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GO VACATION - (2019/02/16 (土) 16:47:23) のソース

*GO VACATION
【ごー ばけーしょん】
|ジャンル|リゾートツアー体験&br()(ミニゲーム集+アドベンチャー)|&amazon(B005KGPJVO)|
|対応機種|Wii|~|
|メディア|12cm光ディスク|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|バンダイナムコゲームス|~|
|発売日|2011年10月11日(EU圏内)&br()2011年10月20日(日本国内)|~|
|定価(税込)|5,800円|~|
|周辺機器|Wiiモーションプラス対応&br()バランスWiiボード対応|~|
|プレイ人数|1人~4人|~|
|レーティング|CERO: A (全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|

#contents(fromhere)
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**概要
巨大リゾートアイランドである「カワウィー島」を巡りながら様々なミニゲーム(本作では「アクティビティ」と称する、以下同様に記述)を楽しみつつバカンス気分を味わうゲーム。

2008年に『[[リッジレーサーシリーズ]]』を手掛けたスタッフにより制作された『ファミリースキー』が好評だったことから、その実質的続編として「全てのシーズンのレジャースポーツが楽しめる究極のリゾートゲーム」として制作された経緯がある。

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**特徴
&bold(){ゲームの展開}
-まずプレイヤーはアバター((ゲーム内で用意されたものに加えてWii本体に保存されたMiiを使うことも可能。ただしMiiを使う場合コスチュームの変更に一部制限が生じる。))を選択しキャラメイクをする。
--アバターは後で性別も含め自由に変更可能。コスチュームや用具のデザインや色の変更にも対応している。
--またペットの犬を連れて行くこともできる。
-キャラメイク後ゲーム本編を開始することになるが最初は「マリンリゾート」にしか行けない。しかし「スタンプラリー」という形で指示されたアクティビティをこなす((行ける限りにおいて無視することも可能。))ことで行けるリゾートが増えていく。
--スタンプラリーを全て埋めることで一応のエンディングを迎えるがもちろんその後もプレイ続行可能。
-リゾート内は徒歩や泳ぎ、乗り物で自由に移動できる。その他リゾート内を巡る輸送機関(クルーザー、路面電車、リフト、登山電車など)もある。
-その他島内を探検し隠されたエリアや宝箱を探すといったアドベンチャーゲーム的な要素もある。

&bold(){リゾート一覧}
-マリンリゾート
--最初に行けるリゾートで、常夏のビーチやジャングルがある。サーフィン、マリンバイク((水上オートバイのこと。水上オートバイのパイオニアである川崎重工業の『ジェットスキー』の名で呼ばれることも多い。))、スキューバダイビングなど夏ならではのレジャーが充実している。
--使える乗り物は「マリンバイク」「バギー」。

-シティリゾート
--オシャレな雰囲気漂う都会。インラインスケートやスケートボード、街を舞台にしたカーレースの他屋内で行うゲーム系アクティビティも充実している。
--使える乗り物は「インラインスケート」「スケートボード」。

-スノーリゾート
--その名の通り雪山(スキー場)で、多種多様な雪山レジャーを楽しめる。
--使える乗り物は「スキー」「スノーボード」「スノーチューブ」「スノーモービル」。

-マウンテンリゾート
--標高4000m台の高原の避暑地。乗馬、カヤック、テニスなど高原ならではのレジャーが充実している。
--使える乗り物は「馬」「オフロードカー」「カヤック」。

-別荘地
--スタンプラリーを一定数こなすと別荘が与えられる。別荘は外見や家具のカスタマイズが可能。
--外見や家具はゲーム内で一定の条件を満たすと入手できる「シルバーキー」や「ゴールドキー」を使用することで種類を増やすことが可能。

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**評価点
-作り込まれたリゾートワールド
--各リゾートはそれぞれほぼオープンワールドと言って良いレベルで広大かつ移動の自由度が高く、ただ巡っているだけでもリゾート気分が味わえる。探索要素もありそれらを探し出す楽しみもある。
---本作は最大4人までの同時プレイに対応しているが4人それぞれ別な場所を巡ることも可能。1人プレイの時はリゾート内に立っているバディ((基本的にMiiだがゲームで用意されたアバターであることもある。))に声をかけることで連れ歩くことが可能。
--またリゾート内には移動用の輸送機関があり、景色を楽しみつつ乗って移動することができ、リゾート気分を盛り上げてくれる。
---素早く移動したい場合はポーズ画面からマップを呼び出すことで一発で指定された地点にワープすることも可能。
--更には各リゾートにはそれぞれそれに見合った環境音が流れていてそれもまたリゾート気分を盛り上げる。特にシティリゾートに流れるラジオ放送やスノーリゾートに流れる場内放送は完成度が高い。
--各リゾートには多数のNPCがおり、それぞれ泳いだり乗り物に乗ったり歓声を上げたりとリゾートを楽しんでいる様子が伝わってくる行動を取っているのも雰囲気作りに一役買っている。

-多種多様なアクティビティ
--本作で用意されたアクティビティは4リゾートで50種類あり、またそれぞれのアクティビティ内で異なった趣向の遊び方が用意されており非常にバラエティに富んでいる。
---しかも全て最大4人の同時対戦プレイに対応しておりパーティゲームとしても優秀である。
---一度でも本編で遊んだことがあるアクティビティはメニュー画面からそれだけ遊ぶことも可能。
---特にカーレースは『リッジレーサーシリーズ』を手掛けてきた開発チームの手によるものだけあってバラエティ・完成度とも優れたものとなっている。
--モーションプラス専用のアクティビティも3種類だけだが存在する((後述のSwitch版には未収録。))。

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**賛否両論点
-アクティビティの難易度が全体的に低め
--対CPU戦はあまり慣れてないプレイヤーでも割と容易に勝てるバランスになっている。
---一部アクティビティについてはコマンド入力で難易度調整が可能。
--アクティビティのやり込みは上述の「シルバーキー」の入手条件にもなっているのでそれをクリアしやすいのは利点にもなりうるか。

-NPCは非常に丈夫でバギーやオフロードカーでぶつかってもその場から動きもせずせいぜい怒る反応を返す程度。
--レーティングがCERO:Aであることを考慮すれば妥当な演出か。

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**問題点
-アクティビティ間の完成度やボリュームに差がある
--上述のカーレースなど完成度の高いアクティビティがある一方、単調で飽きやすいアクティビティも散見され、当たり外れが大きい。

-UIが洗練されていない
--何かというとはい/いいえや乗り物の選択を要求されるなどUIのプレイ感がかなりまどろっこしく、プレイのテンポを阻害している面がある。

-カメラワークが悪い
--移動中の視点はほぼプレイヤーキャラ後方からで固定であり、周囲を見回すためには立ち止まってキー操作をする必要がある。

-完全なオープンワールドではない
--各リゾート間を行き来する場合はメニューからコマンドを呼び出すか移動を担当するキャラに話しかける必要がありそこで画面切り替えが入る。したがって完全にシームレスで移動することは不可能。
---もっとも各リゾートの気候などの条件が違い過ぎるのでそれは仕方ない面があるか。
--また乗り越えられない壁や段差などもあり『[[ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド]]』辺りと比較すると移動の自由度は落ちる。
--ホテルなどの建物には原則入れないのも物足りない。

-リゾート内にはNPCは多いが話しかけることができるNPCは非常に少ない((一応挨拶などのジェスチャーをすれば反応は返してくれる。))。

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**総評
完成度の高いリゾートワールドに多種多様なアクティビティが散りばめられた「カワウィー島」には高い没入感がありただプレイしているだけでもリゾート気分が味わえる。

景色や音を楽しむもよし、アクティビティをやり込むもよし、島を探索するもよし、あらゆるアプローチからリゾートアイランドを遊び尽くせる作品である。

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**その後の展開
ハード性能に合わせたグラフィックの強化、一部アクティビティの見直しや要素の追加などが施されたSwitch移植版が海外に向けて((もっともこちらのバージョンも日本語には対応しており、所定の手続きを踏めば先行して日本国内でもプレイできた。))、2018年7月27日に、日本国内に向けて2018年12月27日に、それぞれ発売されている。

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**余談
-ゲーム内で使えるアバターには本作の開発発売元であるバンダイナムコゲームス(現・バンダイナムコエンターテインメント)の人気シリーズである『[[THE IDOLM@STERシリーズ]]』の登場人物に似たものもある。

-Switch移植版のTVCMのCMソングに「夏篇」ではTUBEの『シーズン・イン・ザ・サン』が、「冬篇」では広瀬香美氏の『ロマンスの神様』がそれぞれ使用されておりバブル期のリゾートブームを彷彿とさせる((『シーズン・イン・ザ・サン』のリリースが1986年4月で『ロマンスの神様』のリリースが1993年12月である。))と話題になった。