FRAMED Collection
【ふれいむど これくしょん】
※本項ではSteam(Win/Mac)版について記載しています。
同名のSwitch版は現在本項にて内容や相違点に関する詳細記述がないため参考記述としています。
ジャンル
|
パズル
|
|
対応機種
|
Windows 7-10 MacOSX(IntelMacのみ)
|
発売元
|
Fellow Traveller
|
開発元
|
Loveshack Entertainment
|
発売日
|
2018年5月18日
|
定価
|
1,010 円
|
プレイ人数
|
1人
|
判定
|
なし
|
ポイント
|
日本語対応
|
概要
動きのあるコミックパネルを並べ替えて、ノワール風のスパイアドベンチャーの物語を紡ぎましょう。
(Steamストアページより)
-
2014年11月にスマホ向けに発売された『FRAMED』および、2017年にスマホ向けに発売された『FRAMED 2』を再編成したもの。
-
Switch版も2018年5月31日に発売されている。
-
スマホ版『FRAMED』はTokyo Game Showの「Sense of Wonder Night 2013」に選出されている。
-
小島秀夫氏がTwitter上で、"Played "FRAMED" by Liveshack. High sense of gameplay, graphic, & sound. My best game in this year without any doubt."と称賛を述べている。
-
ストーリーは『2』が『1』の前日譚となっており、ストーリー的に独立はしているが一部の登場人物は再登場している。
-
『1』の舞台は欧州のようなのだが、『2』はあからさまに中華圏となっている。しかし『2』の警官らは『1』の警官らのフォルムと同じで西洋人ぽい。
ルール
-
漫画のようなコマ割りとなったフレームを入れ替えて、
辻褄
の合うように並び替えることでストーリーが進行する。
-
位置は動かせないが、回転可能なコマも有る。
-
後半になると再利用可能なコマも出現し、たった4コマしか用意されていない問題で、コマをやりくりして、のべ10コマ程度にわたる正解を導くものも有る。
-
使用することで階段が崩れたりするなど、状況が変化するコマも有る。
評価点
-
作り込まれたレベルデザイン
-
序盤こそ、ただ並べ替えればそれでおしまいという問題が多いが、使用したコマの再利用が解禁されてからは急激に難易度が上昇する。
-
たった4コマしか用意されていない問題で、コマをやりくりして、のべ10コマ程度にわたる正解を導くものも有る。
-
コマを使用するとコマ内のギミックの状態が変化するコマもあり、それによって状況が打破できる場面も有る。
-
ハイセンスなデザイン
-
登場人物には全くセリフはなく、そのことが、無駄に言葉を重ねるよりも上品さを与えている。
-
全体的にコミック調なタッチで描かれるが、まれに妙に写実的な描写もあるものの、『1』『2』通して画風は一貫している。
-
特に、登場人物らは影絵でしか表現されないにもかかわらず、『2』の少女がひと目見て『1』のレディの幼少期であることが分かるのは素晴らしい。
賛否両論点
-
ストーリーが薄い
-
カバンの中身は何なのか?など、語られない事が多い。マクガフィンであると言われれば身も蓋もないが。
-
このため、ただただ逃げる男とレディを、ただただ追跡する警部とその部下という、それだけのストーリーとなっている。
-
ただし、『2』のエンディングで『1』の最初のシーンに繋がりはする。
+
|
ネタバレ
|
『1』だけプレイするとレディは男に手紙を届けるように頼んだ様に見えるが、『2』のラストで『1』が始まる前のシーンとなり、そこでレディが男に手渡した封筒の中身は男への報酬であり、仕事の内容は警部の暗殺であったことが明かされる。
|
-
一部の実績条件がゲームクリアと無関係
-
本作の実績はゲーム進行で普通に取れるものもあるが、ノーミスで全クリアしたら取り逃すものがいくつか存在し、特定の手順で失敗しないといけないというものもある。
-
中にはコマの再利用で延々とループさせて25コマ以上続けるというものまである。
問題点
-
総プレイ時間が短い
-
総プレイ時間は『1』『2』通しても3時間程度であり、そもそも本作は低価格ではあるものの、やや物足りなさがある。
-
『1』の問題が易し目である
-
2コマを入れ替えるだけという問題がいくつもある。
-
『1』の終盤でようやくコマを再利用する問題が登場するが、もう少し早くそういったタイプの問題を出すことで、全体的な難易度を上げて欲しい。
-
ただし『コレクション』では『2』も同時収録しているため、通してプレイする場合は『1』がチュートリアルの役目を兼ねているとも言える。
総評
ルールは単純なのだが、使用したコマの再利用が解禁されてからは急激に難易度が上昇する。コマを使用するとコマ内のギミックの状態が変化するコマもあり、中には、コマ内のギミックを登場人物らがこちらが予想のつかない使用方法で使用する場面もあり、一筋縄で解けない問題もある。
CGはまれに異様に写実的なレンガなどが混ざるものの、それなりに背景に描き込みがあるにもかかわらずシンプルな表現で描かれ、配色もよくハイセンスなものとなっているいる。
最終更新:2021年11月30日 14:27