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Blaster Master 2 - (2019/05/08 (水) 07:47:46) のソース

*Blaster Master 2
【ぶらすたーますたーつー】
|ジャンル|アクション|
|対応機種|SEGA GENESIS(北米版メガドライブ)|
|発売元|サンソフト|
|開発元|Software Creations|
|稼動開始日|1993年3月15日|
|備考|日本未発売|
|判定|なし|
|ポイント|夕日&br()斜め打ち|
|>|CENTER:''[[メタファイト/ブラスターマスターシリーズリンク>メタファイト/ブラスターマスターシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[超惑星戦記 メタファイト]]』の海外版『Blaster Master』から始まるブラスターマスターシリーズの一作。~
ストーリーも『メタファイト』ではなく『Blaster Master』の続きとなっており、同作主人公のJason(ジェイソン)と愛機SOPHIA(ソフィア)を操作して探索を進める。~
ちなみに開発は『[[ソルスティス>ソルスティス 三次元迷宮の狂獣]]』などでお馴染みのSoftware Creationsによるもので、リリースされたのも北米のみと言う珍しい一作である。~
本作独自の仕様も多い。

**登場人物
-ジェイソン・フラドニック(Jason Frudnick)
--ブラスターマスターシリーズの主人公。本作でもソフィアを駆る。
-フレッド(Fred)
--カエルのような外見のジェイソンのペット。本作では登場しない。

**特徴
***3つのビュー
-サイドスクロールビュー
--戦車で進むステージが主体
-ジェイソンビュー
--トップビューではなく[[魂斗羅>魂斗羅シリーズ]]チックな仕様。
--更にボスバトルではジェイソンの大型で等身大表示。
-オーバーヘッドビュー
--[[バトルシティー]]よろしく真上からの見下ろし視点。これは本作独自の仕様である。
--各ステージ最後に来る事になる、ここに入るためにカギを手に入れて来る必要がある。
--ボスはおらず駆け抜ければステージクリア。ボス戦があったら面白かったという意見もある。
-ステージ構成は、1~8まで順番に繋がっている仕様で一度クリアしたステージを再訪する事はない。
-各ステージの方針は「戦車サイド(+ジェイソン魂斗羅)」→「戦車オーバー」。もちろん強力な兵装も手に入る。

**評価点
***ゲーム性
-ナナメ打ちを実装
--ナナメ打ちと真上に打てるようになった。更に後述する坂道も併用。
--オーバーヘッドに至っては、砲台のみを360°回転させる事も可能。戦車らしく砲台で狙撃、前方に撃ちながら後退など自由度が高い。
-坂道
--角度は『[[マリオ3>スーパーマリオブラザーズ3]]』よろしく45度のみだが、ステージ表現の幅が大きく広がった。
--その際は砲台も斜めになり、真上の場合坂道では上空45度。登りは減速、下りは加速するなど細かい。
--坂道はシリーズでは後の『[[Blaster Master Overdrive]]』では更に改良されたが、後年の『[[ブラスターマスター ゼロ]]』及び『ゼロ2』には実装されていない仕様である。
-ボス戦
--ボスのHPが表示されないのは相変わらずだが、色は変わるので分かり易い、またHPが高すぎて無駄に長引くという事もない。
--ジェイソンビューは、ボス戦では大型の等身大で表示される仕様も用意。ボスと格闘している感がある。

***演出
-緻密に書き込まれたドット絵
--1stは夕日ステージから始まる、高品質で掴みはバッチリ。
--戦車がやられた際の壊れ方も4つの車輪が飛び散り敗北感を演出。ジェイソンも鎧がバラバラに。その際のBGMも用意。これもまた本作独自の仕様である。
-高品質なBGM
--各ステージに音楽が用意。エンディング曲も好評である。

**賛否両論点
-セーブ、パスワードの実装はなし
--コンティニュー回数も有限なので厳しい。
-やられても実績は残るのだが…
--アイテムを手に入れた後にやられてもアイテムは残る。デスルーラをする考えもあるがコンティニューは有限なのでしない方が無難。
--後に別な作品で対策が講じられる事になるが…
-パイロットの落下耐性
--原作と異なり、落下によるダメージは廃止された。原作のように転落死に怯えなくて良いと取るか、リアリティが無くなったと取るかはプレイヤー次第。
-ヒロインは登場しない
--本作に限った話ではないが、主人公ジェイソンだけでステージ・ボスを倒すだけの展開なので華がない。原作ではパッケージとエンディングだけとは言え、ヒロイン的キャラが存在していた事を考えるとちょっと寂しい。
--海外の小説版や後年の『ゼロ』ではジェイソンはイヴ(Eve)という異星人の女性とパートナーになるのだが、本作の時点ではそう言った流れは無い。

**問題点
-ステージ構成
--1stこそ夕焼け演出があるが、以降は洞窟ばかりで代わり映えしない。地下世界が舞台という為でもあるのだが、原作では様々な地域があった事を考えると寂しい。また、次回作『[[ブラスターマスター>ブラスターマスター (PS)]]』でも同じ問題が。
-BGMの扱い
--メニューを開くたびにBGMの再生が最初からになる。原作ではこんな事なかったのに。
--ラスボス戦用曲は無い
---原作のようにステージ曲を使い回すような事は無いが、通常ボスと同じ曲である。%%今回の7thの曲は合わない%%
-日本未発売
--海外版の続編とは言え、日本発祥ゲームからの派生なのに知らない人も多い。後のPS版『ブラスターマスター』はジェイソンの息子が主人公で、勿論ストーリーも続いている訳だが、日本のプレイヤーには何のことか分からない事態に。
--また、『ゼロ』のシナリオは原作のケインではなくジェイソンの物語をリブートしたものなので、彼が主人公の作品を日本でも発売していれば、同作発売時によりファンを驚かせられただろう。
---事実、『ゼロ』発表時は基本的に「『メタファイト』のリブート」としか紹介されていない為、ストーリーのベースが『Blaster Master』である事を知らない人も多い模様。
-ボス
--各ステージで2回ボスと戦わされる、似たり寄ったりで使い回し感が強い。
--タンクで戦うボスはいない。戦闘車両というよりも送迎車どまり。

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**総評
色々と引っかかる点があるのは否めないが、志は高く、とてもよく作り込まれていて本作独自の魅力も多い。メタファイト/ブラスターマスター史に残る作品の一つと言えよう。~
惜しむらくは北米でしか発売されなかった為、日本の『メタファイト』ファンに知られていない事である。