【ぐらんどせふとおーと ふぁいぶ】
ジャンル | クライムアクション | ||
対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 プレイステーション4 Xbox One Microsoft Windows プレイステーション5 Xbox Series X/S |
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発売元 | Take-Two Interactive Japan | ||
開発元 | Rockstar North | ||
発売日 |
【PS3/360】2013年10月10日 【PS4/One】2014年12月11日 【Win】2015年4月14日 【PS5/XSX】2022年3月15日 |
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定価 |
【PS3/360】8,390円 【PS4/One】7,992円 【Win】7,000円 【PS5/XSX】5,489円 |
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プレイ人数 | 1人 | ||
レーティング | CERO:Z(18才以上のみ対象) | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
9年の時を経てサンアンドレアス州が復活 多彩な乗り物と共に高い自由度も復活 日本語版の過剰な規制も復活 『Online』の人気で10年に亘る長期展開に |
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Grand Theft Autoシリーズ |
前作から5年、満を持して発売された『Grand Theft Auto』シリーズのナンバリングタイトル第5作。
圧倒的な広大さを持ったマップに美麗なグラフィック、そして強化された演出・物語・キャラクター達によって、「Spike Video Game Awards(*1)」において2013年 Game of the Yearに輝いた。
そのボリュームはシングルプレイのみならず、進化したオンラインにも備わっており、シングル・マルチプレイ共にシリーズに恥じないクオリティを実現している。
『SA』の舞台だった「サンアンドレアス州」が再び舞台となった事もあってか、前作『IV』をベースにしつつ、『SA』の要素の多くが復活し、さらに発展させた形で盛り込まれている。
オンライン(マルチプレイ)については別タイトルとして扱われているため『Grand Theft Auto Online』を参照のこと。
太陽が降り注ぐ広大な都市、ロスサントス。かつては欧米諸国から憧れのまなざしを集めていたこの街も、 今や自己啓発を説く教祖、スターの卵、輝きを失いつつあるセレブで溢れ、不安定な経済と安っぽい トークショーがはびこる時代の中で必死にもがいている。
そんな混乱の中、個性の全く異なる3人の犯罪者が生き残りと成功を画策する。
ストリートの非合法な仕事を生業とするフランクリンは、本物のチャンスと大金を掴みたがっている。
プロの犯罪者から足を洗った前科者のマイケルは、望んでいたバラ色の引退生活を送れずにいる。
凶暴なトレバーは、粗悪な禁止薬物と次の大規模な強盗計画に突き動かされている。
打つ手が尽きた彼らは身を立てるため、全てを賭けて大胆かつ危険な一連の強盗に挑む。
フランクリン・クリントン
マイケル・デサンタ(タウンリー)
トレバー・フィリップス
PS4/One/Win版で追加された要素
PS5/XSX版で追加された要素
美麗なグラフィックと高い表現力
バリエーション豊かなミッション
シナリオとキャラクター
マルチエンディング
快適なゲームプレイ
改良された操作性
豊富な服飾品
さらに充実した乗り物
意外とクリーンな課金要素
ミッション進行の自由度が低下
マップの広さ
車の種類ごとの性格付けが劣化
一部モーションに不便さが目立つ
操作面
一度入手した武器は捨てることができない
ガレージの仕様が悪化
アップデートに伴いバグが増加
その他
『日本語版SA』の再来を予感させる過剰な規制もあるが、それでもおなじみの自由度は健在。
むしろさらに強化された本作は、まさしく『GTA』シリーズの最高傑作と言える。
複数の主人公を取り入れることによってプレイ意欲を駆り立てる個性とプレイスタイルを与え、この世界の一員として自然と参加でき、強い没入感を与える。
3世代に渡り次回作が発表されていなかった点もあるものの、年月を経てもなおその魅力は未だ色褪せないものと言えるだろう。
*1 海外でも特に知名度と影響力のあるゲームアワード。2014年からは「The Game Awards」という名前になっている。
*2 ただし、警察に追われている最中や、特定のミッションをクリアした直後など切り替えが不可能な場合もある。
*3 パソコン内に証拠を残したくないという方針から地図や武器、襲撃する店の細かい情報やメンバーの顔などを片っ端から写真化して壁に貼って説明するという極めて原始的ながらもわかりやすい説明をしてくれる。
*4 場合によっては途中で死ぬこともあり、死亡した場合はさらに出費が増えてしまう。
*5 死ぬはずだったキャラを無理やり助けたとしても、ミッションが進まず進行不能になってしまう。
*6 前述の「新人だから土壇場でどうなるかわからん」の他「腕は並だがやる気は感じられる」という指摘も起用にあたり重要な伏線となっている。
*7 上述の人選の描写も変化があり2度目の起用で「前回の件で少しは学んだろう」と成長を仄めかす台詞もある。
*8 例えば腕の立たないドライバーのカリムを1度目に起用すると逃走ルートの案内が出来ないばかりかルートを迷ったり下水道を走るのにロード用のバイクを用意したりとの不手際をやらかすが2度目の起用では「同じ過ちをしないよう次は何を届けるべきか必死に考えてきた」という発言通りに逃走に有利な救急車を用意してくる、腕の悪いハッカーのフェルツやリッキーを2度目に起用すると「前回やった時はシステムにバグがあったがここでも使えるかもしれない」「確かこのやり方は学んだぞ」と経験を活かし視界を遮るスプリンクラーを停止させるなどの活躍を見せるなど。またリッキーの場合は器用しないままだとやり方すら分からず呆れられるが2度目の器用で失敗するパターンでも「システムは全てダウンさせたはずなのに俺がバカだった」と嘆くなどきちんと成長を感じさせる描写がある。
*9 タリアナは強盗中に事故を起こしたので警察に見つかる前に隠れ家まで逃がしてほしいという状況下で登場した経緯があり「命の恩人である主人公への御礼として安い報酬で引き受けている」と解釈でき、ヒューは他の腕の悪いガンマンと異なり腕がないのに大口を叩いたり余計な事を口にして反感を買うという言動は無い反面、仲間の死を嘆いたり彼なりに役立つアイデアを出すなどする姿勢が見られることから「腕ではなく人柄的な意味で "使える" と評されている」と取れるなど。
*10 例として自転車を取り返すと株を譲ってくれるなど。
*11 また、ニコは遠まわし的に存在も語られるが「最近は音沙汰がない」と言われている。
*12 1人は『VCS』のミッション、もう2人は『IV』の漫才にて出演していた。
*13 映画『トップガン』のテーマソング「Danger Zone」などが有名。今作のラジオでも、前述の曲と「I'm Free」の2曲が提供されている。
*14 『III』『LCS』『VC』『VCS』『SA』をひっくるめて。
*15 正確には『III』系での内部的な弾数の上限は99999発、今作は9999発。MODで増やそうとしても『IV』と同じく内部的に確保されている弾数のメモリサイズが2バイトなので65535(0xFFFF)発までしか増やせない。
*16 例えばstratumはかなり遅くなっている。
*17 felzerはエアロ仕様のみ。
*18 マイケルの家族についてもこれまた三者三様の人柄で「皆それぞれクズだが全く救えないわけではない」という面は共通している。
*19 ただし、その社長もかなり問題のある人物である
*20 ただし、フランクリンには謝礼としてその会社の株や豪邸をプレゼントするなどの気前の良さも見せている
*21 詳しくはネタバレになるので伏せるが、バッドエンドから見て取れる結末は「ある種の因果応報」である。
*22 オンラインではクルーを作ればマット塗装以外は可能。
*23 大抵はパールセント(光沢)が変更されているだけだが。
*24 スマホアプリはターボを電気自動車につけることができるなどの有利になるバグ(昔はゲーム内でもつけられたが削除)もあるとのこと。
*25 ジョニーは元より麻薬ビジネスを推し進めており、リバティーシティでは競合相手が少なかったこともありある程度成功したものの、既に競合相手が多数いるサンアンドレアスでは自らの理想に反し力尽くで奪い取らなければならなくなった。理想と現実のギャップに苦しんだ末に、自身も麻薬中毒になってしまったのではないかと推察される。
*26 モールス信号のイースターエッグとかどうしろと言う話ではあるが。
*27 銃弾が近くに来れば誰が相手でも選択中の武器に関係なく応戦したり、『IV』同様に複数人を同時に相手にして柔軟に対象を切り替えながら銃撃戦をこなせるなど、『SA』よりマシな面もある。
*28 『III』系では車を奪う時でなく、市民が運転してる車や特定の場所に置いてある車に初めて乗った瞬間に犯罪と扱われるので、この現象は起きなかった。
*29 手配度のついた状態でのパトカー乗車の警察など。
*30 ハッカーのみ3パターン存在している。
*31 連邦保管庫強盗(隠密)のドライバー1人目が警察に囲まれた際に素早く助けると死亡を回避できる、という唯一の例外はある。
*32 動力性能が低く、最高速度が出ていない車もあり、そういった場合は加速を伸ばすと結果として伸びる場合もあるが。
*33 一時期バグによりそれすらも利用できなかったバージョンも。
*34 正確には、乗車する前に選択していた武器が乗車した車両でのドライブバイに使えない場合に、最初に選択される武器。
*35 射程に関しては今までの『GTA』と異なり、オブジェクトを弾として発射しない銃の大半は銃弾が飛ぶ最長距離が120mとなっていて(例外はショットガンとスナイパーライフルを除けばスタンガンぐらい)、マイクロSMGの弾も最大120m先まで届く。
*36 ガレージが3箇所しかない『III』ですら1箇所は大型バス2台を保管できる広いものだった。
*37 ファギオに乗って「Scooter Brothers」と叫びながら高速道路を走る動画。
*38 加えて、Rockstarを去った人物たちが新たに会社を立ち上げ、従来の『GTA』シリーズによく似たゲームの開発を行なっているという状況もある。
*39 当然ながら彼の行いは迷惑行為に他ならないが、世界中の『GTA』ファンの中には彼に共感する者も少なくなかった。