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ファイナルソルジャー - (2011/08/28 (日) 09:21:20) のソース

*ファイナルソルジャー
【ふぁいなるそるじゃー】

|ジャンル|縦シューティング|~|
|対応機種|PCエンジン|~|
|発売元|ハドソン|~|
|開発元|ナウプロダクション|~|
|発売日|1991年7月5日|~|
|価格|6500円|~|
//|分類|''ガッカリゲー判定''|~|
|備考|[[バーチャルコンソール>http://vc-pce.com/jpn/j/title/finalsoldier.html]]:2007年4月3日より配信/600Wiiポイント|~|
|>|>|CENTER:&color(black){キャラバンシューティングシリーズ}&br【FC】 スターフォース/[[スターソルジャー>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/188.html]](リメイク)/[[ヘクター'87>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/833.html]]&br()【PCE】 ガンヘッド/スーパースターソルジャー/''&color(black){ファイナルソルジャー}''/スターパロジャー/ソルジャーブレイド&br()【他ハード】 バニシングアース/スターソルジャーR&br()【オムニバス】 [[キャラバンシューティングコレクション]]/ソルジャーコレクション|

**概要
-1984年にファミコンにて発売された「スターフォース」から始まり、「スターソルジャー(86年)」「ヘクター'87(87年、ここまでFCソフト)」「ガンヘッド(89年、ここからPCEソフト)」「スーパースターソルシャー(90年)」に次ぐ、1991年にPCエンジンにてリリースされたキャラバンシューティングシリーズの一角。
-開発はナウプロダクションが担当。作りの当たり外れが激しい微妙なメーカーとして複雑な位置に属しているが、本作もまた、主にシリーズファン層から幾らかの批判を受けてしまう事に。
-一人プレイ専用、メインモードは全7ステージ構造、キャラバンモードは2分間ステージと5分間ステージの二つ。

**主なルール
-ゲーム開始前に「SET UP」という項目にて自機のショット性能や難易度設定をカスタマイズできる。以下その項目の詳細。但し、どの項目も反映されるのはメインモードのみでキャラバンモードには反映されない。
--「LASER」…青アイテムのショットを「SPEAR」「SHORT」「BUBBLE」の3種類から選べる。
--「E-BEAM」…緑アイテムのショットを「U-SHOT」「WIPER」「SPIN」の3種類から選べる。
--「FIRE」…黄アイテムのショットを「FLARE」「BURNER」「SOL」の3種類から選べる。
--「MISSILE」…サブショットであるミサイルを「FRONT」「HOMING」「BACK」の3種類から選べる。
--「LEVEL」…ゲームの難易度を「NORMAL」「HARD」「EXPERT」の3種類から選べる(NORMALが低難易度、HARDが中間、EXPERTが高難易度)。

-十字キーにて自機の八方向移動、メインとなるボタンは各自、ショットボタンとウェーブボタンに使用する。またSELECTボタンも使用対象となっている。
--ショットボタンにてメインショットとサブショットにあたるミサイルを同時に撃つ。ミサイルに関しては専用アイテムを取得しないと放つ事はできない。
--ウェーブボタンはオプションアイテム(下記)にて補助オプションを付けている状態限定で使用可能。ボタンを押せばオプションを1つ消費し、一定時間、自機の無敵化と画面全体に総攻撃を放つ特殊技「ウェーブ」が放てる。
--SELECTボタンにて自機の移動スピードを三段階にて調整が可能。また、ボタンを押す度に、自機後方に攻撃判定が発生するバックファイヤーにて敵にダメージを食らわせる事も可能。
-アイテムキャリアーや特殊ブロック(キャラバンモードのみ)を破壊すると専用アイテムを落とす。以下その詳細。
--「ショット系アイテム」…このアイテムを取得すれば、メインショットをそのアイテム専属の性能に切り替える。計4種類あり、同色のアイテムを取得すれば最大二段階までパワーアップできる(別色アイテム取得はショットが切り替わるだけでパワーアップしない)。青、緑、黄アイテムに関しては、SET UPにて設定されたショットが適応される。なお、キャラバンモードは赤アイテムしか出現しない。
---「V」(赤)…バルカンショット。赤を主体としたショットで、種類は「VULCAN」のみ。
---「L」(青)…レーザー。青を主体としたショットで、種類は「SPEAR」「SHORT」「BUBBLE」の3種類がある。
---「E」(緑)…エナジービーム。青を主体としたショットで、種類は「U-SHOT」「WIPER」「SPIN」の3種類がある。
---「F」(黄)…ファイヤー。黄を主体としたショットで、種類は「FLARE」「BURNER」「SOL」の3種類がある。
--「その他アイテム」
---「M」…ミサイル。サブショットであるミサイルが撃てるようになる。種類は「FRONT」「HOMING」「BACK」の3種類がある(どれが適用されるかはSET UPの設定による)。
---「オプション」…補助オプションを最大2体まで付けられる。
---「クリスタル」…キャラバンモードのみに出現するアイテムで、特殊ブロックを破壊すると出現。スコアアップの効果。
-自機のショット、ミサイル、オプションに関する性能の以下詳細。
--「赤アイテム/バルカンショット」(メインショット)
---「VULCAN」…連射力、広範範囲共に優秀な万能バルカンで、パワーアップすれば最大前後6方向の攻撃が可能。プレイ初期、及びミス復活時は必ずこのショットでの開始となる。また、キャラバンモードにおいてもこのショット固定である。
--「青アイテム/レーザー」(メインショット)
---「SPEAR」…自機前方に太長いレーザーを放つ。
---「SHORT」…自機前方に連射の効くレーザーを放つ。
---「BUBBLE」…自機前方にバラバラにばら撒かれるバブル状のレーザーを放つ。パワーアップすれば後方にも放てる。
--「緑アイテム/エナジービーム」(メインショット)
---「U-SHOT」…自機前方に斜め二方向のエナジービームを放つ。パワーアップすれば後方二方向にも放てる。
---「WIPER」…自機前方にリング状のエナジービームを放つ。自機を左右移動させながらショットを撃てば、エナジービームがその方向へしなる動きをする。パワーアップすれば後方にも放てる。
---「SPIN」…自機前方に攻撃範囲の広いバブル状エナジービームを放つ。パワーアップすれば後方にも放てる。
--「黄アイテム/ファイヤー」(メインショット)
---「FLARE」…自機前方周りに射程制限のあるファイヤーを放つ。パワーアップするとファイヤーがうねるような動きをする。
---「BURNER」…自機前方に動きの鈍いファイヤーを放つ。パワーアップすれば前方斜めにも放てる。
---「SOL」…自機前方に発射され、一定距離にて攻撃判定がその場に留まるファイヤーを放つ。
--「ミサイル」(サブショット)
---「FRONT」…自機前方にミサイルを同時4方向に放つ。
---「HOMING」…自機周りの敵をホーミングするミサイルを同時4方向に放つ。
---「BACK」…自機後方にミサイルを同時4方向に放つ。
--「オプション」(オプション)…自機周りに補助オプションを最大2つまでつ付ける。オプションは自機の動きに対してトレースするような感じで動き、自機と一緒に簡易なショットを放ってくれる。オプション自体は原則として無敵だが、オプションを食ってしまう敵((グラディウスシリーズでいうところのオプションハンターのような敵。そいつを倒すと食っていたオプションを落とし、それを取得すればオプションを再確保する事ができる。))が出現する場面がある。オプション取得時にてウェーブボタンを押すと、ウェーブが放てる代償としてオプションを1つ消費してしまう。キャラバンモードでは5分間ステージ限定で1個だけ出現する(2分間ステージでは一切出現しない)。
-残機制の戻り復活ですべてなくなるとゲームオーバー。
--メインショットがパワーアップしている状態でダメージをもらうとパワーランクが1つ下がってしまい、初期パワー状態にてダメージでミスとなる。
--ミスすると復活時においては、いかなる状態であろうと、必ずバルカンショットの初期パワー状態に戻され、ミサイル、オプションが消滅してしまうペナルティがある。但し、オプションに関してはミスすると周囲にオプションアイテムがばら撒かれ、それを画面内に逃さずに取得すればオプションを再確保する事は可能。

-キャラバンモードの詳細。
--主なステージ内容は以下の通り。
---「2分間ステージ」…制限時間2分間内にてどれだけのスコアを稼げるのかを競う。制限時間を越えると強制的にゲーム終了となる(このステージは必ず強制終了となる)。
---「5分間ステージ」…制限時間5分間内にてどれだけのスコアを稼げるのかを競う。制限時間を越えると強制的にゲーム終了となるが、制限時間を残したまま最後のボスを倒せば、残った時間分がスコアボーナスとして加算される他、残機数分もスコアボーナスが入る。
--出現するアイテムは「赤アイテム」「クリスタル」「オプション(5分間ステージ限定)」のみで、それ以外のアイテムは一切出現しない。また、上記にも述べた通り、SET UPの設定はこのモードには一切反映されない。
--それ以外は原則として上記のルール通りなので割愛する。


**批判されやすい点
-メインモードにおける、ステージ道中の敵の間延び
--主に「雑魚を片付ける⇒しばしの間⇒雑魚を(略)」というパターンが多く、やや展開が単調気味である。
--他のキャラバンシューにおいてはそういった間伸びが比較的少ない為、歴代シリーズの中でも本作の間の長さが気になるシリーズファンが多い傾向にあるようだ。
---ソルジャーブレイドではその比較的少ない間伸びすらうまく演出に活用しているため、間伸びを気にさせない作りとなっている。
-キャラデザインのダサさ
--二作前のキャラバンシューである「ガンヘッド」も自機デザインがかなりダサいと言われたが、本作においては敵デザインもダサいのが多い。次回作の「ソルジャーブレイド」のデザインが極めて硬派でかっこいい外見であるが故に、本作におけるデザインのダサさがさらに目立つ結果になってしまった感がある。
--しかし、「これは『ダサかっこいい』デザイン」として評価する者もいる。要はダサいかどうかは好みの問題であるのだが、残念ながら本作のデザインのダサさは多くのプレイヤーから指摘されているのが現状である。
-手抜きな難易度調整
--オプションにてメインモードの難易度を三段階から選べるのだが、各レベルの違いは難易度に応じて敵の耐久度を上げ、敵弾スピードを早くしただけである。
--特に最高難易度のEXPERTでプレイすると雑魚が硬すぎて破壊する事すらも困難に陥る程で、単に難しいというよりは、撃ちこぼした敵を逃がす(避ける)機会が多くなり、キャラバンシューの核である「撃つ楽しみ」が大幅にスポイルされやすい。
-しょぼいSE
--とても硬いものに弾を当てているとは思えないへなへなな音というべきか。

**評価されやすい点
-キャラバンステージの完成度
--メインモードとは別で、専用ステージを舞台に制限時間内にスコアを競うモードが存在するのだが、このモードの完成度が歴代キャラバンシューの中で最も高いという声が多い。
--破壊可能弾稼ぎ(しかも残り時間ボーナスより点効率が高い)が可能なボスが前半の最後に登場するため「破壊可能弾での稼ぎ」と「後半での残り時間」とのトレードオフが重要な要素となっており、ハイスコアを伸ばすためのパターン構築が非常に熱かった。
-BGM
--他のキャラバンシューに比べ、透明色の強い音源を主体としたBGMで幻想的な雰囲気を醸し出している。キャラバンシューBGMは全体的に神曲ばかりといわれているが、本作も他シリーズと負けずとも劣らないクオリティ。
--裏技でサウンドテストが可能。今のご時勢だと動画で気軽に聞く事も容易い…いい時代だ。[[参照(ニコニコ注意、要ログイン)>http://www.nicovideo.jp/watch/sm7916041]]
-ショット種類の多さ
--オプションにてゲーム中に登場する4つ(赤、青、緑、黄)のショットのうちの3つ(青、緑、黄)を、オプションにて各3種類の内から一つ選ぶ事ができる。
--3ショット(青、緑、黄)×3種類=9種のショット、それに加えて固定ショット(赤)が1つ存在するので、全10種類のショットが存在する。また、サブウェポンであるミサイルも3種類から選べる。
--とはいっても、どれも性能的の差異が薄く、必然的に使いやすいショットで固定されてしまいがちだが…。

**総評
-同時期にリリースされた他のキャラバンシューに比べると若干ガッカリ部分が目立つものの、別にシューティングとしての出来が壊滅的なわけでもなく、普通にプレイする分には特に不具合は無い。実際、一般シューターからの評判はそこそこ上々である。
--ただ、高難易度でプレイした場合の敵の硬さは大分酷いので、低難度であるNORMALでプレイするのが好ましい。しかし、NORMALだと少々敵が軟らかく慣れてしまうと緩く感じてしまうかもしれないが…。
-キャラバンステージの熱さは本物で、「こっちの方がメインモードではないのか?」と思える程である。

**その他
-キャラバンモードのみを収録したHuカードソフト『ファイナルソルシャー スペシャルバージョン』が存在する。これはキャラバン会場などで20000枚配布された非売品で、今現在はプレミアが付き入手困難となっている。
-単体の他機種移植はされていないが、2008年9月25日発売のプレイステーション・ポータブルソフト『PCエンジンコレクション ソルジャーコレクション』にて、本作と上記のスペシャルバージョンが収録されている。
-バーチャルコンソールの他にも、i-revo ゲームにも配信されている。