「MEGA MAN (GG)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

MEGA MAN (GG) - (2017/06/05 (月) 06:00:05) のソース

*Mega Man (北米ゲームギア版)
【めがまん】
|ジャンル|アクション|#ref(http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/b/bf/Mega_Man_%28Game_Gear%29_Coverart.png)|
|対応機種|ゲームギア|~|
|発売元|U.S.GOLD|~|
|開発元|Freestyle|~|
|発売日|1995年10月2日(北米のみ)&br;(※日本未発売)|~|
//|定価|不明|~|
|判定|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~|
|ポイント|ゲームギア唯一のロックマン&br()緑色のスターマン&br()曲ショボい&br()これ足場続いてるの?|~|
|>|>|CENTER:''[[ロックマンシリーズリンク>ロックマンシリーズ]]''|
----
#contents(fromhere)
----

**概要
-ゲームギアでアメリカでのみ発売されたロックマン。U.S.GOLDがカプコンのライセンスを取得して発売したゲームである。
--ファミコン版の『[[4>ロックマン4 新たなる野望!!]]』と『[[5>ロックマン5 ブルースの罠!?]]』がベースになっており、前半はボス4体、後半は順固定でボス2体+ラスボス1体とワールドシリーズを意識した作りになっている。

----
**システム
-内容は『4』と『5』の一部ステージ+αをファミコン版からほぼそのまま移植したものとなっている。
--ボスは『4』から「ブライトマン」と「トードマン」、『5』から「ウェーブマン」「ストーンマン」「スターマン」「ナパームマン」が登場する。
--タイトル画面で難易度選択が可能。「NORMAL」と「HARD」の2つ。難易度によって敵の数が変わる。
--サポートアイテムは「E缶」と『5』の「ニューラッシュコイル」が登場する。

-前半はブライトマン、ストーンマン、スターマン、ナパームマンの4体を好きな順から攻略し、後半はウェーブマン→トードマン→2のクイックマン(ステージのみ)→ワイリーカプセル(ラスボス。『5』のものがベース)という流れで進行していく。
--ブライトマンの「フラッシュストッパー」は性能が変更されており、『[[6>ロックマン6 史上最大の戦い!!]]』の「ケンタウロスフラッシュ」のような画面全体攻撃となっている。
--この為、ウェーブマンは弱点を突く事が出来ず(前半4ボスの武器は決定打にならない)自力で倒さないといけない。

-本作はロックマンシリーズでは珍しくゲームオーバー後のコンティニュー''不可''。そのままタイトル画面に直行する。
--コンティニューは従来通りパスワード方式。なおパスワードはステージクリア時にしか出てこない。

----
**評価点
-ハード性能の関係もあってか、ファミコン版に比べると色のパターンが多くグラフィック''だけ''は豪華。
--『5』ではBG(背景)に描かれていたウェーブマンステージの中ボス、『オクトーパーOA』も本作ではちゃんとスプライトで描かれている。…そのためかは知らないが、『5』の半分程度のサイズに縮んでしまっているが。
--特にクイックマンステージは唯一オリジナルのマップチップが追加されていたりレーザーのエフェクトが派手になっていたりと優遇もとい力が入っている。

-『ワールドシリーズ』でハブられていたウェーブマンとスターマンは本作で携帯機初参戦となる。些細な評価点であるが…。

----
**問題点
-4Mbitロムカートリッジを使っているにも関わらず、全8ステージとボリュームが少なめ。
--トードマンステージクリア後のクイックマンステージもボスのクイックマンがおらず、どうにも尻切れトンボな印象が拭えない。

-色々と雑な部分が多い。
--ステージセレクト画面のスターマンは何故か''緑色''である。実際のゲーム中では茶色となっているが。
--ウェーブマンステージでは何故か''グラビティーマンステージの曲が流れる''。肝心のウェーブマンステージの曲はどういうわけかゲームオーバーで流れる((イントロ部分が1ループ流れた直後にタイトル画面に移行してしまうので最後まで聴けないが、ゲームの内部データにはフルコーラス収録されている。))のだが、だったらそっちを使えよと言いたい。
--トードマン(蛙)の弱点武器はウォーターウェーブ(水)となっているのだが、''水に弱い蛙''というのはいかがなものか…。
--ブライトマンの特殊武器が仕様変更された為、トードマンの「レインフラッシュ」と役割がダブってしまっている。一応威力の違いで差別はされているのだが…。
---「レインフラッシュ」は残りの2ステージでしか使えず、燃費が非常に悪く4回しか撃てないので殆ど出番は無い。
---加えて言うとその残り2ステージの内、クイックマンステージはトラップの突破がメインの構成で雑魚との戦闘は僅かであり、ワイリーステージは実質ラスボスであるワイリーとの戦いのみ。これらのステージで画面全体攻撃をどう使えと…
--曲のアレンジも雑。曲によっては音が外れてたりマヌケな音が鳴ったりする。特にクイックマンステージの曲は酷い。
---ウェーブマンステージ(グラビティーマンステージ)の曲は後半のサビの部分が丸々カットされている。

-本作はファミコン版のステージを画面とキャラクターの比率を考えずそのまま移植しているので、ステージによっては先の地形が見えず奈落なのか足場が続いているのか、はたまたトゲが設置されているのかが非常にわかりにくい。
--ファミコン版のステージ構成を熟知しているならさほど問題にならないが、プレーした事のない人にとってはこれが特に顕著。

----
**総評
ゲームギア唯一のロックマンであるが、「ゲームギアで作る必要はあったのか?」と言わざるを得ない作品。~
//わざわざゲームギアでやるくらいなら素直にファミコン版をプレーした方がよいと思われる。
//↑ゲームギアでも十分プレイする価値がある。

----
**余談
-国内には出回っていないので、実際にプレイするには海外ショップかオークションでソフトを入手するしかない。
--出荷数が少ないのかカルト的な人気があるのかは不明だが、価格もかなりのプレミアがついており入手困難である。