんのよさ」などのパラメーターが存在する。
-使用可能キャラはコロ助((ゲーム内表記は「コロスケ」。))・キテレツ・みよちゃん・トンガリ・ブタゴリラの5人((その他、黄マスに止まった際に「ともだち」として勉三さんやキテレツ斎なども登場する。))。CPUを含めて5人まで同時にプレイできる。
-ステージは「げんし きょうりゅう じだい」「こだいぶんめい じだい」「にほんむかしばなし じだい」「せんごくえど じだい」「ちゅうせい ヨーロッパ じだい」「さんぎょうかくめい じだい」「げんだい にほん じだい」の7つ。

**問題点
-サイコロを転がすだけの運ゲー
--基本的にサイコロを転がしてイベントを消化するだけで、プレイヤーが介入できる要素や戦略性がほとんど無い。たまに意味の薄い分岐がある程度。
--ミニゲームはじゃんけん等の完全な運ゲーか、相撲などのボタンを連打するだけのもの。
---またCPUはこのミニゲームが''異常に強い''。
--イベントも、進めるマスが減ったり強制休みになるデメリット効果がやたら多く、プレイしていてストレスが溜まる。
--7つあるステージもそれぞれマップ構造が異なるだけで特殊ルールなどは無い。一応、一部のイベントの内容はステージによって異なる(原始だと恐竜と出会ったり、現代だと''電車に轢かれ''たり)。

-キテレツ要素が無い
--キャラには''ボイスはおろかセリフすら無い''。性能差や固有アイテム等の差異も一切無いため、キテレツのキャラを使う必要性が無い。
--アイテムはオリジナルで、''原作の発明品等は登場しない''。せっかくの原作要素を活かせる箇所だったはずなのだが……。

-その他、クリア時の演出なども一切存在しないなど、とにかく内容が薄い。

**評価点
-キャラのドット絵は悪くない出来。
--特にマップ上のコロ助はアニメーションもあってなかなかかわいい。

-スロットのデザインがステージごとに異なる。
--戦国時代のスロットは漢数字だが現代のスロットはデジタル表記になっているなど、なぜかここだけ芸が細かい。

**総評
延々とサイコロを転がしてマス目を進んでいくだけの「ただのすごろく」としか言いようがない代物。ろくな演出がなく、その割にテンポを阻害するマイナスイベントが多いため、大人はもちろん子供でも楽しむのは難しいだろう。~
またせっかく豊富な発明品が登場する原作であるにも関わらず、原作を活かした要素も皆無なため、キャラゲーとしても全く見るものが無い。同時代の『[[桃太郎電鉄>桃太郎シリーズ]]』『[[いただきストリート>いただきストリートシリーズ]]』と言った名作ボードゲームとは比べるまでもない。
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**余談
-本作から約20年後の2014年、同じく藤子・F・不二雄作品を原作としたボードゲームである『[[藤子・F・不二雄キャラクターズ 大集合! SFドタバタパーティー!!]]』が発売された。コロ助もプレイアブルキャラとして登場。
--そちらは流石にパーティーゲームとしては水準レベルの出来で、キャラゲーとしてもちゃんとファンサービスが充実している。