ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

【どらごんくえすとすりー そしてでんせつへ】

ジャンル RPG


対応機種 Nintendo Switch
PlayStation 5
Xbox Series X/S
Windows(Microsoft Store/Steam)
発売元 スクウェア・エニックス
開発元 アートディンク
発売日 2024年11月14日*1
定価 7,678円(税10%込)*2
プレイ人数 1人
レーティング CERO:B (12才以上対象)
判定 良作
ポイント 多くの要素を追加したフルリメイク
持ち味のキャラメイクは更に多彩に
一部特技・戦闘バランスが大味
ドラゴンクエストシリーズ
HD-2D作品
OCTOPATH TRAVELER / トライアングルストラテジー
ライブアライブ / OCTOPATH TRAVELER II / ドラゴンクエストIII


概要

  • ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のリメイク作品。
    『DQIII』はこれまで様々な機種でリメイクされてきたが、そのほとんどは1回目のリメイクである『スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』がベースのベタ移植であった。
    それに対し本作は『OCTOPATH TRAVELER』などでお馴染みの表現技法「HD-2D」を採用、システムも大幅に刷新されており、まさにフルリメイク版と言える内容となっている。
    なお本記事ではSFC版やGBC版などの従来のリメイクをまとめて旧リメイクと表記する。
  • 本作の正式タイトルは『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…*3』であり「HD-2D」は便宜上の呼称である。
    しかし海外版は『DRAGON QUEST III HD-2D Remake 』が正式タイトルなので注意。

特徴

性格システムや追加職業の盗賊の存在など旧リメイクを下地としているのでそちらの記事も参照。

演出面

  • グラフィックは「HD-2D」による高精細な3DCGと2Dドット絵で描かれている。
  • キャラクターボイスが採用され、イベントシーンでは声を発してくれる。『ライバルズ』など従来作でCVのついたキャラクターはキャストが続投している。
    • 主人公である勇者及び仲間キャラはイベントシーンの台詞はないが、戦闘中に掛け声や呪文詠唱という形で喋ってくれる。
  • 主人公の父親のオルテガを中心にシナリオが補強されており、各地のイベントで回想シーンが断片的に挿入される。

キャラクターメイキング

  • ルイーダの酒場でのキャラメイクの際に名前、性別(本作ではルックス表記)、職業、性格に加えて外見とボイスを選べるようになった。
    • 名前は最大8文字まで入力できるようになった。
    • 外見は各職業と性別に4つずつ用意されておりそこから更に髪の色を14色から選べる。従来作では老人で固定だった男魔法使いを若者にしたり、逆に老賢者のような見た目も選べる。
    • ボイスは18パターン。男性ボイス9種、女性ボイス9種だが性別による制限はなく、男性の見た目で女性ボイスを設定することもその逆もできる。
  • ダーマ神殿にいるホイミスライムのホミちょに100Gを支払えば外見とボイスを変更することも可能。
    • 勇者だけは初期状態から変更できないが、ある条件を満たすことで髪色のみ変更可能になる。
  • 新職業「まもの使い」が追加された。基本的には『X』同様の軽装系前衛職であるが、有用な補助、回復特技も器用に習得していく。
    • 従来作でお馴染みのモンスターを仲間にする能力は、後述するモンスター・バトルロードと密接に関わってくる。
    • レベルアップの他に保護したはぐれモンスターの数が一定数に達すると、新たな特技を習得することもある。

転職仕様

  • 本作の象徴でもある「転職」だが、過去作から仕様が変更されている。
    • 種系アイテムによるパラメータドーピングについて、過去作では転職に伴い数値が半減したが、今作ではドーピング分の値は転職後もそのまま引き継がれる。
    • 転職後、過去作ではレベル毎に能力の上限がマスクパラメータとして存在したため、能力が一定のレベルに到達するまで殆ど能力がアップしない期間があったが、本作ではその上限が撤廃された。
    • また、過去作では「賢者」に転職するには制約*4があったが、本作ではあるアイテムを入手すると、何回でも制限なく「賢者」になることができる。

難易度設定

  • ゲーム開始時に下記の3つから選択可能。また、ゲーム中にいつでも変更ができる。
    • 楽ちんプレイ:いわゆるイージーモード。敵の攻撃でHPがゼロにならなくなる。また、敵に与えるダメージの量が増える。
    • バッチリ冒険:いわゆるノーマルモード。ゲーム中の解説でも「オススメのバランス」「迷ったらコレ!」と表記される。
    • いばらの道だぜ:敵から受けるダメージが増加し、取得経験値とゴールドが低下するハードモード。

ステータス

  • 『III』では初めてステータス「みのまもり」が設定された。
    • 原作及び旧リメイクではすばやさの半分の値が素の守備力となっていたため、戦士が盗賊よりも柔らかかったり、「タフガイ」「てつじん」な性格なのに守備が脆いというチグハグなことになっていたが、本作ではイメージ通りに頑強になっている。
  • 「うんのよさ」が状態異常の回避率だけでなく状態異常の成功率、会心の一撃率、与ダメージの上振れ・下振れに影響するようになり、重要度が高くなった。

呪文・特技

  • 旧リメイクから特技が大量に追加されている。
    • SFC版では戦闘中にMPを使うのは呪文のみ(特技は非戦闘中に使えるもののみ)だったが、本作では僧侶・魔法使い・賢者以外の職業も「しっぷう突き」「かまいたち」といった戦闘用の特技を習得する。特技の使用にはMPを消費し、レベルアップによって習得するのは呪文と同様。
    • 習得した特技は呪文同様に転職後も引き継ぐことができる。剣技系の特技は剣を装備していないと使えないといったことはなく、(勇者専用のものを除けば)全ての特技が全ての職業、武器種で使用できる。
    • 基本的には他のシリーズ作品にも登場した特技を習得していくが、中でも戦士は「かばう」やパラディンの特技だった「におうだち」などの味方を守る特技を覚えるため、鎧など重装備可能な性能と合わせてタンク寄りの役割を与えられているという現代RPG風の味付けが行われている。
  • 「マジックバリア」「ベホイム」「ザオ」などの後のシリーズで登場した一部の呪文が新規導入された。
    • 特にザオの追加は、序盤から仲間がHP0になった場合でもリセットや拠点から出直しをせずともリカバリーしやすくなったなど、現代向けの調整が行われた本作の象徴的な追加呪文である。
    • マジックバリアは僧侶が早い段階で習得するため、回復呪文と並んで僧侶をパーティに入れるメリットの一つになっている。

アイテム・装備

  • 旧リメイクからさらに装備品(主にシリーズの近作初出の物)が追加され、「上やくそう」「まほうのせいすい」などの回復アイテムも追加された。
  • アクセサリが2つ装備できるようになり、2枠目に限り性格矯正アクセサリを装備しても性格が変動しなくなった。*5

戦闘

  • モンスターの能力・行動が旧リメイクから全体的に刷新された。
    • 旧リメイクと比べて一度に出現するモンスターの数・グループ数が増えた。
  • 従来作での「先頭のキャラクターが狙われやすく最後尾のキャラクターは狙われにくい」仕様が無くなった。
  • モンスターの残りHPがモンスター名の表示色でおおまかに判断できる、『X』以降の仕様になった。
  • 会心の一撃が『IX』以降同様に、複数攻撃武器や一部を除いた特技でも発動する仕様になった。
  • 敵の攻撃呪文耐性が『V』以降の軽減式になった。
    • 属性によるダメージ変動が『IX』以降の幅の大きいものなった。
  • 状態異常が失敗した時、確率による失敗か完全耐性により無効化されたかがメッセージの違いで解るようになった。
  • 敵側のバシルーラの仕様が変更され、戦闘終了時に飛ばされた仲間が戻ってくるようになった。
    • ルイーダの酒場まで帰る必要が無くなった代わりに、勇者にもクリア前から飛ばされるようになっている。
  • ガラケー版以降の旧リメイクで導入されたAI戦闘の作戦を勇者にも設定できるようになった。
  • パーティアタックはスマホ版以降から引き続き廃止されている。
  • 戦闘アニメ速度を『XI S』と同様に「ふつう」「はやい」「超はやい」から選択できるようになった。
  • レベルアップ時にHPとMPが全回復する『VIII(3DS版)』以降の仕様になった。
  • 全滅時は「オートセーブから再開」「教会から再開する」「冒険の書の選択に戻る」の3つから再開方式を選択するようになった。
    • 「教会から再開する」選択時は勇者のみ復活しゴールドが半減する従来の仕様で再開する。
    • ボス戦では「再挑戦する」で戦闘開始直後からやり直す事が可能。

モンスター・バトルロード

  • 従来作のモンスター格闘場および、すごろく場に代わって登場した寄り道要素。モンスターを手なづけて三体でチームを組み、相手チームと戦わせるという『VIII』と同様のシステム。
  • 挑戦するには参加料が必要になるが、1戦勝ち抜くごとに賞金が得られ、全て勝ち抜くとランクごとに豪華景品が得られる。
  • 『VIII』同様にモンスターのコマンド入力はできないが、本作ではAI戦闘の作戦が選べるようになっている。
  • 従来のモンスター格闘場でのゴールドベットのシステムが海外のレーティングに引っかかってしまうため、それに代わって導入された。*6
  • モンスターは『VIII』のように戦闘で倒して従わせるのではなく、各地に潜んでいる魔性が消えた「はぐれモンスター」を保護することで仲間にする。
    • はぐれモンスターの多くはそのまま近づくだけでは逃げてしまう。特技「しのびあし」で足音を消す、道具「においぶくろ」で気配を消すなどの方法で近寄る必要があるが、まもの使いがパーティに居ればそれらを無視して保護することができる。
    • まもの使いの有無にかかわらず、保護することにある条件が必要なモンスターもいる。

キラキラとひみつの場所

  • キラキラはフィールドの地上や海上で光っている場所を調べると道具や装備、お金などを入手できる。
    • 『IX』以降実装された要素だが、本作では拾えるのは一箇所につき一度のみ。
  • ひみつの場所はフィールドの特定の地点に触れることで進入できる隠しエリア。『XI(2Dモード)』の「かくれスポット」に近いもの。
    • 宝箱があったり前述の「はぐれモンスター」が隠れていることもある。ルーラに登録はされない。

おもいで

  • VI』初出のシステムでリメイク版でも導入された「おもいだす」系統の特技がゲーム中コマンドとして再編されたもの。
  • 会話した人物の名前や場所・時間帯がリストアップされ、その場所のスクリーンショットも記憶されるようになった。

おたすけ機能

  • 違う冒険の書(セーブデータ)間でキャラクターを貸し借りできる機能。
  • 「たすけにだす」でキャラクターを登録し、「たすけをよぶ」でお助けキャラとして一度に一人だけパーティに入れられる。
  • お助けキャラは装備や職業の変更、経験値の獲得はできないがアイテムを持たせることは可能。
  • 利用できるのは同一ハード・同一アカウントのみで勇者を登録することはできない。

音楽

  • 『III』のリメイクでは初めて東京都交響楽団によるオーケストラ演奏音源が採用された。
    • ガラケー版以降で削除された楽曲もすごろく場廃止による「ローリング・ダイス」を除いて*7再び使用されるようになった。

その他の変更点

  • 『X』以降実装されたメインストーリーの進行方法をメニュー画面に表示するガイド機能が追加。地図上の目的地にマークがつき、ゲーム進行に関わるNPCには「!」マークが表示される。
    • 設定でオンオフも可能。
  • セーブ場所が各地の城の王様から『IV』以降の各地の教会に変更された。
    • GBC版以降の中断セーブ・スマホ版以降のオートセーブ機能も搭載。
  • 近作に合わせて「ルーラ」「リレミト」の消費MPが0になった。詳細は評価点の項目で説明。
  • 『XI』で導入された「ほぼまんたん」コマンドが追加。メニュー画面からワンボタンでも行える。
  • IV(PS版)』以降恒例になった「戦歴」コマンドが『III』のリメイクでは初めて実装された。
    • 前述の「はぐれモンスター」の集めた数も確認可能。
  • 文字表示の設定でルビの表示・非表示のほか、漢字を使用しないひらがなモードを選択できるようになった。

評価点

シナリオの補完

  • 原作や旧リメイクでの疑問点や突っ込み所が無理なく補完されている。
    • 主人公の父親のオルテガをはじめ多くのNPCに対して、イベント描写の補強が行われており、概ね好評。
      • 過去作では描写不足でプレイヤーに想像に委ねる点が強かった主人公の両親の心情の変化についても、本作では余すところなく表現されている。
    • 特に評価が高いのは「ロトのかぶと」の誕生経緯。『III』には対応する伝説の装備が存在せず、旧リメイクで追加されたある装備が元になったのではないか?とファンの間で考察がされていたが、本作ではそれに対する完璧なアンサーが示された。
      • 書籍「アイテム物語」、漫画「ロトの紋章」において設定面で言及されていた「ブルーメタル」が本作で逆輸入されたことは多くのオールドファンにとってのサプライズ要素となった。
    • 演出の強化により"主人公が魔物と戦っているある人物を見殺しにしているように見えてしまう。"という問題が解消された。
  • エンディングではロトシリーズの繋がりを補強する事実が明かされ、ファンを驚愕させた。
    + シリーズ作品の多少のネタバレにつき収納
    • ロトシリーズと密接に関わっている『XI』とリンクした描写もある。特にオープニングで母親が勇者を起こしにいく動作は『XI』のプレイヤーならハッとすること間違いなし。

自分だけのパーティを作る楽しさ

  • キャラメイクで設定できる項目は少ないがこれが意外と楽しい。
    • 原作のキャラクターデザインは魅力的だが個性が強いため、転職すると全くの別人になってしまう違和感があったが、本作では転職後も髪の色が引き継がれ外見も近いものが選ばれるため、同じ仲間と旅をしている感が深まった。
    • 特に男性キャラは、過去作では一部職業では中年、老人のグラフィックしかなかったが、本作では青年グラフィックも各職2パターン登場したため、メイキングのバリエーションが安定した。
    • 同じ性別、職業でも外見(やボイス)が被らずに、個性を出すことが容易なのも、ロールプレイを楽しむプレイヤーには嬉しいところ。
    • 更に、後述の通り、あえて性別の概念を撤廃したのが関連したのか、キャラメイク時のボイス選択も男女区別せず、男性の見た目でも女性ボイスを選択できたり、その逆もできる仕様になった。これに伴い、所謂「男装女子」「オカマ」などといった個性的なキャラを作ることもできるようになった。
    • 特技・回復アイテムの種類増加や難易度設定のおかげで、旧リメイク以上に偏った編成でも冒険しやすくなった。「戦士・僧侶・魔法使い」を説明書やゲーム中で推奨するほどだったファミコン版と比較すると隔世の感を覚えるだろう。

過去作の死にステの改善

  • 過去作では「うんのよさ」が殆ど機能しておらず、死にステ同然であったが、今回は状態異常の成功率、物理ダメージ量に大きく影響するため、かなり重要度の高いパラメータになった。
    • これにより、後述のやり込みの強化にも繋がっている。
    • また、過去作の「ラッキーマン」などの地雷性格が大きく救済された一方、最強候補の「ごうけつ」や「タフガイ」が相対的に弱体化したため、性格間の性能バランスがかなり改善された。
      • 一部まだ上位互換・下位互換の関係性にある性格は存在するが、性格を変えるアクセサリや本が初期から手に入りやすくなっており、フォローは容易になっている。
  • また、「かしこさ」が過去作ではMP増加量のみの影響であったが、本作では僅かではあるが攻撃呪文のダメージ量の強化につながり、こちらもパラメータの存在意義が強化されている。

転職によるやり込み要素の強化

  • 過去作では、転職に伴うパラメータキャップや、僧侶・魔法使い以外は戦闘に有益な特技・呪文を殆ど覚えなかったことから、強化目的で転職を繰り返す意味が薄かった。
  • しかし今作では転職によるパラメータ増強がしやすく、また僧侶・魔法使い以外も戦闘に役立つ呪文・特技を多数覚えるため、勇者以外の特技・呪文を全て覚えるためのやり込み甲斐がアップした。
  • パラメータの上限が一律999にアップしたのも、やり込み度のアップに拍車をかけている。
  • 育成の成果を試す場として第二の隠しダンジョン「試練の神殿」が追加。
  • 一筋縄ではいかない難易度でやり応えがあり、ヘビーユーザーの需要に応えている。長時間のやり込みにも耐え得るポテンシャルがある。
    • GBC版の隠しダンジョン「氷の洞窟」に出現していたモンスター達が久々に登場するのも、嬉しいファンサービス要素。

ゲーム・RPG初心者の参入障壁が低い良質な調整

  • ガイド機能・目的地マーカーが導入され、初心者・情報収集が苦手なプレイヤーへの配慮がされるようになった。ひらがなモードは若年層への配慮のほか、テキストがファミコン版の雰囲気に近くなるためオールドファンに好評。
  • 難易度の選択肢ができたことに伴い、どうしても倒せない強敵や攻略できない難所で詰む*8、などといったことが無くなり、RPG初心者でも気軽にプレイできるようになった。
    • 全体的なバランスも良好で、一部問題点(後述)もあるとは言えそれも極端にプレイヤーをふるいにかけるような物ではない。昔ながらのRPGとして完成度も高いと言っていいだろう。
  • 特技が追加されたことにより、ピラミッド地下・魔王の爪痕*9といった呪文が使えない難所も突破しやすくなっている(該当ダンジョンでは呪文が封じられるが、特技は使用できる)。
  • 最近のゲームならではの便利機能も色々と追加。
    • 特徴欄で挙げたような追加機能のほか、たとえばルーラは町だけでなく祠やダンジョンなどおよそほとんどの施設がワープの対象となり、移動が快適に。利便性を重視した細かな変更も豊富。
    • さらにルーラは通常だと施設内に飛ぶのだが、△(PS)orX(Switch)ボタンを長押しで目的の場所の外にワープするよう使い分けられ、至れり尽くせりのファストトラベル機能となった。
    • 〇〇バークは発展時にアナウンスされるようになり、訪れるべきタイミングがわかりやすくなった。
  • おたすけ機能は冒険の書が異なりさえすれば使用できるため、経験値や強力な装備を1人に集中させ、その恩恵を他メンバーにてあやかる、という戦力増強の方法もとれ、ゲーム初心者の助けにもなる。
    • これを利用して、「やまびこのぼうし」など強力な希少な装備をしたメンバーを1人増やすこともできる。
    • 助っ人は経験値は獲得できないが、その分は消滅せず他のメンバーに割り振られるため、転職したばかりのメンバーのレベル上げ時の助っ人としても活用でき、本作の転職システムとも相性がいい。

所謂「女尊男卑」の緩和

  • 旧リメイクの特にSFC版で顕著*10だった露骨な女性優遇が、本作品では下記の点で緩和されており、勇者や仲間の性別(ルックス)の性能面での悩みが少なくなった。
    • 素早さが守備力に影響しなくなり、運が実用的なステータスになったことで、過去作では(少なくとも前衛職以外では)最強とされた性格である「セクシーギャル」の他に選択肢ができた。
    • 勇者以外の最強装備について、「蒼天のトーガ」が追加されたことにより、装備可能な職業においては「光のドレス」一択ではなくなった。また「竜のどうぎ」などにより耐性防具に乏しかった職業もフォローされたため、光のドレスに頼らずとも一定水準の耐性を得ることが可能になった。
      • 更に、「蒼天のトーガ」は手間はかかるもののパーティ人数分を入手可能。

さらに美麗になったグラフィック

  • 3D化したフィールド・各ロケーションのグラフィックは2024年水準のクオリティに。
    • アジアンテイストな佇まいになったダーマ神殿やガルナの塔、北方の村落らしくなったムオルなど、現実の世界地図とリンクした各地の特色が旧リメイクからさらに強調されるようになった。
  • 2DモンスターグラフィックはDS版天空シリーズのように常時アニメーションするようになり、新たにダメージ・やられモーションが追加された。
    • 中割りの枚数が増え、SFC版以上にヌルヌル動く様が見られる。
  • ラーミア・竜の女王といった巨大な人外キャラもドット絵が描き起こされた。竜の女王については公式イラストが存在しなかったため、今回初めて具体的なビジュアルが明らかになった。
    • こちらもモンスターに負けず劣らずの滑らかなアニメーションで動く。特に羽根と光の粒子を散らしながら翼を大きく広げ、ほこらの周囲を一周してくるラーミア降臨のシーンは原作で人気のイベントということもあってか、力を入れて描かれている。
  • 武器のグラフィックが個別に設定され、新たな武器を入手する楽しみが増えた。
    • 今何の武器を装備しているのかもわかり易くなった。

賛否両論点

一部の戦闘バランスの調整内容
原作やSFC版などと比較して戦闘バランスが変化した部分は多いが、肌に合うかどうかプレイヤーによる部分は賛否両論として記述する。

  • ボスにも状態異常が通用する仕様。
    • 「ラリホー」で眠らせてしまえばボスの行動ターンすらスキップできてしまうため、運次第でボス戦の難易度が下がる大雑把な仕様とも解釈できる。
      • 今作の眠り状態は複数回行動の敵でもターン中の行動全てを止められるという、かなり強力な効果となっている。加えて、ゾンビ系(とメタル系)以外の殆どの敵に効いてしまう。
      • とは言えボスはそれなりに耐性が高く、上手く機能するかどうかはやはり運次第。実際すんなり通じたかどうかはプレイヤーごとにかなり差があると思われる。
    • ボスにも状態異常が通じるおかげで色々な戦略が試せる、という肯定的な見方も出来る。
  • 勇者は転職ができない仕様が過去作と比べより足かせに
    • 「勇者とその仲間が魔王を倒す」ことがストーリーの根幹になっているため、主人公の職業は勇者に固定されている。この仕様はストーリーに納得感を与え、没入感を高めることに一役買っている。
      • また、勇者には強力な特技が追加され、かつ過去作と比べてステータスがかなり強化されている。そのため、他キャラの転職1回分程度の能力は持っており、普通にクリアするぶんには勇者が仲間に遅れを取ることもない。
    • 一方、FC版やSFC版準拠のリメイク版と比べ転職による恩恵が格段に増えているため、仲間キャラと比較すると自由度の面で窮屈に感じやすい部分でもある。

親切すぎる導線

  • 目的地ガイドやマーカーは設定でオフにできるが、イベントシーンでNPCが丁寧に次の目的を教えてくれるようになった。
    • 例えばアリアハン王に旅立ちの許しを貰ってすぐに、大臣がレーベの村でとうぞくのカギの手がかりを探すよう目的地を示してくれるし、船を手に入れた直後にも、精霊が夢を通じて各地でオーブを探すよう指示してくれる。遊びやすくはなったが、広大な世界を自由に旅する感覚が薄れてしまったとも言える。
    • とはいえ自由度自体はそれほど下がってはいない。ノアニールやムオルのイベントは相変わらず必須ではないし、オーブを集める順番は順不同である。

その他

  • フィールド上の拾得物による買い物の機会が低下
    • キラキラとひみつの場所の追加により、フィールドをくまなく探索するメリット・面白さができた。有用なアイテムも入手できるので攻略上やりごたえもある。
    • 一方、有用なアイテムがだいたい拾えるようになった事で、旧リメイク以上に装備を購入する意義が減ったとも言える。
      • 過去作と比べて戦闘で得られるゴールドが段違いに減っているため、トータルで考えると入出金のバランスは取れていると言えなくもない。

問題点

バトルにおけるバランス調整が粗い

  • ダメージ周りの仕様変更により、中盤~終盤付近の物理技の火力低下
    • 初代から現行MMOの『X』、最新ナンバリングの『XI』に至るまで共通だったダメージ計算式*11が全く異なるものに変更された。
      • 詳細は不明だが大雑把に言うと、攻撃力と守備力のダメージへの影響度が2倍ほどになっているとのこと。ただしこれは低ステータス帯での話で、攻撃力が高くなるに従ってダメージの上昇具合が鈍くなっていく。
    • 元々は「敵の防御力を直接下げる呪文」であった「ルカニ」系呪文の仕様が、「相手モンスターが受ける物理ダメージを増やす呪文」へと変更された。
      • つまり元は「敵の受ける物理ダメージを問答無用で増幅させる呪文」だったのに対し、今回は「元々物理攻撃の通る敵に使わないと意味の無い呪文」となっている。
      • それならそれで戦いようはあるとは言え、原作で有用だったルカニ戦術が一つ潰されているのは自由度の面で問題点と言える。
      • また、説明文や効果の表示では「しゅび力」と明記されてしまっているため、実際の効果と合致していないという問題も起きている。
      • 守備力上昇と守備力低下は全く別の状態変化*12として扱われ、ルカニとスカラは相殺されないというのも感覚的にわかりづらい。
    • 「うんのよさ」による与ダメージの変動の影響も大きく、ちからの成長にプラスがかかる性格の多くがうんのよさの成長にマイナスがかかるようになっているため不利を感じやすい。
  • これらの仕様により、攻略進行に伴う敵の守備力の上昇率に対し、こちらの物理威力の上昇率は総合的に低め。(ヒュプノスハントのような超高倍率の特技を除く)
    • 低いとは言ってもあくまで爆発力に多少欠ける程度であり、この調整で攻略に支障が出るような場面は一切無い。しかしこの調整に対して不満は挙がっても肯定的な見解は挙がらないと思われるため、問題点として記載している。
  • そんなバランス調整の中輝いているのがまもの使いの特技「まもの呼び」。
    • MP消費8で「味方や敵*13のステータス・耐性に影響されない固定ダメージ」を発生させ、敵のステータス上昇に影響されやすい今作の環境下ではまあ便利。
      • 攻撃対象がランダムの回数制なので対多数のバトルでは攻撃が散りやすく、決して万能に使える技ではないものの、対少数のバトル…特に単体のボス戦ではそんな弱点も消える。
    • 威力は「保護したはぐれモンスターの数」に依存。しっかり火力を出すためにはそれなりに手間だが、普通にプレイしていれば平均程度の火力は十分出せる。また、個人のパラメータには依存しないため、個人の育成状況やパーティ内の役割を問わず攻撃できるのも強み。
      • モンスターの保護は任意なので、プレイスタイルによって威力はだいぶまちまち。パーティの育成を欠いたままこの技一本だけで突破できるほど敵も優しくない。よってバランスブレイカーとまで言えるかは微妙ではある。それでもほぼ全ての敵に安定した火力を出せる点でやはり便利であり、他攻撃手段と比べて飛びぬけて多用されやすい。もう少し火力のバランスを調整するなり、消費コストを上げるなりが欲しかった所である。
      • なお、最速ではぐれモンスターを集め続ければ攻略時期に見合わぬ高火力も出せるが、攻略情報を網羅するなど一般的ではないプレイが必要となる。よってここでは考慮しない。
  • 一部の強力すぎるスキル
    • 明確にバランスを乱す存在と言えるのはまもの使いの「ビーストモード」。あらゆる行動回数を倍にできる唯一の特技であるため、当然ながらこれがあるか無いかで攻略難度に雲泥の差が出る。
      • はぐれモンスターを50体コツコツ集めなければ習得できないという条件はあるものの、約120体も居るはぐれモンスターのうち50体で済むと考えればそこまで困難でもない。
      • 消費MPも9と低コストであり、全体的に効果の強力さ*14と使用にあたってのハードルが噛み合っていない。この技に関しては調整が粗いと言える。
    • ちなみに、盗賊の特技「ヒュプノスハント」も「眠っている敵に対してのみ通常の6倍もの威力で攻撃できる」「眠っている敵を起こさない」という点で理論上非常に強力とされる。
      • が、こちらはおかしな性能を発揮したければしっかりした育成や本格的な知識が必要。しかもやり込みの段階に入ってようやくであるため、こちらはバランス調整上問題とまでは言えないだろう。
  • イージーモード、ハードモードの一部やりすぎた調整
    • イージーモードでは味方が絶対に敵からの攻撃で戦闘不能にならない*15ため、バトルの張り合いが全く無くなってしまう。
    • ハードモードの「戦闘で獲得できる経験値とゴールドの減少」はバトルの歯ごたえを増やすのではなくプレイヤーの手間を増やす方向性なので不評気味。
      • どちらのモードも与ダメージ&被ダメージの増減といった調整内容は適切なので、これらの蛇足が惜しい所。こういう要素は難易度とは別に設定できればより親切だっただろう。
  • 一部状態異常系の下方修正
    • 命中率を下げる状態異常「マヌーサ」、呪文を封じる「マホトーン」を敵にかけた際の持続時間がやたらと短い。*16先述のとおり眠り状態がかなり強力なことも相まって、これらの呪文を使う意味がほぼ無くなっており、遊びの幅がやや狭まっている。

グラフィックの代わり映えが(他の類似作品と比べ)控えめ

  • あくまで従来のHD-2D作品と比較した場合の話であるが、キャラクターのアクションは控えめ。主人公やNPCはイベントシーンでそれなりに動くが、仲間キャラはほぼ棒立ちである。
    • 斜め移動用グラフィック、ダッシュ移動用グラフィックが用意されていないのも寂しく感じやすい部分。
  • フロントビュー形式での戦闘が伝統のドラクエシリーズでは仕方がないのかもしれないが、戦闘中のアクションも用意されていない。コマンド選択画面で各キャラの後ろ姿が表示されるのみである。
    • この後ろ姿は武器のグラフィックと特別な装備*17は反映されるが、瀕死時、状態異常時の差分などはないのも寂しいところ。

その他

  • 原作や過去のリメイク作品から変更された仕様は色々とあるが、にもかかわらず原作から変わっておらず適切でない説明文が一部ある。
    • 例えば先述したルカニの仕様変更、あるいは並び順による被弾率の調整などが挙げられる。
  • 乗り物の移動速度の実質的な下方修正
    • 広大になったマップに対して、攻略上で手に入る乗り物の移動速度が調整されておらず、モッサリ感が拭えない。
      • 特に槍玉に上がるのが不死鳥ラーミアで、過去の機種と比較して同一のルートを飛ばせた場合、FC版の約2.5倍もの時間がかかる。GBC版に存在した加速機能も本作には備わっていない。
      • さらに、「ボタンを押しっぱなしにしなくても自動で向いている方向に飛んでくれる」という従来の仕様が撤廃されてしまっている。
  • 最後の隠しダンジョン「試練の神殿」における一部調整が粗い
    • 上記ダンジョンの一部エリアでは装備できる武器が制限され、そのエリアに実質侵入できない職業が一部ある。
      • 一応、該当メンバーが1人程度ならクリア可能であり、難易度自体は決して高くない。しかし、2人以上いる場合は流石にキツい。前情報なしでこの状態になった場合、転職・新規メンバーの雇用など対策は複数あるものの、いずれにせよ、育て直しで無駄な手間をかけさせられる可能性がある。*18特に、転職に手間のかかる賢者がパーティ内に居る場合はネック。
      • あくまでおまけダンジョン、かつ限定的な状況下*19、かつレアケース*20である。とはいえ、縛り内容はもう少しだけ調整が必要だっただろう。
    • また、それらエリアごとのボスとして出現する「パンドラボックス」は調整がヤケクソ気味。
      • ひたすら仲間を補充しながら自身の体力を回復しまくるという戦術を採り、「バシルーラ」で強制退場させない限りほとんど倒す手段がない。
      • それだけならともかく、「ボス個体にのみ*21確率でバシルーラが効く」という情報が全くのノーヒントな上、上述の通りバシルーラさえ習得すれば3人でも攻略できるほど途端に難易度が下がるのは、さすがにおまけ要素だとしても雑な仕様と言える。

総評

外見・内容共に現代ならではの様々な調整を施され蘇ったフルリメイク作品。
さすがにプレイフィールは原作から大きく変わっており、その点で好みの分かれやすい作品ではある。 しかし、基本的な造りは多くの部分において高品質かつ丁寧。
過去リメイク作の問題解消や近年の他ナンバリング作の仕様反映など、改善にも意欲的。
決して見過ごせない粗もあるとは言え、これまでのシリーズ作品と比べても大きな破綻は少なく、総合的な完成度は高いと言える。
かつての名作をこれから遊んでみたい、クラシカルなRPGを楽しみたい、RPGは初めてといった幅広い層にお勧めできる作品である。


余談

  • 本作は非常に難産なタイトルで、2021年5月にドラクエシリーズ35周年記念番組で『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』『ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』などと共に発表されたが、それらが発売された後も音沙汰がなく2024年6月にようやく発売日が発表された。
    • また、この時に開発会社があまた株式会社からアートディンクに交代していたことも発表された。このためか、発表当初に公開された画面と完成版とでは全体的な作りが大きく異なっている。
    • ただし、初報発表時は開発開始直後だったようで、開発者は「発表がいつもより早すぎましたね」と述べている。
    • また、発売日発表と同時に『ドラゴンクエストI・II』も同様のHD-2D形式でのリメイク版が制作中であり、2025年に発売予定と告知された。
    • 対応ハードはSwitch/PS5/XSX/Win(MS Store/Steam)で、タイトルは『ドラゴンクエストI&II』である。
  • 2019年9月27日に同名タイトルがSwitchで発売されている。内容はスマホ移植版。
    • そのため、My Nintendo Storeは2ページ存在する。
      HD-2D版のページには「2019年9月27日発売の『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は下記となりますので、お間違いのないようご注意ください。」と注意書きされている。なお、2019年版も2024年版への誘導記述がある。
  • 用語・モンスターの改名
    • NPC「ノルド」の種族「ホビット」が「ドワーフ」に名称変更されている。
      • エルフやドワーフと異なり起源がJ・R・R・トールキン『指輪物語』の造語であり、版権が絡んでいるのも考えられる理由の1つだが、「もともとドワーフとして作られていたが、FC版の文字表示制限の都合*22でホビットに変更された」とも言われており、今回のリメイクでようやく元に戻した形になる。
    • モンスターの「ゴールドマン」が「おうごんまじん」に、「ホロゴースト」が「シルエト」に名称が変更されている。
      • 前者はゴーレムの色違いの同名モンスターとの被りを避けるためだと思われる。
      • 後者はほぼ間違いなく、第二次世界大戦中のナチスによるユダヤ人の大量虐殺を意味する「ホロコースト」を連想させるためだろう。
      • こちらは本作の発売前の2024年10月に『Xオンライン』及び『ウォーク』でもアップデートによって修正されている。
    • 一方で「さつじんき」は何故かそのままである。『VIII』で再登場した際には「ごろつき」に名称変更されたのだが…。
  • 「マヌーハ草」という幻惑を治療する道具が追加されたが、元となる「マヌーハ」の呪文は追加されていない。
    • 同様の例として、他ナンバリングから特技「メガザルダンス」も導入されているが、「メガザル」は追加されていない。
    • 新たな呪文を追加する代わりに、道具や特技としての追加を代替にしたものと思われる。
  • 本作のおなじみの移動呪文「ルーラ」が便利になった反面ダンジョンでも使用可能になったため、ダンジョン脱出用でこれまたおなじみの呪文「リレミト」の存在意義が薄くなっている。
    • ちなみに今作のリレミトは、ダンジョンのみならず町などでも使用できるようになった。
  • 本作発売前の2024年3月1日に長年キャラクターデザインやイラストに携わった鳥山明氏が逝去し、その影響か本作のパッケージイラストは他のHD-2D作品同様に生島直樹氏が担当している。
    • キャラクターイラストもよく見ると鳥山氏のタッチに寄せた別のデザイナーによる絵柄となっている。
+ 本編のネタバレに関係する公式イベントにより格納
  • 本作発売後の2024年11月22日、本作のラスボスの大魔王ゾーマをVTuberに見立てた本作の実況プレイ動画「大魔王ゾーマのいてつく配信」がYouTubeのスクウェア・エニックス公式チャンネルで公開された。

最終更新:2025年04月12日 19:20

*1 Steam版のみ2024年11月15日発売

*2 グッズ付きのパッケージ版も存在するが、種類が多いため省略。

*3 公式HP等では「そして伝説へ」の前は全角スペース一つ。

*4 個数限定の消費アイテム使用、あるいは特定の前職であること

*5 呪われたアクセサリーは2枠目に装備しても変動する。

*6 公式ガイドブックの対談記事より。

*7 「ブギウギ」は『VIII』と同様にモンスター・バトルロードで流れる。

*8 初代であるFC版では、ネクロゴンドの洞窟が難所として挙げられていた。

*9 旧・ラダトーム北の洞窟。

*10 女性専用の最強装備「光のドレス」を購入可能。

*11 攻撃力が2上昇すると与ダメージが1増え、守備力が4上昇すると被ダメージが1減る。

*12 攻撃力上昇/低下と素早さ上昇/低下も同様。

*13 メタル系など一部の特殊な敵を除く

*14 すばやさも1段階上昇するため、相手から先手を取りやすくなる

*15 メガンテやメガザルダンスでは戦闘不能になる

*16 運が悪いとかけたそのターン終了時に効果が無くなり実質MPの無駄遣いになってしまう場合がある

*17 ぬいぐるみ、水着装備

*18 このエリア攻略を見越して転職前の冒険の書を残しておき、そのデータから侵入可能なお助けキャラを呼ぶという攻略法も無くはないが、このダンジョンの攻略情報を事前に仕入れておかなければ思いつかない攻略法である

*19 該当エリアをクリアした後の最終ボス戦では武器による制限は存在しない

*20 該当する職業は多くても2種類のみのため、4人中2人が該当する確率はかなり低い

*21 道中の宝箱トラップとして出現するパンドラボックスにはバシルーラが効かないため、同名のボス戦ではバシルーラという選択肢を外すプレイヤーが多い。

*22 FC版では「ワ」の文字が使用されていない。