絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-

【ぜったいぜつめいとしふぉーぷらす さまーめもりーず】

ジャンル サバイバルアクション
対応機種 プレイステーション4
メディア Blu-ray Disc
発売元・開発元 グランゼーラ
発売日 2018年11月22日
定価 7,200円(税別)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 クソゲー
シリーズファンから不評
ポイント 悪人養成ゲー
形骸化したシステムの数々
胸糞シナリオの連続
絶体絶命都市シリーズ : 1 - 2 - 3 - 4Plus


概要

災害で崩壊する都市からの脱出を目指すサバイバルアクション、絶体絶命都市シリーズの最新作。
本作はもともとアイレムソフトウェアエンジニアリングからPS3用ソフトとして発売予定であり、幾度と無く延期を繰り返しながら発売寸前までこぎつけたものの、
2011年の東日本大震災の発生直後に発売中止が発表され、そのまま長期間凍結された経緯を持つ。
その後、シリーズのプロデューサーである九条一馬を始めとするゲーム部門の主要スタッフはアイレムから独立してグランゼーラを設立し、本シリーズの版権を取得、
過去作の配信と共に、本作を完成し発売する意欲を前面に押し出していた*1
そして、PS4にプラットフォームを移し、2015年11月に販売中止となったPS3版『4』のリメイクとして開発が再開されたことが公表され、
表現が大幅に強化されたことからタイトルを『絶体絶命都市4Plus』と改題したものの、再び音沙汰がなくなってしまい、途中で関連作の『巨影都市』が発売されたものの、本作は長らく発売される事はなかった。
ところが2018年になり、年内に発売される事が公表され、直前に一ヶ月の発売延期を挟んだものの11月にようやく発売された。
九条氏によると、本作の発売は「待ってくれた人へのお礼とお詫び」であるという。
本作はこういった経緯を持つゲーム史でも類稀な超難産タイトルだったのだが…


あらすじ

201X年7月、主人公はある目的*2のため、川瀬県のひすい市にやって来た。目的地へ向かうバスの中で急遽、緊急地震速報が鳴り響き、そのまま巨大地震に遭遇、
バスは横転するが、何とか一命をとりとめた主人公は変わり果てた風景に呆然としながらも、
全く来た事もない土地で見知らぬ人々と触れ合い、脱出を図るのだった。


特徴

  • 本作もまた『1』『3』と同様、震災をテーマとしているが舞台は人工島ではなく、架空の県のとある市となっている。
    • 今回は被災地の状況に焦点を当てた作りになっており、災害に襲われるシーン自体が少なく、アクション要素が大幅に減っている。次々と襲い来る災害からのサバイバルだった旧作とはかなり毛色が異なっている。
  • 前作に引き続き、主人公の性別が選択可能。男性主人公「武田正人」、女性主人公「市川結子」から選択する(名前は変更可能)。ただし、前作と違って男女に特に違いはなく、ステータスも同じ。ストーリーも同じだが一部のイベントが若干変更される。
    • 今回は顔つきと髪型も設定できる。髪型は『巨影都市』同様に鏡で変更可能で、色も変えられる。
    • 基本的に異性のトイレは使用出来ないが、ルート上通らなければならない一部のトイレや仮設トイレはどちらの性別でも使用できる。
  • 生理現象の要素の追加
    • 生命活動に関わる独自のシステムを毎回取り入れているシリーズだが、今作では時間の経過とともに「のどの渇き」「腹具合」「排泄欲求」が悪化していく。放っておくとうめき声を上げて苦しみだしたり、腹部に手を当てたりする。
    • 「のどの渇き」「腹具合」はおにぎりや水などの食糧アイテムを使うか、ごく一部のシーンで飲食をすると解消される。その為、旧作ではライフやストレスの回復に使用していた食糧アイテムの用途が変化している。
      • 「渇き」の概念は『1』にもあったが、今回は蛇口などの水源が存在しない為、解消の為にはアイテムを使わなければならない。
    • 排泄欲求は適度にコンビニやビルなどのトイレか、仮設トイレを使用する事で解消出来る。
    • これらは最悪の状態になるとライフゲージの横にアイコンが出現し、解消するように促される。
  • ストレス
    • 前作に引き続き、ストレスの概念が存在する。ストレスは水に長時間潜る事や、余震で転倒する事で増加する。ストレスが溜まるとその分、ライフゲージの上限が減ってしまうがセーブポイントで休むことや食料や水を使う事で解消される。
      • 前作と違って足場の悪い所を歩いたり、イベントなどでストレスが増加する事は無くなった。
  • 余震で崩れてきた破片やビルに押しつぶされる、海や穴に落下するなどでライフゲージが0になると死亡し、ゲームオーバーとなるが、直前のシーンからやり直せる。
  • 本作でも様々な場所を渡り歩くが、同じ場所を何日か後に再度訪れる事があり、その際に復興作業が行われているといった変化がみられる。
  • 旧作同様、コスチュームが随所で手に入る。衣装の幾つかは『巨影都市』から流用されているが、カラーリングが変わっていたり、夏服仕様になっているものもある。
    • これも『巨影都市』同様、服は上下と靴がセットなのでそれぞれを個別では変えられない(『2』では全て個別で、『3』では靴は自由に設定出来た)。
    • 『2』『巨影都市』に存在したコスチュームによるパラメーターの補正は存在せず、基本的に姿が変わるだけ。コンビニ店員のコスチュームを着る事で店員の代わりをするといったイベントが僅かながらに盛り込まれている。
    • 『3』では不自然な場所にコスチュームが置かれていたが、本作では店のロッカーや倉庫などのまっとうな場所に配置されている。なので火事場泥棒にしか見えなくなるが
    • 化粧用品を買う事で口紅やアイシャドウなどのオシャレをする事が可能。男でも。
    • アクセサリーも存在し、メガネや帽子といったまっとうな物から「天狗のお面」や「ひょっとこの仮面」といったシュールなものまで存在する。
  • これも旧作同様、随所で様々なコンパスが入手できる。
    • 版権が移った為、旧作のような他アイレム作品のコンパスは登場せず、過去にグランゼーラが発売した『マンガ・カ・ケール』や公式サイトで連載している漫画『金沢独立戦線』関連のコンパスが出る程度である。
    • アップデートにてR-TYPEシリーズネタの「次元戦闘機のコンパス」が追加されている*3
  • 善い行いをすると善行ポイントがたまり、悪い行いをすると悪行ポイントが増加する。
    • また、主人公の行いによってステータス画面の肩書きが変化するといった要素もある。
  • 同行者として、今回もヒロインと呼べる人物が二名登場。『1』のような同行者の選択によるルート分岐は無く、状況に応じて同行者が変わる。
    • 今回は序盤からラストまで一蓮托生という訳ではなく、限られた期間のみの同行となる。特に片方のヒロインの同行期間は極めて短い。後半は基本的に主人公一人で行動する。
  • 初代サブヒロインでシリーズお馴染みの比嘉夏海もやはり登場。宝石女こと竹辺幸も『2』以来の登場となる。
  • 災害マニュアル
    • 前作に引き続き、様々な場所を調べる事で災害マニュアルを得る事が可能。前作と違ってストーリーを進めるだけではなかなか集まらず、あちこちを探索する必要がある。
  • 実在する企業との提携
    • 前作のカロリーメイトに続き、今作は日清食品との提携によってカップヌードルが作中に登場する。今回は主人公も食べられる。
      • 「カップヌードル食ってる風Tシャツ」や「カップヌードルリュック」といったコスチュームやバッグも登場し、入手できる。
    • 「radiko」と提携しており、序盤で「ラジコ」を入手することが出来、使用する事で震災の情報をリアルタイムに音声で流しながら町を探索する事が可能。
      • 各地の被害状況や、主人公が行った行動によって報道内容が変わるなどの変化がある。
    • 地図製作会社のゼンリンの協力を受けており、提供された都市の3Dデータをゲーム内のグラフィックに活用している。この為、都市の造形が非常にリアルになっている。
      • 特にアザミ駅周辺は渋谷によく似ており、ゼンリンの看板も登場する。加えてハチ公のような像まで存在する。(ゲーム内ではチ公という名前だが)
  • VRモード
    • PSVRにも対応しており、ステージをクリアする等の条件を満たす事でタイトル画面からVRモードに行く事が出来る。
      • これは本編で登場したステージのモデルをVRで探索しつつ「絶体絶命都市4」の文字(ステッカー)を探すミニゲームとなっており、本編の内容をVRで楽しめるわけではない。
      • ステッカーを集める事で、VRポイントとなり、本編のセーブポイントにてアイテムと交換する事が可能。
      • 当初はステージ1しかなかったがアップデートによって徐々に増えつつある。

評価点

  • 液状化現象、火災で焼け野原になった町、避難所となった学校等はリアルに作られている。
    • ハードが移行した事で被災地の表現力が飛躍的に上昇している。PS3時代のPVでも旧作から大きな進化を見せていたが、PS4になった事で更にクオリティが上がった。
      • Unreal Engineが使用されているので水の反射や火災などの表現も非常にリアルになっている。
    • トイレが追加されたことで建物の間取りがよりリアルになり、現実に近くなった。
    • 前作までは市民の避難がほぼ完了したゴーストタウンがメインだったが、今回はマップ上に多くのモブNPCが登場し、被災地の雰囲気がよく出ている。勿論、前作のようなハリボテではない。
    • 火災のシーンは神戸市消防局の協力もあり、臨場感あふれるものとなっている。
  • ショッキングながら震災で起こりうる展開の数々
    • 高速道路が余震で崩壊し、裏手に回ると死屍累々の惨状が広がっていたり、余震で団地が水の中に沈み、直前まで親しくしていた人達が全員行方不明になる(おそらく死亡)といった衝撃のイベントが用意されている。
    • 登場人物にもクセのある人物が多い。特に行く先々で詐欺を繰り返す偽店長熊沢等、良くも悪くも印象に残る。
    • 作中では老若男女問わず、多くの人々が亡くなる。モブも潰れた家の前で泣き崩れていたり、助けられなかった家族を悼んでいたり、行方不明の家族を探していたり、疲れ切って駅の階段でしゃがみこんでいたりと、沈痛な雰囲気が伝わってくる場面もある。
      • 一方で被災地の様子を携帯カメラで撮影したり、火災現場に野次馬に現れるモブも多数登場し、悪い意味でもリアリティ溢れる街並みがみられる。
    • 「ラジコ」で流れるニュースの内容は現実さながらの臨場感がある。前作まではラジオが置かれている特定の場所でしか聞けなかったが、今回は「ラジコ」のおかげでいつでも使用可能なので、被害状況をリアルに把握する事ができる。
      • 地震発生直後は数名の死者数しか発表されないが、数日後には犠牲者の数が数千~一万人規模に跳ね上がっていく様子は「阪神淡路大震災」や「東日本大震災」で見られた傾向とそっくりである。
    • 前作までは通過したエリアは崩落・水没してしまい、最後は被災地が海に完全に水没して終わりだったのに対し、今回は瓦礫の撤去や店舗の営業再開など、復興への歩みといった従来には無い描写もされるようになっている。
  • 飯島舞による主題歌
    • 最早お馴染みの飯田舞による主題歌・挿入歌が複数用意されており、『3』『巨影都市』と同様、イベントシーンなどの随所に挟まる事で、被災地で荒んだシーンの清涼剤となっている。
    • ただバックに流れるだけではなく、路上でミュージシャンが歌っていたり、避難所のラジオから流れてきたりと、効果的に演出されているシーンもある。
    • 本作挿入歌の一つ「約束の日」はPS3版時代のPVから使用されていた曲であり、一時期は幻の曲と呼ばれていたが、後に飯田女史のアルバムに収録されるなどで日の目を見るようになり、本作にもめでたく収録となった。
      • 発売当初は主題歌が流れる中で選択肢が登場し、歌をぶつ切りにされて水を差される状態だったが、アップデートで改善された。
  • より実用的な災害マニュアル
    • 今回は前作で担当していた防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実に加え、神戸市消防局の協力により更に充実且つ参考になる分量が用意されている。今作で追加された災害時のトイレに関する注意や、「阪神淡路大震災」を経験された消防士による写真付きの手記など興味深い内容が多い。
    • また、前作のように入手の度に見るか聞かれることはなく、閲覧は好きな時に行える。聞かれるものも無くもないがごく一部である。
    • アップデートにより、スマートフォンアプリとして独立し、ゲームを起動せずとも手軽に内容を確認が出来るようになったのでより実用的になった…のだが、内容を充実させるには問題点だらけのこのゲームを隅々までやり込む必要がある。
  • 後述するように内容は問題だが、終盤の展開を二つ用意した事自体は評価できる。
    • 前作までは、終盤になるにつれて災害ゲーである事を忘れたような陰謀やそれを阻止する展開になってしまう事が批判点としてよく挙げられたが、今回は陰謀を阻止するルートと、最後まで被災地を描くルートの二つが用意され、クライマックスに幅が出来た。
  • ゲーム自体の難易度が低く、特殊なテクニックを要求される事もないので短期間でトロフィーコンプリートが出来る。
  • 『巨影都市』で問題だったロード時間も改善されている。
    • マップ移動時に入るロードは(マップが狭いのと、『巨影都市』のように巨大な敵が存在しない為でもあるだろうが)かなり短くなっており、死亡時は少々長いが『巨影都市』に比べれば早く再開する事ができる。
    • ただ下記を見れば分かる通り、本作が『巨影都市』に勝っているのはこれぐらいだが…。

問題点

形骸化したシステムの数々

  • 生理現象の概念が追加されたのだが、実はパラメーターが減ってもゲーム進行にデメリットは無く、主人公が呻くだけの謎要素と化している
    • 「腹具合」「のどの渇き」をいくら放置しても生命が脅かされる心配が無い。一作目の時点からパラメーターが下がるとライフが減ったり運動能力が落ちていくといった要素があったのだが、本作ではそういった事は一切ない。
    • 排泄欲求もせっかく実装したのにまるで機能しておらず、極限まで我慢しても粗相してしまうといった事は一切ない。
      • 開発中止となったPS3版では、排泄欲求は解消しないとストレスが溜まっていくというシステムが発表されていた。我慢し続けるとストレスが溜まり、ライフゲージが減っていくというリアルな設定で、新システムがしっかりサバイバルに結びついたものだったのだが、何故実装されなかったのか。これでは寧ろ『絶体絶命都市4Minus』では
    • 極端な話、一週間飲まず食わずでトイレに行かずとも全く問題がない。従って、食料も水も買ったり探したりする必要は全くない。用足しとストレスがシステムとして組み込まれているのに意味が無いという点ではあれこれにも劣っている。
    • それでも真面目にパラメーターに気を使おうとすると、今度は全然食料が手に入らず*4、使用できるトイレも少なく、バランスがとれているとは言い難い。
      • だからと言って新システムが形骸化してゲームをつまらなくしたのでは元も子もない。マップやシナリオの工夫次第でどうにか出来たのではないかと思わざるを得ない。
      • 災害ゲーなのだから、携帯トイレを使用可能にすると言った要素でも入れればゲーム性が増し、被災時の参考としても活かせただろう。
    • また、「時間の経過で悪化する」とは言っても旧作のパラメーターのようにリアルタイムで悪化するのではなく、イベントを起こしたりマップを移動するなどでストーリー中の時間を進めなければ変動しない。この仕様では仮にパラメーターに意味があったとしても「迅速な行動が要される」「アイテムの使い所を考える」と言った戦略性は望めず、ゲームの面白さに貢献出来たかは怪しい。
    • オンラインマニュアルには「ゲームとしてみたら不便な要素ばかりですが、普段ゲームでは意識しなくていい”普通のこと”をゲームの主人公に課すことで、少しでもこのゲームの主人公がおかれている状況を感じていただきたいと考えています」と書かれているが、実際はこの通りでリアリティが無く、「主人公がおかれている状況」など少しすらも感じられない。
  • 『1』のように衣装が破れる、包帯を巻くといった要素もなく、常にピカピカの服を着ている。ハードの性能が上がって旧作よりも遥かにリアルになった事で余計に目立っている。
    • パッケージや公式サイト、PVなどでは「服が破れて足に包帯を巻いた女性主人公」が度々描かれているが、肝心のゲームではそんな深刻さは無い。靴のデザインなどが微妙に違うので実は別人なのかもしれない。*5
      • しかもそのボロボロの主人公は一部PVやスクリーンショットではさも作中のシーンのように映されている為、ある意味プロモーション詐欺である。ゲームでこの主人公が見られるのはタイトル画面だけ*6
    • 着替え可能になった『2』『3』でも服が破れる演出は無かったが、『2』では濡れ演出があり、『3』にも顔に汚れが付く位の表現はされていた。『巨影都市』ではダメージによる服の破損と濡れ、顔の汚れの演出がしっかりあった。しかし本作ではそう言った演出は一切無い。
    • 本作では化粧することが出来たり、お面をかぶったり出来るので、顔を汚すといった演出がし辛くなったのかもしれないが…。災害ゲームとしては優先させるものを間違っている。
      • 同行者の着せ替えも当初は全く不可能だったが、現在はアップデートにより、ヒロイン二人の着替えが一部シチュエーションにて可能になった。しかし、着せられるのは強制入手の衣装のみで極めて限定的。『2』や『巨影都市』のように色々な衣装を着せて遊ぶ事は出来ない。
  • 余震やストレスでダメージを負う事はあっても、ごく一部を除いてライフは1でとどまる為、即死しない限りは死なない。運動能力も下がらない*7ので緊張感も何もない上に、死んだとしても直前からリトライできるのでペナルティはほぼ無い。
    • 余震が起こった場合、「ふんばる」事で転倒を防止し、ダメージを防げるが、そもそもライフ1で転倒しようが死なないのでほとんど意味が無い*8。むしろ、ふんばる事で咄嗟の動きが出来なくなり、建物の崩壊に巻き込まれてゲームオーバーになる事の方が圧倒的に多い為、ふんばらない方がいい事の方が多い。
    • 一応、燃え盛る炎に接触するとダメージを受け、死亡もするのだが、ダメージが非常に少ない上に最初のマップの、それも通り道に関係ない場所に一か所存在するだけなので、存在を忘れる。火災旋風まで起こった前作とはえらい違いである。
      • こんな有り様なのでストレスゲージも意味が皆無に等しい。そもそも今回のストレスゲージは非常に上がりにくい為、前述のライフの仕様が無かったとしても、存在意義は極めて薄い。
    • セーブポイントの休息でストレスが0まで解消される他、ステージが進むと特に理由なくライフが全快するので、回復に気を使う必要すらない。食料どころか回復アイテムまで無用の長物に。
    • 後半の大勢の追っ手に追われるシーンでは、追いつかれると攻撃されてダメージを受けるのだが、さすがにここでライフが尽きれば死亡する。
      • しかしわざと立ち止まりでもしない限り攻撃は受けないし、一発二発喰らった程度では死なないので、緊張感が薄い。旧作では敵から逃げるシーンでは大抵、追いつかれると即死だったのだが…。
        勿論、『巨影都市』のような回避コマンドも無い。
    • 水の中に潜るシーンもあるが、酸素ゲージと言ったものは無く、潜水中はストレスがゆっくりと増えるだけでしかも一定以上は増えないので何時間でも潜っていられる。明らかに不自然である。
    • つまるところ、本作での死因の9割は「地震や転落かイベントの射殺による即死」で、残りは「乗っているボートを沈めてしまう*9」か「わざと暴徒や火事に突っ込む」ぐらいしかない。ライフが減った所で運動能力が落ちたりもしないので、即死の危険性が高まる訳でも無い。元々ライフに関係なく死ぬ事が多いシリーズだが、本作ではライフゲージの意味はないに等しい。
      • 『巨影都市』の使いまわしとは言え死亡モーションは複数用意されているのだが、大抵の死因は転落か生き埋めなのでそれを見る機会は殆ど無い。
  • 叫ぶボタンがあるが誰も反応してくれない。
    • 前作までは特定のシチュエーションで必要だったり、人が反応してくれたりしたのだが、今回は反応してくれる人が全くいない為、意味のないボタンと化している。
    • 作中では時折、助けを求める声が聞こえてくる*10のだが、こちらが叫んでも誰一人反応を示さない。助けを求めている人の近くや、見つかると即射殺されるような輩の近くで絶叫してもガン無視である。
    • 唯一反応があるのが、とある監禁シーン。縛り上げられて、犯人の隙をついて逃げるのだが、逃げる最中に叫ぶと「うるせぇぞ」と怒られた上にスタート地点に戻されるというペナルティを受けるだけ。
      • 現在は修正済みだが、発売当初は屍累々の高速道路の下で叫ぶと死体が顔をあげるホラー現象が起きていた為、ちゃんと反応させる予定があったのかもしれない。
    • 今作の新要素として、移動しながら叫ぶ事が可能になり、また、R1ボタンを押しながらだと腹の底から絶叫する。だが意味は全く無い。なぜ用意した。
  • 前作までは高所から飛び降りるとダメージを受けたが、今回はダメージどころか着地モーションすら無くなった。その為、主人公が人を背負いながら二階ぐらいの高さから飛び降りても膝を曲げすらしないという非現実な描写に。
    • これが最初に実感できるのが、序盤の崩れたビルから脱出するシーン。軽々と階下に飛び降りていく主人公の姿は今後の展開を不安視させる。従来ならぶら下がりながら少しずつ降りて行ったものだし、『2』ではその事をチュートリアルでしっかり説明されていた。
    • ぶら下がり、しがみつきと言ったサバイバル感のあるアクションも、それを必要とするようなシチュエーションも無くなった。ジャンプで穴や段差を飛び越えるシーンすらも皆無である。
      • 前述の通り転倒によるダメージは無意味も同然なので、本作では災害から逃げる際は平地をただ走るだけが大半となる(そもそも災害に襲われるシーン自体少ないが)。
        そんなゲーム性を象徴するように、オンラインマニュアルには「走る」事を「速い速度で建物の崩落などから逃げることができる頼もしいアクションです」という、間違いではないが大袈裟な解説をしている。ただ走るだけなのに「頼もしい」って…確かにぶら下がりもしがみつきも出来ず「叫ぶ」も「ふんばり」も役立たずなので頼もしいのは「走る」ぐらいだが
  • 複数のアイテムを組み合わせる「組立」と「分解」は今回も可能だが、使用機会は殆ど無い。普通にやっているとストーリー中に必須の2回しか使わず、しかも1回は終盤の片方のルートなので、場合によっては1回しか使用せず終わる。「分解」に至っては使い道が無い。
    • 一応、懐中電灯と工事用ヘルメットを組み合わせて「ライト付きヘルメット」を作る事も出来るが、その程度。入手時期的に実用性も乏しく、そもそも序盤に懐中電灯を取り逃していた*11場合は気付きすらしない。
      • 挙句、ライト付きヘルメットはライトが点かないという不具合が長らく修正されなかった始末。その御蔭で元に戻す為に「分解」に価値が生まれていた。
  • 上記システムのせいで食料と水、回復アイテムが形骸化したため、非常用バッグはコスチュームコレクターのトロフィー獲得の為のコスチュームばかりが入る衣装ケースと化す。
    • また、容量が大きいバッグになるほど、巨大なカップヌードルギターといった変なバッグばかりになる為、実用性を重視した場合、イベントシーンの雰囲気がぶち壊しになる。しかも発売当初はバッグの切り替えが出来なかったため、変なバッグでのプレイを強要された。
    • アップデートにて、切り替えが可能になったが今度はアイテム所持上限は装備しているバッグの容量ではなく、所持しているバッグを総合した容量で決まるという仕様になった為、真っ当なバッグに切り替えることで雰囲気を壊さずにプレイできる。…が、リアリティの面ではこの上ないツッコミ所になってしまった。
      • おそらく実用性を気にせず見た目をカスタマイズ出来るようにという事だろうが、災害ゲームとしては優先させるものを(ry

問題だらけのゲーム面

  • 乗り物の問題
    • 『2』以来の登場となるボートだが操作性が悪化しており、ラジコン操作、旋回能力が低い、移動中にカメラを旋回出来ない、といった三重苦で操縦に時間がかかる。
      • 特に二日目のえにしだ団地は終始ボートで移動する事になる上、アイテムを探して水上を往復する事になるので非常にまどろっこしい。イベントをクリアする時間以上にボートを漕がされる。しかもぶつかるとボートがダメージを受ける障害物がそこかしこにあり、ボートの耐久力がなくなると沈んでゲームオーバーになってしまう。
    • スクーターはただ一本道の少し先にある目的地に進むだけで、『2』のタクシーや『巨影都市』のオートバイのような障害物を避けたり急いで駆け抜けるシチュエーションも無い単調なもの。しかもすぐに降りるので、わざわざ入れる必要を感じない。
      • イベント面でも、後述する高速道路崩落のシーンや、終盤の交差点のド真ん中に乗り捨ててあるバイク勝手に拝借するという不自然な展開など、バイク、スクーター関連は常に突っ込み所が生じている。『巨影都市』では自然な流れに出来ていたのに何故…?
  • 女性主人公の不遇
    • パッケージやWebマニュアル、公式サイトにPVと、いずれも女性主人公がクローズアップされており、今回は珍しく女性主人公を基準としたシナリオなのかと思わせる*12が、実際はいつも通り男性主人公準拠*13であり、相変わらず性別による違いがほぼ無い為、女性主人公だと違和感のある展開が今回も散見される。
    • 前作に引き続き、女性を相手におどける百合表現が多数登場する。特に本作では出会う女性を片っ端から口説いたり、平気で結婚やキスをねだったりできる。
      • 今回もまた同行者はヒロイン(女性)しか存在せず、そもそも序盤の1~2時間のうちに若い女性を4人*14も助けて交流を持つという、ギャルゲーかと言うような展開が続く為、必然的にそういった選択肢に遭遇する事になる。
      • 一応、霧島社長やダニーなど男性に告白する選択肢も存在するが、あってないようなもの。男性同行者もおらず、女性主人公自身がヒロインになるような乙女ゲープレイは相変わらず想定されていない。
        ちなみに告白選択肢は男性主人公にもある…まあ、百合要素は満載なんだし逆も多少はね…。
    • 選ぶかどうかは自由だが、食料と引き換えにセクハラされそうになっている女の子を救う為に代わりに自分の体を触らせるといった性的嫌悪を感じる選択肢も存在する*15男性主人公でも可能だが、さすがにドン引きされその間に食料をパクる。
    • また、女性なのに小便器に男のポーズで立ち小便をしたり、アップデートで修正されたもののレオタードに男性器のような膨らみがあったりと残念過ぎる設定で萎える事が多い。
  • ストーリーに影響を及ぼさない悪行、善行ポイント
    • 悪行、善行ポイントはトロフィー獲得以外には全く意味が無い。意味ありげにシステムとして用意しておきながら、ポイントに応じて展開やエンディングが変化するといった要素も無い。
    • そしてトロフィー獲得の条件は「悪行および善行ポイントの合計が1000を超える」というもの。
      善行ポイントは得られる箇所が少なく、悪行ポイントの方が遥かに溜まりやすい為、トロフィー獲得の為には積極的に悪行にいそしむ羽目になる。
      • 悪行ポイントは溜まりやすい上に大金やアイテムを入手出来る。極め付けにはその報いを受ける事が無いのでメリットしかない。ゲーム内に存在する様々なアイテムを買う為にも積極的に悪事を働くことが推奨され、最も意味が無いのは善にも悪にもならない普通の選択肢となる。
      • 序盤から到底手の届かない金額のアイテムが売られたり、衣装コンプリートにコスチュームを大量に購入する必要がある為、これらを購入するには必然的にお金が必要となる。問題は悪事を働くか、手持ちのアイテムを売る以外にお金を手に入れる手段がないという事。人助けのお礼ではせいぜい消費アイテムぐらいしかもらえないので善人プレイではほとんどアイテムを購入できない。
      • 主人公の所持金やアイテムの価値で総資産が決まり、一億円以上にすることで獲得できるトロフィーもあるのだが、当然ながら悪事を働かなければ達成できない。
        『巨影都市』ならばわらしべ長者的に億万長者になるというシュールで笑える設定だったが、本作では人を騙したり、ふっかけたりして億万長者になるので笑えない。それにクルーザーや不動産を要求するとあっという間に達成出来るのでやり込み要素ですらない。
    • また、悪行と善行の基準が非常に曖昧。客観的に見て悪事を働いたので悪行ポイントが加算されるのではなく、主人公の主観で決められるので、プレイヤーと主人公の意識の差が大きく感じられるだけの要素になっている。
      • 例えば明らかに火事場泥棒をしようとしている熊沢にバールを渡して手助けすると善行ポイントが入ったり、ひどい扱いを受けた際に、悪態をつくだけで悪行ポイントが入る。
      • 相手の弱みに付け込んで大金をせしめてもなぜか悪行ポイントが増えない事の方が多い。イベントによっては増える事もあるが、同じような事をやっているのに挙動が違うのでますます意味不明に…
      • ストーリー上で犯罪を働いた場合も、意識していないせいか悪行ポイントは加算されない。最終的に悪行ポイントが0だとしても、作中では贈り物を届ける依頼を受けておきながらお金だけ着服し、後で返すつもりで3000万円を懐に入れ、路上のスクーターを勝手に拝借、タダで手に入れたチケットを10万円で売るといった事をやっている場合がある。立派な悪人である。
  • 自由度の低さ
    • 後述するストーリーの質の悪さにもつながる問題点だが、とにかく選択肢に意味が無い事が非常に多い。言い回しが違うだけですべて同じ結果になるか、まったく無視されるかしかない。
      • シリーズ伝統の豊富な選択肢もあるが、空気を読まな過ぎてプレイヤーが辟易したり、選んでも登場人物にドン引きか無視しかされないのでつまらないといった問題点がある。
      • シリーズ過去作、『パチプロ風雲録』、『巨影都市』などでは、選択肢次第で主人公が大きくアクションを取ったり、身体を張る事もあったが、本作は軽い身振り手振りと共に一言呟くだけの味気ないリアクションばかりである。
    • 選んだ文章がオウム返しされるだけといった意味のない選択肢も多い。ボイスがある場合はまだ声優の演技が楽しめるだけマシだが、今回はムービーのイベント以外はごく一部を除いてボイスが無くなっており、本気で意味が無い。
      • 「走る、押すなどの行動の最中に頭に思い浮かべる事を選ぶ」などという必要性が微塵も感じられない選択肢もちらほらと。かといって選んだ選択肢に応じた特殊な反応がある訳でもなく、「○○を考えながら××する事にした」などとオウム返しされるだけ(もちろんボイス無し)。
    • 最後以外のシナリオは完全に一本道。最終日を除けばルートやエンディングの分岐などは一切無く、決められたイベントを起こして決められた展開を決められた通りに進む事しか出来ない。旧作にあったような小さな分岐すらも無く、アクション要素も廃されているので、ステージ攻略の自由度も無い。
      • その為、シナリオの展開に納得いかずとも拒否権はない。見るからに怪しい宗教団体に勧誘されても、拒否すればゲームが進まないので、入信せざるを得ない。そのため、主人公はプレイヤーの分身でありながら意志に反する選択肢ばかりを選ばされる。
      • 罵倒や嫌がらせを受けた際に限って、言い返したり相手に思い知らせてやるような選択肢が出ない。特に後半は後述するような有様なので、ひたすら言いたい放題、やりたい放題を受け続ける苦痛に耐えなければならない。
        怒りをぶつける選択肢が出る相手も大抵は善良な人間である。これでは怒る相手を選んでいるだけの小物にしか見えない。
    • グランゼーラ設立時の挨拶では、「プレイする人が、ゲーム側が決めたことを押し付けられて否応なくゲームを進めるのではなく、自分の感情をゲームに反映できるもの」を目標の一つとして掲げていたが、本作は「自分の感情は悉く無視され、ゲーム側が決めたことを押し付けられて否応なくゲームを進める」のが実状で、やってる事がまるで逆である。
    • 仮設トイレに並ぶ行列もあるが、長グソなのでピクリとも動かず、ただの背景と化している。便意メーターに意味を持たせ、行列待ちも出来れば災害ゲームとして臨場感が出たのだが…。
      • 同様に配給所で食料をもらったり、『1』であったように命を繋ぐために水を探したりする事もない。被災地であるゆえのオープンワールド的な自由度は皆無である。
  • 主人公について
    • よりプレイヤーの分身として設定しようとしたのか、今回の主人公はキャラクター性が極力排除されており、細かいところまでプレイヤーに委ねるようになっている。ある程度は自発的に喋ったり、反応を示していた旧作や『巨影都市』の主人公達と比べても、キャラクター性が薄い。
      • それ自体は良いのだが、数が多いばかりで意味の無い選択肢、自由度の低さやストーリーの質の悪さといった要素が合わさって、とにかく主体性が無く周りに流されるばかりで、明確なビジョンも無くその場の流れで被災地を無感情に歩き回るだけの人物になってしまっている。前作ではパートナーが引っ張ってくれたのだが、今回は一人で行動するシーンも多いので、余計にそう思えてくる。
    • 本来、シナリオで用意すべき主人公のバックボーンまでプレイヤーの手に委ねられており、それにまったく意味が無い為、ただ主人公の立場を抽象的にするだけの要素となってしまい、物語へ感情移入しづらくなってしまった。
      • 町に来た理由をプレイヤーが選択肢で決められるのは前述の通りだが、ストーリー上では「面接に来た」事を想定しており*16、それ以外の理由で来た場合は整合性が合わずに困惑する。初期衣装もスーツ姿で固定で、『巨影都市』のような衣装変化も無い。言ってしまえば、就活で来たのに自分の頭の中で勝手に理由を変えているだけである。理由は固定した方が余計な混乱を招かずに済んだのだが。
      • 主人公自身がどこからやって来たのかもプレイヤーの手で決めるが、物語には絡まない上に全く描写がなく、主人公も帰りたがるような素振りを見せないので帰りたいとは思えない。
        なのに作中では特に理由もなく関係のない会社や店の中を歩き回ったり、時にはトイレの窓から外に出るといった無茶な行動をとるが、何故こんな事をしなければならないのかがまるで分からない。本作のキャッチコピーの「必ず帰るから…」も全然説得力が無い。
    • 前作に存在した性格の概念がなくなった為、その場その場の選択肢で声のトーンがころころ変わってしまい、同一人物に思えない。
    • 目の前の人や物事に抱く印象までいちいち選択肢で聞いてくるので、面倒なのに加えて、ただ選んだ選択肢を機械的に喋っているだけにも見える。
      • 目の前で大惨事が起きても、プレイヤーが選択肢で選ばない限り動じたり反応したりしない。全編を通してドライなので余計、感情移入し辛い。
      • 死体を発見した時の反応すら聞いてくる。選択肢で選んで悲鳴を上げても、わざとらしく機械的な印象しか湧かない。『3』では選択肢を出す前にまず「し、死んでる…!」と驚いたり、ストレスゲージが上がる表現があったのだが。
      • 主人公が遭遇するあらゆる事象に対してプレイヤーの感情を表現できるようにしたかったのだろうが、力の入れ所を間違えている上にそれも空回りしている。そんな事よりメインストーリーに意思を反映させて欲しいものである。
    • 旧作同様、地図上には付箋が貼られて主人公のコメントを見られるのだが、淡白で短いものばかりになってしまった。マップ上のオブジェクトを調べた際のコメントも殆ど無い。
    • 立場が抽象的、服は破れない、基本的にドライ、行動が行き当たりばったりと、緊張感を削ぐ要素ばかりで、大災害の被災者にはまるで見えない。
      • 特に女性主人公は声優の演技が全体的に落ち着き過ぎている。頻繁に入る「そんな○○を見て私は…」などのモノローグは教育番組のナレーションのような落ち着きぶりで、まるで他人事である。
      • 『巨影都市』の主人公は理由があって御都合主義的な補正がかかるのだが、今作の主人公はそういう訳でもないのに形骸化システムの所為で「被災地でも連日飲まず食わず出さずで平気。ライフが減っても疲弊せず、即死しない限り死なない。高所から飛び降りても長時間水に潜っても平然としている」という超人と化しているので尚更緊張感が無く、これもまた物語に感情移入しづらい一因に。後日談では格ゲーキャラ化するし。
      • そのくせ、建物が傾いて滑ってきた机に接触したら死亡など、変な事で即死するポイントもあったりする。頑丈なのかひ弱なのか…。
    • そして前述したように選択肢も流石におふざけが過ぎたもの、悪ノリが逆につまらないものが目立つ。特に今回は(一応)リアルな被災地を描くという作風なのに、ふざけた選択肢が多過ぎて笑うどころか萎えるばかり。
      • 「スタッフにムードが出る音楽を流すように頼む」「ゲームのタイトルを変える*17」などのメタフィクションに走った選択肢も最早寒々しいだけである。
      • 極め付けが後述の比嘉先生に対する選択肢である。
      • 選択肢を選んだ際のモーションもパターンが少ない上に変なものが混じっており、これも機械的な印象に。
    • そもそも上記の通り、肝心のシナリオ上では意思に反する行動ばかり取らされる時点でプレイヤー投影型の主人公としては失格である。加えて下記に詳細を記すが、ストーリー上で酷い扱いを受けたり、しまいには主人公自身が勝手に犯罪を犯すのでゲームが終わる頃には感情移入したくなくなる
  • おつかいイベントの多さ
    • サバイバル要素やアクション要素がほぼ全て排除された為、基本的にはマップの中を動き回るおつかいイベントしか存在しない。
      • 特に後半になると何重にもおつかいイベントを強いられる上に、余震も少なくなるのでより気を張る必要がなくなる為、
        戦闘も成長システムもなく、おつかいイベントしかないRPGをやらされているような気分になる。
      • 一例として、道を通る為には孤児院を抜ける必要があり、それには花が必要だが、花は川に咲いており、川に行くにはスナックを抜けなければならず、スナックに入るには店主の許可が必要で、それには理髪店の店主を助けてやる必要があり、それには焼け跡からハサミを探して(ryと
        終始グダグダで意味の無いお使いをやらされる。こんな面倒くさい手順を踏まされるのならばさっさと道をふさいでる電柱ぐらいくぐりぬけて欲しいものだが…
    • それに加えて、後述する目的のわかりにくさが面倒さを助長する。
  • 目的のわかりにくさ
    • 主人公が行き当たりばったりな上に一人で行動する事が多いので、何をすればいいのかが全く分からずに進行を妨げられることが多い。旧作なら「○○に行ってみるか」「○○しないと」などと独白が入る事があったが、今回はそれもほぼ無い。
      • 町の人の話はどうでもいい事ばかりで参考にならない上に、困っている人を探そうにも叫ぶアクションは使い物にならないのでとにかくマップの隅から隅まで歩き回ってイベントを探す必要がある。
      • 正解に近づくと余震が発生するので、余震が起こるとむしろ安心してしまうという、災害ゲームにあるまじき事態になる。
      • そのマップで起こるイベントをすべて終えても知らされる事はないので、ストーリーをクリアしているのにも気づかずに延々とマップを探索する事も多い。
  • 探索のテンポの悪さ
    • 頻繁にドアを開けるのにもかかわらず、開けて移動する動作が遅い。ドアの前に立ち止まる、ドアノブを回して開ける、中に入るという一連の動作に5秒ほどかかる。
      • ドアに鍵がかかっている場合は、まずドアノブを回して施錠されている事を確認し、「鍵がかかっている。」「〇〇の鍵を使いますか?」とメッセージが挟まる為にさらにテンポが悪化する。
    • また、「ラジコ」を流しながら探索している場合、人に話しかけたりドアを開ける度に音を切られるので次第に耳障りになって来る。
    • 人に話しかける際も接触するとたじろがれてしまい、体勢を整えるまでは話しかけられない。話しかけるカーソルの精度も悪く、話しかけようとして当たってしまう事もしばしある。
    • 同行者がいる場合、壁や建物の外にいるのに話しかけることが出来、物を調べる際の邪魔になる。
  • 演出の簡素さ
    • 後半になるにつれて、キスをしてもらう、いがみ合っていた登場人物と飲みに行くといったイベントが発生するのだが、画面暗転と文章だけで済まされる等、非常に簡素。ほぼ紙芝居のようなイベントばかりとなっている。
      • キスのイベントに至っては暗転で済まされた上に「こんな展開を用意したスタッフに感謝する」といった神経を逆撫でするようなメタ選択肢が出てくる始末。
    • 三日目の夜は公園で一夜を明かすのだが、それもベンチを調べる→暗転して「Zz...」→「朝になった!」というだけ。
    • 水を飲む、暖を取る、座って休む、といった回復モーションも無くなった。それどころか登場人物が歩くシーンすら省略されてワープしてくることが多々ある。
    • 同行者の細かい動作すらも無くなっており、なんと段差を越えたり飛び降りることすら出来なくなっている。スペランカーか。段差の先が地続きであれば回り道をし、そうでないなら平然とワープしてくるのである。
      • また、同行者がいる状態で扉を開けて移動すると、扉の向こうにいきなり同行者が現れる。軽くホラーである。『巨影都市』でもワープは稀にあったが、あちらは通常の動作は勿論、ダメージモーションもしっかりあったのに…。
    • 評価点に書いた「崩壊した高速道路の裏手の死屍累々の惨状」も、犠牲者が全員同じポーズで向きも同じに倒れているコピペのような光景なのでリアリティは薄くツッコミの的になってしまっていた。
      • アップデートにより犠牲者の向きが変えられたが、上述したホラー現象の件と言い、こう言う細かい所までちゃんとデバッグしたのだろうか?また、ポーズは同じままなのでまだリアリティの面では薄い。
    • ダンボール箱に入った子猫に猫缶をあげるサブイベントが存在するが、見えるのはダンボールだけで子猫の姿は映らない(蓋が閉じていて、隙間から覗いたら子猫がいたとされる)。3Dモデルはおろか一枚絵すら用意する余裕が無かったのか。
    • スクーターで走行中に高速道路が倒壊して落下する、という展開もあるのだが、なんとホワイトアウトした後に何事も無かったようにスクーターから降りた状態で高速道路下から再開するだけ。スクーターが壊れたり、主人公達が投げ出されたりといった演出は一切無く、しかも崩れる高速道路に全速力で突っ込んでもゲームオーバーにならない*18
    • 暴徒に襲われるシーンでも、暴徒に殴りかかられる、体当たりされるといったモーションは一切なく、当たるだけで怯んでダメージを受けてしまう。レトロゲームのキャラじゃあるまいし…
      • 挙句の果てに、止まっている人に当たって死ぬ事もある。『巨影都市』の敵が見せていたような攻撃モーションはどこへ行ったのか。
      • そもそもこのゲームでは人間に普通にめり込めてしまう。それでも普段はたじろぐモーションで誤魔化せているのだが、このシーンでは当然それは無く、追手が大挙して押し寄せて来る上に攻撃用の専用モーションも無いので嫌でも目についてしまう。しかも追手同士も当たり前のようにめり込む。2018年のゲームでこれはあまりにお粗末である。
        人間へのめり込み&たじろぎは『巨影都市』にもあったが、ヒロインなどの一部に留められており、モブにはちゃんと物理判定があった。今作はその一部キャラの仕様を全キャラに適用してしまった結果、このような粗末な演出になってしまった。
    • ロープで縛られた状態で敵に見つからないように脱出するシーンでは、見つかっても「待ちやがれ!」の一言と共にスタート地点に戻されるだけ。結構見つかりやすいので、その度にゲームオーバー演出を見せられてはテンポが悪いかもしれないが、ただ戻されるだけというのも緊張感が無い。
      • ロープを切った後は緊迫感のあるBGMも流れ、急いで脱出する事を促されるが、ここで見つかっても全く同じ。強姦目当てで人を拘束するような暴漢なのに寛容過ぎである。
      • また、ここではヒロインも主人公に付いてくるが、そちらは見つかっても平気。ヒロインまで発見判定があったら厳し過ぎるからだろうが、ならばスタート地点で動かず主人公の救出を待たせれば良かった話である(実際、ロープを切った後にヒロインの所に行くとロープを解けるので*19)。
    • そのくせ嫌なシーンだけは克明に作られている
  • グラフィック面
    • 旧作より格段に進化したグラフィックだが、登場人物の顔にはやや癖があり、『巨影都市』と比べても表情が硬い。また、モブの中年男性の顔にはかなり変なものがある。
    • 顔付きの種類も多くはなく、似た顔のキャラが多数登場する。普段は然程気にならないのだが、終盤の空港ルートでは前述の特徴的な変な顔の中年男性が複数同時に映るシーンがあり、シュールな絵になっている。
    • 女性主人公のスーツ姿で伏せたや転倒から起き上がる際、よく見ると足がスカートをすり抜けているなど、細かい粗も。
  • エラー落ちとその後の大規模アップデート
    • 現在はだいぶ改善されたものの、発売当初はかなり不安定でエラーで落ちる事が多かった。
    • 発売後3週間ほどの間にアップデートが7回、それら全てに 「動作が不安定になっていたところの修正・改善」 が含まれているという有様であった。
      • 『巨影都市』でも動作の安定性の向上の為のアップデートが行われたが、その回数は僅か3回だった。
    • 修正前は、特に建物に入る瞬間とメッセージスキップ時にエラーで落ちる事が多く、震災よりもアプリケーションエラーの方がよほど恐ろしい状態になっていた。酷い場合はゲームを始めて数分で落ちるほど。
      • ゲームオーバーのペナルティが非常に少ない分、エラー落ちによるプレイ時間の巻き戻りはかなりの痛手となる。そもそもプレイ時間を短縮したいが為のメッセージスキップで頻繁にゲームが落ちるので本末転倒になっていた。
    • VRモードの充実化などアップデートの量も多いので、ダウンロードに時間を取られたり、パッチでPS4ストレージの容量を食われるといった難点がある。
    • 「ラジコ」が入手出来なかったり、大金が手に入った後に買い物をすると何故か足りないと言われたり、トロフィーが一部獲得できないといった細かい不具合も多いのでアップデートは必須である。
    • 後述する追加マップや後日談シナリオに関しても、データ追加後にその部分の修正の為の更なるアップデートが行われるのが最早お約束になってしまっている。
      • そして発売から7〜8ヶ月が過ぎて後日談シナリオが配信された頃にはアップデート回数がとうとう20回を超えた。勿論、そのいずれも「動作が不安定になっていたところの修正・改善」が含まれる。2019年8月現在でもアップデートは続いているが、どれも新要素の追加ではなく不具合の修正である。
  • VRモード
    • 最初から解禁されていないので、プレイするには必ず本編を進める必要がある。
      • ビルが崩れてくるといった震災ならではのシーンを直に眺める事が出来るのだが、VRモードは本編に比べると明らかに画質が悪く、PS1~PS2初期クラスのクオリティになっているので実際の所、臨場感は薄い。
    • そもそも、ストーリーも何もなく人っ子一人いない町で文字を探すだけというゲーム的に面白くない内容である上に、移動する場所を示すのに絶えず首を動かす必要がある為、疲れやすい。
    • このような有様である為、VRを期待して買ったユーザーからは期待外れだったという声が多い。
      • VR対応はPS4版発表から1年以上経ってから公表されたものであり、後から急遽追加したものと思われる。
    • VRモードをプレイしなければ手に入らないアイテムがあるという点も非VRユーザーから評判がよろしくない。前作のマルチプレイモードと同じ事を繰り返している。
    • 結果、VRユーザーからも非VRユーザーからも非難を浴び、ステージ追加のアップデートの度に容量が跳ね上がる原因ともなる為、誰得モードになってしまった。
  • 周回要素も皆無
    • 旧作同様、周回プレイは可能だが、全くと言っていいほど引き継げる要素がない。コンパスや災害マニュアルは引き継がれているように見えるが、これはシステムデータにセーブされるため、全セーブデータ共通である。
    • 一応、クリアデータがあればアップデートでVRステージが追加された際に即座に解禁となるが…本当にその程度なので、ほとんどニューゲームと変わりない。
    • せっかく手に入れたコスチュームもクリア時には全て無駄になってしまう。『巨影都市』の反省が全く生かされていない。しかも『巨影都市』のようなアイテム交換所も無い為、実質劣化している*20
      • 挙句、コンパスもコスチュームも旧作より種類が減っている。
    • サブタイトルの変更も引き継がれないのでそのデータ限りとなってしまう為、ほとんど空気。
    • エンディングリストやコレクションと言ったコンプリート要素も、クリア特典など二周以降で解禁される要素も無い。
      • 隠しイベント回収、人物リスト埋め*21、コンパス収集などもトロフィーに影響するだけで、ゲーム本編には関係無い上にコンパスを除いては引き継がれない。善行・悪行ポイントの例と言い、今の時代はトロフィー機能があるからそれで良いと思ったのだろうか。
  • 災害シミュレーターとしての問題点
    • 食料や水を軽視したり、悪事を働いた方が有利になるといった点は言わずもがなであるが、その他にも不適切と思われる行動や説明不足なシーンがある。
      • 用を足せるのは仮設トイレか、水が流れない建物のトイレ*22だが、震災時に水が流れないトイレを使用するのは衛生面の観点からやるべきではないとこのゲームの災害マニュアルで指摘されている。
      • ゲーム開始直後、公園に避難すると、そのまま無暗に動き回らない事ですと指示されるのだが、すぐに「ですが、この物語を進めるには町を探索する必要がありそうです」とメタなナレーションと共に町の探索に行くように促される。一度避難したのに、こんな理由で危険に飛び込ませるのはいかがなものか。
      • 地震発生直後に傾いたビルの真下を主人公と比嘉と生徒が走りぬける展開もある。何度も足を挟まれてるのに何やってんすか先生。ゲーム的演出も必要とはいえ、もっと自然な見せ方は出来なかったのだろうか?
    • 演出は全体的に上述た通りの簡素さなので、災害シミュレーターとしての肝心の部分が描写されていない事が多々。
      • ゲーム中にカップヌードルを貰うことが出来、実際に食べる事も出来るのだが、どうやって食べているのかは不明*23。お湯を沸かす方法や、水から調理するといった方法を紹介すればより為になったのだが…。
        食べると喉が渇くので、生で食べている可能性もある。一方、出来立てのうどんをリュックに入れる事も出来るので本当にわからない。
      • 簡易風呂に入るイベントもあるが、簡易風呂の内部は描写されず、主人公が選択した通りの風呂(ドラム缶風呂、大きな風呂、露天風呂等)が存在した事にされ、すべて文字と暗転で表現されるため、実際の簡易風呂がどういう物なのかは全然わからない。こんな無駄選択肢の為に表現を省略したのなら本末転倒もいい所である。逆に風呂を描く手間を省く為に選択肢を入れたのかも。
    • 前作では災害マニュアルの内容を極力活かすストーリー構成だった為、一部無理のある展開が生じていたが、今作は逆に災害マニュアルを無視するどころか反する事までやっているので、災害シミュレーターとしては比較にならないほど劣化している。
      • それでいて、ストーリーの出来自体も後述する通りである。渡辺氏と神戸市消防局の皆さんは完成した本作を見て一体どう思った事だろうか?
  • ボリューム
    • この手のアクションゲームの宿命だが、手早くプレイすれば一周は数時間で終わってしまう。初見でも普通にやって10時間程度。しかしそれを補うはずの周回、収集と言ったやり込み要素も上述した通り皆無に等しくエンディング分岐も極めて少ない為、フルプライスの値段に釣り合っているとはとても言えないボリュームとなっている。
      • 旧作にはマルチエンドややり込み要素などの周回の楽しみがあった。それらも極めて乏しい本作は、総合的に旧作からもボリュームダウンしている。
    • 日数は旧作よりも倍近く増えているが、1日1日が短く、アクション要素が無いのにただ狭いマップを通過するだけのシーンも少なくないので、あっという間に日が進む。初日は様々なエリアを回るので長いが、以降は訪れるエリアの少なさもあってすぐに日が変わってしまう。
      • 初見ではなかなか進めないシーンもあるが、それはアクションステージに手こずるからではなく、先述の通り、先に進む為のフラグ探しやおつかいイベントでマップをぐるぐる回るからなので、ひたすら退屈である。
    • 尤も、ストーリーが下記の有様なので、早く終えられて良いという見方もある。
  • イベント時の台詞送りは出来るがスキップは出来ない。メニュー画面からデータロードが出来ない。セーブのカーソル初期位置は常に新規作成で選びなおさないと上書きできないなど、細かいシステム面の不満点も。しかもこれらは『巨影都市』では可能だったことである。

ストーリーの質の悪さ

  • クリアするためには、どこかで悪事を働かないといけない。
    • 序盤で先に進むためにはどういうわけかあるコンビニのトイレを通らなければならないのだが、偽店長の熊沢によってトイレのカギが10万円と高値で売られており、手持ちのお金では到底買えないので、とある人から騙し取ったお金を使用する必要がある。
      • これはとある社長の息子(娘)と勘違いされるが、そのまま騙してお金と手紙を手に入れるというもの。後に本当の息子(娘)に出会い、手紙を渡す事も出来るのだが、お金は渡さないので、直後に詐欺として主人公が指名手配されてしまう。
      • 結果的に熊沢から鍵を買えばいいので手紙を手に入れるのは必須イベントではないのだが、その場合は序盤で絆創膏を30万円で売りつけたり、面接会場で交通費を9万9千円と偽るといった別の悪事を働く必要がある。
        しかし、大抵のプレイヤーはそんな事をせずにここまで来ることが多いので、結果的に指名手配されるような詐欺を強要される事になるが、意識せずに働いた詐欺だからか悪行ポイントは溜まらない。
    • 宝石店を抜ける際にも、「宝石女が金庫を物色しているのに便乗して中にある鍵を勝手に持ち出す」という倫理的によろしくない方法を取る。そもそも店の入り口の鍵が金庫に入っているのも謎である。
      • この際に店長と思しき人物が死んでいるが、それに関しては何一つ語られない為、結局何も分からない。主人公も明らかな殺人現場を目撃しておきながら、ただ黙って通過するだけである。
    • そして後述する通り、ストーリー後半には必然性がないのに弱っている被災者に言葉巧みに付け入る、詐欺を働く、怪我人を見捨てるといった行為を強制される事になる。
  • 登場人物こそ多いものの、ストーリーはぶつ切りばかり。
    • リストラを隠して公園で時間を潰していた男性、家が貧しい母思いの就活生、意味ありげに登場する女ミュージシャン、暴落する株価に焦るベストラ社長、主人公に教主の座を譲り渡すだけの白羊様等、
      色々とストーリーを用意しようとしたが、ぶつ切りになっているとしか思えないほど内容が薄いものが多い。
+ ぶつ切りにされたストーリーの数々

・株式会社特ベストラ

  • 株式会社特ベストラは震災発生直後に株価が暴落。社長の霧島は専務の裏切りやライバル会社のケルベロスの陰謀を怪しむのだが…実際は…?
    • 作中では不満を述べる社員や、ベストラを見限った人達から度々高額で株券を買わされるといった描写がある。…が株券は何の役にも立たないゴミと化す震災に乗じて儲けようとしてもそううまくはいかないという教訓か。
    • 結局の所は専務は誰も裏切っておらず、ケルベロスからの引き抜きもかたくなに拒否するばかりか安易なデマを流さないよう直接注意しに行くほどであり、ただ震災によって株価が暴落しただけというオチになる。「震災による株価の暴落」を表現したかったのかもしれない。
    • 株式会社ベストラや霧島自体は作中でも比較的に描写されている方なのだが、上記の事実がわかった所で霧島に伝えるわけでもなくそのまま放置されるため、霧島は終始、嫌な態度が目立つ小物にしか見えない。
      • 終盤に霧島は一方的に主人公をライバル視し、いがみ合いながらも一緒に飲む事でトロフィーが獲得できるイベントがある。しかし、主人公はライバル会社の社員でもなんでもなく、初日にぶつかられた事に文句を言いに会社に来た不審人物である。
+ 後日談では…
  • 奇跡的にベストラはV字回復を見せ、完全に復活する。しかしあまりに不自然な回復であった事から不審に思った本多涼子からベストラの秘密を探るように依頼を受けるのが新たな目的となる。
  • 結果次第では霧島の弱みを握り、秘密を知ることが出来るのだが、肝心の内容がプレイヤーに秘密にされてしまう為、やはり、ストーリーとしては消化不良な終わり方になる。
    • そもそも秘密を探りに行くのは、「何かあるに違いない」と睨んでいる本多にたまたま協力を頼まれたからで、主人公自身には強い動機は無い。そして霧島が行っていたという不正についてもプレイヤーには明かされないので、霧島を糾弾したいという気も今一つ起こりにくい。
    • 見ようによってはこのシナリオは「苦境から立ち直った会社の粗探しをして追い詰める内容」にも見える。更に本多自身が『2』の頃から結果的に正しかったとは言え思い込みで動く上に、不法侵入に出たり無関係の人間を平然と巻き込むと言った問題のある人物であった事を考えると…*24
  • その秘密を探る過程も、「ライバル社の変な受付嬢を高級チョコで買収する」という展開なのもツッコミ所。その内容も全体的におかしい。

・宝石女

  • 久々の登場となる宝石女も出番は極めて少なく、展開によっては宝石が貰えるのだが、唐突かつ、一瞬だけヒロイン同行者になるという不気味な役割しかない。今作では上述の通り、殺人を犯した疑惑がかけられているが、作中で真相が語られる事はない。
    • 時期もエンディング間近なので、引き継ぎの無い本作では貰える宝石も意味は無いも同然。『2』のようにクリア特典が解禁されたり、『巨影都市』のように他のイベントに繋がる事も無い。
    • 宝石を貰うとトロフィーが解放されるため、最早この為だけの存在と言える。

・イタリアンレストラン

  • イタリアンレストンのシェフや従業員は比較的設定が作り込まれており、他のイベントも少し絡んでは来るのだが、やはりイベントを最後まで進めてもトロフィーや大金を巻き上げる選択肢に繋がるだけ。アイテムは貰えるが時期的にエンディング間近なのd(ry
    • 序盤には壊滅状態だった店が終盤には営業再開の目途が立つほどに復旧しているなど、「復興への歩み」というテーマの一部として組み込んだのだろうが、ムービーが入るイベントは最初だけで後は通過時に関係者の話が聞ける程度なのでやはり描写不足。最後までイベントを進めた所で店や従業員に何かしらの変化も無い。
      • イベントを最後まで進めるには大金が必要なのでもちろん悪事を(ry
+ 後日談では…
  • 主人公がイベントに関わったか否かに関係なくレストランは再興を果たし、盛況を取り戻している。選択肢次第では「主人公が関わったから」という事にも出来るが、結局、本編の主人公の行動など大した影響は無かった模様。
    • それでも後味は良い結末が用意されたのは評価出来る。…ここを辞めたウエイトレスが再就職先のメイド喫茶でマネージャー職を押し付けられたというちょっとよく判らない展開に続くが。
      • また、その元ウエイトレスも給料が上がらないから辞め、もっと実入りの良い仕事を求めてメイド喫茶に勤めている事になっているのだが、本編で語られた「祖父の言いつけで仕方なくバイトをしている富豪の令嬢」という設定を考えると違和感がある。

・女ストリートミュージシャン

  • 初日に主人公はカキツバタ通りで被災者相手に歌を歌う女ミュージシャンと出会う。
    女ミュージシャンが登場するシーンはムービーで表現されており、飯田女史による挿入歌が演出として使われるほど力が入ったものであり、被災者たちにも好評だったが、一人の男と主人公に非難された為に演奏を辞めて立ち去ってしまう。
    後日、女ミュージシャンと再会した際に意味ありげに頼みごとをしてくるのだが、その内容は「震災に乗じて性犯罪を犯す男達が町にいるから気をつけろ」というもの。
    • 実際の所、初日にすでにその男達に襲われているので今更な情報であるし、知った所で後述の展開になる為、まったく意味が無くなってしまっている。
    • 以後、このミュージシャンが登場する事はなく、いかにも主要人物っぽく登場したのにたったこれだけの出番で終わってしまう。また、頼みを聞くことでトロフィー(ry
+ 後日談では…
  • 『3』のヒロインの「本条 咲」の友人という設定が加えられ、共に人々を元気づけている。暴漢達の事は引き続き警戒しており、主人公に注意喚起する…が、本編からこれ以外の役割が無いような。主人公も主人公で暴漢と遭遇しているにも関わらず何も言わない。

・子猫

  • 上述した子猫のイベントも、そこから少し進むと通路が崩落して二度と子猫の箱の所に行けなくなる。一応、よく見ると箱は無事なのは分かるが、その後子猫がどうなったかなど知る由もない。
    • これ見よがしに配置されているが結局放置しか出来ず、「子猫はお腹一杯になって眠ってしまった」などと和む表現を見た直後に後味の悪い思いをさせられる。トロフィーは獲得できるが、最早そのt(ry。どうせ子猫を出すなら飼い主か貰い手を探すと言ったイベントにした方がゲーム的にも精神衛生的にも良いはずだが。3Dモデルを作っていないからしようが無かったか。
    • 後日談では選択肢で出る形で一応は触れられているが、やはり子猫は登場しない。
  • 隠しイベント回収はトロフィーに影響するだけとは上述したが、その為、メインキャラのように登場しながらストーリーに関わらず、殆どトロフィーの為だけの存在になり果てているキャラが何人か存在する訳である。就活生や公園の男性などに至ってはトロフィーすら存在しないが…。
  • これら以外がちゃんと最後まで描かれているかと言うとそんな事は無い。下記を読んで頂ければ判るが、メインストーリー後半戦も漏れなくぶつ切りの連続である。
  • いくつかのストーリーに関しては後日談にてフォローされている。しかし元々その予定だったとしても、ぶつ切りで本編を消化不良のまま終わらせて良い理由にはならない。本来なら本編で然るべき所までは描いておくべきではなかったのだろうか。
  • ゲーム後半の怒涛の胸糞展開
    • 序盤はおつかいイベントは多いものの、被災者同士が協力し合って生き延びようとするストーリーである為、それほど問題はないのだが、中盤から終盤にかけては理不尽かつ胸糞が悪くなるような後味の悪いストーリーしか存在しない。
    • 酷い選択肢を行った報いならばともかく、何を選んでもストーリーは同じなので、詐欺師呼ばわりや罵倒されたり、嫌な事を押し付けられるといった気分が悪くなるようなイベントを延々と見せつけられることになる。『巨影都市』にはあったイベントスキップ機能も廃止されたので一気に飛ばす事も出来ない。嫌がらせの為に廃止したのか?
    • 登場人物からは終始、嫌がらせや悪事ばかりを見せつけられ、善良な人間は悉く虐げられ、犯罪者たちが登場してもなんら報いを受ける事はなく、ほぼ全員がやり逃げを達成する。カタルシスのカの字も無い胸糞ゲーと化している。
      • 序盤から登場する偽店長の熊沢は、初登場時こそ咎められるも悪びれもせず立ち去り、以降も主人公が各地のコンビニに立ち寄る度に居合わせてぼったくりを続けている。そして主人公がこの悪党に対して取れる行動は、馬鹿正直に大金を払って買い物をする事だけである。それも最低二回はぼったくり商品を買わなければならない。偽物と判っている相手に何やってるんだか…。
      • 悪事の報いを受けないのは主人公も例外ではない。酷い扱いを受ける事はあるが、それは大抵他人の悪意の所為であり、主人公自身の悪事への直接的な報いや咎めすらもほぼ無い*25ので、犯罪行為もリスク無しで堂々と行える。GTAも真っ青の無法地帯と化している。
    • 災害ゲームならばボランティアや諸外国の支援、自衛隊の活躍と色々書きようがあるはずだが、そういった面はほぼ書かれず、醜いシナリオを延々と見せつけられる事になる。
      • 特に今作では神戸市消防局から協力を申し出ており、救助活動のシーン等の監修もされているはずだが、せいぜい被災地に止まっている消防車ぐらいで目立つような救助活動のシーンが存在しないというなんとももったいない事になっている。
    • 好意的に取れば「災害という極限状態にあるからといって、共に助け合う人ばかりとは限らない」というリアルを敢えて描写したという見方もできなくはないのだが、それにしても露骨な悪人の多さや悪行の荒唐無稽さが非常に極端であり、逆に不自然でまるでリアルとは言えない。
      • 後に九条氏はユーザーからの質問に対して「悪者が生き延びているといつまでも後味の悪さを残すが、それも悪者の存在価値」「悲しいこと、嫌なことも体験として残ってほしい」と語っているが、本作はその「悲しいこと、嫌なこと」ばかりである為、最早「単にプレイヤーに嫌がらせをしたかっただけ」という印象を持たれても仕方のないレベルである*26
    • 序盤でも嫌な展開はあるものの一応説得力はあった*27*28のだが、終盤になると、イベント用意する事を放棄した手抜きや、ツッコみ所や矛盾が目立ち、やがてツッコみどころしかないエンディングで幕を閉じる。
    • 挙句、「何をやってもいい形で終わらない展開にしびれるぜ」と、そんなプレイヤーの心理を逆なでするような選択肢まである。しびれてるのはシナリオ製作陣だけです。
+ 特に評判が悪いストーリー…というより、ゲーム後半のほぼ全て

・白き衣の会編
主人公は脱出する為にアザミ駅前周辺を歩きだすと「白き衣の会」という見るからに怪しい宗教団体に勧誘される。
その誘いに乗ると、震災直後でありながら電気や水道、加えて温かい食事に恵まれたパーティ会場のような場所に案内され、そこで新たに信者を勧誘するよう命令される。
主人公は被災者に声をかけて三人以上の信者を勧誘するとその功績を認められ、白き衣の会の代表である「白羊」から直々に代表の座を譲られる。
新たに代表となった主人公の前に、「白き衣の会」のやり方に疑念を抱いた医師が現れ、団体を非難するが、勧誘員である小山と大森は医師を拘束する。
主人公の命令で医師は解放されるが、これを代表の裏切りとみなした小山と大森によって主人公は追い回され、なんとか逃げ切るのだった。

  • 怪しげな宗教団体に入る事を強要されるばかりか、震災で弱っている被災者につけいるという嫌悪感を抱きやすいストーリーである。
    上述の通り、非難しようものならば袋叩きにされて命を失いかねない危険な組織に他人を巻き込むのだが、
    イベントを進めるためには絶対に3人以上の被災者を勧誘する必要がある。
    しかも、勧誘する度に善行ポイントが溜まる上に専用のトロフィーを獲得するためにはより多くの被災者を勧誘しなければならない。
    さらには代表の白羊も入信したばかりの新人に唐突に自身の座を譲って行方不明になるという意味不明な展開で、
    こんな怪しい団体の代表になんかなりたくなくても、拒否すればゲームが進まないのd(ry。
    主人公も殺されそうになったとはいえ、自身が勧誘した人間や責任をすべてを放り投げて逃げる事しかできず、挙句、選択肢によっては団体の活動資金やサファイアの指輪をかっぱらえる
    医師を拘束する小山と大森を肯定する事も出来るが、ゲームが進m(ry、結局、悪人プレイとしても筋を通せず、団体をめちゃくちゃにかき乱す迷惑な人物にならざるを得ない。
  • 初日に出会った母思いの就活生もこの団体に入っており、せっかくもらった交通費を寄付してしまったり、母も入信させようとすら考えている事が明かされるが、
    主人公が逃げた後は二度と登場しないというあんまりな扱いを受けている。ぞんざいさで言えば前述したぶつ切りキャラ達やヒロイン二人より酷い*29
  • 代表になって「世の全ての人の幸せを祈る」だけで善行ポイントが100ポイントも増えたり、活動資金を着服するだけで3000万円が手に入るといったそれまでのプレイが何だったのかと思えるほど
    悪行(善行)ポイントやお金がインフレを起こすのでゲームバランスが崩壊する。このシナリオを境にまともに設定されているとは思えないほどいい加減になっていく。
+ 後日談では…
  • どういうわけか白き衣の会はメイドカフェに変貌しており、「母思いの就活生」も母親をメイドカフェに連れて来てしまったという形で再会するが、母親に弁明するばかりで主人公の事はまったく相手にしてくれない。
    • この就活生は初代主人公の須藤真幸とCVが同じである為、後日談に登場する須藤にも声があてれる可能性があったが、両者ともボイスなしの出演になってしまっている。
    • 登場してその後が明らかになっただけまだマシと言えるが、扱いのぞんざいさは最後まで変わらなかった。何の為に主要人物のように紹介したのか…。

・奇跡の水編
主人公がケガをした老婆のキヨを背負って学校の避難所まで来たものの、よそ者は徹底して差別するという風習で体育館に入れてもらう事は出来ず、同じく差別を受けている外国人のダニー達の集団に混ぜてもらう事になる。
主人公は配給を受けるために並んでも、横入りされて配給をもらえず、住民から恵んでもらうにもわざと地面に捨てられたおにぎりを渡されるといった嫌がらせをされる。
そんな中、調子を崩した子供の為に学校の裏手から汲んできた水を飲ませるとたちまち元気になった事から評判になり、何度も水を汲みに行かされつつも住民から信頼を得、
ついには町会長からも水を求められるようになり救世主として讃えられる。
しかしその晩、水を汲みに行っている所をダニーに咎められ、さらには住民達に露見した結果、詐欺師としてダニー共々石を投げられて避難所を追い出されてしまう*30

  • 嫌がらせの為だけに被災者が食べ物を粗末にするといったリアリティに欠ける内容や、徹底したよそ者差別、外国人差別がふんだんに話に含まれており、気分が悪くなるシナリオである。
  • そもそも発端となるキヨと出会うシーンの時点で不快な流れが始まっている。しかも「白き衣の会編」終了直後であり、あの出来事は始まりに過ぎなかった事をプレイヤーは思い知る事になる。
    • キヨ自身は温厚なお婆さんなのだが、その息子夫婦のやりとりにて息子の妻がキヨを一方的に疎んでいる様子と、妻に頭が上がらず言われ放題の息子の姿を見せつけられる。そして主人公は厄介事のように押し付けられたキヨを背負って、病院に向かうも断られた為に診療所がある避難所へと向かう訳である。
    • それでもこの道中では子供に道案内されたり、リヤカーを貸してもらったりと熊沢が堂々と火事場泥棒をしている事を除けば人の心の暖かさに触れる機会がある。だが、避難所に到達するや否や悪夢が始まる。
  • 主人公も主人公で水について説明する事もせず、ただ流されるまま水汲みと被災者に配る事を繰り返す*31。こんな詐欺行為をしたくなくてもゲームがすs(ry
    • そして、ゲームを進める為にこの行為を無理矢理やらされた結果が、罵詈雑言と投石を土産に避難所を追い出される展開である。
  • 避難所を追われる際にダニーを裏切ることが出来、わざわざ利き腕を設定したうえで住民と一緒になってダニーに石をぶつけるという鬼畜なミニイベントも発生する。*32
    • ダニーに石を投げる度に悪行ポイントが跳ね上がっていくが、トロフィー獲得を目指すならば悪行ポイントが増えるのは万々歳なのでボーナスステージと化してしまっている。
    • 尚、ここでダニーを徹底的に追い詰めてトドメを刺そうとするとキヨから強烈な張り手を貰うが、よりによって治療後のキヨがイベントに登場するのはここだけ
  • 避難所を追いだされるとキヨとダニー以外の外国人は行方不明となり二度と物語に関わらない。それまで面倒を見て来た老婆や、手助けをしてくれた少女や子供達を見捨てる事になる。しかも状況的に酷い目にしかあわされていないのは想像に難くない。
  • 主人公達に嫌がらせをする住民達だが、人物紹介ではいずれも「人当たりが良い」や「好々爺」といった紹介がなされている。人は見る角度によって印象の受け方が異なるとか、震災による性格の変化を表現したいのだろうが、説得力がなさすぎる。
  • 何の脈絡もなく様々な症状が回復する奇跡の水だが、イベントの最中に物陰で休んでいるキヨに話しかけると、熱中症なのかしら? といった話を聞くことが出来、災害マニュアルにも記載される。
    • たしかに真夏の夜なので水分をとる事で元気になったと考えれば説得力もあるのだが、ならばなおさら救世主といった意味不明なストーリーにせずに、熱中症に気を付けるよう促す展開にするべきだった。
  • 主人公が救世主として崇められる展開は『巨影都市』にもあったが、あくまでおまけ程度であり、はっきり否定する事も出来た。しかし今回は本編に組み込まれ、否応無く救世主を演じさせられる。シナリオ製作陣はよほどこの展開が好きなのだろうか…。
    • 投石を受けるシーンも『巨影都市』から引き続いて描かれている。シナリオ製作陣はよほd(ry。やはりこちらも内容の醜さだけが増しての登場である(あちらでは身を挺してヒロインを守り抜いたり、暴徒を追い払うと言った事が可能で、見せ場にもできるシーンだった)。
  • 町会長に水を渡す際に「エンディングを始める」事を要求すると、スタッフロールが始まるが、残念ながらゲームはそのまま続行するので単なるギャグとなっている。ここで終わっていた方が精神衛生上いいのだが

・鳳仙花商店街編
避難所を追いだされた主人公とダニーは互いにはぐれて鳳仙花商店街へとたどり着く。そこは地震発生直後からの大火事で、商店街の面影など全く無い焼け野原と化した惨状が広がっていた。
そこで血の跡を発見した主人公は先に進むべく、道中の孤児院を通り抜けようとするが、
孤児院では火事で死んだ子供の供養のための花を探しており、花を持ってくることを約束した主人公は紆余曲折の末に花を手に入れて子供たちを供養する。
ところが供養の最中に大家がやってきて立ち退きを命じ、孤児院を経営する兄妹はこのまま孤児院を畳まざるを得なくなる*33。そして大家に花を踏みにじられる光景を見せつけられる*34
その後、主人公は商店街の中で瀕死になっているダニーと再会し、その姿にショックを受けつつも救助を申し出、ダニーは感謝の言葉を述べるのだった。

  • ダニーに救助を申し出るのはいいのだが、マジで申し出るだけであり、そのままストーリーは終了して、次に進めるようになるという問題のシナリオ。
    • 悲惨な焼け野原を歩き、面倒臭すぎるおつかいイベントの連続と子供の供養すらまともにさせてくれない人間の汚い面を見せつけられてプレイヤーが辟易している中で、追い討ちを掛けるかの如くどうしようもない展開が続く。
  • 「水を持ってくる」「薬を持ってくる」「医者を呼んでくる」「あばよダニー」といった選択肢が出てくるものの、何を選んでも変化がない。
    • 選択肢を選ぶとダニーは主人公に感謝の言葉を述べるので、このまま続きがあると思いきや、手持ちの水や救急セットはダニーに使用出来ず、近くに負傷者がいなくなったので撤収しようとしている医者がいるのに、ダニーに対しては何のアクションも起こさず、何か起こせるはずと何時間も調べた挙句に何もなかったと絶望するプレイヤーが多く出た。宝石女には救急セットを渡せるのに。
  • そもそも鳳仙花商店街に来た目的の一つが「大けがをした友達(ダニー)を探す」という物であり、いざ見つけても何もしないので、ただダニーを見殺しにするためだけのストーリーとなっており、存在意義が疑われる。助からないなら助からないなりに顛末を描いてプレイヤーを納得させるべきであり、イベントを用意しないという手法でプレイヤーに見殺しをさせるという最低の展開としか言いようがない。
+ 後日談では…
  • ダニーの生存が明らかになったが、イベント内容はあっさりで、ダニー自身の境遇も改善されておらず、どうやって助かったか、行方不明になった仲間はどうなったかも一切語らないので消化不良感は残ったまま。グラフィックも使い回しなので2月にも関わらず半袖のシャツを着ている。
    • 避難所で暴行を受けて追いだされた事は一切語らず、住んでいるアパートから焼け出されたとだけ語っているが、避難所にいた時点で既に住んでいたアパートは焼け落ちており、暴行を受けて瀕死になったのは明確なので違和感が感じられる。
    • 尚、彼自身は主人公に見捨てられた事に関しては全く気にしていない。心が広過ぎである。しかしそんな彼が明確に救われる描写は無い。
  • なお、「白き衣の会編」「奇跡の水編」から直接続いており、この後は後述する比嘉の話と、弥生の話と胸糞ストーリーのコンボが続き、分岐エンディングでフィニッシュとなる。この後も最後までろくでもないストーリーしかない。
  • また、お馴染みの比嘉夏海は前作・前々作よりストーリーに絡むのだが…。
+ 比嘉の場合

初日から学校を抜け出した生徒を探してもらうという事で主人公と接点を持ち、それからも何かと協力的に接してくれるのだが、生徒からは徹底して嫌われており、心を閉ざされている。
被災五日目、いじめを苦にして自殺をしようとした生徒の浩子を助けるために崩れかかったビルに侵入、主人公も後を追って浩子を救うものの脱出する寸前にビルが崩落し、比嘉は主人公と浩子をとっさに押し出して救うが崩落に巻き込まれる。
嫌っていた三人の生徒たちは比嘉を探すが瓦礫の中から比嘉の遺体を発見し泣き崩れる…というもの。

  • このストーリーはメインシナリオである為、どうやっても比嘉を救う事は出来ない。また、次のマップに移動すると、ラジオで比嘉の遺体を収容したというニュースが流れるため、生存の望みも完全に打ち砕かれる。
    • 確かにシリーズ常連だからという理由で毎回無事に生還するというのも都合が良過ぎる話だし、ある意味ではリアリティのある展開である。
    • だが、それでもお馴染みの比嘉を死なせてしまうという展開はファンには受け入れ難く、それに加えて瓦礫の中から出てくる比嘉の遺体の描写がやけに生々しかったり、その際に「続編でも会えないのかと思うと寂しさがこみあげてきた」というメタ選択肢が出てくるなどシリーズのファンから不評を買う事が多い展開である。
  • 命を賭して嫌われている生徒たちの心を一つにしたというエピソードではあるのだが、生徒達の出番も比嘉と共に終了し、号泣するだけなのでイマイチ感動が薄い事に加えてふざけたメタ選択肢でその死を茶化された上に生徒も比嘉も放置して去っていくだけなので比嘉をぞんざいに扱ったと評判が悪い。
    • 実際の所、生徒が自殺に至るまでの背景や比嘉の遺体を見つけるまでは比較的丁寧に描写されており、説得力自体はあるのだが、最後の最後に余計な拘りを入れたが為に胸糞シナリオの仲間入りをしてしまったといえる。
  • 後に『1』以来となる比嘉の弟の春彦が高校生に成長した姿で登場し、主人公が出会うが、彼がその後ストーリーに関わってきたりドラマを繰り広げる事も無く、ただ姉の死を淡々と伝えられるだけの非常にドライな扱いとなっている。
  • 前作のように主人公の行動次第で彼女を救えれば、或いはせめてその死や取り巻く人々のエピソードを納得の行く形で最後までしっかり描ききっていれば、賛否こそあれど一種の手法として評価されたかもしれないが…。
  • また、この生徒のうちの一人はいじめの主犯格である事が三日目に明らかになるのだが、そのいじめがこの騒動の発端になったというだけで、いじめていた事に対しての反省や本人への言及などは無い。
+ 後日談では…
  • 生徒達のその後が描かれ、やや描写不足ではあるが、いじめの主犯の絵里は比嘉の件で改心し、最終的に浩子とも和解を果たす。
  • また、比嘉が亡くなった事に対し、春彦から連絡を受けた『1』の主人公である須藤が献花の為に町を訪れる等、比嘉の死にかなりのフォローが入っている。
    本編でもこれぐらいの描写があればここまで非難される事もなかったと思われる。
  • ヒロイン達の扱い
    • 笠原弥生、富田佳苗の二人のヒロインと同行するのだが、どちらも旧作のヒロインに比べて出番が少なく、本編への絡みもストーリー上の役割もそこまで強くないので、ヒロインと言うよりは主人公と親しくなる一時的な同行者と言った感じである。
    • 旧作のような主人公への好感度は無く、エンディングへの影響も皆無に等しい。
    • シリーズ恒例の「親しくなったのでこれからは下の名前で呼び合う」イベントも無い。それもそのはず、今作では主人公、ヒロイン共に互いの名前を呼ぶシーン自体が皆無だからだ。大して親しくもならないし
      • そもそも今作ではヒロイン含め、多くのキャラが下の名前で呼ぶのがデフォルトである為、イベントの入れようが無いのである。
      • 更に主人公に至っては全編を通して名前を呼ばれる事自体がほぼ無いに等しく、その名が出るのは基本メニュー画面とセーブ画面程度である。やっているうちに主人公の名前を忘れるかも。
      • これらは『巨影都市』を踏襲したものだが、少なくともあちらでは主人公がヒロインの名を何度も呼んでいるだけまだ自然である。
    • それだけならまだしも、二人とも本編中に悲惨な扱いを受けている。九条作品のヒロインは幸薄いのが通例だが、今回は特に酷い。
+ 弥生の場合

大学生の弥生は就活で訪れた企業で被災し、初日に崩壊したビルに閉じ込められていた所を主人公に助けられる。
その際に主人公に恩義を感じた弥生は、付近のカーディーラー店で避難生活を送りつつ、主人公も一緒に被災地から脱出する方法を探してくれる。
そして五日目、「脱出するためのチケット」を譲ってくれるという人に会う為に宝石店へ向かうが、それは初日に主人公と佳苗を強姦目的で襲った二人組の男たちの罠であり、弥生はなす術もなく暴行を受けてしまう。
主人公が駆け付けた際にはすでに二人組は姿を消しており、弥生は言葉を発することなく泣き続けるというもの。

  • ヒロインのレイ〇を示唆するようなイベントであり、さらには上記の比嘉のイベントの直後の展開なので、より陰鬱な気分になったと特に評判が悪いイベントである。
  • 弥生発見時はムービーシーンとして表現されるが、これでもかと生々しく表現されている為、多くのプレイヤーが絶句した問題のシーンとなっている。人によってはトラウマになってもおかしくない。こんなシーンをリアルにしなくとも。
    • 以降の弥生はこの際の痛々しい姿のまま行動する。主人公の外見が変化する演出は廃止しておきながら、こんな所にだけは力を入れている。
      • 批判が多かった為か、後にアップデートで弥生に手持ちの服を着せられるようになり、申し訳程度のフォローは出来るようになった。上記の通り、着せられる服は極めて少ないが…。
  • この時に選択肢で以降は弥生が同行者になるか分岐するが、同行しなかった場合は主人公はそのまま立ち去ってしまい、弥生は二度と物語に関わらなくなる。主人公の為を思って結果的に被害に遭ったわけだが主人公は何の言葉もかけずに本当に見捨てる
    • 「見ていられなくて」「自分がいると辛いだろうから」などとあれこれ理由を付けるが、結局ただ立ち去るだけ。「しばらく一人にする」のではなく、そのままフォローもなく出発してしまうのである。
    • 選択肢の中には「彼女をこんな目にあわせたやつを叩きのめしに行く」と言うものがあるが、これを選んでも、他の去る選択肢と全く変わらず、ただ立ち去るだけ。犯人たちを捕まえるといったシナリオは一切無く、そもそも犯人たちの行方も知れないままである。
    • ただ、ダニーの件と違ってプレイヤーに選択権があるだけまだマシと言える。
      • しかし弥生を同行者にすると宝石女が出てこなくなるので、トロフィーコンプリートを狙う場合、鬼畜プレイをしたいプレイヤー以外でも最低一度は見捨てる必要がある。
  • ちなみに主人公は宝石店の入り口のカギがかかった扉の前で弥生が襲われている場面に遭遇するのだが、すでに初日に扉を開ける鍵を手に入れているのにもかかわらず何故か使用せずにわざわざ裏口から回り込んで結局取り逃がしてしまうという失態を犯す。
    • そして、暴行直後に扉の鍵が普通に使えるようになるといった事から、もはやわざとやっているのかとツッコまれやすい。
      • 相手は二人組の男であり、主人公も初日に襲われているので危険なのだが、相手に気づかれていない上に店は大通りに面していて鍵まで持っているのだから扉を開けるだけで牽制はできるはずだし、
        主人公にも弥生にも面識があり、好意的に接してくれる人物がすぐ近くにいるのだから警察への通報を頼むなり、何らかの手を打てるはずである*35。せめて扉が壊されて鍵が使えないので裏口に回るといった理由を挟むだけでこの批判は防げたのだが…。
      • 後日談では「あの扉は内側からなら鍵無しで開ける」と語られるが、
        そもそも本編では初日に店内から外に出るために鍵を使う必要があり、後日談でも話を聞くまでは鍵がかかっていて出られないという謎の扉になっている。
        どちらにせよ、既に持っている鍵を使わなかった理由にはなっていない。
  • 震災に乗じた性犯罪というのは実際にある事なので、テーマとして悪いわけではないのだが、
    初日に未遂とはいえ、主人公と佳苗が男達に束縛されてあわや(勿論、男性主人公を除いて)強姦寸前まで追い詰められたり、女ミュージシャンから震災に乗じて性犯罪に走る男達の話を聞かされるので既に一定の描写は出来ている。
    それにもかかわらず、ヒロインの一人をわざと見捨てて被害に遭わせ、犯人に報いも無く、無駄に力が込められた演出を見せられては趣味が悪いとしか言いようがない。
  • 歴代シリーズにおいても災害時の凄惨さや人間の邪悪な一面を表現する描写はあったが、プレイヤー操作によってある程度回避できたり火事場泥棒や悪人が報いを受ける展開にもできた。
    今作のように善良なヒロインが必ず強姦されて、襲った悪人が何も罰を受けず逃げ得となる展開を強制されるのは前例がない。
+ 後日談では…
  • 弥生に暴行したこの二人組を叩きのめす事が可能になった。…といっても唐突にストリートファイター風の格ゲーになり、悪漢達をKOするというギャグとしてだが。
    • この時、主人公は波〇拳や竜〇旋風脚のような技*36を繰り出す事が可能。そしてこの二人組はとんでもなく弱いのでまず勝てる。初日にあっけなく縛られたのは何だったのか
      • シュールさを狙ったのかモーションはかなり雑。作り込まれてもそれはそれで反応に困るが。
    • 二人を倒すと警察に捕まえられ御用となる。一応はこの二人を叩きのめせて報いを受けさせる事が出来るという展開なのだが、格ゲー部分が酷いせいであれだけ酷い展開にしときながらギャグで片づけられてしまうので、カタルシスが感じられない。
      • それも主人公は二人を警察に突き出した訳ではなく、「さっさと行け」と促して逃げた先で駆け付けた警察に捕まるというもの。主人公が通報する描写は無いので、恐らく後から来た絵里が通報したのだろうが、下手をしたらまた主人公は犯罪者をみすみす逃がす所だった。
    • また、新たに浩子を襲おうとした二人に出くわして返り討ちにする形になるので弥生の仇を取りに行ったというわけではない。一応、戦おうとする際の選択肢の中に弥生の名前が出るだけマシではあるが。
      • 弥生は後日談には直接登場しないものの、エンディングにて主人公に手紙が送られ、その後の様子が語られる。更にラストの写真にも健常な姿が写っているので幾分か報われる展開になっている。
+ 佳苗の場合

初日に駅で瓦礫に埋もれていた佳苗を助けた主人公は、街を出る為にも佳苗と一緒に彼女の婚約者である智也のいるフェリー乗り場を目指す。
しかし智也はいなかった上にフェリーにも乗れず、余震でフェリー乗り場も壊滅してしまう。
なんとかゴムボートで難を逃れた主人公と佳苗は、智也を探して被災地を三日に渡って共に彷徨い歩く、というもの。

  • 主人公との同行期間が最も長く、本作のヒロインを敢えて一人挙げるとするなら彼女と言える。
  • しかし婚約者持ちなので終始、智也の事しか喋らず、あまりヒロインらしさが感じられない。二日目からはイベントシーンでの出番自体が減るので尚更ヒロインらしく思えない。
    • 三日目の夜に智也と再会した事から主人公と別れるが、三日間という旧作のヒロイン並の期間で苦楽を共にした割には非常にあっさりである。尤も、ゲームとしての期間は短く、肝心の中身も薄いのでプレイヤー側の愛着も湧き辛いが。
    • アップデートで追加された二日目のエピソードではそれなりに話に絡んでは来るものの、ヒロインらしく思えるほどの目立った活躍は無い。
  • 佳苗自身は善意で街を脱出するためのチケットを人々に配るといった良識的な人物なのだが*37、空港ルートでは婚約者が実は犯罪者で、彼女自身も知らぬ間に悪事に加担していたという残酷な真実を突きつけられる。
    • そして最終盤も特に何かヒロインらしい役に就く訳でもなく、周りのモブに混じって脱出するだけ。精々、空港エンド直前で主人公が街に残る選択をした場合、それに付き添うという程度である。勿論、副都心ルートに行った場合はその後の去就は不明。やっぱりヒロインじゃなくてただの一時同行者…。
  • また、主人公同様に外見の変化が無い為、初登場時の「地下鉄で瓦礫に埋もれていた」という状況にもかかわらず常にピカピカの服を着ている。前作のヒロイン二人ですら多少の服の破れや腕に包帯を巻く演出があったというのに…。
    • 瓦礫から救出した際の姿は多少の汚れがあり、足に怪我をしているとも語られるのだが、その後は汚れも怪我も無く見事にピカピカに。包帯を渡す事も出来るが何の変化も無い。
    • 家屋内のイベント(一日目の就寝時)で靴を脱ぐ程度の差分はある。しかしアップデートで追加されたエピソードでは、あまり荒れていない家に土足で入る→イベント時に脱いでいる→イベントが終わった途端に土足になっており、中途半端な差分が却って違和感になっている。
      • ちなみに主人公はと言うと当該イベントでは足を映さないように誤魔化すだけ。靴も衣装と一纏めにした為に『パチプロ風雲録』のような細かい演出が出来なかったか。
    • アップデートで可能になった着替えも「服の交換」という体裁を取っておきながら、佳苗の服が手に入るだけで主人公の衣装は変わらない。その為、衣装をコピーする形になってしまっている。普通に着替えてもらうだけで良かったのではないだろうか。
      • しかも服を返しても佳苗の服は手元に残る。やっぱりコピー…。
      • 『巨影都市』でもヒロインに着せた衣装は手元に残る仕様だったが、あくまでヒロインに「○○を着るように勧める」という形だった為、違和感は少なかった。また、服の交換の時はちゃんと主人公も交換していた。
    • そのくせ、暴行後の弥生だけは気合を入れて作っている。
+ 後日談では…
  • まさかの出番なし。本編で主人公と一緒に街に残っていようが登場する事は無く、たまに選択肢に名前が出る程度の扱いとなっている。
  • その上、エンディングの登場人物達の写真からも何故かハブられている。後日談でも(相変わらず金を巻きあげてくるという腹の立つ役割だが)登場し、わずかながらに写真にも写っている熊沢よりも扱いが酷い。本編で三日も行動を共にしたのは何だったのか…。やっぱりヒロインじゃなくてたd(ry
  • マルチエンディング制だが、エンディングが3パターンしかない。そのうちの1パターンは上述のギャグでエンディング後も普通にゲームが進むため、実質2種類しかない。
    • その上、分岐するのは最後の一日だけと、ほぼ一本道な上にどのエンディングも内容が酷い。
+ 空港エンド

富田佳苗の誘いに応じて街を脱出するためのチケットを手に空港へ向かった主人公だが、実は人身売買組織の罠だったというもの。
それまで佳苗の婚約者として登場していた風間智也も組織の一員であり、被災前にバスで席を譲ったおばあさんがボスだったという超展開。
結局主人公を含む15人の被災者は空港でとらえられ縛られた上で船に詰め込まれるが、主人公は特に誰にも相談せず背後の穴から脱出し*38
船の中に偶然存在したカッターでロープを切り、その辺にあった機材で時限爆弾を作成して船を爆破する。
爆破に乗じていつの間にかロープを切っていた佳苗たちと共に脱出するが、すんでのところで智也に捕まり絶体絶命の危機に陥る。
ところが実は捕まっていたうちの一人の強面の男が警察官であり、智也たちは逮捕されるというもの。本作で報いを受ける数少ないの悪人達である。

  • 一応、震災に乗じて人身売買をする組織が存在している事は作中でもほのめかされるのだが、
    そもそも本作の地震は『1』のように意図的に起こされたものではなく本当に自然に発生したものである為、
    震災に組織の主要人物が一か所に集まっているというのはかなり無理がある、加えておばあさんをボスにする必然性が全くなく話の説得力が薄れるだけになってしまった*39
  • 知識を持たない主人公がいきなり爆弾を作るのに整合性を持たせるためか、船の中に爆弾の作り方が書いてある(が、読まなくとも作れる)他、
    ロープを切った後に拘束されている被災者たちの元に戻っても何の反応もなかったり叫ぶといい、どうも影が薄いらしい、拘束されたヒロインやモブ達を無視して何の脱出手段も講じずにいきなり出航中の船を爆破するという暴挙に走る等
    脱出に至るまでの展開があまりに適当過ぎる。
  • シリーズ恒例の陰謀阻止展開であり、ヒロイン二人(弥生も同行していた場合)や序盤から登場していた人物数人が深くかかわるので、おそらく今作の正規エンドと思われるが
    話の超展開さや、上記の突っ込みどころしかない適当な脱出劇もあって旧作のような盛り上がりは無い。
  • クリアに必須でありながら時限爆弾をセットした時点で強制的に300ポイントもの悪行ポイントが溜まってしまう。正規と思しき結末なのに強制的に主人公が悪人にされるという釈然としない展開である。これまで何かしらの悪事は行っているので悪人には違い無いが。
    • これまで善人プレイを心がけた人には馬鹿馬鹿しくなる展開であるが、まだトロフィーを獲得していないプレイヤーにはラストチャンスとなる。
+ 副都心エンド

副都心へ向かえば物資や施設が充実しているという事を聞いた主人公は副都心の避難所に向かい、
簡易風呂で体を癒し、避難所を見回っていると市庁で暴動を起こそうとしている市民達を発見、特に意味もなく参加すると、何故かそのまま主導者に祭り上げられ、市庁ビルの屋上まで市長を探す羽目になる。
屋上でようやく市長を見つけ問い詰めるものの、今度はいい加減な事を言ったために市民たちに怪しまれて主人公も一緒に追い詰められる。
この時、運悪く余震が発生し、市長の首を絞めながら倒れ込んだのでより立場を悪くする主人公。そして更なる余震で屋上から転落する主人公だが…
それを咄嗟に助けたのが偽店長の熊沢というまさかの熊沢エンドというオチ。しかし熊沢が改心したという展開ではなく、しっかりお金を請求された上に、警官がやって来ると即行で熊沢に売られるというありがたくない展開で物語は幕を下ろす。
しかもラストに語られる種明かしは、「暴動は完全に市民の勘違いの所為で、市長はちゃんと避難民を帰宅させる準備をしていた」という拍子抜けぶり。

  • アクション映画的なクライマックスは抜きにして、最後まで災害ゲーとしてプレイしようとこちらに進んでも、この通りエンディングに至るまでろくな展開にならない。
  • 空港エンドに比べ、あまりにも短すぎる。あちらは一応謎解き要素が存在しているのに対し、こちらは市庁に登るだけなので、ものの10分もあれば終わってしまう。
  • こちらのルートを選んだ場合、ヒロインを含めたほぼすべての登場人物が絡まないまま物語が終わるので伏線が回収されず、消化不良になる。よりによって例外が熊沢で、しかも最後まで下衆なままなので余計に釈然としない。
    • 弥生を同行者にしていてもこのルートを選ぶといなくなってしまうが、家に帰りたいという弥生の意志に反する選択なのでいなくなる事にはまだ納得は出来る。
    • 評価点に書いたように、この「陰謀阻止展開ではないラスト」「敢えて物語の本筋に関わらない、本流から外れる選択肢」を用意した事自体は展開に広がりがあって良いが、内容が酷いので満足度は極めて低い。それよりもっと本編の分岐やエンディングを増やして欲しいものである。
  • この展開は主人公が得たデマを流す事で無意識のうちに扇動者になってしまうデマの恐ろしさを表現したと、九条氏のインタビューで語られているのだが、
    デマを流す以前に、情報を仕入れてもないので唐突かつ意味不明な展開となってしまい、プレイヤーの頭にはハテナしか浮かばない。
    • 途中、「どうしてこんな事になるんだよ!」と、プレイヤーの気持ちを代弁するような選択肢も出るが、これを選んだ所で市長に「それはこっちが聞きたい」と返されるだけで、感情を吐き出す事すら許されない。確かに市長からすればその通りではあるのだが…。
  • 最終的に主人公の誤解は解け、小言を言われるだけで済んだのだが、正に踏んだり蹴ったりである。これまでの所業の報いとも言えるか。
    • 実際のところ、何らかの悪事を犯しているのでそのまましょっぴかれてもおかしくないのだが…。
  • 発売から約半年後、後日談となる追加シナリオの配信が前後編として配信された。前編は無料だが、後編はPS4のオリジナルテーマとキャラクターアバターとの抱き合わせで有料となる。
    • 本編終了から数ヶ月後、主人公が再び訪れた街を歩いていく。本編のキャラのその後がある程度描かれている。『1』~『3』までのシリーズに登場した様々なキャラが登場し、一部のキャラはストーリーにも大きく絡むといったファンサービスがなされている。
    • 本編のセーブデータがあればクリアしていなくとも移行は可能。アイテムも引き継がれるので、真冬にも関わらず真夏の恰好をする変人になる事も可能。
      • ただし、本編で選んだ選択肢は反映されない為、大半のキャラに再会した時にまるで忘れ去られたような反応を取られ、そこから本編で選んだ選択を復唱する形になっている。「大金を渡した」など、主人公が○○したと言えば○○した事になるのである。
    • また、ボイスも多めなのでふざけた選択肢を選んだ時の反応がより楽しめる。言ってしまえば本編より面白い。
    • 復興が進んでいる街が舞台なので、死ぬ事は無く、露骨な悪行も出来なくなっている。相変わらず店のバックヤードや会社に勝手に入ったり店の奥を通り抜けたりするが…。それに誰も突っ込まないのは、もうそういう人間だと納得されているのか
    • 本編では消化不良に終わった様々なストーリーも全てとはいかないものの、ある程度の結末を見せてくれる為、後日談までプレイし終えると本編の消化不良っぷりが多少は解消される。
      • しかしあくまで多少であって本編の評価が覆る程ではない。また、首を傾げるような展開や適当な流れ、一部キャラのぞんざいな扱い、空気を読まないメタ発言も相変わらず散見される。
      • 前後編とは書いたが、全8話中で無料部分の前編は僅か3話。実質的には体験版のようなシナリオになっている。また、後編も3時間程で終わるボリュームでありながら1,200円と高めの設定になっている。
    • 公式サイト、及びPS Storeのアバターの説明文では「後日談にも登場する「比嘉夏美」「十和田アケミ」「笠原弥生」「霧島瞬」「熊沢正義」の5名のキャラクターが収録されています」と記されているが、当然本編で死亡した比嘉が後日談に登場するはずもない。あと、「夏」って誰ですか?
      • 弥生も本人が直接登場する訳ではないが、一応手紙での出番はある。…後日談プレイ前にこの文章を読んだ人に余計な期待を抱かせそうだが。
+ 後日談に関してのネタバレ
  • スタッフロールには本編と違って背景のムービーが表示されるのだが、なんとこれがPVの使い回し
    • 前述した通りPVには女性主人公のみがクローズアップされているので、男性主人公でプレイした場合、知らないキャラをまるで自分が操作していたかのようなエンディングが流れる事になる。『巨影都市』ではちゃんと主人公の姿が反映された画像が表示されたのだが…。
  • 後日談の途中では抱き合わせで買わされるPS4テーマを使った謎解きが挿入されるのだが、このテーマには後日談のエンディングのグラフィックが使い回されている為、エンディングの演出が台無しになる。
    • テーマの中に書かれている文字を探すという物なのでテーマ全体を注意して見る必要があるだけにもっと違うグラフィックは用意できなかったものか…
      • 幸い、この謎解きをスルーしても先に進む事は出来るので、面倒ならば無視できるものではあるが。
  • 後日談シナリオ配信と同時期のアップデートにて、新たなマップが追加された。
    • 作中で最も短く描写が少なかった二日目*40のエピソードで、PVに映りつつも登場しなかったマップである。このマップの登場人物も最初からスタッフロールに載っていたが、カットされたものを改めて収録したのか、発売に間に合わなかったものを遅れて追加したのかは定かではない。
    • このエピソードは作中でもボリュームのある方で、登場人物も多く、ストーリーもアイレム時代のような九条テイストを感じられる内容で、まだ前半部分という事もあってか本作では珍しく大団円となるものになっている。
      • …が、最後に余計な拘りを入れてくる所、ゲーム性の薄さ、一部の強引且つ理不尽な展開、主人公の肝心な所でのダメっぷりは相変わらずである。
    • また、このエピソードでも例によって不具合が(しかも複数)発生しており、修正の為にまたアップデート回数を増やしている。

総評

九条氏と高は車氏のシナリオは、過去にも『パチプロ風雲録』シリーズや『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット』などで「悪行に走れる選択肢」「クリアしても報われないイベント」と言った自由度や現実感が度々拘りとして導入されており、賛否両論ありつつも一定以上の評価は受けていた。
しかし今回はリアルな被災地の過酷さをプレイヤー自身に体験させようとしたのだろうが、結果それらの拘りばかりが強調されて他はなおざりになり、「悪行にも走れる」ではなく「悪行が推奨・強制される」、「報われないこともある」ではなく「ただひたすら報われない」と、両氏のシナリオの負の側面、悪く言えば両氏の悪趣味だけが暴走して、被災地の過酷さを描くと言うよりはただ被災地を醜く描いただけの胸糞シナリオになってしまった。

世界一の災害シミュレーターを目指すというコンセプトで、これまでとは違うリアルな被災地を描くという意気込みは分かるものの、肝心のゲームとしてはつまらないものになり、さらにはフルプライスとは思えないほどボリュームが少なく、かと言ってシナリオ面では被災地の暗部ばかりがクローズアップされて徹底した差別や嫌がらせしか存在しないストーリーなので、長くプレイするにはしんどい内容となっている。
後日談で一定のフォローはされたものの、発売から半年以上経過した上に有料DLCである点は褒められるものではなく、何よりこれで本編の評価が上がるかと言えば答えはノーである。

ゲーム面では何故か形骸化したシステムの数々により肝心のリアリティを失っており、システム・シナリオ双方でちぐはぐな出来になってしまっている。
アイレム時代から重視されている自由度も、無意味且つつまらない選択肢が多いだけでストーリーは一本道(しかも意に反する事ばかり)で、「意味は無いけど選択肢はたくさん選べる」「報いは無いので現実では許されない悪事がやり放題」と、完全に「自由」を履き違えており、加えてシリーズ恒例のお遊び要素も悪ノリが過ぎて最早、不快材料にしかなっておらずネタとしても楽しめない。
災害シミュレーターとしても、災害マニュアルに反する事、倫理的におかしい事ばかりさせられるのでまるで参考にならず、せっかくの監修もほぼ意味が無くなっている。
形骸化したシステムが多すぎるが故に、ゲームとしての完成度は低く、シリーズの特色も多く失ってしまった。

過去作から進化したとはっきり言えるのはグラフィックや被災地の表現力くらいしか無く、ストーリーもただ醜悪になっただけ。
更には本作の事実上のプロトタイプと言える『巨影都市』からも殆どの要素が劣化してしまっている。
PS3版中止から7年もの歳月を経てようやく発売に至った本作だが、言ってしまえば製作陣のアイレム時代からの拘りだけで出来ているようなゲームであり、長年待ったファンの期待に応えるどころか失望させてしまった残念な作品になってしまった。


余談

  • 発売に当たってCEROと相当揉めたらしく、九条氏はPS3版開発中止の主な理由として挙げている*41。ゲーム中の展開を見る限り揉めても仕方ないと思える部分が多いが。
    • もっとも、上述の通り、被災地を無法地帯にしたり、被災者を醜く書きすぎているので、東日本大震災の直後にこんなストーリーのゲームを発売すれば「不謹慎ゲーム」として、今以上に辛辣な評価を受けていたであろう事は想像に難くない。
  • PS3版時代に「排泄しないとストレスが溜まる」という仕様が公開された際には「絶体絶命都市4は糞ゲーだった」というネタが囁かれていた。
    • 勿論、これは本来の意味の「クソゲー」ではなく、『せがれいじり』や『トイレキッズ』などのようにう○こが絡んでくるゲームという意味である。
      • しかしそれをリメイクした完成品が本来の意味通りになってしまったのは皮肉である。
  • 何故か公式サイトには長らく「登場人物紹介」の項目が無く、追加されたのは発売から3ヶ月以上経った2019年3月1日になってからだった。
  • あちこちに『マンガ・カ・ケール』などのグランゼーラ作品のポスターが貼ってあるが、何故か本作そのもののポスターも貼ってある。こんなところにまでメタネタ…。
    • 更に道中でもグランゼーラの社屋と思わしきビルが崩れ、「絶体絶命都市4は大丈夫だろうか」とストレートに心配しているモブまでいる。自虐ネタなのか、PS3版発売中止をネタにしているのか。
  • 今作は日本のみでの発売だが、公式HPのQ&Aで北米・欧州・アジアでの発売を検討しているという発言がある。
    • その後、NIS Americaから『Disaster Report 4: Summer Memories』のタイトルで海外版がリリースされることが決定。2020年初頭にPS4/Switch/PC版がリリース予定で、PC版についてはSteamにて配信されるとのこと*42
    • 海外では黒人差別等の尚更叩かれそうな描写がいくつかあるのだが、修正するのだろうか…?
  • 物語の設定は201X年7月ではあるが、比嘉の年齢から前作から4か月後の2011年の7月とされる*43。つまり比嘉は、『2』『3』『4』と合わせて7ヶ月の間に三回も大災害に巻き込まれた事になる。『巨影都市』を含めればさらに一回増えるというとんでもない不幸体質の持ち主である。*44
    • それでも『1』を除けば毎回足を挟まれる程度で大した怪我も無く生還しているので、その点で言えば強運の持ち主とも言えた。…前作までは。
      • シリーズ常連キャラと位置付けられた以上、今後シリーズが続く限り、大災害に巻き込まれ続けなければならない。…という運命から解放しようとしたと考えられなくもないが、だとしても他にやりようはありそうなものだが…。そもそも無理に被災させなくても良かったのでは。
        + また、後日談では衝撃の事実が…
      • 後日談の終盤ではモブから「絶体絶命都市5は初代と『2』の間の出来事らしい」という情報が聞ける為、次回作が出たとしても比嘉が登場する可能性が残されている。死亡したのにまた被災させられる可能性があると言う事にもなるが
  • 前作、前々作には次回作の名を冠したコンパスが登場したが、今作には「絶体絶命都市5のコンパス」は存在しない。インタビューや後日談のモブの台詞を見る限り作る気はあるようだが…。
  • 後日談シナリオ配信に先駆け、どういう訳かNintendo Switch版が2019年9月に発売されることが発表された。
    • 内容の変更の有無は定かではないが、主題歌は新規の楽曲が用意されている。後日談シナリオは最初から収録済みの模様。
    • PVには今まで公式に妙にハブられていた男性主人公もそれなりに登場しており、公開されたパッケージにも描かれている。


*1 一時は九条氏がTwitter上で小説形式で連載していた。

*2 面接or商談orショッピングor出会い等自分で決める。

*3 R-TYPEの版権は今もアイレムが保有しているが、後にグランゼーラがシリーズの新作を開発する事が発表されており、その関係で登場させられたのだろう。

*4 配給などはまったくもらえない上に、行く先々のコンビニも熊沢がぼったくってくれるので路上販売ぐらいしかまともな入手先がない。

*5 実際の所、PVのみならず、オンラインマニュアルのスクリーンショット上でも、女性主人公のスーツの色合いや靴が製品版と異なっている。製作途中で変更したのだろうか?

*6 ゲーム中でも女性主人公で進める事で同じ場所で同じポーズで回想に浸るシーンはあるが、ピカピカの服装なので再現にはなっていない。

*7 ライフが僅かになると苦しそうな待機モーションを取るようになるが、それだけ。そこからダメージを喰らっても平気なのでフリをしてるだけにも思える。

*8 一か所だけ、ふんばらないと転落死してしまう場所が存在する他、複数回転倒を防止する事で手に入るトロフィーもある為、完全に意味が無いわけではない。

*9 この場合はボートの耐久力が無くなった事による死亡で、主人公のライフゲージとは全く関係がない

*10 初日の場合、一定間隔でヒロインの弥生が助けを求める声が聞こえ、弥生に近づくにつれて声が大きく聞こえるようになるといった演出がある。しかし弥生の声は完全に一定の感覚で聞こえるのみで、こちらの叫びにも反応しない。こちらが叫んだ時に即座に弥生の声が聞こえるようにするだけで、叫ぶアクションに意味が生まれたのだが…

*11 隅々まで探索すれば割と簡単に見つかるが、見逃す可能性も十分ある場所にある。過去作や『巨影都市』では通り道の目立つ場所にあったり、必ず入手させられたりと言った新設設計になっていたのに。

*12 体験版も女性主人公しか選択できない。公式サイトの登場人物紹介でも女性主人公が先で、説明文も「彼女は」「男性主人公も選択可能」などと女性主人公前提で書かれている。

*13 主人公の性別選択もカーソルの初期位置は男性。スタッフロールの声の出演も男性主人公が一番目である。

*14 ヒロイン2人、比嘉、アパレルショップ経営者のアケミ。比嘉の教え子なども含めればもっとである。

*15 但し、本当に触らせるわけではなく、触らせるとみせかけて目を瞑らせた隙に食料をパクる。(元は相手が悪いとは言え)盗みには走る訳だが。

*16 「地震で面接が中止になったので交通費を返却してもらう」イベントや、弥生に対して「互いに就活をがんばろう」といった選択肢がある。理由をショッピングにしたとしても、面接場では怪しまれる事もなく普通に交通費を貰えてしまう等、不自然な点が多い。

*17 サブタイトルに『絶体絶命都市5?』といった恒例のネタや、『絶対珍道中』をつけるという酷い選択肢もあるが、後述するシナリオの出来を考えるとある意味間違いではない。勿論、悪い意味で。

*18 それどころか、主人公、ヒロイン共々かすり傷一つ負っておらず、「スクーターが壊れた」程度の感想しか言わない。このスクーターはある人にパンクを直しただけで気前よく貸してもらったものだが、不可抗力で壊してしまったとはいえ、悔いる様子もなければ謝罪しに行く事もないと、なかなかひどい事をしている。

*19 …が、実はヒロインを放置して自分だけ脱出しても、勝手にロープを解いて付いてくるのでその必要自体無かったりする(助けると善行ポイントが入るだけ)。ここまで来るとただ手を抜いているとしか言いようが無い。

*20 一応、VRモードのアイテム交換が同等の機能に当たるが限定的。何より非VRユーザーには(ry

*21 モブも含めるのでかなりの人数が登録されるも、主要人物の紹介文は「一行」なのにサブキャラに5ページも割かれていたり、その人物の去就が明らかになっているのに追記されなかったり、名前の分からない人物ばかりが並んだりとかなりいい加減。

*22 一貫して用を足した後にトイレの水を流す演出はないが、実際に使用できるコンビニのトイレでは水が流れない事が明言されており、その他のトイレも状況から水が止まっていると思われる。

*23 『2』では調理器具が必要、火や暖房が無ければ調理が出来ないなどの制約があったのだが、本作にはそんなものは無い。

*24 事実、本多の先輩である須藤からも「本多とは関わらない方がいい」と忠告される。

*25 先述の指名手配を受けたり、同行者がいた際に怒られる程度。しかし指名手配されても逮捕される事はないし、同行者に行動を止められる事もないので何の意味もない。悪行ポイントも入るが、トロフィー獲得の為のボーナス点にしかならないのは先述の通りである。

*26 2000年代の頃にも九条氏は「人間の無念さを描きたい」「嫌な事があったらすぐにアイデアにまとめる」などと趣味の悪い事を語っていた。

*27 二日目のえにしだ団地の親子の場合、子供がいるので避難の準備に時間がかかってしまい、間に合わなくなってしまった…というもの。

*28 なお、この親子は人物リストに名前で登録されることがある。現状この親子の名前を知ることの出来るイベント等がないため当初は分岐を用意するつもりだったと思われる。

*29 彼の登場はかなり早い時期に発表されており、公式サイトの登場人物紹介でも三番目に載っていたり、CVも初代主人公役の山本兼平が務めていたりと、いかにも主要人物のように思えるが、実際はこんなぞんざいな扱いでしかない。

*30 プレイヤーから見れば避難所に入ってから嫌がらせしかされなかった住民に何度も水を奪われては汲みに行かされ、フラストレーションが溜まっている所にこの仕打ちである。しかも「どこで間違えてしまったんだろう?」という白々しい地の文が入る。

*31 選択肢次第では奇跡の水じゃないと否定出来るが例によってガン無視されて結局、流される。

*32 しかも何故かこのイベント開始時だけ『巨影都市』のような「GO!」の表示が出る。こんなイベントで「GO!」は無いだろう…。

*33 ここで家賃を肩代わりしても”金だけ取られて”結局立ち退きは阻止できない。

*34 しかもこの花は上述したおつかいイベントの連続でやっと手に入れたものである。一応選択肢は出るが、主人公の心情を選ぶだけの無意味なものなので一言言ってやる事すら出来ない。「何をやってもいい形で終わらない~」の選択肢が出るのもここ。

*35 弥生が襲われているのが分かった後も、ボロボロの弥生本人を彼の所へ連れて行っても反応は事件前と全く同じという手抜きぶり。

*36 しかも技名はグランゼーラが石川県にある事にちなんだ「石川拳」。もう一つの技は「観光脚」となっており、大真面目に技名を叫ぶ。

*37 主人公自身もチケットを渡されて被災者に配るというこのゲームでも数少ないボランティアの表現なのだが…

*38 隠れていた脱出口を見つけるのではなく、最初から開いている。しかも直前の人身売買組織の面々と話すシーンの時点で丸見えなので、「人質に即行で逃げられる穴をガン無視して悪役が声高らかに目的を語る」というツッコミ所満載のシーンに。

*39 主人公に良くしてくれた人が実は黒幕、というのは九条作品ではお馴染みの展開ではあるが、今までは作中に伏線が張られており、思い返すと納得できるようになっていた。

*40 午前のエピソードが過ぎたらいきなり日が変わっていた。

*41 氏の主張ではこの事とスケジュールの杜撰さを理由としており、震災との関連については氏自身は一貫して認めていない。

*42 PC版は現時点で国内向けの発表はないが。Steamの販売ページにはUI/字幕/音声いずれも日本語に対応していることが記載されている。

*43 『1』(2005年6月)で17歳、『2』(2010年12月)で22歳だったのが7月時点で23歳となると2011年しか無い。

*44 同じく4度の遭難をしている『無人島物語』シリーズのヒロインの一人、中嶋理香を髣髴とさせる。