*ノラと皇女と野良猫ハート2 【のらとおうじょとのらねこはーとつー】 |ジャンル|アドベンチャー&br;(公式ジャンル名:キミを笑顔にしてみせる、寂しくて誇り高いイノセントハートストーリー)|&amazon(B0734KSVQ2)| |対応機種|Windows Vista~10|~| |発売・開発元|HARUKAZE|~| |発売日|2017年10月27日|~| |定価|9,800円(税別)|~| |レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~| |配信|FANZA:2018年6月1日/8,800円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|好評だった点を引き継ぎつつ、個別ルートの難点を解消&br()キャラの扱いには賛否あり|~| |>|>|CENTER:''HARUKAZE作品''&br;らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!&br()[[ノラと皇女と野良猫ハート]] (Vita/アペンド) - ''ノラと皇女と野良猫ハート2'' (アペンド)| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2016年に発売された『[[ノラと皇女と野良猫ハート]]』の続編。 2017年に放送されたショートアニメやコンシューマー版により、普段エロゲをしない層にも注目されていた。~ また前作体験版の実況プレイをしていた人物に、''HARUKAZEからの依頼で''[[体験版実況プレイ>https://twitter.com/HARUKAZE_SOFT/status/917315482658549764]]が投稿されるなど、エロゲらしからぬ宣伝や広告で発売前から話題となっていた。 **攻略対象のキャラクター紹介 前作ヒロイン等については前作のページを参照して欲しい。 #region(クリックで展開) ''メインヒロイン昇格'' -ルーシア・オブ・エンド --パトリシアの姉。シスコンであったが主人公の攻略対象となった。 -ユウラシア・オブ・エンド --パトリシアの妹。数少ない貧乳枠の一人。 --主人公を「すけべねこ」呼ばわりするのは相変わらず。 -ノブチナ --悪友の一人。極道の娘であり、強気な性格で喧嘩も強い。 --前作では他キャラルートの終盤に極道の設定が明かされたが、本作では極道の娘という立場が掘り下げられる。 ''新ヒロイン'' -アイリス・ディセンバー・アンクライ --前作では名前すら出てこなかった国、アンクライ皇国の皇女。 --前作メインヒロインのパトリシアと対立しており、タイトル画面ではこの2人が並ぶ。 -ノエル・ザ・ネクストシーズン --アイリスの付き人。 --基本的に口では喋らず、録音した音声で会話する。 #endregion **特徴 -基本的なゲームシステムは前作と同様のノベルゲーム。 --選択肢は非常に少ない。最初の選択肢でいきなりどの個別ルートに入るかが確定する。 -本編と無関係な短いコントや、エンディング後のおまけ要素も健在。 --「ネコのお考え」の項目の一つ「ピリ辛勇者ノブチナ」を閲覧することで、「極寒皇女アイリス」が解禁される。 -ヒロイン --意見が分かれる部分もあるが、本作のメインヒロインは4人とする意見が主流(詳細は後述)。 --前作のメインヒロイン4人はおまけの項目「エクストラストーリー」で各自1つずつエロシーンが用意されている。~ また、本作の新ヒロインであるアイリスとノエルにも用意されている。 --前作ヒロインの関連人物として新たにノブチカ、オルカも登場する。エロシーンはなし。 -''レースゲーム'' --ある選択肢で「Now loading…」の後に操作方法が表示され、いきなり始まるミニゲーム。 --A・Dキーで左右にハンドルを切り、Sかスペースキーでブレーキを踏む3キーで操作する単純操作。 --一応クリア時にタイムが記録されるが、ノルマはないため完走さえすればクリアとなる。選択肢により、オートプレイにすることも可能。 --やたらとカーブが多いので左車線など守れたものではない、壁に車体がめり込むなどツッコミどころが多いが、あまり作りこまれていないことも含めてネタになる。 -立ち絵や背景などは前作から流用している素材もある。 **評価点 -前作の長所をそのまま引き継いでいる。 --次から次へと連発されるギャグ・日常会話のテンポの良さ・分かりやすい単語を用いた読みやすい文章といった、前作で評価された点を引き継いでいる。 --詠唱の演出なども迫力があり評価が高い。 -個別ルートの問題を解消 --前作では終盤に悪役が登場して成敗していたが、不愉快な内容や突発感が否めず不評であった。 --本作では、ギャグを適度に挟みつつヒロインの成長を見守る構成になったため、個別ルートの出来が良くなっている。 --中でも極道として生きるノブチナの生き様や家族とのやり取りは特に好評である。 -CG --新規のグラフィックも相変わらず好評。 --差分やSD原画もバッチリ用意されており、各種シーンを盛り上げる要因となっている。 --「極寒皇女アイリス」では、本当に大したことのないモブモンスターにまで、ことごとくCGが用意されており、笑いどころを提供している。 --キャラクターを大事にするゲームとして非常に重要なポイントである。 ---ちなみにキャラクター人気投票は合計195キャラという、膨大な選択肢を誇っている。背景も混じっているが……([[投票結果>http://harukaze-soft.com/nora2/vote/vote_nora2_result.html]]) //キャラ数はランスシリーズの方が多いはずなので、表現を変更。 -音楽 --アレンジ等も含めれば60曲存在し、挿入歌も5曲存在する。 --上述のレースゲームでは、OP曲「クライングハート」が流れるので、運転に時間がかかってしまっても曲を楽しめるため操作が苦になりにくい。 **問題点 -ストーリー --悪く言えば、勢い任せや陳腐とも取れる。 --このあたりは前作の悪さを引きずってしまったと言え、厳しい目で見られることもある。 -一部キャラの扱い --ユウラシアは目に見えて個別ルートが短い。話自体への批判は少ないが、少々期待外れである。 --ノエルは個別ルートがなく、エロシーンの本番は1回のみ。 ---スタッフロールの声優欄では、攻略対象の4人と並んでいるが、同じような扱いとはいえないだろう。 --前作ヒロインの黒木は冒頭から海外に行っており、電話での会話はあるが直接の会話が少ない。 --オルカはエクストラストーリーしか出番がないため、非常に影が薄い。 ---キャラが増えたため平等な扱いは難しいものの、やはり推しキャラの出番が少なかった人からするとガッカリ要素である。 -不具合 --ディスク版はインストールに不具合が存在し、修正インストーラを使用する必要がある。 --対応が早かったため、大きな問題にはなっていない。[[詳細>http://harukaze-soft.com/nora2/install/]] ---この他にも誤字修正等の修正パッチが配布されている。 **総評 個別ルートでの突発的な悪役といった前作の難点を解消し、良いところはそのまま引き継いだ続編である。~ 発売前からエロゲとしては大々的に宣伝していただけあり、普段エロゲをしないライト層を多く惹きつけたこともポイント。 ただしキャラクターの待遇には差があるため、前作で気に入ったヒロインを目的として購入する場合は注意が必要である。~ また、根本的な作風が変わっていないため、前作を気に入らなかった人にも向かないであろう。 **余談 -レースゲームの制作は株式会社レアリティへの外注である。[[リンク>https://www.rarity.co.jp/product.html#nora]] -おまけの「極寒皇女アイリス」は公式のプレイ動画がアップロードされており、FANZAでも無料配信されている。 -アニメ6話「世界平和」で話題となったヤギは作中に少しだけ登場する。 -2017年12月28日に発売されたエロゲー雑誌「BugBug 2018年2月号」には、本作にも対応した合同アペンドディスクが付属する。 --『ある休日の出来事』というタイトルで、ノエルを対象としている。 -2019年2月28日にSwitch/PS4/Vitaへの移植版が発売された。 -2019年11月8日にSteam版が発売された。タイトルは『The Princess, the Stray Cat, and Matters of the Heart 2』となっている。 -2018年11月26日に「著作権に関するガイドライン」が公開され、体験版範囲の動画のアップロードは公認となった。([[リンク>http://harukaze-soft.com/info/20181126/1323/]])