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シスターシスター - (2019/02/09 (土) 11:00:16) のソース

*シスターシスター
【しすたーしすたー】
|ジャンル|一歩踏み出して恋人同士になるまでADV|~|
|対応機種|Windows 98SE~XP|~|
|メディア|CD-ROM|~|
|発売・開発元|ロール|~|
|発売日|ダウンロード版:2006年11月30日&br;パッケージ版:2006年12月15日|~|
|定価|2,800円(税別)|~|
|ディスクレス起動|可能|~|
|レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|稚拙すぎるテキスト&br;システムにも難あり|~|
|>|>|CENTER:''ロール作品''&br()ないしょの放課後 - おしかけおさなづま^3&br()School Festa - ''シスターシスター'' - [[まじかる☆プリンス]]|

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#contents(fromhere)
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**概要
エロゲーブランド「ロール」の4作目。~
ダウンロード版が先行して発売され、約2週間後にパッケージ版が発売された。

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**特徴
-土台はオーソドックスなADV
--テキストウインドウに文章が表示される。
--二択の選択肢が数箇所にあり、姉妹のどちらと行動を共にするかを選ぶ。
---選択により展開とエンディングが分岐する。

-システム
--最低限は揃っており、クイックセーブ、フォント変更、ボイス調整にも対応している。
--CG閲覧とBGM視聴は同じ項目に収まっており、好きなBGMを聴きながらCGを観られる。
---ただし、後述するようにシーン回想はなし。

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**キャラクター
-佐野 葉月(妹)
--主人公のクラスメイト。主人公が属する美術部に所属している。
--控え目な性格で天然気味。

-佐野 弥生(姉)
--主人公の先輩。こちらも美術部に所属している。
--姉とは対照的に姉御肌で気が強い性格。

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**ストーリー
主人公は先輩の「佐野 弥生」が好きだが告白できずにいる。~
しかし、意外なことに、主人公は先輩の妹「佐野 葉月」に告白される。~
なあなあで好きでもない相手と付き合うことになった主人公だが、「葉月」も主人公を恋愛の練習台にしていたことが発覚。~
上記の告白は「弥生」が仕込んだことであり、何故か三人で付き合う奇妙なことになり始めた……

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**問題点
-''&color(red){文法が破綻している}''
--本作最大の問題点。序盤からおかしなテキストが散見される。ロープライスのため、ボリュームが少ないにもかかわらず、である。
--誤字脱字はもちろんのこと、衍字や重複表現、表記揺れなど、文法ミスは多岐にわたる。
---例えば、姉ヒロインがコーヒーを愛飲するため、頻繁にシーンがあるが「コーヒ」「コーヒー」で表記揺れしている。
--エロシーンやボイスの付いたテキストにも誤字脱字が多い。
---一度声に出すため、本来はボイスの付いた箇所の誤字脱字は少ない。
--こんな状態でありながら、倒置法を使ったり、情報が錯乱したりするため非常に読みにくい。
--ちなみに本作の[[文法ミスをまとめたサイトがある>http://maionaeroge.blog.fc2.com/blog-entry-9.html]]

#region(テキストの一例)
&image(テキスト.jpg)
&image(テキスト2.jpg)
#endregion

-システムと噛み合っていないテキスト
--テキストウインドウに収まらない文字が多い。
---3行しか表示されないのに、4行以上表示させようとしているのが原因。例えば5行のテキストは下3行しか表示されないので、バックログから読む必要がある。
--モブの台詞が全ておかしい。
---具体的には下のように「」の後に人物名が書かれる。

 「あれ佐野姉妹だな」男子1

-会話の内容
--偉人の比喩表現がやたらと多い。雑談の話題が限られているためくどく感じる。

-シナリオ
--文法が破綻しているので、読み進めることすら困難。
--姉妹に迫られてどちらを選ぶかを決断することになるが、やはり文法ミスで雰囲気などあったものではない。
--展開も陳腐で本作独自の魅力というのは見出しにくい。
--エロゲーにはありがちなことだが、エロシーンの導入が雑。そこに目を瞑っても、やはり文法が破綻しているのでシーンに集中できない。

-CGコンプ不可能
--どのようにプレイしても2枚は埋まらない。
--CGの位置から察するに差分の入れ忘れと思われる。

-シーン回想がない。

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**評価点
-CG
--「なぐも。」が担当。姉妹を可愛らしく描けており、枚数もそれなりにある。

-BGM
--『遥かに仰ぎ、麗しの』などを担当した「ファクトリーノイズ&AG」が製作している。
--ロープライス故に曲数は少ないが、出来は良い。

-ボイス
--一色ヒカル、茶谷やすらが担当。
--テキストが間違っている箇所も正しく読み上げている。

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**総評
難点があれどキャラクターやグラフィックの魅力で凡作~佳作扱いのエロゲーは数多い。~
しかし本作は文章の体をなしておらず、テキストに評価できるところがまったくない。テキスト一つでクソゲーレベルにまで評価を落とした稀有な例である。

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**余談
-デフォルメの一枚絵も数枚あるが、序盤の数シーンのみ。

-Windows Vista以降のOSでも起動可能。
--「d3drm.dll」をダウンロードして、「シスシス」と同じフォルダに入れることで起動できる。

-次回作『[[まじかる☆プリンス]]』発売後にブランドは解散した。
--同じエンジンを使っており、文法の酷さやCGが埋まらない点も共通。