アットウィキロゴ

マハラジャ

【まはらじゃ】

ジャンル アドベンチャーRPG
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア 2MbitROMカートリッジ
発売元 サンソフト
発売日 1989年9月29日
定価 6,200円
プレイ人数 1人
セーブデータ 4箇所(バッテリーバックアップ)
判定 なし
ポイント 古代インド風ファンタジー
ドラクエ1のオマージュ?


概要

インド*1を舞台にしたアドベンチャーRPG。
タイトルのマハラジャ*2は主人公のことではなく、登場人物の王様の名前である。
アドベンチャーパートには謎解き要素があるが、できる行動がそれほど多くないので、しらみつぶしに探せば進行に詰まることはない。
RPGとしての側面もあり、主人公をしっかり成長させないと敵が強くて先に進めない。出会ったアスラ*3は全て倒していくのが基本。


ストーリー(説明書より)

主人公(プレーヤー)は休みを利用して、インドに旅行にやって来ました。
そして、大きな川のほとりにやって来ると、岸辺に箱が落ちているのを見つけました。
近くで修行中のおじいさんに聞くと、まさしくこの箱はマハラジャの探し求めていたもので、これを見つけた者には褒美が出るとのこと。
たんまり褒美がもらえるから、マハラジャのお城に届けたほうがよいと教えられる。
そこで人工湖に浮かぶ白亜の宮殿へ向かうことになった。


特徴

システム(RPG)

  • 装備品は武器、鎧、盾の3種類。
    • 装備しても攻撃力や守備力は上がらないが、戦闘時にはきちんと効果が出る。値段の高い物ほど効果も高い。
    • 店には最初から全ての武器防具が揃っており、ゲーム進行に応じて徐々に値段の高い物を買えるようになっていく。
      • 死ぬと所持金が半分になるペナルティがあるので、お金が貯まり次第買い替えて所持金を少なめにしておくのが基本。
  • 魔法の名称はマントラ*4。レベルが一定数に達したあと、シヴァ神に習うことで習得できる。
    • 習得しないままレベルが上がった場合、シヴァ神から習うたびに習得レベルの低い方から1つずつ教わる形になる。

      回復:ルドラ、サーイルドラム(全回復)
      攻撃:アグニ(火炎)、ヴァジュラ(稲妻)、チャクラ(光輪円)、チャクラム
      強化:アナンガ(守備力増)、バイラヴァ(攻撃力増)
      魔除:マーヤー(マントラ封じ)、シャニ(マントラ反射)
      吸収:シャクティ、マハシャクティ
      必殺:ハレー(消去)、プラタヤ(即死)
      停止:アナンタ
      移動:カルパ

システム(アドベンチャー)

  • 『ポートピア連続殺人事件(FC)』などと同様のコマンド選択式。
    • 「みる」「はなす」「いどう」等が基本で、ステータスを見たりマントラを使う等のコマンドは「そのたのコマンド」として一つに集約されている。
      • 敵が出現する危険地帯ではセーブや移動のマントラが制限される。
    • ジャングル等の移動は3D迷路方式。一つのフロアの広さは10~20マス程度しかなく、マッピングせずとも大体の道順を覚えれば楽に踏破できる。

評価点

  • 登場人物や敵のグラフィックが描き込まれており、簡易ではあるがアニメーションもする。
    • 会話も戦闘も基本的に1対1なので、相手の動作がよく目立つ。
  • BGMも昔風のインドというオリエンタルな世界観に合ったもの。
    • 移動中だけでなく、戦闘BGMもボス専用曲こそないものの森、塔、城でそれぞれ違う曲が用意されているという充実ぶり。
    • 重要人物であるシヴァ神との対面BGMは明るくノリのいい曲が使われている。この理由はゲーム中で明らかになる。
  • 危険な場所で周りを見ると、敵が現れて戦闘になる。
    • このおかげで町のすぐ近くやダンジョンの入り口で一歩も動かず経験値稼ぎができ、探索時は周りを見ないことで効率良く進むことができる。
    • コマンドの「みる」が一番上に配置されているおかげで、ほぼAボタン連打のみで稼げる。

問題点

  • 前述のとおり稼ぎ行為自体はやりやすいのだが、別の問題により稼ぎが難しくなっている箇所がある。
    • 最初のダンジョンと2番目のダンジョンがつながっており、2番目ダンジョンへ直接行くことができない。町に戻るには今まで来た道を歩いて帰るしかない。
      • 回復場所がない*5ので恒例の入り口稼ぎもできず、一気に攻略しなければならない。移動のマントラで町との往復ができれば良かったのだが…。
    • 3番目のダンジョンをクリアすると急激に敵が強くなる。もう一度ダンジョンに戻って稼ぎたくなるが、なぜか1番目と2番目のダンジョンの敵も混じって出現するようになっている。
      • 当然それらの敵は得られる経験値が少ないので、攻略前よりも稼ぎ効率が悪くなるという嫌がらせのような仕打ちを受ける。
  • たまに敵の急所を突く事があるが、ダメージは1~1.2倍程度とあまり増えない。
    • 通常攻撃と同じダメージしか出ない事もある。
  • マントラの中には役に立たないものもある。
    • 攻撃魔法は消費MPの割に威力不足で、使うくらいなら武器で倒してMPを節約して回復魔法に使うほうが効率的。
      • 敵に奇襲されて守備力を上げられたときくらいしか出番がない。その場合も逃げたほうが早いしMPも消費しない。
        あえて攻撃魔法で戦う場合も単純に威力の高い魔法を使うだけになり、3種類ある属性の意味がなくなっている。
    • 強化魔法の効果は3ターンで切れてしまう。強化したところでダメージはたいして変わらず、使う意味がほとんどない。
    • 敵を消去する魔法は経験値やお金を得られない。連発して強引にダンジョンを突破できるが、主人公が成長しないため結局後で稼ぎが必要になる。
    • 即死魔法は一定以上の強さの敵には全く効かない。そして敵が使うと最高レベルの主人公にも効く事がある。
  • 物語が進むと消費税*6が導入され、店の値段が上がる。
    • ゲーム発売当時の世相を反映しての事だろうが、せっかくの異国という雰囲気がぶち壊しである。
    • その頃になるとお金は余っているのでゲームバランスへの影響はほぼないのが救い。

総評

ちょっと変わった世界での冒険が楽しめるアドベンチャーRPG。
アドベンチャーとしてもRPGとしても基本はしっかり押さえられているので、初心者であっても根気さえあればクリアは難しくない。
ストーリーのボリュームはそれほど多くないが、主人公の成長要素があり稼ぎが必須で、そう簡単には終わらせてくれない。黙々と作業するのが好きな人にお勧め。
ゲームの主人公と同様、ちょっとした旅行気分で手を出したら稼ぎ作業に追われて帰れなくなった…なんてことにならないように。


余談

  • 死んだ時の「やられてしまうとはなにごとぢゃ!」で気付いた人も多いと思われるが、ところどころに有名RPG『ドラゴンクエスト』のオマージュ要素が入っている。
+ 一部ネタバレ注意
  • 最初から最後まで一人旅。
  • 店は宿屋、武器防具屋、雑貨屋(道具屋)に分かれている。
  • 回復アイテムはまとめて複数持つことができる。
  • さらわれた姫を助け出すストーリー。
  • レベル上限が30。クリアレベルは20程度。
  • 店売り武器ではラスボスを倒せず、ラストダンジョンで手に入る最強武器が必要。
  • ラスボスが戦闘前に「仲間になれ」と勧誘してくる。受け入れるとレベル1に戻され…たりはしないが死亡扱いでダンジョンの外に放り出される。
  • ラスボスに動きを止めるマントラが効いてしまう。他のボスには効かないのに。
  • エンディングでの問いかけに「いいえ」を選ぶと無限ループになる。
最終更新:2026年10月04日 20:03

*1 現代のインドではなく古代の叙事詩「ラーマーヤナ」を基にしている。

*2 maha rajah(偉大な王)

*3 ヒンドゥー教における神々と対立する者の総称。いわゆるモンスター。

*4 ヒンドゥー教で「呪文」の意味。全てのマントラの名前はヒンドゥー教の言語から取られている。

*5 HP・MPを回復する隠しアイテムがあるが、場所がノーヒントで入手できる数にも限りがある。

*6 日本では1989年4月に導入。ちなみにインドでは食料品に税はかからず、高級品や嗜好品などは税率そのものが高くなる区分制。