ゲームセンターCX 有野の挑戦状 1+2 REPLAY

【げーむせんたーしーえっくす ありののちょうせんじょう わんつーりぷれい】

ジャンル ゲームinゲーム
対応機種 Nintendo Switch
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 インディーズゼロ
(開発協力:MUTAN)
発売日 2024年2月22日
定価 5,900円+税
9,500円+税(DVD付限定版)
プレイ人数 1人~2人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
フジテレビ関連作品リンク

概要

CSのテレビ番組「ゲームセンターCX」の20周年記念として開発されたゲーム。
ニンテンドーDSで発売された『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』『ゲームセンターCX 有野の挑戦状2』を一本のソフトにまとめてリマスターしたものとなっている。


システム

ゲームを開始するとメニュー画面が開き、有野の挑戦状1と2、その他いくつかのモードからどれかを選択する事になる。
有野の挑戦状1と2の基本的な内容はDS版とほぼ変わらないので以下は変更、追加点について。

  • 完全新作ゲーム『炎の格闘サラリーマン ヤッタロー』が追加。ベルトスクロール型のアクションアドベンチャー。
    • 独自のシステムとして、ごく一部の例外を除いた全ての敵と名刺交換ができる。名刺をたくさん集めれば昇進しヤッタローのHPが増える。
    • 本作はマルチエンディング。ゲーム内でとった行動でエンディングが変化する。中にはかなり見つけにくいエンディングも…
    • 元ネタは恐らく『ダウンタウン熱血物語』。『たけしの挑戦状』もちょっと入っている。
  • 新モード「ランキングチャレンジ」が登場。今作のいくつかのゲームがオンラインランキングに対応しており挑戦すれば自分の記録をランキングに入れられる。
    • インターネットにさえ繋がっていればNintendo Switch Onlineに加入していなくても参加できる。
  • 「トリオトスDX」で二人対戦プレイ、「ガンデュエル」で二人協力プレイができるようになった。
    • ただしオフライン。オンラインでの協力、対戦は不可。
  • 「有野の挑戦状(1)」にギブアップ機能が追加された。
  • 「有野の挑戦状(1)」でも有野少年の声のON/OFFが可能になった
  • DS版では上画面にゲーム画面が、下画面に有野少年の部屋が表示されていたが今作は画面が一つしかない。
  • そのため今作は画面の中のテレビにゲームを映し、テレビの左右にゲームのプレイヤーと有野少年を配置する形になった。
    • 設定でゲーム画面だけの表示にもできる。
  • DS版にあった「メモ帳」は廃止された。

評価点

  • 元々評価の高かったDS版の内容が今作で全て網羅できる。
  • 2画面だったDS版とは画面表示の形式は変わったが「友達の家でゲームで遊んでいる」感覚は再現できている。
  • 新作ゲーム『炎の格闘サラリーマン ヤッタロー』もなかなか完成度は高く楽しめる出来。
    • 有野少年の声もこのゲーム用に新しいのが用意されている。
  • 「トリオトスDX」の二人対戦、「ガンデュエル」の二人協力ができるようになったのも大きい。
  • DS版より格段に画面が綺麗になり、有野少年の部屋も細かい所が見えるようになった。
  • 「1」の「からくり忍者ハグルマン3」で、設定ミスにより入手不可能になっていたディフェンアップギアがちゃんと入手できるようになった。
  • DS版の「2」にあったいくつかのバグは修正された。

問題点

  • 今作はあくまで「リマスター」のため基本的な部分はDS版そのまま。つまりDS版の欠点もほぼそのままである。
    • 特に問題なのは「2」の「本日の挑戦」で特典コンプリートに時間がかかりすぎる事。普通にやったら2年ほどかかる。
    • なおDS版での「誕生日に挑戦すると大量得点」のイベントが今作では「番組放送開始日である11月4日に挑戦すると大量得点」に変更されている。
    • 「2」のストーリーモードを「はじめから」にすると「本日の挑戦」で得た特典もリセットされる欠点もそのままである。
  • 「2」のゲーム雑誌にある銀はがしは、画面に表示されたコインを動かしてこする形式になった。
    • 直接画面をこすっていたDS版と比較して味気なくなった。まぁハードの仕様上仕方ない部分もあるが…
  • DS版では下画面に雑誌内の攻略情報や裏技のページを開けたままプレイできたが今作ではできなくなり少し不便になった。ハードの仕様のためこれはどうしようもないが…
  • 『炎の格闘サラリーマン ヤッタロー』に対応したゲーム雑誌は存在しない。つまり攻略情報や裏技を知る事が出来ない。
    • 裏技についてはある所に隠されてはいる。タイトル画面のホワイトボードと説明書をよーく見よう。
    • エンディングが変わる条件も基本ノーヒント。自力で全てのエンディングを見るのは至難の業。
      • これは開発スタッフもインターネットやSNSでの情報交換を前提としているようである。(ファミ通.com掲載のインタビューより)
  • 欲を言うならば、の話になるが「2」で名前だけ登場した「ガディアクエスト2」*1は今作でも追加されなかったのは残念な所。
+ アップデートで改善された問題点
  • 発売当初はロードが長く、DS版より明らかにテンポが悪かった。
    • 現在はアップデートで大幅に短くなり、テンポはかなり良くなっている。

総評

収録されたゲームはどれも完成度が高く、ファミリーコンピュータ現役時代なら1本のソフトとして通用するレベル。
それら全て+新作1本が今作で遊べるというかなり贅沢な内容。
DS版経験者はもちろん、今作で初めてプレイする方にも是非プレイしてほしいオススメの一作。

最終更新:2025年10月06日 16:21

*1 「ガディアクエスト」と「ガディアクエストサーガ」の間の話。